この番組も、声だけで届いています。
何を言ったかより先に、どんな調子かが伝わる。今回は、快感の場面で声と言葉が何をしているのかを8分でお話しします。
うまく言えなくても、伝えようとしたことは、たいてい伝わっています。
- ✅ 声の頻度・強さは興奮と関連するが、オーガズムの有無とは直接結びついていない
- ✅ オーガズムのタイミングと発声のタイミングは一致しないという報告
- ✅ オーガズムのふりをしたことがある58.8%、そのうち67.3%はもうしていない
- ✅ 言えなかった理由の一位は「相手を傷つけたくない」42.4%
- ✅ 言葉責めをしなくていい、実況ではなく感想でいい、という3つの一歩
▼夢野アートブログ関連記事
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
参考文献・関連リンク
今回のエピソードで参考にした研究です。いずれも「関連が報告されている」という段階のもので、因果を示したものではありません。
- Factors Influencing Sexual Vocalization in Human Females (2021) — Archives of Sexual Behavior。スロバキア n=403。声の頻度・強さは性的興奮と正の関連がある一方、オーガズムの有無とは直接の関連が見られませんでした。約38%が「声を装ったことがある」とも回答しています。
- Evidence to Suggest that Copulatory Vocalizations in Women Are Not a Reflexive Consequence of Orgasm (2011) — Archives of Sexual Behavior。英国 n=71の小規模調査。オーガズムは前戯の段階で報告されることが多かった一方、発声は男性の射精の直前・同時に多く、声には意識的な要素も含まれうると示唆されています。
- Women's Sexual Satisfaction, Communication, and Reasons for (No Longer) Faking Orgasm (2019) — Archives of Sexual Behavior。米国の全国確率標本 n=1,008。ふりをしたことがあるのは58.8%、そのうち67.3%はもうしていない。「伝えたいことがあったのに言わないことにした」は55.4%で、理由は相手を傷つけたくない42.4%・気まずい40.2%・恥ずかしい37.7%でした。
- An Examination of the Nature of Erotic Talk (2016) — Archives of Sexual Behavior。オーストラリア。性行為中の言葉を体系的に扱った初期の研究で、大多数の人が何らかの形で使っており、性差はほとんど見られませんでした。
- Show or Tell? Does Verbal and/or Nonverbal Sexual Communication Matter for Sexual Satisfaction? (2019) — Journal of Sex & Marital Therapy。米国 N=398。スタイルの種類より、そのスタイルに二人が納得しているかどうかが満足との関連を媒介していました。
▼次に聴くなら
- 次回は「男の潮吹きと呼ばれる現象」——出どころを確かめに行きます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【公式・SNS】
・夢野アート公式ブログ:https://otonanoomotya.com/
・Spotify(番組):セックスを100倍楽しくする方法!【大人の本音ラジオ】
・YouTube:夢野アート公式
・Instagram:@kanaeyumenonew
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【夢野アートについて】
夢野アートは、元風俗嬢・夢野カナエのリアルな体験談と、性科学・セクシャルウェルネスの知識をもとに、性のお悩みや快感の仕組みを明るくわかりやすく発信するブログ・ポッドキャストです。
「快感を科学する」をテーマに、あなたの毎日が少し楽しくなるヒントをお届けします。
【ご注意】
本エピソードは、性に関する一般的な情報提供を目的としたもので、医学的診断や治療を目的としたものではありません。
ご紹介した研究は海外のもので、日本の数字ではありません。小規模な調査や、確率標本ではない調査も含まれます。
「声を装ったことがある」という数字は、演技や不誠実さを示すものではありません。同じ調査で「声とオーガズムの有無に直接の関連はなかった」とも報告されています。装うことは、相手への気づかいや気まずさの回避としても説明がつきます。
感想
まだ感想はありません。最初の1件を書きましょう!