ブラックホールのペアの存在
1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております宇宙話。今回は、超巨大なブラックホールが2つ、超近くでぐるぐるぐるぐる回っている、そんなお話をしていきたいと思います。
今回は、重力派天文学と呼ばれる新しい領域を切り開く、種になるような天体、
こちらを紹介していくとともにですね、宇宙っぽい数字がたくさん出てくるので、楽しんでいただければと思っております。
最後に、超重要発表の重要発表しておりますので、こちらもぜひお楽しみください。それではどうぞ。
3、2、1、イギネション、キャッチ
スペース、トゥーブラックホール、ジャパンチャート
佐々木亮の宇宙話
2023年11月8日、始まりました佐々木亮の宇宙話
このチャンネルでは、1日10分、宇宙時間をテーマに
天文学で博士号を取得した専門家の亮が
毎日最新の宇宙トピックをお届けしております
本日でエピソードが1126話目を迎えております
基本的には1話完結でお話ししているので
気になるトピック、気になるタイトルから
ぜひ聞いていただけたら嬉しいなぁと思っております
そんな感じですね
最近どんな話してるかっていうと
ブラックホール特集をずっとやってるんですよ
昨日とかだと科学系ポッドキャストの日っていうので
毎月やってるトークテーマですね
これ未解決問題っていうところで
どこまで大きいブラックホールがあるのかって話だったり
あとはその前だと重くもなく軽くもないブラックホールみたいな
まあ響きとしてはすごい中途半端そうな
ブラックホールのお話をしたりとか
結構いろんなところお話ししております
直近2週間ぐらい振り返っていただけたらですね
まあ大体ブラックホールのエピソードになってるかなと思うので
宇宙好きブラックホール好きの方は
ぜひですねこちらチェックしていただけたら嬉しいなと思っております
よろしくお願いします
そんな感じでじゃあ今日はどんなお話をしていこうかなと思ったんですが
今日お話しする内容はブラックホールとブラックホールが
ペアで手を繋ぎながらぐるぐる回っている天体
そんなお話をしていきたいと思います
これまでのポッドキャストのエピソードでは
2種類のおおむね2種類のブラックホールの話をしてきました
一つは銀河の中心にあって
銀河の周りの物質とかも吸い込んだりしながら
存在している超巨大なブラックホール
それこそ天の川の中心にあるブラックホールとかは
太陽の400万倍とかあったり
それよりももっと大きい何億倍っていうブラックホールの
大きさのブラックホールの話をしたり
っていうようなところで扱っていたものですね
でそこに加えて一般的なブラックホールというか
近くにあるブラックホールとかで言うと
光勢質量ぐらいが本当は太陽の数十倍とか
100倍とかっていうような
そんな大きさのブラックホールっていうのの話もしてきました
でまあそういうのがありながら
ただブラックホールっていろんな状態で
宇宙空間の中に存在しているんですよね
その中の一つがブラックホールとブラックホールが
一緒に共存しているそんな状態のお話です
不思議ですよね
でもこれ不思議に思うかもしれないけど
実は宇宙空間の中ではそんなに不思議ではないかなって
個人的な感覚としては思っていて
巨大なブラックホールの距離と大きさ
なぜなら星同士の連星って呼ばれるものは結構あるんですよ
連星系と呼ばれるものですね
連なる星と書いて連星
太陽みたいな星が二つぐるぐる回っているものもたくさんあるし
なんなら僕は白紙論文の中でとか出版した論文のやつもそうですね
出版した論文はクアドラップル
だからクアドラップルって何だっけ
英語の単語忘れちゃったな
40連星って呼ばれるような4つ星が連星になっているものだったし
白紙論文の中で何十個も星扱ってきたんですけど
それも基本的にはやっぱ連星が多いみたいなところで
連星系っていうのは宇宙空間には比較的よく見られるし
天文学者の人とかも連星なんてものは普通に宇宙空間にあるよねっていう感覚で
宇宙を捉えているそんな状態です
なので普通の星がそうやってペアになって回っているっていう状況があるんだから
まあブラックホールもペアになって回ってるものあるよねぐらいのそんな感じですね
なのでそういうブラックホールの話を今日はしていきたいと思います
で先にちょっと明日の予告しておくと
明日は重力派天文学の話をちょっとしていこうと思ってます
重力派なんか聞いたことがあるようでないようでみたいな
2015年2017年とかそういったところの観測例が有名で
で新しい天文学の分野を切り開いたとか
アインシュタインが100年前に予想していたことが事実だったんだとか
そういうかなり世界中に対してインパクトを残した研究がスタートしてるんですね
そんな重力派天文学
宇宙空間の空間を歪ませるぐらいの重力の波を作るのも
実はこのブラックホール同士の連成
なんならこれらが合体した様子だったりするんですよ
なので今日の話を聞いた上で明日聞いていただけるとですね
これ結構楽しいんじゃないかなというような感じです
はいということで早速じゃあ問題に入っていきましょうか
今回見つかった巨大なブラックホールのペアなんですが
これどこにあるかっていうと水亀座の方向にある距離で言うと
8900万光年先にあるブラックホールですね
8900万光年
またなかなか刺激的な数字が出てきましたね
そのぐらい遠くの星たちを今回は注目していくと
でただまあこれもブラックホールの距離感で言うとそこまで遠くないというか
