がん治療薬の宇宙実験
重力によって薬の効果が変わるかもしれない。
今回は、国際宇宙ステーションで実施される予定のガン治療薬の効果の検証に関する話をします。
今回のアプローチは、症状倍というハエを使って、ガンの薬の効果がどうなるかを検証していく実験です。
この実験がうまくいった最終的な段階には、他の遺伝子系の病気、特に宇宙話では注目しているALSだったりとか、そういったところの解決策の模索する手段にもなり得るということで、
今回の研究、かなり注目度高いかなと個人的には思っております。ぜひ最後までお付き合いください。
改めまして始まりました佐々木亮の宇宙話。 このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
今日でエピソードが1605話目を迎えてますね。 基本的には1話完結でお話ししておりますので、気になるトピック、気になるタイトルからぜひぜひ聞いていただけたら嬉しいなと思っております。
ということで、毎日毎日更新しておりまして、最近は今日のエピソードで一応締めにしようかなと思ってるんですけど、
国際宇宙ステーションに向かわれる大西宇宙飛行士の取り組んでいるミッションですね。 このあたりについてがっつりお話ししていこうというキャンペーンになっております。
3月の17でしたっけね。13でしたっけ。はい、ということで、それぐらいのタイミングで宇宙に旅立っていく予定になっているとおっしゃっていたので、
ここはね、このタイミングで宇宙飛行士のミッションの内容を知っていると、かなりなんかこう宇宙マニアっぽさが出るんじゃないでしょうか。
ちょっとね、宇宙飛行士の仕事に関する話、周りの人として見るのもちょっと面白いかもしれないですね。
ということで、まあ今日の話していこうかなと思ったんですけど、忘れないうちに月の話もしておきましょう。
本日3月の4日になります。前回の新月が2月の28日だったので、そこから4日経ったタイミングで4日月が見えます。
なんかあの昨日のエピソードで今日は4日でとか言ってたかもしれないですけど、ミスですね完全に。昨日が3日月で今日が4日月という感じで、
まあ月、関東近辺とかは雪だったりしますし、なんか寒さがね、帰ってきましたね。
なんかサンカンシオンみたいな、なんかそれがなんか具現化されたような天気だなぁと個人的には思っていたりします。
ということで、じゃあ早速、まあ月は見えないでしょうが、宇宙話は毎日やっていきますので、いきましょうか。
今回お話しするのは、宇宙空間で行われるがん治療薬の実験に関するお話をしていきたいと思います。
2025年の3月に国際宇宙ステーションに船長として向かわれる日本の大西宇宙飛行士。
大西宇宙飛行士が宇宙空間で行う実験。宇宙飛行士は宇宙での実験を行うために行く、いわば作業員みたいな形なわけですね。
そんな仕事の中で様々なミッションに取り組んでいく。その中の実験のうちの一つにあるのががん治療薬の実験になります。
今回は北海道大学の研究室が提案した研究が通ったというところで、今回なぜ宇宙で実験を行うのかというところですね。
今回研究を提案された北海道大学の遺伝子病制御研究所のその下研究室ではですね、
症状肺を使って 水蔵がんや肺がんや航空がんなどを研究して、がんの治療薬の候補を 探していたというような研究があります。
その中で 水蔵がんの治療薬で 遺伝子を考えた時に 水蔵がん患者の遺伝子の変異パターンを 再現した症状肺を使って 実験を行うと、
その候補物質を投与すると 症状肺の生存率が一定に 上がることが確かめられました。
ただ、これ問題なのが いろんな条件で薬がマッチするのかどうかを検証していく中で 地上で微小重力環境を模擬した実験を行ってみたところ そのがん治療薬の効果が薄れてしまったというような そういう結果が出てきたというところなんですね。
地上の実験で 重力との関係性が 指摘されていました。
ただ、これは あくまで模擬実験であったところから 微小重力の環境ががんの治療薬に対して どのような影響を与えるかを しっかりと研究の中に 織り込んでいくことによって
