生成AIのインパクトと現状認識
今回は、生成AIについて、少しだけ気合を入れて、まとめるような形で話したいと思います。
というのは、生成AIには、すごいすごいという中で言われていると思うんですね。
どれくらいみんながそう言っているのかわからないですけど、専門家というか、よく使っている人の界隈では、生成AIが人類史上どれくらいのインパクトを与えるかということについて、聞かれたことがあるかもしれないですけれども、
最近の変化でいくと、生成AIとスマートフォンの普及と、どっちが人類に与える影響が大きそうかという問いがあって、これは圧倒的にスマートフォンより生成AIの方がインパクトがあるだろうと。
インターネットと生成AIを比べたらどうかと、これも生成AIの方が圧倒的にインパクトが、人類に対してインパクトがあるだろうと言われています。
この後、急にジャンプするのが若干不満なんですけど、産業革命と比べて、どっちの方がインパクトがあるかという問いに対しても、今のところ、確実に生成AIの方がインパクトがあるだろうと言われています。
人類へのインパクトという観点で、文字の発明と比べてどっちの方がインパクトがあるかということに関しては、多分生成AIより文字の発明の方がインパクトがあるだろうと言われています。
なので、生成AIのインパクトというのは産業革命以上、文字の発明以下、その間の刻みがなくて解像度が荒いのが若干不満ではありますけれども、少なくとも産業革命よりインパクトが大きいということ自体はほぼ確定している状態かなというふうに思います。
と言われている一方で、それではどれくらい生成AIのインパクトを身近に感じられているかというと、結構人によるのかなというふうには思うんですよね。
これはすごいなと思っている人もいれば、そんなに大したことないんじゃないかなと思っている人もいれば、あるいはまだ使い方もいまいちピンときていないという人もいるかもしれません。
さすがに少なくともビジネス周りでは使ったことがありませんという人は、1年前とか1年半前に比べると使ったこともありませんという人の割合はめちゃめちゃ減っていて、使ったことがあるという人がほぼほぼ、私の観測範囲だとほぼほぼ大半だと思うんですけれども、
じゃあそのありがたみというか威力というかをどれくらい感じているかというと、結構人それぞれだと思うんですよね。
これからどうなるんだろうかというと、もっとすごいことになるんじゃないかというふうに感じている人と、ちょっと分かるような分かれへんようなという人といろいろ温度差があると思うんですよね。
今回はそういうことを背景を念頭に置きながら、生成AIが今どういうふうにここに立っていて、今後どうなりそうかということをある程度見通しが立つような形でまとめられればなというふうに思っています。
先に結論的なことを言っておくと、生成AIの進化というのは二階建て構造で起きていて、私あまりニュースとか新聞とかテレビを見ないので、世の中でどのように言われているのかというのはあんまりよく分かっていないんですけど、
たまに新聞やテレビや雑誌などをちらちらと眺めて見る感じとか、ニュースのヘッドラインとかを見る限りだと、二階建て構造になっているという話はあんまりなくて、
モデルの進化とかMUTOSとか、オープンAIの生成AIが進化したとか進化していないとかいう話はそれなりにあると思うんですけど、一階部分の話しかなくて、二階建て構造の話というのは十分にされていないんじゃないかなというふうに思っています。
結論的に言うと、モデルの進化ということだけじゃなくて、モデルの使い方の進化ということもここしばらくすごく進化していて、そこのところの感じをイメージにできていると、今どういうところに来ていて、これからどうなるかというところの見通しがよくなるんじゃないかなというふうに感じています。
ソフトウェアエンジニアリングにおける生成AIの進化
ちなみに話が若干前後するんですけれども、産業革命以上のインパクトをもたらすと言われていますけれども、今、生成AIをバンバン使っている人たちが、あるいはちょっと使っているぐらいでもいいと思うんですけど、どれぐらいのことが平気でできてしまうかというとですね、
