#067 刑務所医療の最前線
2026-08-11 35:19

#067 刑務所医療の最前線

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〔トークテーマ〕

・ピンとくる?医療刑務所のある地名

・ 医学部を出て刑務所勤務は選ばれない

・ 命に関わる症状かどうかが基準

・ 見えない実態と奪われる健康

・ 根強く残る劣等原則と向き合う


【キーワード】

刑務所医療、医療刑務所、医療重点施設、医官、医療アクセス、健康保険、 詐病、精神科医療、刑務所の中、椎名桔平、マンデラルールズ、インフォームドコンセント、自己決定、 劣等原則、 被収容者の権利、検視、情報開示、死因究明


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感想

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サマリー

このエピソードでは、刑務所内の医療体制とその課題について、専門家が詳しく解説しています。まず、刑務所には医師や看護師が配置され、軽症であれば内部で治療が行われること、眼科や歯科などの専門医も外部から定期的に来訪することが説明されます。しかし、重症の場合は外部の病院へ搬送されますが、そのプロセスには段階があり、まず「医療重点施設」と呼ばれる施設に移送され、さらに高度な治療が必要な場合は全国4カ所の「医療刑務所」に移されることが紹介されます。医療費については、原則として被収容者の自己負担ではなく国の負担となりますが、健康保険が適用されないため、その仕組みには課題があることが指摘されています。さらに、刑務所医療の最前線では、医師不足、設備の老朽化、最新医療技術へのアクセス制限といった深刻な問題が存在し、これらの問題が医療へのアクセスを困難にしている現状が明らかにされます。また、情報開示の不足や、死因究明の不透明さも指摘され、刑務所内の医療の実態が見えにくい状況が浮き彫りになります。海外の事例として、マンデラルールズ(国連の非公囚者処遇最低基準規則)に触れ、被収容者にも地域社会と同水準の医療を提供する国家責任が強調され、インフォームド・コンセントや自己決定権の重要性が説かれます。最後に、漫画『無所為』が紹介され、刑務所医療の現場の過酷さや、被収容者、刑務官それぞれの立場からの苦悩が描かれていることが解説されます。番組全体を通して、刑務所医療における人権問題や「劣等原則」といった根深い課題が浮き彫りになっています。

番組からのお知らせと日常の医療体験
いつも番組を聞いてくださっている皆さんに、大事なお知らせがあります。
なんと、僕たちの番組、丸ちゃん教授のツミナハナシ-が本になります!
2023年に配信したものの中から、えりすぐりの20話を、おしゃべりのリズムはそのままに活字にしました。
語りきれなかったことを編集工期にまとめたり、手書きのコメントを散りばめたり、リスナーの皆さんにも楽しんでいただける仕様になっています。
これが大成功し、2巻を目指せますように、まずはこの1冊が多くの人に届いてほしいと思っています。応援よろしくお願いします。
ところで山口さん、体調悪いのに、ちょっとお医者さん、もっとちゃんと診察してよって思うことあります?
ありました。金曜日にめっちゃ高熱出て、金曜日なんで、あと日は安静にしてたんですけど、
月曜日も全然治らないんで、病院行ったら、月曜日は熱下がってて、
あるあるやな。
すごいしんどかったんで、熱はないけど、めっちゃしんどいことアピールしたんですよ。
そしたら、風邪ですねってなって、その日は帰されました。
そっか、ちょっかいさ、そもそもなんで金曜の夜って熱出んやろうな。
寝ますよね。
これ病院行けるか、行きたいけど閉まってるしなってやつやろ。
急行くまでもないけどな、みたいな感じで。
月曜日行っても、風邪ですねって言われた。
そうなんですよ。でも水曜日までしんどかったんで、水曜日に別の病院に行ったんですよ。
別の病院に行ったんですか。
そしたら、コロナかインフルエンザやったかもしれんけど、金曜日熱出て水曜日なんで、検査してもわからんかもしれんし、
お金払って結果わからんかったらかわいそうやから、コロナかインフルエンザやった可能性がありますね。
しんどかったらこれ飲んでくださいねって薬も処方してもらって、見てもらえたんですけど。
そっかそっか。ということは、まず病院にいつ行くかっていうのは自分で選べたし、
他の病院でも違う先生にも見てもらえたっていう話な。
今日はちょっとまた違った角度なんですけど、見てほしいときに見てもらえないっていう医療の影響がすごく出やすい、
刑務所の中の医療のお話をします。
刑務所医療の基本体制と施設
丸ちゃん教授の罪な話。市民のための犯罪学。
刑事政策・犯罪学を専門とする立証大学教授で、一般社団法人刑事司法未来の丸山康博です。
同じく刑事司法未来の山口由紀です。
このトーク番組は刑事司法未来が送る、これまでとは異なった視点から罪と罰を考えるものです。
ニュースでは聞けない犯罪学・刑事政策の話について、わかりやすく解説をしていきます。
お堅いテーマですが、なるべく親しみやすい形でお伝えできればと思います。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
今日のテーマは刑務所医療ということなんですけど、そもそもなんですけど、刑務所の中で病気になったらどうするんですか?
