はじめに
この週末は米子に行っていた。
昔からよく遊んでいる友人が2人いて、3人ともウルトラマラソンをやっていたので、ウルトラ三兄弟と自称したりして、ここ15年くらいいつも3人で集まっている。
その一人が4月からドイツへ赴任することになった。
もう一人は今、米子で仕事をしていてマンションを買ったという。
「じゃあ新居見学で泊めてもらって、出発前にみんなで飯を食おう」ということになった。
米子には「前田商店」というお気に入りの店があり、いいワインをたっぷり飲んで食べて、気持ちのいい夜だった。
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とっとり花回廊とは——植物園的な充実度
せっかく米子まで行くなら、と今日立ち寄ったのが「とっとり花回廊」だ。
候補には足立美術館もあったが、以前に行ったことがあるのでこちらにした。
施設としての充実度は相当高い。
温室でランの展示やユリの大規模展示があったり、熱帯植物のゾーンがあったりと、いわゆる植物園的な構成だ。
車椅子でも楽しめる工夫もある。
ただ、歩けるほど絶対的に楽しい。
トレイル的な屋外エリアもあって、距離や工程を気にせず歩き回れる体力があるなら、それだけで来た価値がある。
入場料もそこまで高くないので、米子・安来エリアを訪れる際はぜひ行ってみてほしい場所だ。
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温室より屋外——僕は野草が好きなのだと気づいた
ひと通り見て回りながら、自分の感覚が再確認できた。
温室の珍しい熱帯植物、外国から持ってきた花が美しく咲いている、それ自体はすごいことだと思う。
けれど正直なところ「凄いね」で終わってしまう。
あまり惹かれない。
一方で、普通に路面や野外に咲いている花を見ると、そこに引き寄せられる。
冬の寒さを越えて花をつけた植物に、素直にいいなと思う。
どうやら僕は「山野草」が好きなのだ。
考えてみると、実家の母は山野草がとても好きな人で、庭には山野草がたくさん植えてある。
帰省するたびに「今これが咲いてるから見て」と、一通り案内してくれる。
僕もそれが嫌じゃないから付き合って「これは何?」「そうなんだ」と聞きながら見て回る。
その影響を受けているのかもしれない。
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見られてよかった花たち
今回、特によかったのはカタクリの花だ。
可憐という言葉がこれほど似合う花もない。
咲いているのを見られただけで、来た甲斐があったと思った。
ほかにササユリらしき植物も見かけた。
6月になったら咲くのかもしれない。
近かったらまた来たい、と思うほどだった。
福寿草もほぼ終わりかけだったが、一輪だけ残っているのを見ることができた。
マンサクの仲間では、トサミズキとヒュウガミズキが両方咲いていたのもうれしかった。
コブシやハクモクレンもたくさんあって、咲き始めのサクラも見られた。
ソメイヨシノはまだだったが、寒緋桜や春よこいという比較的新しい品種も楽しめた。
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余談:ソメイヨシノと、これからの桜の話
ソメイヨシノは江戸時代後期に広まった品種で、全部クローンだ。
戦後に各地で植えられたものが、そろそろ寿命を迎える時期に差し掛かっている。
葉が出る前に花だけ咲くあの美しさ、散り際の潔さ——日本人の感性に合うのはわかる。
ただ、これからはソメイヨシノだけでなく、オオシマザクラやエドヒガン(江波山にある)なども混ぜて植えて、春を通じてさまざまな桜を楽しむ文化になってほしいと思う。
オオシマザクラの葉は伝統的な桜餅にも使われてきたように、各品種にそれぞれの魅力がある。
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アクセス情報(車なしでも行ける)
米子駅から鳥取花回廊まで、無料のシャトルバスが出ている。
1時間に1本程度なので時刻は事前に確認しておきたい。
広島からは高速バスでバスセンターや広島駅から米子まで行けて、片道およそ4,300円ほど。
車がなくても楽しめるのだ。
明日は安来市・和鋼博物館の話を書く予定だ。
たたら製鉄と産業史の、少しマニアックな話になる。
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stand.fmでは、この放送にいいね・コメント・レター送信ができます。
