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今回は、貴重な超新星爆発の実際の観測結果と計算のモデル、これを2つ組み合わせることで、
なんと爆発を起こす星が30年前から爆発に備えていたんじゃないか。
そんな研究結果出てきたので、こちら紹介していきたいと思います。
爆発っていうのは、実際予想して観測するっていうのがなかなかできない、非常に珍しい現象なんですが、
もしこのモデルがいろんな爆発現象に当てはめることができるのであれば、
これからレアだと思っていた観測対象っていうのを、効率的に観測するっていうのもできるんじゃないかなというふうに思っております。
とにかく、爆発の前に星がどういう動きをするのか、ここの新たな知見出てきたので紹介していきたいと思います。
ぜひ最後までお付き合いください。
改めまして始まりました佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
今日のエピソードが1558話目ですかね。
基本的には1話…59話か。基本的には1話完結でお話ししてますので、気になるトピック、気になるタイトルからぜひぜひ聞いていただけたら嬉しいです。
で、えーと、書籍の発売から1週間とちょっとが経ったタイミングで、ありがたいことに皆さんからAmazonのレビューとかね、いただいて、今11件付いてるかな。
で、なんか同時期に出た本と比べたら、こうレビューの付く書籍っていうのは結構いい感じなんじゃないかなとは思っているもののですね、
なんか10件くらいしかないレビューだと、やっぱ本を買う決め手としてはまだ弱いんじゃないかなと思うので、
もしAmazonでご購入いただいた方で、レビューまだだよーっていうのを今聞いている方はね、
ポッドキャスト聞きながら片手でポチポチ操作してくれたら嬉しいなと思っております。よろしくお願いいたします。
はい、ということで、じゃあ早速今日の本題に行きましょうか。
今回お話しするのは、超新星爆発の前に、星は謎の物質を周辺に噴出している、そんなお話です。
謎のとか言っちゃったけど、別に謎ではないんですね。はい、詳しくお話ししていきましょう。
でですね、超新星、これスーパーノヴァーと呼ばれるものですね。超新星爆発とも言いますが、大質量、大きな質量の星っていうのが進化していって、成長していって、
最初に、最後に引き起こす大爆発、そしてそれによって光輝く、とても明るく輝く天体のことを指します。
で、超新星っていうのは、まあ可視光とか、そういった僕たちの目で見える光で観測されることがまあ多かったりするんですね。
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それこそ歴史的にも、なんかこう古い歌、和歌みたいな感じのとこだったりとか、あとは壁画とか、
そういったところに、実際に超新星爆発が発生して、夜空になんか異常に明るい天体がいきなり現れて消えたみたいな、
そんな記述が残ってたりするぐらい、僕たちの目でも見える光ですね。
まあただ、すごい近いところで発生したらっていう話ではあるものの、まあそういった現象です。
で、星が最後に起こす爆発なので、これ結局星の中では、星が進化していくのってどういうことかっていうと、核融合っていうのを引き起こして、
星っていうのは輝いているので、核融合の最終的に出来上がった星の中の物質を宇宙空間に撒き散らすっていう行為が超新星爆発だったりするんですよね。
これ、発売した書籍、やっぱり宇宙はすごいの第1章の後半にも書かせてもらってますが、
超新星爆発っていうのは、そういう宇宙の多様性とか、僕たちの体を作り上げる素材っていうのを宇宙空間に撒き散らす、
そんな役割を担っていたりもするので、非常に現象としても重要なわけです。
そんな超新星爆発を、電波望遠鏡で観測しようっていう取り組みがあるんですね。
電波望遠鏡っていうのは、例えば今年の2025年の名探偵コナンの映画の舞台になっている長野県の延山とかにある望遠鏡だったりとか、
いわゆるパラボラアンテナみたいな形のもので、天体を観測する手法です。
なんか僕たちの目で見える可視光だったり、電波だったり、あとは僕が専門でやってたX線だったり、
光の種類が変わることで、見える実は現象もちょっとずつ変わってくるんですね。
で、電波によって超新星爆発を観測するっていうことで何がわかるかっていうと、
そもそも電波がどういうところから放射されるのかっていうとですね、
超新星爆発を引き起こす大きな星が存在しているとします。
で、その星っていうのは、死ぬ前とか死ぬ直前とかに、周囲にガスをバーってまき散らす。
進化の最後の方は、より強くまき散らしていくっていうふうに思われていて、
で、そのまき散らしたものに対して、じゃあ実際に天体が爆発したら、
周りにあるこのまき散らされたガスに、爆風みたいな、爆発で飛び散った爆発物たちがぶつかっていくじゃないですか。
周りにもやがあって爆発するから、その衝撃波みたいなのとか、物質たちが周りに漂っているガスにドカンとぶつかると。
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このぶつかったタイミングで、電波の放射を起こすような現象っていうのが引き起こされるんですね。
つまり、その天体が出したガスに、爆風が後から追いついてくると、そこで電波が輝くという、そんなシステムです。
なので、電波の明るさっていうのの変化だったりとか、そういったのを観測することで、
爆発前にどれぐらいのガスが、どういう形で噴出されていたのか、っていうような爆発以前の情報っていうところを引き出す鍵になるわけですよね。
そんな中で、今回研究者たちが取り組んだのは、2023年の5月19日に、なんと日本のアマチュア天文家の板垣さんという方が有名な方いらっしゃるんですが、