どうすると思う?
お医者さんがいて、見てもらえるけど、さっきのオープニングの話だと、好きな時に見てもらえてっていうのがちょっと私引っかかってるので。
なるほど、なるほど。
好きな時には見てもらえないのかなって。
やっぱりちょっと金曜の夜に熱が出て、結局なんかちゃんと見てもらったら水曜までかかった経験がある山口さんからすれば、いつ見てもらえるのかって不安って超不安やろうなってやつね。
不安です、はい。
で、一応各刑務所にお医者さんがいる前提というか、法律上建前があり、定員も決められていて、まずは今いる刑務所でお医者さんに見てもらうっていうのがまず前提は前提ですね。
各刑務所にお医者さんいるんですね。
一応医療法上で刑務所の位置づけっていうのが診療所の証人受けてるんですよ。
なので配置が決まってるんですけど、一応法律で置くことにはなってるわけね、各施設に。
で、看護師さんもいるし、一応準看護師の資格持ってる刑務官もいたりするし、薬剤師もいるんで。
軽傷であったり、これはこれぐらいの処方でいけますねっていう薬の処方も一応治療も刑務所の中ではすることにはなってます。
じゃあちょっとした風邪とかだったら刑務所の先生に見てもらえる。
あと、眼科、歯医者とかこういう専門医の人たちっていうのは定期的に外部から医療機関の人が回ってきはって見てもらうっていうのは前提には前提になってる。
たしかに、眼科とか歯医者とかって専門的なことが必要になりますもんね。
目とか歯とかは具合悪くなったらすぐには見てもらえないけど、回ってきた時に見てもらえるみたいな。
って思うやん。
でもな、結構さ、矯正施設から出てくる人が、歯ないねんっていうのは結構あるんよね、これが。
すごい含みがある言い方で気になるんで。
それ後でちょっと聞かせていただいて、軽症じゃない場合の話を。
まず、刑務所の中で見るよっていうのは軽症じゃない場合ね。
先に伺っていいですか。
もちろんです。軽症じゃない場合は一応、さっきほら診療所扱いって言ってたでしょ。
大きな治療をする時っていうのは、それをちゃんとできる病院に連れていくことになるんで、そうすると刑務官が付き添って外部の大きな病院に行って受診する。
入院が必要な場合とかも一緒に行って。
そうね、外部の病院に入院することもあるんですよ。
そういう場合は一応刑務所で対応する場合は、一応ね、二つのステップがあるって言われてて。
まず一つ目は、医療充填施設ってところに行くの。
医療法上の病院、または診療所の承認を受けている施設が、刑事施設の中で全国の旧施設あって、そこにまず行きますね。
入院ができるような施設がある刑務所があって、まずはそこに行く。
その入院施設がある施設、旧施設調べたんですけど。
いいですね。
札幌、宮城、府中、名古屋、大阪、広島、福岡。
なんとね。
まだ旧じゃないもんね。
私もちょっと言い終わった感じになっちゃったんですけど。
まだあと二個あるやろ。
高松刑務所と東京高知省。
これが各強制管区とか各地区の中核病院みたいになるところが、そういった今の9つ、9カ所の中間施設ですね。
口頭裁判所があるようなところにある感じなんですね。
2つステップがあるっておっしゃってたんですけど、ということは次のステップが医療刑務所なんでしょうか。
そうですね。まずここが多くのリスナーの方で勘違いされてるっていうか、
医療刑務所っていう名前がつく刑務所だから、まず病気とか怪我があったら全員が医療刑務所に行くんじゃね?とか思うがち。
僕も勉強し始めの頃って医療刑務所って名前がついてるから、まず怪我したり病気したりしたら全員が医療刑務所に行けると思ったんよ。
その前にさっき言った9つの中核のところで行くっていうのが1ステップあるんですけど、それじゃないステップに進む場合ね。
それが今言ってもらった医療刑務所なんですけど、それが医療重点施設でもさっき言ってた難しいってなったりとか、
あと特別な治療がやっぱり必要な人っているんですよ。
医療専門の刑事施設に移ることになってて、それが全国4カ所。
これも地面聞くと、医療刑務所あるとこやんって。
これ僕とか普段の南口さんの少年刑務所どこなんとか女子刑務所どこなんてなるけど、なります?山口さん。
これはですね、私もちょっとなります。
ちょっとなる?
