繁殖障害には、ETで回避できるものと、できないものがあります。その違いは、「どこで受胎が妨げられているのか」です。ETを生かすには原因を診断してから技術を選ぶ必要があります。今週は、ICAR(国際動物繁殖学会)での真方文絵先生のご講演「牛の繁殖を改善するために ー 繁殖障害の理解と胚移植の活用」から学んだ内容をご紹介します。
・アメリカの乳牛受胎率はV字回復しています。しかし日本ではそうはなっていません。その違いは、遺伝改良の差ではなく、繁殖マネージメントに多くが起因しています。
・暑熱ストレスや子宮炎、負のエネルギーバランスの卵子品質への影響は、何十日も続くことがあります。これをキャリーオーバー効果と呼びます。
・OPU-IVFは「妊娠させる技術」であるだけでなく「遺伝子を残す技術」でもあります。
今回のICAR参加では、私たち自身がこれまで現場で感じていた疑問に、多くの科学的な裏付けを得ることができました。ドナー牛の選び方やOPUのタイミング、子宮状態の評価など、今後さらに改善できるヒントも数多く見つかりました。これから数回にわたり、ICARで学んだ最新の繁殖技術や世界の動向について紹介していきます。
pdfはここに貼っておきますので、後日ご確認ください。
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