まあ一般的な距離感かなっていうところで
今回見つけたブラックホールのペアで言うと
片方のブラックホールの大きさは太陽のだいたい1.5億倍
すごいですね
でもう片方が太陽の630万倍
そんな2つのペアがぐるぐる回っているブラックホール
でそれの間の距離感っていうのが1600光年というような
まあまあまあすごい規模ですよね
宇宙っぽい数字もう一回並べてみましょうか
地球からの距離はだいたい8900万光年
そしてそこにある太陽の1.5億倍と630万倍のブラックホール同士が近くにいて
ぐるぐるぐるぐる回っている
そしてその2つの間っていうのは1600光年離れている
そんな状態ですね
だから冒頭に話したみたいに僕たちがいる天の川銀河っていうのは
太陽の400万倍の重さを持っているブラックホールを持っていたりとか
って考えるとそれよりもかなり大きい2つが
そこでぐるぐる回っていることが分かったというような
そんな状態ですね
でこれ何が面白いかっていうか
どうやってこんな状態が出来上がったと思いますか
これこれまでの宇宙話のエピソードを聞いていると
ブラックホールの合体
銀河の中心にこういう巨大なブラックホールがある
っていうところはなんとなくみんなピンときてると思ってて
でそれに対して2つ近くにブラックホールがあるってことは
1個考えられるシナリオとしては銀河が2つあって
その銀河同士が近づいて合体する
銀河の合体が発生してその合体の過程で
2つのブラックホールっていうのが近づいたという説ですね
今回の研究に関してもそれが一番受け入れやすいシナリオなんじゃないか
っていうふうに言われていて
そうすると銀河同士が合体するから
星の材料になるようなガスだったり
そもそも星だったりっていうのも1個の集合体に変わっていって
より全体の質量としても大きくなりますね
でこの2つのブラックホールお互い引き合いながら
ぐるぐるぐるぐる回ってるんですよ
なのでいずれは合体すると
ただいずれ合体するがなんて言っても
1600光年も離れてますからお互いが
すごい離れ方ですよね
1600光年も離れてるからこそ
合体するのには大体2億年から3億年ぐらいかかるっていうふうな研究結果も
今回一緒に出てますね
ちなみにこの2つの間が1600光年離れてるって言った時に
遠いなって感じたか近いなって感じたか
みんなどっちですか
1個じゃあ例を挙げるとすると
僕たちがいるこの天の川銀河
天の川銀河の直径どれぐらいかわかりますかね
天の川銀河の直径はなんと10万光年です
10万光年それと比べると
今回2つのブラックホールの距離っていうのは1600光年ですね
どうですかそろそろ天文能になってきましたか
めちゃめちゃ近いなって思ってくれたら
嬉しいなぁとブラックホール2つもだって何十億倍
万十億倍嘘だ
太陽の1億5000万倍と630万倍の質量のブラックホールが
1600光年の距離でぐるぐる回ってるんですよ
怖いですよね
もうだって天の川銀河にすっぽり収まるような距離感で
天の川銀河の中心にありそうなブラックホールが
2つぐるぐる回ってると思うと
これはかなりエキサイティングな状態が
そこで作られてるなっていうことが考えられますね
なのでこれからどんどんこういう研究が発展していくと
ブラックホール同士がくっついてる
つまり銀河同士が合体したようなものが
ブラックホールの連成と合体
宇宙空間にどれぐらいあるのかとか
これ2つが合体すると
さらに大きいブラックホールができる
でなるとブラックホールの進化の話とかね
そういったところにまでつながってくる
かなり面白い研究になってくるかなというところになっておりますので
ぜひ皆さんブラックホールの連成
そしてブラックホールの合体には注目かなというところになっております
そんな感じで今回は
今回の本題は以上っていうところですね
で明日はじゃあこれいざ合体したらどうなるのか
そんな研究のお話をしていこうかなと思っておりますので
ぜひ楽しみにしておいてください
そして明日のポッドキャストではですね
大大大発表
宇宙話のおかげでこんなことをやることになりました
っていう発表をさせていただこうかなと思っておりますので
ぜひ明日のポッドキャストのエピソードを楽しみにしておいてください
個人的にも嬉しく
そして最近いろいろ忙しくさせていただいている理由
ようやく皆さんに公開できるかなと思っておりますので
明日の公開するエピソードはぜひ聞き逃さないようにしてください
でこれいろんな人に知ってほしいから
XQ Twitter のスペースでも開きながらやっていこうかなと思っているので
今日エピソード聞けた人はですね
夜の11時とかぐらいにスペースやりながら
明日の公開収録していこうと思っておりますので
ぜひ楽しみにしておいてください
そんな感じで明日はかなりワクワクなので
今日はシュッと終わっていきたいかなと思います
今回の話も面白いなと思ったら
お手元のポッドキャストアプリで
フォローボタンの近くにある星マーク
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番組の感想や宇宙に関する質問については
Twitter のハッシュタグ宇宙話
また Spotify のQ&A コーナーだったり
概要欄のお便りフォームからじゃんじゃんお寄せください
それではまた明日お会いしましょう
今日は僕がもう一つやってる
隣のデータ分析屋さん最新話公開です
昨日話した警察の未解決事件データ
ここに関してお話ししていきますので
ぜひ楽しみにしておいてください
それではまたバイバイ
