NinjaSatによる観測の意義
小型衛星の軌道力を生かしたNinjaSatのX線バースト観測。
25日間同じ天体を観測するという従来の人工衛星ではできなかったアプローチ、これを小型衛星だからこそ実現した。
そこで一体どんな科学がわかったのか、25日間も費やすことでわかる新たな科学の一面に関するお話をしていきたいと思います。
ぜひ最後までお付き合いください。
改めまして始まりました佐々木亮の宇宙話。 このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに天文学で博士号を取得した専門家の亮が、
毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。 ということで今日でエピソードが1705話目ということで6月12日木曜日となっております。
昨日が6月11日、あ、違うか。あれ? 合ってますね。昨日水曜日6月の11日ですね満月を迎えていたと思いますが、
どうでしょう?皆さん綺麗な満月観測することできましたでしょうか? いくつかですね、Xの方にもポストいただいております。
リスナーネームトレッキーのカズさんより満月あげるの忘れてた 薄く雲があるから残念ということでコメントいただいてますがめちゃめちゃ綺麗な白い
まんまるの月見えてますね。 同じように薄雲かかりながらも綺麗に月見えてたのがリスナーネームについさんからですね。
高度は24時がピークで位置はいいけどやはり薄曇り 地域によってはかなり明るい満月かもということで
満月綺麗だったみたいですね僕はちょっと昨日はバタバタしていて 見れなかったんですけどあの日水さんそしてトレッキーのカズさんから満月の綺麗な
写真あげてもらったんで昨日に見れなかったけど結構満足してますね きっとポッドキャストを見ながら
いろいろ 月とかを見上げてくれた方もいると思うのでぜひそんな方は
写真とかも一緒にあげてくれたら嬉しいです 一つお知らせがあります
はいということでやばい鼻水出そう
ということでお知らせですね明日ですねえっと6月の13日こちら ラジオ出演させていただくことになりました
でこちらですねえっと一応8出させていただいている ラッキー fm 茨城放送茨城ですね
茨城の8ラジオに8出演させていただくことになっております で時間がですねちょっと待ってくださいね今すぐ出しますね
ということで8番組名がダイバーシティニュースでラッキー fm 茨城放送になって おります
でこちら8夜21時から8放送となっておりまして あの youtube でも生配信がありながら
ありながら一応こうラジオの方でも聞けるというような形になっております であの一度ですね
書籍を出してすぐのタイミングでなので1月の10日 ですねに出させていただいたんですけどそこから約6ヶ月
ちょうど6ヶ月ですねたってあのぜひ良ければもう1回出てもらえますかみたいな話を あのありがたくいただけましたのでこちらで
の出させていただくことになりました明日6月13日金曜日21時からの放送となって おりますのでぜひぜひラッキー fm 茨城放送ダイバーシティ
ニュース 聞きに来てくれたら嬉しいですよろしくお願いします youtube でも見れるのでぜひぜひ
遊びに来て盛り上げてくださいよろしくお願いします はいということでじゃあ早速本題いきましょうか
今回は x 線で思いっきり短時間でブワーッと明るくなる x 線バーストと呼ばれるものを小型の人工衛星
忍者サットによって25日間観測した結果一体どうなったのか そんなお話をしていきたいと思います
これね昨日のエピソードの一応続きとなっていて1704話では 小型衛星ならではの機動力がなせる技ということで今日紹介する忍者
サットがこの25日間の観測に向けて動いたっていう意義 みたいなのを話しさせていただいてますがまぁ今回はその25日間
特定の天体を観測したことによってわかったことですねこちらを紹介していきたいと 思います
でえっと今回紹介ライトを発見された天体っていうのは ロシアドイツの8衛星ですねこちら
スペクトラム8ロエロ円等元ガンマ srg 衛星と呼ばれるものが 2024年の2月の21日に新たに発見した天体ですね
