宇宙飛行士の被曝量
1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております。宇宙話。今回は、宇宙、そして太陽フレアからの健康被害、こちらのテーマでお話ししていきたいと思います。
宇宙飛行士と飛行機乗客の太陽フレアが発生すると、私たちのこの文明っていうのが破壊される恐れがある。そんな話を昨日しましたが、それ以外にも健康被害っていうところでも、最新の研究でいろんなものを指摘されておりますので、こちら紹介していこうと思っております。ぜひ最後までお付き合いください。
2023年12月5日、始まりました。
佐々木亮の宇宙話。このチャンネルでは、1日10分、宇宙時間をテーマに天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
本日でエピソードが1152話目を迎えるというところで、基本的に1話完結でお話ししておりますので、気になるトピック、気になるタイトル、そのあたりから聞いていただけたら嬉しいです。
今は絶賛。
太陽フレア、恒星フレアといったような、フレア特集ということになっているので、フレアに関するお話をメインにいろいろお話ししていこうかなと思っております。
前回は、それにプラスして、科学系ポッドキャストの今月のトークテーマっていうところで、お金に関する話しました。
今回はどんな話していこうかなっていうところで、話そうと思っているのが、健康に関する話です。
健康。僕たちって太陽に生かされているわけですよ。
なので、太陽の起源を伺いながらやっていかなきゃいけないよっていう、そういう話なんですけど、
太陽フレア発生すると、昨日話したみたいに、地球の文明を破壊してしまうような被害っていうのが出ていくかもしれない。
そんな話しましたが、他にどんな影響があるのか。
今回は、その放射線っていうところに注目して、お話ししていこうかなと思っています。
放射線ですね。
放射線、結構体に悪くて危険なものだっていう認識は、誰しも持っているんじゃないかなと思います。
特にね、日本国内だと、どうしても東日本大震災の時の話とかが頭をよぎるかなと思いますし、
それ以外でも、やっぱりこう、僕たちって、
日々、いろんな放射線の影響を受けているわけですよ。
で、あとは、怪我をした時に、レントゲンとかCTとか、そういったところを取りに行く。
その時も、あれってX線を放射されて、そのX線を当てながら、体の内部がどうなっているかっていうのを、
まあ、こう、透過させる。
透けさせて、いろいろ見るっていうのをやってますね。
まああれも、
断続的にというか、そのタイミング、そのタイミングで、放射される分には全然よくて、
ただ、ずっと浴び続けてると、健康的な被害っていうのは、ちょっと出てきてしまうよっていう、そんなお話があるわけなんですよ。
だから、放射線技師の人とかっていうのは、こう、取るタイミングになると部屋から出ていくみたいなね、
そんなところが挙げられるわけです。
そういった中で、実は、
はい。
太陽フレアっていうのが発生すると、その太陽フレアの発生に伴って、放射線の量っていうのが一気に増加するんですよね。
太陽から、その爆発の影響で放射線がバーって強まると。
まあ、その結果、僕が研究していたX線天文学みたいなものは、そのX線を検出できるし、他にもいろんな放射線っていうのがドバーっと出てくると。
まあ、実際、目で見て明るくなってる。
みたいな話も、可視光線っていわれる、僕たちが目で見えるような光っていうのも、放射線の一つではあるので、
まあ、そこら辺も含めで、とにかく光が強くなるっていうようなイメージをまず持っておいていただけたらと思います。
まあ、そんな中で、体に害のある放射線の種類っていうものも、まあ、いくつかあって、それをどれぐらい浴びるとよくないのかっていう、まあ、そういう話ですね。
はい。
はい。
飛行機乗客の被曝量
そんな中で宇宙飛行士目線そして先日話した飛行機に乗っているときに太陽フレアが発生したときに受ける放射線の量
っていうようなところの2段階でお話ししていければいいかなと思います
じゃあ早速ですがこれクイズですね
これ地上で発生している場合発生活している場合の被曝量っていうのが大体年間1ミリシーベルトと言われています
これに対して国際宇宙ステーションに半年間滞在する宇宙飛行士の宇宙空間での被曝量はどの程度か
のことですね考えてみてください
なんとなく宇宙行ってるし被曝量は高くなるんだろうなというところがあると思いますが
実際はですねこれ結構幅あるんですけど
だいたい半年間で50ミリシーベルトから
180ミリシーベルトって言われてます
これNASAの発表なのである程度正しい数字かなと思っていて
ただまあこれいいのか悪いのかあんまピンとこないですよね
これ結構悪くて年間で50ミリシーベルトを超える被曝量があると
人体に健康被害が出るっていう風な指摘もされているので
