太陽をこれまでにない精度で深く細かくみてみたら、そこには誰も見たことがない独自の世界が広がっていた! 無数の渦がうずまいていて、「あるはずなのに見えなかった」ものにようやく人類が出会えた、そんなワクワクする発見のお話です。
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サマリー
太陽の表面をわずか19キロメートルの精度で観測することに成功し、長年理論的に予測されていた「ケルビン・ヘルムホルツ不安定性」と呼ばれる現象を初めて捉えました。この現象は、速度の異なる2つの流れがぶつかる境界線で発生する渦や波であり、太陽のプラズマの流れにも存在すると考えられていました。ハワイのマウイ島にある世界最大の太陽望遠鏡「DKIST」(井上太陽望遠鏡)の観測能力の向上により、この長年の謎が解明され、科学界に大きな興奮をもたらしています。この発見は、普遍的な物理法則が宇宙でも観測できることの面白さを示しています。
ポッドキャスト復活と最新の太陽観測技術
こんなに細かく太陽の構造が見えるようになったのか。
そんな業界の中で感動を呼ぶぐらい、細かく太陽を観測することに成功した。
そんな観測事例を紹介していきたいと思います。
まだまだじゃんって思うかもしれないけど、太陽の表面をわずか19キロという精度で見ることができるようになった。
これがどれぐらいすごいことなのか、そんなところが伝わればいいなと思っております。
ぜひ最後までお付き合いください。
あらためまして始まりました佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
ということで、皆さんも大変お久しぶりでございます。
なかなかポッドキャストの復活ができんできんという中で、なんとかやってまいりました。
これで2021話目ですかね。
復活するする詐欺だったかなっていうのを公開してるんですけど、とはいえ、いつかは復活しようという気持ちで取り組んでました。
そうですね、今たぶん子供の鳴き声が後ろで入っているかもしれないんですけど、そんな中で収録しております。
もう気づいたら、また1ヶ月前なのか収録して公開したのかっていうところで、
まあ安心してください。
今日今このエピソードを撮っている次のエピソードもこの後すぐに収録を予定しているので、
なんとかキープしていけるような体制になっていくんじゃないかなと思います。よろしくお願いします。
ありがたいことに、更新できてない間にも宇宙話たくさん聞いてくれている過去のエピソードとかっていうのは数字で見えているので、申し訳ないなというところを思ってましたね。
けどまあ、いけるんじゃないかな?毎回言っている気がする。この3ヶ月4ヶ月ぐらいずっと言っているかもしれないですね。
がんばってやっていこうかなと思いますので、引き続きよろしくお願いします。
ということで、もう本題に入っていきましょうか早速。それではいきましょう。
太陽の観測の難しさとDKIST望遠鏡
はい、ということで今日お話しするのは、人類の観測技術ここまで来たか、こんなに細かく見れるようになったのかっていうそんなお話ですね。
今回の観測対象は太陽です。
太陽の表面ってどんな感じになっているかイメージつきますか?
そもそも僕たちがこうやって生活してて、今お昼かもしれないし聞いてくれているのはあなたは夜かもしれないです。
夜だったら見上げてみたときに、月を輝かせているのも太陽のおかげですね。
それにもそうだし、昼間こうやって明るく過ごせているっていうのもまさに太陽のおかげ。
太陽の表面が光り輝いていて、その熱量を受けて地球の中っていうのは温度が保たれていたりとか、植物の成長があったりとか、もちろん僕らの体にとっても非常に重要な成分とかを生み出してくれているわけです。
そんな一番身近な天体、月を除いてかな、太陽系の中ではいくつか近くに惑星がありますけど、光勢という面で見たら一番近い天体なわけですよ。
光勢っていうのは自分で輝いている星ね。
そんな太陽についての理解ってどれぐらい進んでいるのかっていうと、すごい分かっているようであんまり分かっていなかったりする。
今回の研究は、その太陽、一番身近な光勢、一番身近な星である太陽を細かく細かく細かく見ていったときに、どういう構造が、どういう絵が見えるのかっていう研究ですね。
ちなみに地球っていうのは、今周りに人工衛星とか飛んでいて、人工衛星から地球を観測しようとしたら、かなりの精度で見ることができます。
本当に数メートルとか、なんなら物をちゃんと捉えれば数十センチとかっていうような規模まで見えるようになってきている。
それぐらい、宇宙から地球を俯瞰で見るっていうところの技術っていうのはガンガン伸びてきているわけです。
そんな中で、とはいえ太陽を観測するっていうのはやっぱり色々難しい部分があるんですよ。
特に難しいのはやっぱり明るすぎるっていうポイントがあったりとか、明るすぎるゆえに厚すぎる。
厚すぎるから、例えば地球の表面を観測するために人工衛星飛ばしてみるときって、一番近いものって地球の表面すれすれぐらいの。
国際宇宙ステーションとかも、地球をサッカーボールに見立てたら、そこに指ポンって置いたときの爪の高さぐらい。
その爪の高さぐらいのところをぐるぐる回って、地球の表面を撮って高い解像度を見せるというふうになっているんですけど、
太陽なんてそんな近くまで行ったらやっぱりすごい熱を受けるから、人工衛星まともに保ってられないんですよね。
保ってられないからある程度の距離から離れて撮らないといけないし、
ある程度の距離から撮るけど、逆に明るすぎる。
昼間に太陽とか見たら目チカチカするじゃないですか。
あの感じの超強いバージョンみたいなのになるわけですよね。
だから太陽を細かく見るっていうのは、実は逆にむずいっていう側面があるんです。