でこの天体はコンパス座の方向にあって あの太陽系からの距離が約33,000光年離れた天体というような形になっております
でこの天体発見されてすぐにですね x 線まあ僕たちの体にを骨とかを観測するために
x 線とかって使うじゃないですかあれがまあ天体からバーって出ていて x 線で短時間数十秒だけ突然明るくなる
x 線バーストと呼ばれる現象を多数観測することに成功したと でそもそもこの天体自体が
普段見えないのにいきなりブワーッと明るくなって 2月のにさっき言ってた x 線バーストっていうのはその短い時間で数十秒ボンボンボン
て上がるんですけどそもそもこの天体自体が ブワーッと明るくなっていく
っていうところを2月の21日とかに見せていってでそこから えーとだいたい25日かけて減衰していくというようなその
まず天体自体がブワーッと明るくなるそしてその中に x 線バーストって呼ばれる あの数十秒だけ明るくなる現象っていうのがバーって規則しかもそれが規則正しく
1.7時間に1回というようなその繰り返しのバーストを起こす天体だったんですね こういった定期的な
あの爆発を起こす天体のことをクロックバースター クロックっていうのが
あれですよねえーと時計 時計どう忘れちゃったちょっと待ってくださいね
鼻水がめっちゃ出そうになっちゃった そうクロックバースターっていう天体で1.7時間ごとに数十秒だけ明るくなる
x 線バーストっていうのを引き起こしていたと でこのクロックバースターは光勢太陽みたいに自ら輝く星と中世姿勢
中世姿勢っていうのはあの 大きさでいうと半径がは10キロとか20キロとかいうような非常にちっちゃい天体にも
関わらず 重さが太陽の太陽と同じぐらいとかそれでもちょっと大きいぐらいのものがわずか
10キロぐらい 半径10キロぐらいとか直径は10キロ20キロぐらいのところにぎゅーっと集まっている非常に
高密度な天体なんですよ ねなんかそこらへんに例えば東京だったら山手線みたいな感じで環状線みたいな
やつあるじゃないですか ちょっと栄えている都市部とかにはねその環状線の中に太陽がスポット収まる
みたいなそのぐらいのわけのわからない密度を持った天体 でえっとこれこいつって実はブラックホールになりそびれたというか
もうちょっともともとこいつこいつとかも基本的には こう
星太陽みたいな星っていうのが進化していった最後にたどり着く姿の一つなんですよ中性 姿勢っていうの
で元の天体がもっとでかくてもっと重ければブラックホールになり得たっていうぐらい ブラックホールになれなかったけど重力がものすごく強い天体みたいな感じ
観測結果とその意義
中性姿勢 逆に実体というかものとして天体を観測できる
光を出す天体の中では一番こうものがぎゅーっと密度高く 一箇所に集まっているコンパクトな天体なんですね
このこういった天体と太陽みたいな星ガスでできた星っていうのが えっと連なっている錬成系と呼ばれるものですね
でこいつが起こした爆発を忍者サットは25日間観測し続けたというようなところで でそうすると忍者サットはまずその
この天体が発見されるに至った なんか天体自体の思い切り明るくなる現象
そしてその中にバーストガールっていうものを全部捉えることができていて でだんだん明るくなったものが暗くなっていく過程っていうのを詳細に見れる
そしてその中で起こるバーストっていうのもどのぐらいのスピードでそのバースト っていうのが爆発の爆風がブワーって広がっていく時とその爆発の光がだんだん
だんだん緩やかに消えていくっていうところも全部観測できたわけですよね そうすると面白いのがその
どんどん天体自体の明るさが暗くなっていくにつれてX線バーストと呼ばれる 数十秒でブワーンって明るくなる現象っていうのの発生の間隔が長くなっていくと
いうようなことが明らかになったんですね そうこれって何かっていうとそのバーストと呼ばれるもの
現象っていうのはあの周りのその星が2つぐるぐる回ってて 片方は中性子星っていうめちゃめちゃ強い重力を持つ天体なわけですよ
こいつが周りにある光勢からガスを吸い込みまくって自分の表面に蓄えていくみたいな ことをするんですよね
