「探したけれど、分からないまま終わりました」という声に。
自分の体なのに見つけられない、と落ち込んでしまう方がいます。でもその「分からない」は、聴いている方だけの問題ではありません。今回は、31件の研究をまとめたレビューが出した結論をもとに、この論争の現在地を6分でお話しします。
科学が決着していない場所で、自分に点数をつける必要はありません。
- ✅ 31件の研究をまとめたレビューの結論「存在は未だ証明されていない」
- ✅ それでも「自分にはある」と答える人は6割を超えるという数字
- ✅ 「無い」と「証明されていない」は研究の言葉として別物という話
- ✅ 見つからない側と見つけた側、どちらの解剖研究も人数が少ないこと
- ✅ 点として探すのをやめる、という第三の考え方
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参考文献・関連リンク
今回のエピソードで参考にした研究です。肯定側・否定側の両方を挙げています。
- G-spot: Fact or Fiction?: A Systematic Review (2021) — Sexual Medicine。31件の研究をまとめた系統的レビュー。自己申告では62.9%が「ある」と答えた一方、著者らは「この構造の存在は未だ証明されていない」と結論しています。
- Genetic and Environmental Influences on self-reported G-Spots in Women: A Twin Study (2010) — The Journal of Sexual Medicine。英国の女性双生児1,804名。56%が「ある」と回答し、他の身体的特徴と異なり遺伝的な影響は検出されなかったと報告されています。
- The "G-Spot" Is Not a Structure Evident on Macroscopic Anatomic Dissection of the Vaginal Wall (2017) — The Journal of Sexual Medicine。ご遺体13体の系統的解剖。想定される位置に、尿道と膣壁の裏打ち以外の巨視的構造は認められなかったと報告されています。
- Beyond the G-spot: clitourethrovaginal complex anatomy in female orgasm (2014) — Nature Reviews Urology。単一の構造としては同定されていないとしつつ、クリトリス・尿道・膣前壁のつながりを一続きの機能単位として捉え直す考え方を提案した総説です。
- Women's techniques for making vaginal penetration more pleasurable (2021) — PLOS ONE。米国の全国確率標本3,017名。挿入の快感を高めるために「浅い挿入」を使ったことがあると答えた女性は83.8%(=使用経験の割合であり、効果の割合ではありません)。事業者が資金を提供した調査です。
▼次に聴くなら
- 次回は「痛い手マンはなぜ起きるのか」——力の強さではなく条件の話をします。
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「快感を科学する」をテーマに、あなたの毎日が少し楽しくなるヒントをお届けします。
【ご注意】
本エピソードは、性に関する一般的な情報提供を目的としたもので、医学的診断や治療を目的としたものではありません。ご紹介した研究は海外で行われたもので、日本の状況にそのまま当てはまるとは限りません。
「Gスポットは実在する」「実在しない」のどちらも、現時点では断定できません。番組では論争として紹介しています。自己申告の割合(62.9%)と医師が同定した割合(55.4%)は測り方が異なるため、足したり比べたりできる数字ではありません。
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