ちょっとなりますので、4カ所紹介させていただきます。
東日本成人共生医療センター。
西日本成人共生医療センター。
岡崎刑務所。
北九州刑務所。
地名としては岡崎と北九州だけ。
さっきさ、この地名聞くと、医療刑務所あるとこやんってテンション上がりますかって聞いた時に、
思うんですよって、東日本と西日本でどこかってイメージつきます?
東日本はつきます。
行ったことあるんです。
すごい。
秋島。
今ね。
昔は八王子医療刑務所とか、もう1個西日本の方は大阪医療刑務所っていうとこやってんけど、
それが周りの区の人たち、看護の人たちとかを集めて、重点的に医療できるようにっていうので、東日本共生医療センターと、
あと西日本成人共生医療センターに変わってったんよね。
特別な治療っていうことなんで、やっぱり手術とか透析とか、そういうことができたりするんですか?
いろいろ手術もできるし、いろいろ検査するためのMRIとか。
ちなみに秋島に行った時って、どっか見せてもらえた?
見せてもらいました。
透析するベッドみたいなのを置いてるところとか、あと検査の機械も見た記憶があります。
そうか、東日本成人共生医療センターに行った時って、もしかして一緒に行った時のやつ?
そうです。
海外からお客さんが来て、どっか施設見せてほしいなって。
そうね、医療関係、医学部の先生方が来たから、医療センターに行こうって言って、そこ行った時か。
行ったな。
で、僕は西日本の方も行った。
西日本の方に行ったって、本当は具体的に言うと、それ違うやつなんだけど、なぜかというと、大阪の医療刑務所の再収集で行って。
大阪の医療刑務所がなくなる再収集ってこと?
次来てもらう時は、地の建物になるんですけどねって言われて、ここはもう閉めちゃうんでっていう時に行ったんですけど、そこはやっぱりまだ、
まだというか、これからきれいな施設になるんですけどっていうところで、建物自体はそんな新しくなかったんですけど、やっぱりいろいろ結構重傷に見える。
僕、医者じゃないから、その症状とかわからへんけど、やっぱり普段の刑務所で元気よく歩かれてるような方々じゃない人がベッドで寝ているみたいなのはあった。
もちろんその部屋の中も見せてくれるとかはないけど、そういう重病な方たちもいますっていうところは説明を受けましたね。
ということは、そんな施設整ってる医療刑務所があるっていうことは、しっかり治療できそうな感じです。
またここも含みが。ちょっと含みを持たせたところはまた後ほど聞くとして、これって医療にかかるっていうことは、お金が発生しますよね。
刑務所医療の費用と海外の事例
というのはどういう感じ?無料なんですか?有料なんですか?