やっぱ宇宙飛行士の方は結構こういわゆる本当に文字通り命がけで
宇宙での開発とかそういったところの仕事をしてくれているっていうそういう状況なんですよね
1年間で50ミリシーベルト受けるとやばい状態で
半年間でそれぐらいの被曝量を受けてしまうと
これって通常時のその被曝量の話になってくるので
実際は太陽の活動性が活発だと
放射線の量とかも増えてくるっていういろんなバランスがあるので
50ミリシーベルトから180ミリシーベルトっていうこの幅ができているっていう感じだと思いますね
なのでこれ本当に滞在中に巨大な太陽フレアとかが発生すると
この被曝量っていう目線ではかなり危険視されるわけですよ
だからこそなかなかこうね宇宙飛行士の人はずっと入れないとか
で宇宙飛行士のこう被曝量っていうのは生涯で
これ600ミリシーベルト以下であることが望ましいと言われてます
600ミリシーベルト
なので例えば1回で半年滞在する国際宇宙ステーションのミッションで
50ミリシーベルトだった場合は600になるまでだから12回
まあそこまで一応できると
ただマックスで180とか言われてるから
そうなるとこれ
4回とかしか行けないですよね
4回も行けないか
3回とかになってきて
やっぱその生涯どれぐらいの被曝量になっているかっていうところの重要性は
ここから見ていかなきゃいけないなっていうところです
でそうなってきた時にこれ太陽フレア
今めちゃめちゃ盛んに発生してるじゃないですか
でそれで北海道でオーロラが見えるっていう状態にもなってきていると
そうすると何が発生するかっていうとこれ
地上にいる私たち大丈夫なのかなってみんな思うと思うんですよね
でこれは安心してほしくて
地球の大気っていうのはそういう宇宙からの放射線に対して
バリアを張るような役割を担ってくれているので
基本的にはこの大気の中にいる間は
僕たちは健康被害を受けずに済むというような
そういう状態になります
これでも今話したみたいな感じで
そもそも地球の大気がバリアを張ってくれるっていう話ですよね
地球の大気がバリアを張ってくれているなら大丈夫だけど
この大気が薄くなればその分だけ被曝量っていうのの危険性は上がってきます
これが諸に食らうのがこれ太陽
すいません諸に食らうのが飛行機だって言われてますね
飛行機
飛行機っていうのは高度をぐんぐん上げて
国際線だったら結構高い位置となってますね
高い位置を飛んでいくから
地上にいる私たちに比べて
自分たちよりも上にある大気の量っていうのが薄くなっているんですよ
これ薄くなっているからこそ
例えば飛行機乗ってる間に太陽フレアとかが発生したときに
受ける放射線の量っていうのが増えるんですよね
なのでここでの被曝量っていうのは
かなり注意しなきゃいけないポイントだよねっていう風に言われてます
実際に京都大学の研究によって見積もられたその被曝量っていうところで見ると
健康被害と放射線量
これ太陽フレア巨大な太陽フレアが発生したときに
飛行機内で受ける被曝量っていうのは1時間あたり2ミリシーベルトと言われてます
1時間あたり2ミリシーベルト
でこれ1回のフライトでもし10時間乗った場合っていうのは20ミリシーベルトになりますね
でさっき話したみたいに
年間の飛行機の量が増えると
まず年間の許容できる被曝量っていうのは
健康被害がない状態っていうのを保証できるのは
だいたい50ミリシーベルトぐらいだって言われてます
つまりこれ全然無視できる数字じゃないですよね
太陽フレアが発生したときに放射線がバーって降り注いでいる
そんな中で飛行機に乗っている間っていうのは
1時間あたり2ミリシーベルト受けると
さっき10時間
とか言ってちょっと脅したんですけど
実際はその放射線の強さっていうのが上がるのは
そんなに10時間も長い間続くっていうことはないので
いきなり20ミリシーベルトっていうことはないんですけど
それにしても例えば1時間受けるとしても50分の2ですよね
結構大きいじゃないですか
しかも年間何回も飛行機に乗る人もいるし
それはお客さんとしてもそうだし
パイロットとしてもそういうことになるわけじゃないですか
ね
でその時に
そうなった時にじゃあ本当に健康被害大丈夫なのかと
でこれそこの管理って実際何もされてないですよね
飛行機に乗るときに
なのでその飛行機に乗る状態で
どれぐらい被爆しているかっていうのは
結構誰も把握できてないんですよ
でこれ宇宙から飛んでくるX線とか
飛行機の健康被害
そういう放射線を防ぐためには
どういう材質がいいかというと
そういう目線の話もあると思うんですね
防ぐためには
ただこれ難しいのが
X線とかそういった害のある放射線を防ぐためには
より重い物質っていうのを体にまとわなきゃいけません
大気っていうのは薄いけどめちゃめちゃあるから
なんとかバリアーとしての機能を保ってるけど
薄い例えば何か板1枚でX線を防ごうとしたら
何をするべきなのか?
