犬との生活の変化
この番組はWAKUWAKUラジオでお送りします。
2年か3年ぐらい買った時に、それこそ日本中のトレーニングしてくれるプロの人とかを、家に来てもらったりとか、奥さんがオンラインで見てもらったりとかして、あの手この手でやったけども、人間がどうこうできる犬ではないっていうことになったのね。
強制負荷っていう感じ? そうそうそう。人に対して無条件に心を開いて、いわゆるお家の犬みたいにならないみたいな。本当にゆっくりは慣れてきてるんだけど、このペースで行くと心を開く前に寿命を送るなみたいな感じだったの。
みたむらさんとみたむらさんの奥さんには心開いてるでしょ? 開いてるって言うほどではないね。 えっ、そうなんや。心の傷は深いね。
なんだろうな、ほんまに楽しいことしかやらない人とかやったら、もうちょっと開いていくんやろうと思うけど、言うても俺も奥さんもそういうこと病院連れて行ったりとかもするやん。 それは良かれと思ってるのかもしれない。
そうそうそう、定期検診だとかそういうので爪を切らないといけないとかっていうのもあって、だからその波があるというかさ、きなちゃんからしても。 なるほどな、親の心を知らずっていうやつよね。
そう、たまにえぐめの試練を与えてくるみたいなことがあるもんで、だからちょっと人がトレーニングするなりとかでキャッキャできるような状態には難しいねってなって、でもちょっと不憫だなってなってさ、それが。
そう、もう一年中気張って生活してるみたいなことがある。 いや、ほんまで。 なので二頭目のレイ君っていうのを迎えて、犬同士で仲良くなってくれたらいいんじゃないのっていう。
なるほど、それで二頭目を迎えたのか。 本当にそう、だからもう性格は真逆の方がいいですっていうのをいろんな人に教えてもらって、もう人間が好きでしょうがない犬だよね、レイちゃんは。
マジで誰にでもついていくよ。 うわー、ほんま真逆や。でもそれを見てキナちゃんはちょっと変わったの? 変わったね、やっぱり。 ああ、そう。へえ、すごいな、やっぱり。通じるものがあるんですね。
もともと野生にいてさ、家の中で暮らしてる他の犬を見たことがそもそもないわけよ、キナちゃんって。 だからレイが来るまでの間って、自分のベッドとしてギリギリ認識してる布団がリミングにあるんですよ、キナちゃんのね。もうその上でしか絶対寝そべらなかった。
うわー、めちゃくちゃ気張ってるやん。かわいそう。 そこ以外ではてこでも立ってたわけ。で、レイが来て、もう彼なんかどこっても寝るわけよ。もう人がいるところについてきて、もう人の足の上で寝るとかをするわけよ。それを見て結構衝撃があったんやろうね、キナちゃん的には。
それやっていいんや、みたいな気を抜くというか。気を抜いて暮らすようになった気はするね。 まあマネしてるというかね、お手本になってるんだね、レイちゃんのことが。 そう、やっともうね、なんかいろんなとこで転がるようになったし。 へえ、難しいっすね、お犬さんも。 難しいっすよ。
すごいわ。 最初キナちゃんだけ飼ってて3年4年経った時にさ、結構真剣にさ、「なんでお前は言葉がわからへんの?」って思ったもん。教えてもらえないじゃん、どういう気持ちか。 そうやな、ほんまやな。
何をしてほしいかがわかんないから。 まああっちよあっちで思ってたと思うよ。 やろうね、病院行く時とかね。 お前は何をしてくれようねって思ってたよ。言ってすごいなんだよって思われちゃうかもしれないけど、犬を飼ってらっしゃる方?優雅だなって思ってたの、僕は。
時間的にもそうだし、金銭面もそうだし、いろんな面で余裕がないとそういうペットを迎え入れるってことってできないなって僕はずっと思ってたから。 そう思うよ。
そうだから僕は畑目に見てて、すごい憧れのまなざしで見てたわけよ。蓋開けてみたら多分その綺麗な話ばっかりじゃない、苦労の部分が多いんだよね、きっとね、これ。 大変やと思うよ。夜中に車走らせたりもしたしね。 病院に行ったこと? そうそうそう。
子供と一緒やな、ほんまに。 一緒だよね。 一緒だよ。 まあでも癒しはあるね。 そう、癒しがあるんですね。 だってさ、そもそも三田村さんは犬なんて飼いたくないっていう感じの人だったでしょ?
まだそう思ってるよ。時々めっちゃ不思議になるもん。なんでこんな大きいの家にいるんやろうって。 それがすごいなと思ったよね。ベースを覆すほどの何かがあったんだなと思ったけど。
それは人のお子さんとちょっと通じるとこがあるかもしれないですけど、癒しの一面も絶対あるんじゃないですか、きっと子供って。で、それとこいついるから頑張らなあかんなっていう存在にはなったか。 へえ、かっこいい。
かっこいいっていうか、それも責任みたいな。 まあでも張り合いにはなるよね。 そうそうそう。だからなんかちゃんと暮らせてる感じはない。 すごい、めっちゃいい効果出てますね。 出てるね、そういう意味で言えば朝起きるようになったし。
確かに、本当だ。良かったね。標準的になったじゃないですか、暮らし方が。 失ったものとしては、俺と奥さんの二人だけではもう家開けらんなくなったわけよ。 どっちかは家にいないという感じ。俺の中で結構そのマイナスって言っちゃうだけだけど、それが大きいんだよな。
親の夢と子供の道
まあ確かに。 連れて行けばいいんやけど、キナちゃんがああいう状況だから、キャンプ行こうかとかもさ。 意外にできへんよね。結構な距離走るやろうしさ。 じゃあレイちゃんと一緒やったらええんちゃうと思ってたんですけど、レイはレイでゴリゴリに車用意するっていう。
全然あかんやん。 お前こそいかんもんなんだな。 お前こそいかへんな。なんかあれやな、どんくさいところも愛おしいですね。
長男くんは今6歳か。いいね、親子でジオとか組めるわけや。 嫌がらなければお互いに。 それは素敵だね。 マイレボリューションのEPを抱えてたときはほんまにちょっとした。それこそそこに自分がいると思った。
3歳でマイレボリューションまで一緒やったらもうある程度下地としてはあるもんな。 そうよ、そうよ、もう少しは。 あーすごい。ジナンがさ、俺音楽の道に行きたいかもって言ったとき。 すごい応援すると思う。 本人の意思を尊重して、やれるだけやってみなと。 って言うと思う。僕はそこを親に応援してもらえなかった人なんですよ。
それはもう食ってかれへんよってこと? そう。絶対無理だよってそんなの。やりたいことがやれるってそんな贅沢なことはないぜって思ってるから。 確かに。難しいなって思う。お父さんは音楽でお金を生むことの辛さをめっちゃ知ってるわけやん。それを言うのか言わないのかっていう選択が俺はすごい興味あるね。
言わないんじゃない? マイナスの面じゃないけど、暗い側面は離さずに夢を応援するってこと? それは後で知ればいいと思う。別に。これダメだわってなったらその時に考えればいいと思う。
親が引いたレールとか親が手繰ってる糸みたいなのを掴ませるとさ、たぶんね、うまくいかなかった時に親のせいにするよね。 ああ、まあね。
親じゃなくて誰かのせいにしちゃうよね。それはたぶんお互いに虚しいから。だからそこは自分で開いていくのは一番いいんだなと思うけどな。 DNAが引き継がれてますから。 逆らえなかったね、確かに。 全然逆らえてない。足短いとこも似てるし、ほんまに人でどこにいるんだろうって。