これもまた一般のレスナーの人はそう思いますよね。一応、被収容者の方々の医療に関する部分っていうのが、健康保険とか、多くの人が入ってるね。
対象外なんですよ。なので基本的には全額負担になるんですよね。
確かに健康保険って払えないですもんね。刑務所の中に入ってたら、かけ続けられないから。確かに全額負担っていうのは当然なような気がしますけど。
思うじゃん。ただ本当に逮捕されるまではずっと漏らさず欠かさず払い続けてて、健康保険の適用された医療を受け入れる人だってそれなりにいらっしゃるはずなんですよ。
けど逮捕と収容を前提にそれが切られちゃって、全額負担って話になってくるんですけど、これ国が負担していく。
全額負担って言うけど、病気とか怪我した人が自分で払う全額負担じゃなくて、国の負担で全額負担なんですけど、ただこれ保険適用しないでやるっていうところが結構問題になったりしますね。
そうですね。国が負担してくれるんだったら一旦中で病気になってもしっかり治せそうな気がするんですけど。
でもちょっとその次の話題に行く前に、たださっきの保険適用の部分って国のいろんな方法があるんですけど、ちょっと聞いた話では、その調査で行ったんじゃないんだけど、台湾の調査に行った日にたまたま医療の話になって、台湾は刑事説の人たちも保険適用に変えましたって言って、
ただそれすごくいいですねって言ってたんですけど、まあいいとこと悪いというかまたそこから発生してきて、保険適用にするんだけど、その保険料は必使用者だろうと一般の人だろうと払う。その代わりその保険の適用を受けて医療が受け入れるんだけど払わないといけないんですって。
けど必使用者の人たちってそんなじゃんじゃん稼げないんで、自分で払えないじゃないですか。そういう時どうするのって言ったら、それは外の人だろうと中の人だろうと一定基準の収入に満たない人の保険料適用するから、ほぼほぼ払わずに、しかも保険の適用された医療が受け入れるようにしていきましたって言ってたよ。すごいよね。
すごいですね。画期的というか考えられた。あるべき姿だなと思いますよね。ということは安心して治せそうな気がするんですけど、でもこれまでの丸山先生の含みを察すると、たくさん言いたいことがありそうな気がするんですけど、ここはやっぱ罪な話的な3点で。
これは罪な話的なんじゃなく南口論法で。そうですね。でも3の1とかがあっても。流行るかね3段論法的に。罪な話的南口論法みたいな。流行るかもしれない。1の1、1の2、1の3、1の1の1。3段論法なのかちょっとよくわかんないですけど。できれば3つで。3つね。頑張りますよ。お願いします。じゃあまず一つ目いきましょうか。
刑務所医療の課題:医師不足とアクセス
とにかく医者が足りていません。ドーン。設備が古いので、その適した医療にも限界がある。これは若干1の2にかませてきた感じですけど。なるほど。気にせずいきます。
はいはい。定員としては全国で大体2割ぐらいお医者さんが欠員していて、結構多くの刑事施設で医師不足が起きているっていうのを小耳に挟んだことがあるんですけど。そんなにあるや。それは間違いないんでしょうか。数で言われたらそうかって思ったけど、数字見てったらそうだよね。まず医者が足りてない、医師になる人が足りてないっていうのがいっぱいあって。
これはいろいろ理由があるみたいで、法務省とかは、例えばこれから医者の卵として医学部に受けたいっていう人に奨学金出して、その後医官っていうんですけど刑事施設のお医者さんになってもらうみたいな道筋を作った奨学金制度をやったりして、なるべくたくさん来てもらおうと頑張ったりもするし、ただ募集かけても全然来てくれないんですよね。
っていうのがだいたい法務省側の説明で。で、僕ね一回ね、医者の卵にちょっといかんとか考えてみてよって言ったことあるんよ。
あるんですね。
で、なんでみんな選んでくれへんやろうねって言ったら、いや僕やろうと思った時期あるんですけどねって言ったことあるのよ。