重力と薬効、薬の効果ですね、の関係を解明していく。 これによって薬の効果がどういう状態でどういうふうにやることで最大限発揮されるのかっていう 解像度が上がるので、なかなか今の時点では治すことが難しいと言われているがんだったりとか
そういったところのアプローチに対して しっかりと手法を確立していこうというような そんな感じになっています。
ALSへの応用の可能性
なので、大西宇宙飛行士は今回症状倍を使って 国際宇宙ステーションで実験をするというようなところです。
実験の手順というのが結構面白くて、症状倍の生虫を持っていくと。
今回は遺伝子組み替えみたいなのが行われている。 がん患者の体の中を再現したような症状倍にしているので、
遺伝子が組み替えられていて、その分寿命も短くなっているというような状態らしいんですね。
なので、症状倍を連れて行ってもろもろ実験をするっていうのはなかなか、まず寿命的にも難しいし、
あとはこうなんかストレスにも弱かったりするらしいので、 なかなかこう生虫のままずーっとそのままこう宇宙でみたいな感じだと難しいらしいんですよ。
なので、今回は症状倍の生虫が入っている物をまず打ち上げて、容器を。
宇宙空間で交配させて、次世代の幼虫が生まれてくるっていうところまでを再現していく。
このオスとメスが交配して、新しく幼虫が生まれてっていう状態になったら、その状態で宇宙空間で飼育していくと。
その時に、もともと遺伝子的には、がん患者の遺伝子に組み替えてある状態で、
そこにさらにがん治療薬の入った餌っていうのを投与することで、
じゃあ無重力空間で、がんの状態でがん治療薬を与えられたら、どういう効果が出るのかっていうのを検証していくというようなところみたいですね。
これによって、14日間飼育した後、凍結して持って帰ってくるのかなっていうところで、どういった効果があるのかっていうのを見ていく。
それが今回のアプローチみたいです。
これ面白いのが、症状倍はがんだけではなくて、様々な病気の研究とか解明に役立つと考えられていて、
今回この園下さんという北海道大学の方が答えているインタビューの内容によると、
特定の遺伝子が異常を起こす病気、例えばこの宇宙話でも何度も紹介しているALSですね。
菌移植性即作硬化症ですね。
これは宇宙兄弟を読んだことある人だったらシャロンの病気だし、
なんで宇宙話でそれだけ取り上げているかというと、僕の祖母がALSに疾患して、
今まさにこうやってALSの病気と戦っている最中なんですよね。
そういう縁があったから、1月の8日に発売させていただいた、やっぱり宇宙はすごいでも取り上げさせてもらいましたし、
専門の研究をやられている方とインタビューをしてね。
本の売上の一部というのも、ALSの研究基金に寄付させていただくというところも達成できて、
これは皆さんが本を手に取っていただいたおかげで、そうやって研究資金として提供できたわけなんですけど、
そういった縁があって、ALS関連の研究というのはやっぱり注目したいわけですね。
宇宙兄弟のストーリーの中でも、国際宇宙ステーションの中で、ALSの解明の1個、手立てになりそうな実験が成功するという描写があって、
それに取り組んでいる描写があるからこそ、ALSっていうのが身近な病気になっていく。
そういった側面もあったので、僕自身もALSに対して知ってはいたんだけど、なかなか身近なものとして感じれてるようで感じれてなかったっていうのが、
祖母の疾患でわかってみたいな、ちょっと今ごちゃって話になっちゃったけど、そういう感じだったんですよ。
なので宇宙話でもちょっとずつALSの話をしながら伝えていければいいかなと思っていて、
今回のこの症状倍を使った研究、今回は癌ですけど、ALSの研究にも使えるよっていう話が出てきているのにはちょっと心が躍るというか、
なんかそれが病気の解決、病気を治す手立てとして役立つんじゃないかなっていう期待を持てるっていうかね、
宇宙でのガン治療研究
