00:02
私から溢れ出す…
あの、ちょっと想像してみてほしいんですけど
はい、なんでしょう?
聴いてくださっているあなたも一緒に考えてみてください。
もしあなたがプロのミュージシャンだとして、
自分の音楽をもっと世の中に知ってもらいたい、
ファンを増やしたいって考えたとしますよね?
まず何をしますか?
普通に考えたら、すごく静かで防音設備の整ったスタジオを借りるとか
そうですよね
それでノイズを一切排除した完璧な音声を録音して、
洗練されたプロモーションビデオを作ろうとするのが一般的じゃないですかね
やっぱそう思いますよね
でももし今日ご紹介するクリエイターが、
あの、5歳の子供が泣き叫ぶ声とか
あとはお弁当用の鍋がガチャガチャ鳴る音とか
さらには家の上を飛び交う軍用機の豪音を、
あえて意図的にそのまま放送に載せているとしたらどうでしょう?
えっと、それって…
はい
普通に考えたら、放送事故になりかねないノイズですよね
そうなんです
でも彼女はそれで熱狂的なファンコミュニティを築き上げているんですよ
なるほど
でも実はそのノイズこそが、
現代のクリエイターエコノミーにおいて最も強力な武器になっているんですよね
さてここから紐解いていきましょうか
はい、お願いします
今回の深掘りのテーマは、音声配信プラットフォームのスタンドFMで活動されているクリエイター、
発泡さんです
発泡さんですね
はい
彼女の発泡の重音というチャンネルの膨大な配信リストとか、プロフィール
あとは、さずかずのゲストエピソードのデータを今日は徹底的に分析していきます
楽しみですね
リスナーのあなたも、なんか毎日あふれる情報やタスクに押しつぶされそうになっているなら、
今回の深掘りは必須調です
彼女の時間の使い方とか自己表現の手法から必ず、なるほどって思える実践的なヒントが見つかるはずなんですよ
えっと、彼女のプロフィールを読み解くと、本当に多様な、そして多忙な顔を持っていらっしゃいますよね
そうなんですよ
関西出身で沖縄に有名だ、いわゆる内縄嫁であり5歳の男の子のお母さんでもあると
ええ
同時に85歳のギリのお父様の介護者でもあって、さらにシンガーソングライターとしても活動されている
まだありますよ、夢の種放送局っていうところのパーソナリティまで勤めていらっしゃるんです
いやーすごいですよね
ちょっと待っててください、これだけ聞くと1日が48時間くらいないと到底回らなくないですか
まあそうですよね、普通なら
今日も育児と介護でヘトヘトですみたいな、そういう愚痴の配信になっちゃいそうなものなんですけど
ええ
彼女の毎日のスケジュールを見ると、驚くほどシステマチックなんですよ
と言いますと?
朝の7時から30分程度おはようさん朝ライブっていうのを行って、夜の22時からは収録配信を行うっていう日課をきっちり持っているんです
ああなるほど、でもここで非常に興味深いのはですね
はい
ただ単に毎日配信しているっていう事実よりも、その構造に注目すべきなんですよ
03:04
構造ですか?
ええ、多忙な人が陥りがちなのが、なんか行き当たりばったりで発信してしまって、やがて何を話せばいいかわからなくなって燃え尽きてしまうことなんです
ああわかります、ネタ切れになっちゃうんですよね
そうです
そうなんです、だから私が彼女のデータを見て一番驚いたのは、そのカオスな日常をですね
ええ
曜日ごとに見事に番組化している点なんですよ
番組化ですか
そう、例えば月曜日はナイチャー嫁の沖縄生活って言って、県外出身のお嫁さんとしてのカルチャーショックや日常を話す
なるほど
で、火曜日は沖縄での子育て漫談、水曜日は音楽での気づき
面白いですね
木曜日は岐阜の介護語録、金曜日は夢の種放送局での活動報告
しっかり分かれてますね
そうなんです
そして土日はゆる作配信って言って、リラックスした振り返りを行っているんです
えーと、これってまるで
はい、自分自身の中に小さなテレビ局を持っていて、曜日ごとに違うチャンネルの番組表を組んでいるみたいですよね
まさにその通りですね
彼女のこのアプローチがもたらす心理的なメリットがすごく重要でして
と言いますと?
彼女は母であり、嫁であり、介護者であり、表現者であるっていう、まあ複雑なアイデンティティを持っていますよね
はい、いろんな顔があります
多くの人は、なんかこれを一つの顔に統合しようとして無理をしちゃうんですよ
あー、全部まとめて自分ですみたいに
ええ、でも彼女はあえて自分の中の異なる役割をそれぞれ独立したコンテンツの箱に分けているんです
でもそれって逆に窮屈じゃないですかね
窮屈ですか?