この方が発見した超新星SN2023IXFと呼ばれる天体、この天体を対象にして、その後の電波の輝き方っていうのを観測してあげたんですね。
この超新星爆発、超新星SN2023IXFってやつは、地球からの距離が2200万光年と比較的近い。
2200万光年は近いです。この感覚に慣れていきましょう。1億年も経ってないから近いってことですね。
地球の小読みとかが数えられるちょっと前の宇宙のタイミングで爆発して、今ようやく光が届いたみたいな感じですよね。
そんな星で、このレア度でいうと10年に1回程度しか発見されないような非常に貴重な天体なわけです。
この爆発10年に1回しか発見できないから、もうこのタイミングを逃すわけにはいかないですよね。
アマチュアの天文家の板垣さんという方が見つけたのを皮切りに、日本の研究者たちが電波望遠鏡でその天体を観測し始めたと。
実際に爆発観測結果から、爆発の後から1年後までの観測結果をいくつか用意していった結果ですね。
その結果、電波放射が検出されて、どういうガスにどうやってぶつかったのかというところまで見えるようになりました。
その爆発がガスにぶつかるまでの時間とか性質とかを見ていくと、いつ放出されたガスなんだというところが観測的に見えてくる。
その結果、約爆発から30年前から直前にかけてガスが徐々に激しくなりながら周囲に放出されていったことが 分かったわけです。
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これによって爆発前の30年間の動きが見えてくるので、
そのガスの紛失とかを観測できるようになってくると、爆発までの星の動きとかも分かってきたりして、
これから超新星爆発の研究のやり方っていうのはもしかしたら変わってくるかもしれない。
あとは、これからこのガスの輝き方がどうやって変わるのかとか、他の超新星爆発でも同じようなものが見えるのかとか、
そういったところが検討されてくると思うので、また爆発前後の研究とかは紹介していきたいなと思っております。
というか、今回は爆発後の爆風の広がり、そして電波の輝き方から爆発前の星の姿まで考えることができるようになった、そんな研究結果を紹介させていただきました。
はい、ということで超新星爆発結構面白いんでね、詳しく知りたい方は書籍の方でもチェックしてみてください。
やっぱり宇宙はすごい。絶賛発売中でございます。
ということでじゃあ、次回。
明日ですね、土曜日。
明日は太陽系の惑星としてはもう除外されてからかなり経ちます。
冥王星、水金、地下木、土、天、海、冥ですね。
この冥王星が持っている月、衛星ですね。
こちらに関するお話で、地球の月の出来方と実は全然違うんじゃないかっていうようなそんなお話が出てきたので、
ネイチャージオサイエンスと呼ばれる、ネイチャーの姉妹子に乗った研究紹介していきたいと思います。
はい、ということでアフタートークです。
いかがでしたでしょうか。
今日はね結構コンパクトに話しできたんじゃないかなと思います。
ということで、じゃあコメントを読み上げさせていただきましょう。
リスナーネームフランスワインさんからいただきました。
ちょっと前のですね。
りょうさん、出版おめでとうございます。
本の出版後、作家さんも反則失敗するんですね。
いろいろ実体験を聞けて大変参考になります。
周囲者の読みたい。
連載ですね僕の。
綺麗なイメージ図がありますし面白いですね。
私はポッドキャストを聞いて自分で想像した上に、さらにこれを読んでイメージを膨らませています。
いつもありがとうございますとコメントいただきました。
ありがとうございます。
そうなんですよ。
いや、反則、作家側が反則するっていうのは、
この間こう出版社の方と一緒に初日とか回らせていただいてたんですけど、
その時話した感じだと、
なんか文庫というか小説とかの若手の作家とかはよくやるらしいですね。
ただ、新書の人がどれぐらいやるかっていうと結構限られてたりもしますねみたいな話をしてたので、
若手の浄透手段なんだとしたら、
別にね、そんなジャンル関係なく新書の担当、新書を書いてる人間とかもやればいいじゃないですかね。
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そうと思って、僕はせっかく作り出した作品なんだから、
一人でも多くの人に届けるっていうのはやっぱり作家の責任でもあるじゃないですか。
なのでちょっとそういった気持ちでね、やっていきたいなと。
で、今週の週末もちょっとがっつり反則いこうかなと思っていて、
書店の方々ぜひよろしくお願いいたします。
できることはなるべくやっていこうというそんなスタンスで頑張っておりますので、
皆さんもぜひ手元に取っていただけたら嬉しいですね。
ありがとうございます。
フランスワインさんはきっとフランスで今聞いてくれてるので、
日本に帰ったタイミングで入手しますみたいな話だったと思います。
ぜひぜひ楽しみにしておいてください。よろしくお願いします。
イベントのお知らせですね。来週1月の23日にイベントします。
こちらカフェ&バー流れ星っていう日本橋で開催される
宇宙ビジネス系の定例会というか交流会みたいなところで
出版記念イベントとしてトークとかをいろいろさせていただくことになっております。
ですので東京近辺にいらっしゃる方はですね、
ぜひぜひこのイベントを顔出しに来ていただけたら嬉しいなと思っております。
よろしくお願いいたします。
概要欄にリンク貼ってありますのでぜひぜひチェックしてみてください。
ということで今回は以上にしていきましょう。
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