やろうと思った方がいた。
あれおかしいぞと。こうなってくるとよ。全然募集かけても全然来ないし悩んでますって。
それは事実なんやけど、僕がたまたまで会った人がその医者の卵界のかなり異質な人なんかもしれない。
けど、なんでそれで最終的に選んでくれへんかったのって言ったら、その人がっていうよりよく言われてるのはやっぱり最先端の医療技術とか知識が大学病院みたいなところで働いてない限り、それはどのマッチン社に行ってもそうかもしれないんだけど、
常に最先端の医療技術とか知識、これがどんどんブラッシュアップしていけないんじゃないか。
どことこ施設に入って、毎日被使用者の方見てるとそういう技術が発展していかないんじゃないか。
この辺の時点で確かに、もしかしたら僕ね、うがった味方ですよ。
犯罪をやった人に医療なんていらんのじゃないかみたいな差別的なものでなる人少ないんじゃないかみたいなのを思ってたんですけど、
もちろんその人はゼロじゃないと思うけど、ただなりたいっていう人は一定程度いるにも関わらずやっぱり選ばれないっていう理由の一つは、
その施設の設備の問題とか、あとはその最新の医療技術とか知識が上がっていかないっていうのが多くを占めてるみたい。
あれにも似てますね。離島とか敵地とかの医師不足。
それはだいたい想像つくやん。もう一個聞いたのは個人的に教えてくれたのは、本当はそれでもその業界でやってみようかなって思ったことあんねんて。
だけどほとんどこういう治療業務ですっていうのを聞くと精神科のことばっかりがメインなんだってやっぱり。
じゃあやっぱり精神科を専攻というか、その目を目指してない人は、せっかくその経営実施設の医者になっても圧倒的多くの案件が精神改良的なものだった。
もちろんそれはね、ソータルに見るけど、そうじゃない医療技術とかスキルとか知識とかをもっとブラッシュアップを役立てたいって思ってる人はちょっと違うかもって思っちゃうんで。
なんかこの医療不足のワイドショーで見た時に、過の偏在っていうのも取り上げられてて、なんか刑務所内の医療でもその医師の偏在とか過の偏在みたいなのが。
一般病院でもそうだってことね。
同じようなことが起きてるんですもんね。
そうね。
ということは刑事施設内でのお医者さんが内部で足りないっていう場合は、もう外に行ってみてもらうしかないっていうことになりますか。
そうですね。まあ外の病院に行くってことになるんだけど、それが十分に行ける、十分にできる。
で、施設で医者が足りてないんだから、ほとんどが外に行くしかないわけじゃない。
ただ、これはまた施設管理運営上、法案上の問題が出てきて、外に行くってことは刑務官複数が付き添っていかなあかんや。
これほら、覚えてますかね。出産時に手錠をかけて出産するとかあった時の問題と一緒で、通常のルーティンの刑事施設を動かしてるこれに対し、
一人が外に行くことにより複数の刑務官がついていくってなったら、中を通常の店員ギリギリで回してた職員さんが決意するというか、外に出てしまうから、
その時にちょっとそれはそれで負担になるっていう問題が出てくるんだって。
そうですよね。一人で行くわけにはいかないですもんね。
ということは外部に行くっていうことになると、施設にもまた別の負担がかかる。
そうですね。
ということは軽症とかだとなおさら、病気として扱ってもらえないようなことが。
キレキレになってきましたね。
その通りで、これ二つ目の論点入っていいですか。
そうすると、まずそもそもさっきの医師が足りてないって話で、さらに施設に負担がかかるとなってくると、
今度この医療へのアクセス問題の中のまた次の論点が来るんだけど、そもそも病気に気づいてもらえないとか、
これは病気が疑わしいなと思ってもその診察判断できる人がいなかったりとか、そういう風になってくるやん。
で、これはいろんな根本的な問題が複雑に絡んできて、
施設側としたら、ただ作業とかをしたくない、作業なんじゃないの?っていうのが疑われるっていう場面もよく聞くし、