なんか、今日は木曜日だから絶対に介護の話をしなければいけないんだって縛られることになりませんか?
まあ一見そう思えますよね
しかし人間の脳っていうのは、何でも話していいよって言われるよりも
今日はこのテーマの箱の中から話してねって制限をかけられた方が、遥かにクリエイティビティを発揮しやすいんですよ
へー
これを心理学では認知負荷の軽減と呼びます
発信側は今日は何を話そうっていう迷いがなくなるわけです
なるほど、それにリスナー側にとってもメリットは絶大ですよね
まさに聞く側の私たちにとっても箱が分かれているのはありがたいなって思います
その通りです
リスナーは必ずしも彼女の全人格に最初から興味があるわけではないですからね
ああ、親の介護っていう特定の悩みを共有したい層とか
沖縄の子育てに興味がある層とか
関心の入り口はバラバラなんですよ
はいはい
なので曜日ごとにテーマを固定することで
特定のトピックに関心があるリスナーがピンポイントでアクセスしやすくなるんです
なるほど
結果として情報型を防ぎながら深い共感を生むコミュニティが育つわけです
リスナーのあなたも普段の仕事やプロジェクトを整理する上でですね
全てを一緒くたにせず、あえて曜日の箱に分けるこのアプローチはすごく参考になるんじゃないですか
06:06
そうですね、情報の風通しを良くするヒントになりますよね
ただ、ここで本当に面白いのはですね
はい、なんでしょう
このように構造自体はテレビの番組表みたいに完璧に計算されているのに
配信されている音声の中にはめちゃくちゃ生々しいリアルにあふれ返っているんですよ
と言いますと?
例えばある木曜日の配信では上馬正之さんという方を交えて
85歳の義父が語る戦後の話っていう
ものすごく歴史的な重みのある対話を行っているんですよ
それは深いテーマですね
そうなんですかと思えば火曜日の子育て配信では
5歳児がポッキーの歌をご機嫌に歌っているのに出した麻婆豆腐は全然食べてくれないっていう
なるほど
そういうドタバタな育児の悩みが展開されるんです
重厚な歴史の証言から麻婆豆腐の悲劇まで見事な振り幅ですね
しかも音の環境がすごいんですよ
お弁当買いの準備中だよ生活音うるさいですって堂々とタイトルをつけて
後ろで鍋や食器がガチャガチャ鳴っている中で喋っていたりするんです
なるほどあえてそのまま出しているんですね
さらに驚いたのが4月20日や27日の録音なんですけど
沖縄の空を飛ぶ昼と夕方の戦闘機の音をあえてそのまま配信に載せているんです
それはすごい
極めつけはゴールデンウィーク中に声が枯れてしまったと言って
ひき声はてまるっていうちょっとマニアックな漢方薬を試している
かすれ声の様子までそのまま出しているんです
徹底していますね本当に
いやでもちょっと待ってくださいよ
リスナーのあなたもそうだと思うんですけど
私たちが普段ポッドキャストやラジオを聞く時って
クリアーで聞き取りやすい音声を求めていますよね
まあそうですね
通勤中のイヤホンから突然大きなお弁当のガチャガチャ音とか
戦闘機の爆音が聞こえてきたら
なんかなんだこのノイズだらけの音声はって
普通なら離脱してしまいませんか
確かにそう思う人もいるでしょうね
クリエイターならノイズキャンセリングアプリを使ってでも
綺麗な音に編集したくなるはずなんですよ
えっとこれをもう少し広い視野で捉えてみるとですね
はい
視覚的なメディア例えばインスタグラムなんかでは
フィルターをかけて完璧に作り込まれた虚構の美しさを
演出するのが一般的ですよね
映えるさそうとかですよね
そうです
でも音声っていうメディアが持つ本質的な力
つまりドキュメンタリー性とアーカイブとしての価値が見えてくるんです
音声ならではのドキュメンタリー性ですか
ええ
声帯の震えとか息遣いそして背後でなっている環境音ですね
なるほど
音声は映像以上にその人の生の空間にリスナーを没入させる力を持っているんですよ
へえ生の空間に
綺麗に編集された無菌室のようなスタジオ録音は確かに聞きやすいかもしれませんが
09:03
それはよそいきの顔なんです
ああなるほどよそいきの顔
リスナーは彼女がお弁当を作りながら慌ただしく喋るガチャガチャとした音を聞くことで
ええ
まるで彼女の家のキッチンに一緒に立って
コーヒーを飲みながらお喋りしているような強力な親密さを感じるんです
キッチンに一緒にいるような感覚ですか
そうです
心理学で言うパラソーシャル関係
つまり一方的ながら親密な関係性がこの生活音によって一気に深まるわけです