やっぱりこの半年から1年弱の間で一番影響が大きかったのは、プログラミング、コーディング、ソフトウェアエンジニアリングの世界だと思うんですよね。
ざっくり2025年の年明けぐらいは、プログラムを書かせるということに関しては、結構肯定的な見方と悲観的な見方、プロの専門家というか職業的なその道に通じた人の間でも分かれていたり、一部の人が試しているという状態だったと思うんですけれども、
2025年の後半からだいぶ状況がさまがりしてきて、2026年に入ったぐらいからですかね、もうプログラムを書くのを人間がやるのが意味がないというのはちょっと言い過ぎかもしれないんですけれども、
生成AIにアシストしてもらいながらプログラムを書くのは当たり前、いかに生成AIとコラボレーションしながら書くかということを考えるのは当然だよねという感じになってきました。
2025年の後半あたりから、この半年、卒からの半年ぐらいでガラッとモードが変わってきたという感じがあります。
2025年の前半ぐらいはちょっとキワモノとは言わないな、本当の一流のエースオブエース、トップオブトップのプログラマーが、だいたい自分で書くよりは生成AIのほうがレベルが低い。
ただまあいろんなところで役には立つよね、こういう使い方をすれば役を立つよねという感じだったんですけれども、
卒から1年半ぐらい経った今の状況でいくと、超優秀なAQ中のエースのプログラマーが普通に生成AIを仲間にしてというか、道具にしてプログラマーを書くというのが当たり前。
相当数の人がもう自分ではコードを書かない。
人によっては、やってる仕事の内容とかにももちろんよると思うんですけど、プログラムどういうコードを書いてるかっていうのを見もしないと。
生成AIに任せてチェックの仕方は工夫するけど、内容的なことは見もしないという人が別に少数派ということでもなくなってきている感じになっています。
プロの世界はこんな感じですけど、個人開発とか自分でプログラムを作るという世界でも、自分の小さなプログラムを自分向けのツールとか書いてますけれども、
確かにこの半年ぐらい簡単なツールであれば、プログラムを見る必要は全然ないなという感じになっています。
こんな風なアプリを作りたいな、こんな風なツールを作りたいなって生成AIにお願いして、実際に動かしながらああしてこうしてって言っていると言っている間にできると。
自分向けの小さなアプリケーションであれば割とサクサクと作れるという感じになっていると思います。
具体的なアプリ開発の事例紹介
ちょっとイメージが湧くかもと思って、自分の場合の具体例を挙げるとなんですけれども、
もう2年前かな、3年前ぐらい、それこそ生成AIができてすぐぐらいのときに、
一個スマホで使えるアプリケーションで、ある特定の目的を達成するための計算機というのを作りました。
例えばポテトチップスをスーパーで買うときに、80gの袋と150g、120gか分からないですけど、
大きい袋と小さい袋のポテトチップスが売っているじゃないですか。
あれがどっちの方が安いのかというのが分からないことが結構あって、
もちろん定価定価とか通常価格で売っていれば大体大袋の方が安いんですけど、
大袋の方が得倍で、小袋の方がいつものエブリデイロープライスみたいな感じだったとすると、
逆転することがあるんですよね。
あるいは洗剤の詰め替え用パックとかで、
新品のボトル付きの方を買った方がいいのか、詰め替え用パックを買った方がいいのか、
その詰め替え用、逆か、新品パックの方がセール価格とかやったりすると、
意外と詰め替えの方が高くなっていることっていうのが結構あるわけですね。
そういうののどっちの方がグラム単価なりリッター単価で安いかということを計算させるための計算機アプリっていうのを作りました。
これは、それでも昔作ったときは東京駅を出てから、品川駅を出てから、
一番最初のモックアップができたのが新横浜とかで、