こいつまたこういうこと言ってる、嘘ばっかり言ってるっていう疑いもあるし、作業疑ったりするし、それで医療につなぎにくいっていうのがまず一個ね。
で、これがまた2の2みたいになってくるけど、あとは刑事施設が考える医療ってなんなんっていう問題が出てきて、
で、これは我々一般的に考える医療って、病気が感慨するとか、もしくは状態が収まってそれ以上進行していかない、
要はその先の人生の生活の先、病気が治る、もしくはこれ以上回復していいけどその後の人生を見据えたここまでは治りますよっていう医療考えるだろう。
でも刑事施設の医療って、出生のことまで考えてるか問題っていうのがあって、
刑事施設の中だけ過ごせればいいんじゃないのって考えてるんじゃないかって指摘する人もいて、
それがさっきのさ、歯がほとんどないんじゃないかっていう話って、別に歯の治療は今すぐ命を失うような問題じゃないから結構後回しにされがち問題がある。
結構重大ですけどね、歯がなくなるって。
それって社会復帰に関してはめっちゃ重要やんって思うよね。
そうですよね。刑務所の中をやり過ごすにはまあ歯はそんな最優先じゃないかっていう。
刑務所医療の実態と情報開示の欠如
だからその関連で言うと歯でしょ。あと水虫とか。
あー刑務所の中のシーナキッペン。
そうそう。売れに売れてたシーナキッペンのあの時代のシーナキッペンがいかんとしてきてよ。
で、工場のところでさ、チェックしはるやん。
ほんで、なんか体温計出す、入浴禁止とかあそこまで言うやつな。ほんで水虫かかない。
はいはい、それです。
そうそうそう。とかになってくる。
イメージ湧きました。
じゃあそろそろラスト1個お願いしてはいいんですけれども。
なんかここまで優しく1の1、1の2とか言わしてもらったからもう素直にラストの1個いきますよ。
お願いします。
これ無理やりまとめていきますけど、こういう問題がそもそも表に出てこないんですよね。
なるほど。
あのね、情報開示が全然されない。
そうですよね。その歯がないとか言うのも私知らなかったですし、確かに刑務所内の医療がどうなってるのかっていう情報を見たことって確かにないかもしれないです。
これがいっぱい色々な問題があって、そもそもよ、これもほら何ていうの国会の質疑とか、あとは研究者がちょっとずつこう出してくれて調べて出てくるってのがあるんだけど。
亡くなっていく人の死亡原因とかが何なのかとかって結構わからへんままの急性心不全とか。
これって殺人病亡くなられたら心臓動いてないから、心臓が動いてませんっていう診断結果になってくるんですけど、
それは検事としてその真意をちゃんと判明できてないんじゃないか問題が出てくるわけ。
でも亡くなっているのが施設の中で、それをチェックしている人も関係者になってくると何が病気があって、それが適切な医療につなげられてたのかつなげられてないのか、
どういう環境があったからこの病気が進行してしまったのかとかっていうのが全くわからない。
もう刑務所の中で亡くなっても結局は何が原因で亡くなったのかがわからないままっていうことが。
こういうのちょっとずつ、例えばニュースで出てたのって言ったら、
2025年にはその刑務所で勤務された医師が記者会見で言ってたんですけど、
施設がもう古くてとか、壁には結構カビがありましたとか、
もう20年以上放置されている酸素ボンベがありますとか、
劣化してこれ使えるのかなって疑わしい救急の危機があったりとか、
とりあえず一般医療の現場では考えられへんぐらい、
設備がもう老朽化してるっていうのがあるっていうのを言われる先生とかが出てくると。
【茂】結構病院って衛生的でなければならないイメージですけど、
カビが生えてるとかってやっぱり医療施設としてもちょっと問題があるような感じなんですね。
たぶん時間もだいぶ押してるとは思うんですけど、
劣等原則と人権問題
最後に海外ではどうなってるのかっていうのを聞きたいんですけど。
【佐藤】一カ国ごとに言っててもいい?
