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毎週水曜日のこの時間は、山根さん駅のブラッシュアップです。 今日は、山根さん。
今日は、先週ちょうど水曜日ですね。私がこの番組を出させていただいた後に、 日本製鉄が発表したニュースを取り上げたいと思います。
九州製鉄場八幡地区、これですね、元の八幡製鉄場ですね。 今ちょっと名前が変わっています。この八幡地区で、
鉱炉を電路に転換することを本格的に検討するということを、日本製鉄が発表したんですよ。
八幡製鉄場の鉱炉って、やっぱり象徴ですからね。 1901年以降からのね。
八幡製鉄場ができて、北九州がものづくりの街として、 映画を極めてきた中、ど真ん中にあったのが、
そうですよ。北九州の鉄が国家を支えてきたっていうね。 私もその思いがありますよ。
時代が終わるみたいなね。 そんな気持ち、寂しさを拭えないんですけれども、これは時代の流れっていうことなんですか?
はい、まさに時代の流れです。 製鉄っていうのは、実はものすごいCO2を排出する産業なんですよ。
日本の産業ですね、いろんなものを作ったりとかするセクターの中で、 なんと鉄が48%CO2排出しています。
48%。ほぼ半分。 だから他の産業がね、電気メーカーとか自動車メーカーが、
いくらCO2排出量を減らそうって頑張っても、 鉄が頑張らないことにはなかなか量が減らないっていう問題があります。
どうしてこんなにCO2が出てしまうのかっていうと、 まさにこれがね、コウロの仕組みそのものなんですよ。
コウロっていうのは、鉄鉱石と石炭を蒸し焼きにしたコークスっていうものをですね、 2000度の高温で化学反応させて作るんですよ。
まず、石炭ですよ。 コークスっていうのは石炭そのものなので、
よく石炭火力発電所がCO2めちゃめちゃ出すから悪者だって言って、 それこそね、例えば環境問題に取り組んでいるグレタちゃんとかですね、
いろんなコップとかイベントがあるたびに、 石炭火力発電所はもうダメだって麻薬みたいな言われ方をするわけです。
それと同じ石炭をものすごい高温で燃やして、 熱をかけて、そして鉄を作るわけだから、
鉄、コウロはですね、このプロセス自体がものすごくCO2が出てしまうんですよ。
ただ、やっぱりいろんな建設資材から橋も道路も車も建物も、 高級なものからそうじゃないものまでどんな鉄でも作れるいろんな良いところがあって、
日本はずっとコウロを使ってきたわけです。世界もそうですけども。
ただやっぱりCO2を減らさなくちゃいけないよねっていう大きな動きがあります。
それからCO2をもう一つ減らさなきゃいけないっていうのは、 日本製鉄自体はCO2を2030年までに30%減らすって言ってるんですよね。
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なので、日本製鉄自体が自分たちの目標をちゃんと達成していくためにも、
どうしてもコウロを電路に切り替えていくっていう過程が必要なんですよ。
それはそうだよね。ただもう一つ理由があって、 これはですね、鉄を使うお客さん側の変化なんですよ。
例えばですね、この八幡製鉄所で作っている、 慣れないけど九州製鉄の八幡地区で作っている、
例えば今回電路でやるよっていうのは、 電磁鋼板って呼ばれる鉄の製品なんですよ。
鉄ってさっき申し上げたように、橋で使う鉄骨みたいなものとか、 ビル作る時の鉄筋コンクリートみたいなやつとか、
例えば細いワイヤーみたいなものとか、 いろんな鉄があるじゃないですか。
その中でこの八幡で作っている電磁鋼板っていうのは、 どんなものに使うかっていうと、
電気自動車を動かすためのモーターとかに使うものなんですよ。
やっぱり自動車産業って、ものすごい環境競争をやってますよね。
EVがいいのか、トヨタのプリウスはどうなのか、 ハイブリッド車がダメなのか、プラグインハイブリッドなのか、
かつてはディーゼル車が良かったって言われたけど、もうダメなのか、みたいなことで、
ものすごく環境規制は厳しいし、環境性能が会社の名誉を左右するような時代になってるんですよ。
お客さん側ですよ。
そうすると自動車メーカーは何を考えるかっていうと、
自分たちの工場で車を作る過程から出るCO2の量はもちろん減らすけれども、
自分たちが買ってくる材料を作る過程でのCO2も減らしたいという風になるわけです。
自分たちの車の最初、ゼロから完成するところまで全ての部分でのCO2を減らしたいし、
それから売っていく時の営業に関わるCO2とかそういうものも全部減らしてってなんぼよ、みたいな世界になってきたわけですよ。
そうするとやっぱり日本製鉄の都合だけじゃなくて、