https://stand.fm/channels/664b04d7316143a77174b611
この週末は米子に行っていた。
昔からよく遊んでいる友人が2人いて、3人ともウルトラマラソンをやっていたので、ウルトラ三兄弟と自称したりして、ここ15年くらいいつも3人で集まっている。
その一人が4月からドイツへ赴任することになった。
もう一人は今、米子で仕事をしていてマンションを買ったという。
「じゃあ新居見学で泊めてもらって、出発前にみんなで飯を食おう」ということになった。
米子には「前田商店」というお気に入りの店があり、いいワインをたっぷり飲んで食べて、気持ちのいい夜だった。
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とっとり花回廊とは——植物園的な充実度
せっかく米子まで行くなら、と今日立ち寄ったのが「とっとり花回廊」だ。
候補には足立美術館もあったが、以前に行ったことがあるのでこちらにした。
施設としての充実度は相当高い。
温室でランの展示やユリの大規模展示があったり、熱帯植物のゾーンがあったりと、いわゆる植物園的な構成だ。
車椅子でも楽しめる工夫もある。
ただ、歩けるほど絶対的に楽しい。
トレイル的な屋外エリアもあって、距離や工程を気にせず歩き回れる体力があるなら、それだけで来た価値がある。
入場料もそこまで高くないので、米子・安来エリアを訪れる際はぜひ行ってみてほしい場所だ。
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温室より屋外——僕は野草が好きなのだと気づいた
ひと通り見て回りながら、自分の感覚が再確認できた。
温室の珍しい熱帯植物、外国から持ってきた花が美しく咲いている、それ自体はすごいことだと思う。
けれど正直なところ「凄いね」で終わってしまう。
あまり惹かれない。
一方で、普通に路面や野外に咲いている花を見ると、そこに引き寄せられる。
冬の寒さを越えて花をつけた植物に、素直にいいなと思う。
どうやら僕は「山野草」が好きなのだ。
考えてみると、実家の母は山野草がとても好きな人で、庭には山野草がたくさん植えてある。
帰省するたびに「今これが咲いてるから見て」と、一通り案内してくれる。
僕もそれが嫌じゃないから付き合って「これは何?」「そうなんだ」と聞きながら見て回る。
その影響を受けているのかもしれない。
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見られてよかった花たち
今回、特によかったのはカタクリの花だ。
可憐という言葉がこれほど似合う花もない。
咲いているのを見られただけで、来た甲斐があったと思った。
ほかにササユリらしき植物も見かけた。
6月になったら咲くのかもしれない。
近かったらまた来たい、と思うほどだった。
福寿草もほぼ終わりかけだったが、一輪だけ残っているのを見ることができた。
マンサクの仲間では、トサミズキとヒュウガミズキが両方咲いていたのもうれしかった。
コブシやハクモクレンもたくさんあって、咲き始めのサクラも見られた。
ソメイヨシノはまだだったが、寒緋桜や春よこいという比較的新しい品種も楽しめた。
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余談:ソメイヨシノと、これからの桜の話
ソメイヨシノは江戸時代後期に広まった品種で、全部クローンだ。
戦後に各地で植えられたものが、そろそろ寿命を迎える時期に差し掛かっている。
葉が出る前に花だけ咲くあの美しさ、散り際の潔さ——日本人の感性に合うのはわかる。
ただ、これからはソメイヨシノだけでなく、オオシマザクラやエドヒガン(江波山にある)なども混ぜて植えて、春を通じてさまざまな桜を楽しむ文化になってほしいと思う。
オオシマザクラの葉は伝統的な桜餅にも使われてきたように、各品種にそれぞれの魅力がある。
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アクセス情報(車なしでも行ける)
米子駅から鳥取花回廊まで、無料のシャトルバスが出ている。
1時間に1本程度なので時刻は事前に確認しておきたい。
広島からは高速バスでバスセンターや広島駅から米子まで行けて、片道およそ4,300円ほど。
車がなくても楽しめるのだ。
明日は安来市・和鋼博物館の話を書く予定だ。
たたら製鉄と産業史の、少しマニアックな話になる。
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