【茂】それは…【佐藤】これは流石にアカンって思うよね。
【茂】入場みたいなオリンピックのダメです。
【佐藤】じゃあ一応国連の非公勤者処遇最低基準規則、マンデラルーズですね。
マンデラルーズではやっぱりそういうヘルスケアサービスに関するところっていくつもあって、
例えばこれも何個も言いたいところですが、
非公勤者に対するヘルスケアの提供はちゃんと国家の責任だから、
非公勤者が地域社会において普通に利用可能だったのと同水準のヘルスケアはちゃんと提供しないといけない。
だって自由権で終わっていいのってさ、行動の自由が制限されてるだけであって、
それこそ医療を受けるのアクセスとか、あとは勉強できる権利とか、
あとは仕事というか働いていける権利みたいなのは制限することに入ってないわけよ。
基本的には自由権の中にね。
じゃあ国が奪っていいのは行動の自由とかある一定程度の自由の制限だけであって、
医療のアクセスとかを制限してはならないっていうのが、
こういうマンデラルーズみたいな国連の最低基準規則で言われてるから、
なので一般医療基準に合わすべきなんよ。
そうなってくると例は例があるんですよ。
今日体調悪いなと思って病院行く行かない。
で、医療受けた時にそのインフォームドコンセントというか、
ちゃんとした説明があってその治療をやるやらないとか、
その投薬されたものを飲む飲まないとかって一般的には患者の同意と、
その選択の自由みたいなのがあるじゃない。
っていう基準に合わすべきだよって、
それはだって一般社会がそうなんだからっていうのが、
基本的にはマンデラルールズが言ってるような、
医療の刑事説におけるこのヘルスケアへのアクセス受けれる基準。
こういうのですね。
たしかに自由刑で制限していい権利とそうじゃない権利って、
ちゃんと区別してやらないといけないなっていう意識が、
ちょっと自分にも足りてなかったなって思いました。
どこでそんなこと思ったの?
今です。
今思ったの?
なんかその刑務所の中で、
医療が私たちと同じように受けられなくてもしょうがない部分もあるのかなって。
これはむっちゃ語りたいけど、
後で南口さんに怒られるかもしれないんで、
ここで止めるが、
まさにその劣等原則の最たるものの一個だと思うよ。
食事は臭い飯でいいとか、
こういう環境に置いていいとか、
医療はどうせ犯罪やったやつなんだから、
そんな自由に受けられるのがおかしいっていう考え方自体が、
これ劣等原則と思ってて、
そういう犯罪やったやつなんだから、
ちょっと一段下、二段下の社会よりも、
そういう生活でいいって思ってる人多いと思うんだよ。
これ山口さんがそうやって言ってるじゃないで。
圧倒的多くの一般の人はそう思ってるんですけど、
これってでもね、
例えば僕最近よく思うのが、
医療問題ってすごい昔よ。
朝ドラのテーマでやってるようなやつってね。
昔はさ、電線病で致死率が高いやつって、
お金目的のすごい階層の人が、
なんであんなんやんの上みたいな位置づけのところでやらされてるもの。
だからその人の看護とか認識じゃなくて、
そういうお金もらって癒やしい仕事みたいなとか、
あとは障害持ってる人とかを雑誌披露とか、
あとは社会に出さないこんな劣策な環境に置いてていいっていう時代の残り。
だからそれはさ、やっぱり病人とか病気の方、
また障害持ってる方とかのこの人権問題とか、
その社会の方が見方が変わってって、
当然人として生きていくっていうのが、
平等に生きていく、公平に生きていくっていうのがどんどん進んでってんのに、
なぜか刑務所の中の問題って、
食事もそうだし医療もだし、
劣等原則のまま残りきってる負の遺産だと思ってるわけです、僕。
だからこれは人権問題ってこういうことだろうなっていうので、
僕マジで今日語りたかったんですよ。
これはどっかまた語っていただく機会を設けていただきましょう。
なるほど、俺がヒットアップしてきたからこの辺で締めようということですね。
うむ。
エンタメ紹介:漫画『無所為』
さてここで、犯罪学をもっと身近に感じてもらうために、
犯罪学の観点からエンタメを見ていきたいと思います。
今日は無所為をご紹介します。
無所為は、大学病院の医師である主人公が、
週に数日の非常勤役として女子刑務所に勤務することから始まる物語です。
法文社の週刊マンガタイムスにて、
2008年から2013年にかけて連載されました。
単行本が5巻まで出ています。
ありがとうございます。
これも本当はね、
南口さんにご紹介していただきたかったんですよ。
なんかね、この本いいやでーってすごい言われてたからね。
南口です。
そういうこともあろうかと思って。
天の声ですか?