そんな中で、DKISTという地上にある望遠鏡が今回新しくパワーを振るってくれました。
どこにあるのかっていうと、ハワイのマウイ島のハレアカラ山という山の山頂にあります。
4メートルの望遠鏡、ものすごくでかいですね。
世界最大の太陽を望む望遠鏡になっています。
これ名前も井上太陽望遠鏡っていうぐらい日本人の井上って名前がついていると。
国立天文台とかも、国立太陽天文台?国立天文台じゃないか。
アメリカのNSFとかNSOとかが運用しているっていうところになっています。
この井上太陽望遠鏡っていうのが、今回観測をスタートさせたのが2019年の末とか2020年とかなんですよね。
そのタイミングから性能をしっかりとチューニングしていって、
今回この4メートルの望遠鏡で太陽をなんとぐっと観測して19キロっていう解像度まで見ることに成功したと。
ケルビン・ヘルムホルツ不安定性の発見
これを観測することが成功したことによって何が見えてきたかっていうと、
数十年来理論的に予想されていたとある現象が太陽の表面で初めて見つかったんです。
これが名前覚えなくてもいいんですけど、ケルビンヘルムホルツ不安定性って呼ばれる現象があるんですよ。
ケルビンヘルムホルツ不安定性。
大学とか高校でもかな、理科とか化学、物理とかそういうのを勉強したことある人は、
すごい有名どころの名前が2つ並んでるなって思うかもしれないですね。
ケルビンヘルムホルツ不安定性のケルビンさんとヘルムホルツさん。
ケルビンはなんとなくわかるじゃないですか。
温度とかのケルビンさんですね。
ヘルムホルツさんもめちゃめちゃ有名です。
そんなのはどうでもよくて、この人たちが提唱したとある現象というかものがあります。
何かっていうと、流れるものの中で速度の異なる2つの流れがすれ違う境界線には、
速度が2つ違うものが流れているところには、
渦みたいなものだったりとか、波打つ現象というのが発生する。
この波を作るという現象ですね。
これが発生するであろうと。
流れるものは何でもそうです。
なので、たとえば水、水面もそうですね。
あとは地球上の中に出る空に、風とか気流の中で出来上がるものの中にもこの渦とかが出来上がりやすい。
条件が揃ったりすると、その渦とかが結構無視できない存在になってくるわけなんですけど、
とにかくものが流れる。
流れは一定じゃないから、速度の違うもの同士の流れが近くに来たときに波打つ、渦巻くというこの現象ですね。
これがどこにでも起きるよね。
太陽の表面というのも実はこの流れるもの、つまりプラズマと呼ばれるものが、
グニグニグニグニ、流体、液体みたいな感じで回っているというふうに解釈されていて、
この太陽の表面にもこの不安定性が見えるだろう、見えるだろうと数十年言われ続けていました。
なぜなら太陽の表面も流れるものでできているから。
けど、そんなに細かく太陽をこれまで見ることはできなかったんですけど、
今回井上太陽望遠鏡、ハワイにある4メートルの望遠鏡を使って太陽の表面を観測してみたときに、
19メートルという非常に細かい精度まで能力を高めることができて、
その性能のおかげで今回なんと観測、今まであると言われていたものがようやく見えるようになったという研究結果が出てきた。
しかもこれ、ネイチャーと呼ばれる非常にインパクトな論文雑誌に掲載されているというようなところで、
やっぱり普遍的な物理学の提唱されている現象が、
やっぱり宇宙でも太陽でも見えるんだというここの面白さというか、
ワクワク度合いみたいなところが注目され始めているというかなりおもろい研究結果になっております。
今後の情報発信とリスナーへの呼びかけ
ですので、ぜひ気になるなという方がいらっしゃいましたら、
論文のソースとか貼ってあるので、ぜひぜひチェックしてみてください。
今まではこうやって、本番の論文読んでねというだけでご紹介させていただいていたんですけど、
実はこのポッドキャストの更新を休んでいる間に、
ノート、文字でのブログみたいなものを定期的に更新できるような準備というか、練習をしてきました。
なので、ポッドキャストで紹介した内容というのを結構早いタイミングで文字としても読めるように、
今度から今後公開していく予定になっていますので、ぜひチェックしてみてください。
すでに直近で10個20個とかはノートの記事が上がっている、10個ぐらいか、上がっているんじゃないかなと思います。
ここからはリアルタイムにそういったノートの展開とかもされていくので、一緒に文字でも楽しんでみてください。
ちなみにね、そっちのノートの方では、ほらポッドキャストって時間がめちゃめちゃ限られているんで、
勝手に自分で10分って言ってるからなんだけど、それがあるからここで話せないこととか、
あとは細かい数字とか、それこそ現象の名前とか、そこを省いている部分もちょっと載せています。
だからポッドキャスト聞いてるからいいやみたいな感じっていうよりは、ノートも一緒に読んでより深められるみたいな、
あのエピソードってこういうことだったんだを改めて復習できるみたいな、
そんな風に使ってもらえたらめちゃめちゃいいなと思っているので、
ノートのURLとかも貼っておくんで、ぜひぜひチェックしてみてください。よろしくお願いします。
ということで、じゃあ今回は以上にしていきましょう。
今回の話も面白いなと思ったらお手元のポッドキャストアプリで、
フォローボタンの近くにある星マーク、こちらでレビューいただけたら嬉しいです。
番組の感想や宇宙に関する質問については、
Xのハッシュタグ宇宙話し、スポーティファイのコメントコーナーなどでじゃんじゃんお寄せください。
それではまた明日お会いしましょう。さよなら。
14:19
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