金星の観測と謎
地球を観測する人工衛星が隙間で見た金星、それによって金星の謎が明らかになった、そんなお話をしていきたいと思います。
地球の気象衛星ひまわり8号9号が、地球を見るときに地球の縁に見えていた金星。
このデータを使うと、実は金星で今まで解き明かせなかった、スーパーローテーションと呼ばれる金星表面の不思議な現象の謎の解明につながるヒントがあった。
そんなお話です。ぜひ最後までお付き合いください。
改めまして始まりました、佐々木亮の宇宙話。このチャンネルでは、1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
今日でエピソードが1726話目迎えてますね。 基本的には1話簡潔でお話ししているので、気になるトピックからぜひぜひ聞いてみていただけたら嬉しいなと思います。よろしくお願いします。
なんと番組の感想ポストである、 ちょっとね事実を私は知ってしまいました。
なんと、2026年に 映画プロジェクトヘイルメアリーが公開されるという予告が出ていたみたいですね。
これ最近だよね出たの。え、違う? 勝手にそうだと思ってるんだけど、そう4日前。
4日前にyoutubeに映画プロジェクトヘイルメアリー US版予告っていうのがリリースされて、
いやー やばいっすね。見ました?見ましたっていうか、読みました?
これね、ポストいただいた方から、あのXのコメントですね。 楽しみすぎてロック画面にしたった。
ティモンディ前田くんが宇宙話を聞いてるって、ポッドキャストで話していて、 新参者だけど宇宙話でも過去取り上げられているのかなぁといただきまして、ありがとうございます。
そうなんですよ、あの 芸人のねティモンディっていうあの
お笑いコンビの前田さんが実はポッドキャストの宇宙話聞いてくれていると。 ポッドキャストのヘビーリスナーなんですよね。
そうで、宇宙話も聞いてくれているっていう話をしていて、 実は過去にご飯も行かせていただいたこともあったりするんですけど、
その前田さんが言っていたのきっかけで、 宇宙話を多分知ってくれていて、で、その方がですね、
プロジェクトヘイルメアリーが楽しみすぎてやばいと。 でね、よくよく考えたら、僕プロジェクトヘイルメアリーの
なんか話って、ポッドキャストであんましてないかもしれないなと思ったんですよ。 ね、あの、読んでるタイミングでなんかいろいろバタバタしていた気がしていて、
ちゃんと喋れていない気がする。ちょっとしたかな? っていうぐらいだったんで、
ちょっと近いうち、映画に向けて僕ももう一回読み直そうかな。 で、ワクワクした気持ちでお話できたらいいかなぁと思うんで、
楽しみにしておいてください。 ということで、きっと宇宙話リスナーの中にはプロジェクトヘイルメアリー好き多いんじゃないかなと思います。
プロジェクトヘイルメアリー特集、楽しみにしておいてください。 ということで、じゃあ本題行きましょうか。
今回お話しするのは、地球を観測する目的で打ち上げられた気象衛星が見つけた金星の謎の変動、 こちらについて紹介していきたいと思います。
ちょっとタイトル盛りすぎたかな? 謎の変動というよりは知っていた変動の理由付けというか観測結果を一つ明らかにできたというような、そんな感じですね。
で、金星太陽系の中の仲間の一つですよね。
水・金・地科目ってなっているんで、金星は一応水・金・地、地球の隣の惑星の一つという風になっています。
あんまり内側に目を向けられることって実はなかったりしますよね。 なんとなく火星の方が僕らは注目しがちというか。
月・火星、でその次が金星がお隣なのに、木星の話とかの方が多くねみたいな。
もちろん調べた面白度合いとか距離とかいろいろあるんですけど、
でね、この金星っていうのの中に大きな特徴が一つあります。
それがスーパーローテーションと呼ばれる現象ですね。 スーパーローテーション。これ何かっていうと面白いのが、金星っていうのは
自転してますね。自分で回っている地球みたいにぐるぐるぐるぐる回っていて、その最大で60倍ぐらいの速さの大気の動きっていうのがある。
これがスーパーローテーションと呼ばれる現象です。 でこの回転の速さっていうのが数年とかのタイムスケールで変動していることが
過去の観測では明らかになっているんですけど、 その数年で
変動していくことで何がどう変わっているのか、そしてスーパーローテーションっていうのがどういう メカニズムで起きているのかっていうところは実はまだ
そんなに明らかになっていなかったと。その理由が長期間の金星大気の温度のモニタリングっていうのが必要なんですよね。
風、そして金星の高さによって出るこの風の強さ、温度、それに付随する温度ですね。
とかの温度のモニタリングが非常に重要であると。 けど
