お彼岸の「彼岸」は「到彼岸(とうひがん)」に由来します。迷いと苦しみの此岸から悟りの彼岸へ渡るための6つの実践が「六波羅蜜(ろくはらみつ)」です。布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧の六つで、お彼岸の6日間に一つずつ心がけるとも言われます。六波羅蜜のひとつ「忍辱(にんにく)」は、耐え忍ぶことや我慢することと思われがちです。しかし、理不尽な扱いをされても黙っていろという話ではありません。お釈迦様の言葉を集めた経典『ダンマパダ(法句経)』には「恨みは恨みによって止むことはない、恨みを捨ててこそ止む」とあります。「忍辱」の語源「クシャーンティー」(パーリ語・サンスクリット語)には「受け入れる」「揺るがない」という意味の幅があります。我慢が怒りを腹の中に溜める状態だとすれば、忍辱はそもそも怒りに心を奪われない——怒りに自分の言動を決めさせないことです。言うべきことは穏やかな心で言う。自分の手綱を自分で握る、能動的な実践です。・お彼岸の語源と「六波羅蜜」の由来・六つの実践——布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧・忍辱と我慢の違い・ダンマパダ「恨みは恨みによって止むことはない」・怒りに心を奪われない、能動的な実践としての忍辱
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