私の方から。
天ではなく、
さすがですね。
人の声として。
はい、お願いします。
おすすめポイント。
これは南口さんから言った方がいいと思います、僕も。
ここもね、今日も結構我山さん白熱してたので、
はい。
短めに。
最近でもね、短めにっていうのが際立ってきてるから、
もう短くなくていいんじゃないかっていうリスナーはいないかもしれない。
いないと思う。
いないと思うから、
おすすめ3点ね、短めに行きます。
はい、お願いします。
まず、1点目。
刑務所で勤務するお医者さんの辛さというのが、
すごい描かれてるんですよ。
あの、差病をね、
我山さんも言ってたような、
差病を疑わないといけないとか、
全員の健康診断をしようとするんですけど、
結構大変だから、面倒なことを言わないでみたいになったり、
かといって、自分の元のお医者さんに行くと、
救急の患者とか後編から楽野郎とか言われちゃったりとか、
いろいろなご家族からの少し、
なんで刑務所で働いてんのって言われたりとか、
せっかく医者になったのとかそういうことね。
そういう、お医者さん大変やなっていうのがめちゃくちゃ出てる。
なるほど。
2点目。
刑務所自体の辛労さが、
もうちょっと本当に苦しくなるほど書かれてます。
外の方との関係が崩れていくとか、
内部のいじめとか、
あと出所した後、
外で暮らすの大変そうやなとか。
結構ね、書いてあるから、
読んでてちょっと苦しくなるかもしれない。
のが2点目。
3点目に今度、
刑務官の方のキツさも結構書かれてるんですよ。
お若い刑務官の方が、
人生生き抜いてきた人たち、
要は被収容者の方たち、
人生の先輩ですよね。
の被収容者の方たちの中で、
その方たちを若い自分が、
管理していかなきゃいけないわけですよね。
ここは医療刑務所ではなくて、
女子刑務所なので、
みなさん一般のいわゆる受刑者の方たちなので、
刑務官は刑務官の仕事がある。
だけどそれがうまくいかなかったり、
使われてしまうようなことになったりとか、
刑務官の辛さも結構書かれてるんですよ。
なるほど、これはね、
刑務官辞めてった友達も結構いるんですけど、
その辺は効くやつですね。
そうなんですよ。
今言った2番目と3番目は、
例えば第65回の女子刑務所の回でも、
少し触れたような話であったりするんですけど、
その辺がね、
漫画やからよけかな、
ほんま辛いんですけど、
ぜひ読んでいただけるといいなと。
なるほど、これは絶対読んだ方がいいやつですね。
思います。
南口さんに解説してほしいエンタメ作品がありましたら、
リスナーからのメッセージと番組告知
番組詳細欄にあるリンクよりご投稿ください。
さて、この番組では感想や質問、リクエストなどを待ちしております。
番組詳細欄にあるリンクよりお気軽にご投稿ください。
Xではカタカナでハッシュタグ
罪な話をつけてポストしてください。
ここでメッセージを紹介します。
鹿田さんからいただきました。
はじめまして。レイシャルプロファイリングの回を聞いてお便りしました。
お話を聞いていて、ブラックライブズまたを連想しました。
また、人種問題ではないのですが、私の地元でも
〇〇町の人は気象が荒いからみたいな雑なカテゴライズを聞いたことを思い出しました。
個人を見ないで集団を荒くまとめると、
レイシャルプロファイリングのような問題が発生してしまうのかなと感じました。
法律の素人の私でもふむふむと納得しながら聞けました。
今後の配信も楽しみにしています。
メッセージありがとうございます。
これもなんかいろんなポイントがあって、
どこ取り上げるかが難しいけど、
なんか僕やっぱほら、京都の田舎出身なんで
〇〇町の人たちは気象が荒いからみたいな雑なカテゴライズって
京都でよくある落中か落害か京都不可かみたいな
ちょっと思い出したんですけど、もうちょっと真面目に答えると
やっぱりそういった個人を見ないで集団でカテゴライズしてしまうことが
まさに本当に言ってもらっていることで
本当は個人個人だともっと仲良く付き合えるんだけどっていうのが
結構〇〇から来ている人はとか
あの人たちはゴミの出し方がみたいな
こうザクッとやることが
そこからそれをまとめた差別につながってしまうかもっていうのは本当にそうですね。
これ気をつけたいですね。
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ではまたお会いしましょう。
お相手は丸山康裕と山口由紀と南口文でした。
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