金星の大気っていうのは地球から、例えば観測するとかっていう観測でもなかなか難しくって 探索機とかを打ち上げるとかってなってもこれまで10年を超えて
継続的にその金星を探索する 観測するみたいなことができた時っていうのが実はなかったんですよね。
だからこのスーパーローテーションっていうのは数年のスケールで変動しているのも分かっているし 存在しているのも分かっているんだけど分からなかったというようなそんな状態でした。
異なる観測手法の成果
そんな中で実は金星に対して 目的を持っていない人工衛星がこれを解き明かすヒントを見つけてくれたと。
これが何かっていうと 気象衛星ひまわり8595です。
これ面白いのが 気象衛星だから地球を観測するんですよね。
地球の大気の動きだったりとか雲とかそういったのを見るわけなんですけど 赤外線とかでね。
そのひまわり8595がこの地球を見ると 地球を見るときにその縁の方を観測するときはその地球全体を撮りたいからちょっとその
マージンというか余白っていうんですかね。つまり宇宙もちょっと移りながら地球を観測するっていう角度がタイミングタイミングで出てくると。
その地球の縁を撮ったときに 地球の端っこに肩の横から ピースしているみたいな感じで金星が映っていることがあるんですよね。
この金星のデータに着目して この金星のデータっていうのを分析して長期間の変動 金星がどういう変動をしているのかっていうのを明らかにするという研究を行ったんですよ。
面白いですよね。 まさか気象衛星かっていう。これでもね結構こういう研究ってあって
何かを撮るときに 偶然映っちゃったものででかいサイエンスをするみたいな。
これ逆もあって逆って何かっていうと すごい自分が興味がある天体があるとするじゃないですか。
そのすごい興味がある天体。 すごい面白そうだことは分かるんだけど、
どうもそれ一辺倒で人工衛星を使おうとすると拒絶されてしまいそう。 他にも面白いあるよねって言われちゃうみたいな。
フィージビリティって言って実現性が高いかどうかが判断つかんみたいな。 そんな時にこの人工衛星で観測するときめっちゃ視野広いから
こっちの天体見てたら 偶然映るな。じゃあ
こっちの一般的に面白そうって言われる天体の 観測提案を提出して時間を取っちゃおうみたいな。
実はそういうアプローチもあったりするんですよ。 それの偶然バージョンっていうのが今回のひまわりの近星観測ですね。
近星を観測することで面白かったのが近星大気の中の高さの異なる場所での 温度の時間変動っていうのを捉えることに成功したんですよ。
これは ひまわり8号9号に乗っているその赤外線の観測で
赤外線の中の波長の種類 波長体別みたいなのを見ることで 光の種類が違うから見える場所が違うので 高さごとの情報を得ることに成功した。
これをさらに解析を進めることによって 時間変動から 太陽に熱せられることによって 大気が熱せられて温められて動く
熱調整器波って呼ばれるものだったりとか あとはその
惑星の時点のパワーによって発生する コリオリ力っていうのがあるんですけど
まあいずれ説明しますねコリオリ力 まあそういうのがあると このパワーによって出てくる
ロスビー波っていう温度の振幅が温度によって変わる 高度によって変わることが分かりましたというところで
なんか ついでに偶然見えてた割には情報量がすげー多いなっていうぐらい分かってきてると
でねこれをまあここらへんの変動が分かった 実際の観測で分かるようになったからこそ
今後金星大気の循環のモデルだったりとかと比較して このスーパーローテーションだったりとか
そういった金星の未知の大気の解明っていうところに 使えるんじゃなかろうかと
しかもこれ面白いのがこれに加えてでしょこれに加えて 金星を探査する衛星アカツキだったりとか
あとは今水星に向かって飛び立っているベピコロンボと呼ばれる こちら観測器これらの
構成というかあの 危機構成ですねそのマシーンが本当にちゃんと見えてるかっていうののデータのすり合わせ
みたいなのにも使えたというようなところで 理学研究以外にも波及効果があった非常に面白い研究結果だったっていうところで
今回紹介させていただきました なかなか面白い角度の研究だったのでなんかこう
日常生活とかでもね あの本来やりたいなぁと思って集中して横にあることがめちゃめちゃ重要みたいなそんなこともある
と思うのでぜひぜひ目をちょっとずらしてみるとか そういうことを考えてみるといいかもしれません
ということでじゃあ今回は以上にしていきましょうアフタートークです とはいえまあ冒頭もめちゃめちゃ喋ったんで今日はアフタートークなしですかね
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