お客さんのことを考えてもやっぱりこうやっていわゆるグリーン工材なんて言われるんですけれども、
新しくてグリーンな製造プロセスを使って作った鉄っていうのがですね、必要になってきたんですね、時代として。
そんなこんなで今製鉄業界はどうやってこのグリーン工材を作っていくかっていうシナリオをですね、
みんな考えてます。それは日本製鉄だけじゃなくて、国内第2位の製鉄会社であるJFイスチールもそうですし、
グローバルで見たらアルセロールミタルっていうものすごく大きい欧州のメーカーだったり、
それはもう中国やインドの製鉄メーカーもみんな考えてることなんですね。
ここもやっぱり競争なんですよ。どうやってグリーンでいい鉄を作っていくかっていう競争でもあるわけなんですよね。
電炉っていうのはですね、もともとは鉄スクラップを電気でドロドロに溶かして鉄を作るっていうプロセスなんですよ。
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鉄スクラップっていうのは何かっていうと鉄くずです。ざっくり言ったら。
橋壊した後の鉄くず、シール缶の缶使い終わった後の鉄くず、自動車を潰した後の鉄くず、
こういうものをリサイクルしてもう一回鉄の製品として使うために使うプロセスが電炉っていうプロセスなんですよね。
電気をかけてドロドロにします。
だからリサイクルだっていう側面もすごくあるし、CO2の排出量はコウロの4分の1なんですよ。すごくいい。
だけど鉄スクラップって言った瞬間にめちゃくちゃいろんなものが混ざってますよ。
いろんなところから出てきたものをかき集めてやっていくわけじゃないですか。
それをものすごく高級な電気自動車のモーターに使う鉄の板に変えていくっていうのはやっぱり技術的にめちゃくちゃ難しい。
いかに不純物を鉄くずから取り除いていくかみたいなテクノロジーも必要だし、今までと全く違うことをたくさんやらなきゃいけないんですけど、
でも実は日本製鉄は既に姫路にある、元の名前で言うと広畑製鉄所っていう兵庫県にある。
ここも八幡と同じ電磁鋼板を作っているんですけども、ここで去年の10月に電路を稼働させたんです。
これが世界初でこういう電磁鋼板という高級なものを電路で作るプロセスだって言われています。
電路っていうのは今までも日本でも使われてはきてるんですけども、こういう高性能、高品質みたいなものにはなかなか使ってこれなかった。
自動車用なんかも一部しか使ってこれなかった歴史があって、ここはやっぱり航路メーカーの底力というかですね、技術力を駆使してこの波を乗り越えようという風になってるんですよね。
私ね、エネルギーオタクなのでこの電路を日本製鉄が取り入れる場所が八幡と広畑だって聞いたときにうわーって思ったわけです。
なにうわーって。どういう感情なんですか?
先週、工場の立地と電気料金の関係ってものすごい関係あるんですよって話してくれましたよね。
半導体工場が九州だよねって。
この広畑って関西にあるんですけど、関西電力っていうのは原子力発電所を山のように持っている。
すでに何基も動いてるんですよ。
そして九州は原子力発電所、今2基動いててですね。3基かな。
3基ですね。
電気料金の水準がやっぱり安いんですよ、現時点では。再生可能エネルギーも九州は入っています。
電路っていうことは電気ものすごい使います。コークスとかの代わりに電気で鉄溶かすわけですから、鉄屑。
そうか。
むちゃくちゃ電気使うんですよ。だから日本製鉄は電気を電力会社から大量に買うことになります。
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となるとやっぱり安いところでやりたいよねっていうのもあるんじゃないかなと。
これは私のまだ現時点では推測ですが、きっとあるだろうなって思ったりします。
コロナの火が消えるっていうのはちょっと寂しさはありますけども、でも次なる時代に向けて進んでいくわけですもんね。
そうですよ。まさにコロナの火が消えるって言葉自体も寂しいんだけれども、やっぱり北九州がものづくりの街としてこれからのカーボンニュートラルの流れを捉えて、
さらにものづくりで進化していくためには必要な転換なんじゃないかなと思います。
コロナの象徴が1901年なら電路の象徴が2023だっていうのが後々、あの時からだよねってなっていくといいなと思いますね。
ちょっと寂しいような、でも前向きなような。
そうですね。
新しいスタートですよ。
山根さんありがとうございました。
日経エネルギーネクスト編集長の山根紗友希さんでした。
バッテン少女隊の春野紀伊菜と青井梨奈です。
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