まあブラックホールになりそびれたぐらいだから重力がめっちゃ強いわけで で重力で周りのこの天体のガスとかを引っ張っていって集めた奴が爆発するみたいな
感じでバーストを引き起こすんですよ で全て星全体が暗くなっていくのに合わせてバーストがバーストの規模っていうのが変化して
いくっていうのはこの周りから落ちてくる星から 与えられる燃料みたいなのが下がっていくみたいな感じなんですね
この描像というのを明らかにすることができたと でそしてもう一個わかったのはこの時間のタイミングとかの特徴から
あの 降り注いでいる中性子星に降り注いでいる物質っていうのが主にこれヘリウム
にヘリウムがたくさん周りから降ってきているんだろうっていうところまで明らかになりました ヘリウムっていうのは実はこの太陽とかの中にはまだ少ししかなくて
星っていうのは核融合で自ら輝いている で最初主に水素で核融合っていうのを起こしていってその水素が合体して水素と水素
足して水平理米の水素の次がヘリウムですよね 融合してヘリウムに進化していく
でその星の中にはだんだんヘリウムが増えていってみたいな感じになるんですけど まあ表面にはやっぱ水素の方が多いと
だからこういうバーストを引き起こす燃料としては水素がどんどんどんどん周りの星から 中性子星に
なんていうでしょう供給されていくような形になると思われていたんですが 今回のバーストの特徴を見ていくとこれ
ヘリウムが降り注いでいるような感じがすると でヘリウムにがたくさん降りていってるってことはね
水素よりも後に作られるものですから星のすごい深層というか深い部分にあるんです ヘリウムって
そいつが降り注いでいってるってことは周りの水素のガスっていうのがすでに剥ぎ取られて いてもうどっかに上げちゃったのか
なんかもう進化が進んで少ないのかとかそういったところで水素がなくなっていって 剥ぎ取られて今ヘリウムを周りに巻き散らしているというような状態になっていると
でこれは その長時間このバース x 線バーストを起こす天体を観測して
25日間の観測の意義
バーストの挙動っていうのがどんどん変わっていくところから得られた新たな科学的な成果 わけですね
でこの25日間の細かい変化を見たからわかるんだけど 昨日話したみたいに25日間も同じ天体を観測するっていうのは特に巨大なミッションとかだと
ほぼ不可能なんですよ 理由は簡単でそのすごいお金がかかっていて科学的な成果を最大化しないといけない
しかも関わっている人数が何百人とかっている中でその人たちで観測時間を分け合っている都合上 1年のうちの25日間を占有するなんてことはもうほぼ不可能
それに対して今回は小型の衛星を自分たちの研究室で立ち上げたことによって 自分たちで好きな観測プランを用意できると
とはいえこの観測この対象に対して時間を絞るっていう意思決定ができた この忍者サッドの運用チームの価値という感じですよね
まあ僕はその研究室にいて作っている姿をみんなの音見ていたところを思い返すと まあそのそのチームの人たちであればそういう思い切った
そしてえっとしっかりと科学成果が出る見込みっていうところが立ったなんか立っている からこそこういう選択ができたんじゃないかなと
当初計画していた観測予定っていうのを全部ひっくり返してこの天体に費やしたって 言ってるぐらいですから相当なでかい意思決定だと思うもののですね
こうやってちゃんとあの論文としてリリースされているっていうのを見ると いやさすがだなと思わされるそんな研究結果でした
はいということでまぁぜひね今日の話ちょっと複雑かなぁと思うので 概要欄に貼ってある論文のソースとかそっちの方を見に行ってみてください
理科研究所のあのプレスリリースとかも出ているのでそうすると割とこう 理解しやすい内容にはなっているんじゃないかなと思います日本語で出てるので出てるので
ねはいということで以上になりますアフタートーク行きましょう とはいえ今日は15分も喋りすぎてしまっているので以上にしていきたいと思います
明日8ラッキー fm 茨城放送 ダイバーシティニュースぜひ皆さんチェックしてみてください夜の21時からになります
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