これよく使われるのが鉛って物質ですね
鉛
鉛持ったことあります?みんな
鉛ってめっちゃ重いんですよ
で実際に周期表水平リーベーとかでやってっても
鉛って結構後半に出てくるぐらい重い物質なんですよね
でその重い鉛っていうのが
X線とかを遮断するのにいいって言われていて
とにかく重いとかなりいいんですよ
そういう影響から例えばX線の実験をする
僕JAXAで実験とかしてたり
利研の中にもそういう設備があるんですけど
そういうの使う時って機械の周りに鉛の板とかが貼ってあったりして
なるべく外にX線が放出しないような形が取られていたりします
ただですねさっきからもう繰り返し言ってる通りで
鉛めちゃめちゃ重いんですよ
めちゃめちゃ重いから
飛行機に巻くとかって絶対無理なんですよね
飛行機ってその効率を輸送の効率をどんどん上げるために
なるべく薄く軽く作んなきゃいけないっていう
そういう規制があって規制というか制約ですね
があるのでそれと本当に完全に相反するような性能なので
むしろガード性能放射線に対するガード性能って
飛行機めちゃめちゃ低いんですよ
もちろんそれに対して
いろいろ対策をしてる部分もあるかもしれないですけど
やっぱりこう十分なガードっていうのは
できるほどの重さの制限ってのは
やっぱなかなか難しいっていうところがあるので
太陽フレアが発生した時の飛行機っていうのは
放射線被曝に関するお話
結構怖いものがあるんだなっていうところが指摘されています
あとはなんかこれ本当なのか
ちょっと半分冗談で言ってたのか
僕もちょっと定かではないんですけど
そのX線系の実験をする研究者の人って
被曝量がどれぐらいになってるかっていう
あのセンサーみたいなのを常に身につけて実験するんですよ
でそのセンサーを飛行機に乗る時に持ってると
めちゃめちゃ怒られるみたいな
っていう噂がねあったりなかったり
果たしてこれは本当なのかどうか
信じるか信じないかはみたいな
まあまあまあまあそんな話がありながら
とにかく
飛行機に乗ってる時のその健康被害っていうのは
あの結構軽視されつつある
ただ今こう世の中で
宇宙転機って呼ばれるワードで
いろんなものが研究され始めてる
でそういう研究されてる中で健康被害だとか
地球に対するこうハザードみたいな面で
あの知見がどんどん溜まっていくと
そういったところにも
対応策みたいなのが生まれてくるんじゃないかなと思うので
まあこの宇宙話
聞いてるみんなにはとりあえず
今どれぐらい太陽が怖い状況なのか
そういったところ考えてもらって
考えてもらっていただけたらいいんじゃないかなと
思っております
そんな感じで今回は太陽フレアが見せる
健康被害っていうところで
放射線被曝に関するお話させていただきました
twitterでいただいてるリスナーコメント紹介して
今日終わりにしていこうかなと思います
今回はですね
なんと最近聞き始めてくださったっていうところで
twitterのアカウントネーム
まおとまんさんからいただいてます
46歳にもなって最近宇宙に夢中
毎日の通勤の行き帰り
佐々木さんの宇宙話で一人盛り上がってます
そしてこの12.5光年先の地球に似た惑星の話
ゾワゾワが止まらなかったです
光の速度以上の速さで移動できる乗り物ができたら
行ってみたいねと言うコメントをいただきました
今回はですね
いただいてます
嬉しいですね
ありがとうございます
ただですね
この人最近宇宙に夢中っていう
この最高の標語みたいなのを作ってくれて嬉しいんですけど
聞いてるのが125話なんですよね
125話
いつの聞いてんねんみたいな
いやもう怖いんですよ
もうねこれだって今回で1152話ですよ
1152話
でまおとまんさんが聞いてんのが
125話
やばいってみたいな
僕自身がそもそも
どんなテンションとかどんなクオリティで話してたのかもわかんないぐらい昔の聞かれるとちょっと怖いんですよね
だからまおとまんさんにはね
できれば最新のエピソードに来てもらえたら嬉しいなと思いながら
けどまあ宇宙に夢中になってくれて
しかも一人で通勤の行き帰りで楽しんでもらえてるのはすごい嬉しいなと思ってますね
すごい嬉しいなと思ってますね
すごい嬉しいなと思ったので
まおとまんさんに届く時はいつなのかわかりませんが
紹介してみました
ありがとうございます
こんな感じでツイッターとかお便りフォームとかいろんなところで
とにかくコメントジャンジャン募集してるんで
ぜひですね皆さんからのご意見コメント感想お待ちしております
よろしくお願いいたします
そんな感じで今回は以上にしていきたいと思います
今回の話も面白いなと思ったので
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それではまた明日お会いしましょう
さようなら
