音の神の使命
わたし、とろけま~す。
ハロウィンが終わり、本格的な冬の足音が聞こえてくる11月。
音の神からの使命によって、突如始まる2人の冒険。
この番組は、音で味わうフィクションストーリーです。
本当寒いですね。
少し前まで暖かい日もあったのに、急に冬が本気出してきたな。
まあ、もう11月ですもんね。
確かに。
しかも、今日は特に寒いじゃないですか。
こんな日にわざわざ外に出かけようって、一体どこに行くんですか?
実は、音の神が夢の中に久しぶりに出てきて、ある音を探してほしいって言ってきたんだよね。
ある音って?
音を求めての旅
この季節にぴったりの、ふわふわして温かい音を探してきて。
え?それ音の神の真似ですか?
うん。自分で言うのもなんだけど、今のはめっちゃ似てたな。
うーん。
まあ、とにかく、そういう音を探すの、宇多野ちゃんも手伝って。
あ、着替えも持ってきてね。
着替えも?わかりました。でも、そんな音どこにあるんですかね。
私は、なんとなく目星ついてるんだよね。音の神のことなら、なんでもわかるから。
そうなんですか?どこなんだろう。
それは、着いてからのお楽しみ。とりあえず着いてきて。
もろりさん、見てみて。こっち海が見える。
ほんとだ。今日は晴れてるから、海の青がめっちゃ綺麗だね。
キラキラしてる。
宇多野ちゃん、もうすぐで駅に着くよ。
着いた。
ここにそんな音があるんですか?
うん。絶対にここにあると思うんだよね。何個か候補はあるんだけど、まずはここ。
よくわかんないけど、いろいろ回れるの楽しみです。
まあ、任せなさい。
私もその使命、果たせるような音がないか探します。
波の音が聞こえてきましたけど、もしかしてこれのことを言ってるんですかね。
違うよ。
あ、じゃあ、あそこにいる海猫とかどうですか。
全然違ってば。
あ、あれあれ。
電車に揺られてたどり着いた先には、潮の香りと鳥たちの賑やかな声。
風に運ばれてくるまだ知らない音を求め、2人の冒険が始まります。
どけば。
どけすぎでしょ。