なるほど戦闘機の高音も声が枯れているリアルな状態も
ええ
リスナーにとっては邪魔なノイズではなくて
彼女の世界を共有するための舞台装置や臨場感として機能しているんですね
まさにその通りです
さらに重要なのはですね
はい
これが一つの家族を通した時代と地域の貴重な記録
つまりオーラルヒストリーとして蓄積されているという事実なんです
オーラルヒストリー
口術師ですね
ええ
85歳の戦後の記憶が肉声で語られる
その横で5歳児の無邪気な日常があって
はいはい
窓の外からは現代の沖縄の空を飛ぶ軍用機の音が聞こえる
すごい空間ですね
これらが同じタイムラインに共存している空間の記録っていうのは
単なる個人の雑談を遥かに超えたかけがえのない価値を持っているんですよ
その日その場所でしか撮れなかった空気感がなんか
真空パックみたいに保存されているんですね
そういう事です
さてここまで彼女の生々しい生活の記録についてお話ししてきました
ええ
ここからは彼女のもう一つの顔
シンガーソングライターとしてのプロフェッショナルな活動に焦点を移したいと思います
音楽活動の方ですね
はい
ここからが謎解きなんですが
ええ
生々しいノイズたっぷりの日常配信とプロのミュージシャンとしての活動
この一見相反する2つが彼女の中でどう結びついているのか
気になりますね
はい
彼女は2025年6月11日から
涙雨の向こうで
私のブルー
平和の木の下で
ママと歩く道という4曲を一挙に発表して
はい
本格的に音楽をリリースしているんです
素晴らしいペースですよね
具体的にはどのように展開しているんでしょうか
ここで色々なツールが登場するんですが
まずチューンコアというサービスを通じて
スポティファイやアップルミュージックといった世界中のプラットフォームに
楽曲を配信しています
チューンコアですね
はい
チューンコアというのは
インディーズのアーティストでも大手のレコード会社を通さずに
自分の曲を世界中の配信ストアに並べることができる
ええ
言ってみればデジタルの音楽門屋みたいなシステムですね
つまり楽曲を世界中に届けるインフラは完全に整備されていると
そうなんです
さらに平和の木の下でという曲は
5月1日から有線でも流れ始めているんです
お、有線放送ですか?
そうです
有線というのは街の中のカフェやスーパー美容室などで流れている
あのBGM放送のことですね
よく聞きますね
つまりオンラインだけでなく
現実世界のテンポ空間にも彼女の音楽が進出しているわけです
デジタルとリアル両方の面からアプローチしていますね
12:02
ええ
ただあの完成した曲を
はい聴いてくださいって棚に並べるだけじゃないのが
彼女のすごいところなんですよ
ほう、他にも何かあるんですか?
例えばミスティさんや大橋千代さんといった他の方々と一緒に
平和の木の下でのミュージックビデオ制作秘話ライブを行ったり
裏話ですね
ええ
その曲の合唱パートをリスナーから募集したりしているんです
巻き込んでいくスタイルですね
さらに3月20日には
俺音勝美さんという方をゲストに招いて
霧崎ジャックの焼きそばチャレンジっていうユニークな企画に参加したり
音楽のリリースに向けてプロセスそのものをイベント化しているわけですね
そうなんです
そしてこの収録時点
つまり2026年5月19日での直近のビッグイベントとして
5月23日にコロムライブっていうのを控えていて
そこに向けて連日カウントダウン配信を行っているんです
コロムですか?
コロムっていうのはアバターなどを使って参加できる
アーティストとファンが非常に近い距離で交流できる
高音質のオンラインライブ空間ですね
なるほど
もちろんこれらすべての活動はインスタグラムやリットリンクを駆使して
リットリンクですね
はい
リットリンクっていうのは散らばったSNSやプラットフォームのURLを
1枚のページにまとめるデジタル名詞のようなツールですが
ええ
これらを駆使してリスナーが迷わないように
動線をきっちりと整えているんです
なるほど全体像が見えてきましたね
つまりこれってどういう意味があるんでしょうかね
リスナーのあなたはどう思いますか?
えっと
TuneCore、U-SEN、Colom、インスタグラム、リットリンク
一見バラバラのツールを使っているように見えますが
あーこれはすごく重要な問題を提起していますね
ほう
現代のクリエイターエコノミーにおいて
アーティストが生き残るための生態系
つまりエコシステムの作り方そのものなんですよ
エコシステムですか?