まあでもとにかく今回はこの症状倍を使って宇宙空間で飼育して、それが効果があるかを検証するっていうのが研究の内容になっているので、
これがうまくいけば今後の研究っていうのも期待できるし、
あとはじゃあ今後の研究期待できるけど、実際宇宙空間でそういった研究ってできるようになるの?みたいな目線もあると思うんですよ。
でもこれは時代がどんどん変わっていくんですね。
今って国際宇宙ステーションでしか宇宙の実験ができないっていう状態なんですが、
民間の宇宙ステーションを作っていくっていうのが世界中の流れとしてあるわけですよ。
国際宇宙ステーションっていうのは、一応今のところ2030年までの運用っていうのを見込んでいて、そのタイミングでなくなる。
民間宇宙ステーションっていうのはそれよりも前の段階から宇宙に宇宙ステーションを構築していって、
国際宇宙ステーションが今まで担っていた役割っていうのを細分化しながら、そして商業的にも成り立たせながら運用していくというところを目指しているんですよね。
なので、研究とか実験とかの機会っていうのはこれからどんどん増えていく。
なので、今回の症状場へのアプローチっていうのがうまくいくことを願っておけば、うまくいった先っていうのは宇宙開発がどんどん進んでいった中でですね、
広がっていくんじゃないかなと思ってるんで、そういった意味でも今回の研究っていうのは応援していきたいポイントかなと思っております。
はい、そんな感じでちょっとね、今日今夜中の2時とかに撮ってるんで、頭が回らなかったり、
こう、天髪みたいなのがいつもより多かったんじゃないかなと思いますが、ちょっとご了承ください。
はい、ということで、じゃあ今回は、がん治療の研究を国際宇宙ステーションで行う。
民間宇宙ステーションの重要性
大西宇宙飛行士が取り組む内容って一体どんなものなのか、こちらについてお話しさせていただきました。
この内容ね、実はJAXAのページで、インタビュー形式で大西さんがこう、研究室に訪れて、
研究のその責任者の方と喋るっていうような記事をベースにしてお話ししているので、
結構ね、元の記事読んでも面白く楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。
ぜひぜひ、概要欄に貼ってある記事の方からチェックしてみてください。よろしくお願いいたします。
アフタートーク行きましょうか。
はい、でですね、本日3月の4日は、下北沢本屋B&Bで行われる、
やっぱり宇宙はすごいの出版記念イベントが開催されます。
これね、一応朝更新されているので、もしね、これ今聞いて、
あれ、今日下北沢行けるなっていう人は、ぜひぜひ申し込みしていただけたら嬉しいなと思っております。
で、対談形式のイベントになっていて、パートナーは東京大学で教授を得られているトタニさんですね。
本もたくさん出されていて、個人的にはかなり気になる存在の方だったんで、
こうやってお話ができるっていうタイミングが得られて、非常に嬉しい限りでございます。
はい、なので貴重な機会ですし、オンラインでの配信もあるので、ぜひぜひチェックしてみてください。
よろしくお願いいたします。ただね、ニュースとかをたくさん見ている方もいらっしゃると思いますが、
雪予報がね、交通機関が云々だったらどうしようもないので、
そのあたりは、なるべく早い段階で、お昼過ぎ、まあ夕方前までには、
夜のイベントなので、夕方前までには詳細がわかるようになっているというふうに伺っているので、
SNSだったりとか、あとは申し込みのメールの方に連絡がどうやってくるかみたいな、
そういったところはぜひぜひチェックしていただけたら嬉しいです。
B&B側の運営の方とかも協力的な形でやっていただいているので、
皆さんもぜひ連絡とかは見逃さないようによろしくお願いいたします。
そんな感じで今回は以上にしていきましょう。
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それではまた明日お会いしましょう。さよなら。