ええ
一昔前なら完成された完璧な作品を作り
それを代々的に宣伝して買ってもらうっていうモデルでしたよね
CDをらしてCMを打つみたいな
そうですしかし今は違います
完成品だけをポンと出されても
リスナーはなかなか振り向いてくれないんです
じゃあどうすれば振り向いてくれるんですか?
プロセスと人間性を共有することです
プロセスと人間性?
はい
ハップーさんはスタンドFMという音声コミュニティをハブ
つまり中心にして強固なフライホイルを回しているんですよ
なるほど
リスナーは彼女が自負の介護で悩んだり
5歳時の麻婆豆腐拒否に笑ったり
声が枯れて漢方薬を飲んだりする
そういう泥臭い日常を共有していますよね
はいはいお弁当のガチャガチャ音や戦闘機の音と一緒にですよね
そうです
その人間ハップーに対する深い共感がベースにあるからこそ
いざ今度ミュージックビデオを作る裏話があるよとか
合唱に参加してくれないとか
15:01
5月23日にコロムでライブをやるよって呼びかけた時に
リスナーは単なるお客さんではなくて
お客さんではなく
一緒にプロジェクトを作り上げる仲間として動いてくれるんです
あーなるほど
完璧なアーティストが作った商品を買うのではなくて
私が日々の苦労を知っているあのハップーさんが作った大切な曲だからこそ
心から応援したくなるんですね
その通りです
だからU線で曲が流れたら
あっ私の知っているハップーさんの曲が
って街中で喜んでしまうわけですね
まさにスタンドFMという生々しい日常の共有場所を中心にして
チューンコーで世界へ広げ
U線で現実の街へ届け
コロムでコアなファンとの熱狂を作る
完璧な連携ですね
そしてリットリンクで迷子にならない地図を渡す
日常のリアルとプロフェッショナルな活動が分断されることなく
見事な相互作用を生み出しているんですよ
本当にそうですね
これこそが情報刀現代で
インディペンデントなクリエイターが生き残るための
最も強力な戦略なんです
日常のリアルという土壌が豊かだからこそ
音楽活動という花が大きく咲いているんですね
リスナーのあなたも普段の仕事で
完成した完璧なプレゼン指導だけを相手に見せていませんか
ドキッとする人もいるかもしれないですね
少し視点を変えて試行錯誤しているプロセスや
時には失敗して悩んでいる泥臭い部分も共有することで
周りの人を巻き込む強いチームを作ることができるかもしれません
ぜひご自身の箱の分け方とプロセスの見せ方を
一度棚卸ししてみてください
完璧な自分を取り繕うよりも
人間らしいノイズを含んだリアルな姿の方が
はるかに人の心を動かす力を持っていますからね
さて今回は白風さんの多面的な活動を深掘りしてきました
はい
曜日ごとにテーマを構造化する姿と
生活音や戦闘機の音という飾らないリアルを武器にして
独自の音楽エコシステムを拡張している彼女の姿
本当に見事でしたね
非常に勉強になりました
最後にこれまでの議論を踏まえて
少し壮大な想像をしてみたいんです
壮大な想像ですか
はい
リスナーのあなたも想像してみてください
もし50年後あるいは100年後の歴史学者が
2020年代の名もなき一般の人々の
本当の暮らしを研究しようとしたらどうなるでしょうか
なるほど
政府が残した美しく整えられた公的な文書や
インスタグラムのフィルターで完璧に加工された写真を見ても
当時の人々の体温は伝わってきませんよね
確かに公式な記録からは生活の匂いは消え去ってしまいますね
でももし彼らが当時のスタンドFMのアーカイブを発掘し
再生ボタンを押したとしたら
ええ
そこには軍用機のご音が響く沖縄の空の下で
お弁当用の鍋をガチャガチャと鳴らしながらご祭事と格闘し
はい
85歳のギフトの日々をありのままに語り
18:01
そして歌を歌い続ける女性の声が残っているんです
鳥肌が立ちますね
この無編集のリアルな音声アーカイブこそが
当時の空気感人々の強さそして生きるエネルギーを未来に伝える
ええ
最も価値ある一級の歴史資料になるのではないでしょうか
面白い視点ですね
歴史というのは教科書の太字ではなくて
案外そうした日々の生活音の隙間にこそ宿るものです
本当にそうですよね
彼女の配信は音楽コミュニティのハブであると同時に
未来に向けた貴重なタイムカプセルでもあるわけですね
今あなたが過ごしている何気ない日常
ため息を尽きたくなるような日々のノイズも
見方を変えれば未来の誰かにとっての宝物になるかもしれません
ええきっとそうだと思います
本日の深堀りはここまでです
聞いてくださってありがとうございました
また次回お会いしましょう
ありがとうございました