多分京都に着くまでの間に8割型できるみたいな感じのペースで作っていたと思います。
プログラムのロジックとかいうことはそんなに難しくないので、
見た目とかの調整でちょっと時間がかかっていたぐらいで、
なので一個アプリ作るのに半日ぐらいのイメージですかね。
初心者向けチェスアプリ開発の体験
一番最近作ったアプリという意味でいくと、
初心者向けのチェスアプリというのを作って、
たまに何年か2回チェスを覚えたいなとか、チェスをやれるようになりたいなとか思うことがあるわけですけれども、
映画とかドラマとか見ていると、ちょっと賢そうな人たちがチェスをやっているシーンがあって、
ちょっとかっこいいじゃないですか。
チェスをさせたり、チェスをさせなくてもいいんですよね。
チェス版を眺めて考えているふりをしていると、ちょっとかっこいいなと思って。
だからチェスがやれるようになりたいなって、何年かに1回ふと思うんですけど、
ボビーフィッシャーのチェス入門とか呼んだりして、勉強もしたりするんですけど、
たまにしかやらないのですぐ忘れるんですよね。
大体パソコンとかMacBookとかにもチェスアプリとか入っていて、
ネットでもチェスアプリとか何本でもあるので、やろうと思ったらやれるんですけど、
コマの動かし方もあまり覚えていないし、ちょっと軽く対戦してみようかなと思ったら、
ボッコボコにやられて全然面白くないし、
チェスって初心者が独学で学んでいくのって、結構あまり親切じゃないと思うんですよね。
それでチェスのアプリの方で、毎回自分で手を考えて指すんじゃなくて、
コンピューターの方で3択で手の攻法を、どの手を打ちますかっていう攻法を3つ挙げてくれて、
常に3つの中から選ぶというアプリにすれば楽しいんじゃないかなと思って。
楽しくチェスを学べるんじゃないかなと思って。
そんなアプリを作ったらどうだろうかと思って。
その後朝起きて、ちょっとこんなこと考えたんやけどどう思うって生成AIに聞いて、
その後、生成AIがそんなの簡単にできますよっていう軽いノリで言うんで、
ほんならちょっと作ってみてよって言って、
それだけお願いして歯磨きして帰ってきたら一番最初に動くMockupができてたと。
基本的な機能は5分か10分くらいの間に作れてて、
その後いろいろ不満があったので、こうしてほしい、ああしてほしいって言って直しながら作りましたけど、
いって動くようになるところまで半日かからなかったんじゃないですかね。
という風に大体同じ半日3時間から5時間くらいかけてできるものが、
単純な計算機から割と普通のチェスアプリまでこの2年くらいですかね、
進化してるなっていうのが自分の中での体験上の進化の速度かなという風に思います。
AIがAIを開発する未来とAnthropicの提言
ちょっと細かい具体論というか、具体的なアプリの例に入ってしまったんですけど、
何が言いたかったかというと、今簡単なアプリを自分で作るっていうのは、
ちなみに計算機アプリの頃はプログラムを目で見てましたけど、
チェスアプリの方はプログラムコードを見ることさえしてないですね。
そんな感じでアプリが作れちゃいます。
なので本当にプログラムが書けるとか書けないとかいうことと関係なく、
素人がアプリを作るっていうことが全然普通にできる世界に入ってきていまして、
そういう感じが本当にたまに遊びでやるレベルの素人でそういうレベルなんで、
本格的に生成AIを使ってプログラミングとかソフトウェアエンジニアリングを最先端で改良している人たちが今どこに向かっているかというと、
生成AIの考えるエンジンですね、モデルと呼ばれているエンジンの最先端のやつ、
フロントエンドモデルと呼ばれていますけど、フロントエンドモデルを人間が作るんじゃなくて、
生成AI自体がフロントエンドのフロントエンドモデル、生成AIのフロントエンドモデルを作れるようになるというところを目指している状態です。
多分、すぐに明日できるという状態ではないにせよ、
大体2,3年から5年の範囲の中でできるようになるだろうと言われていて、
もちろんこんな予想は当たるかどうかわからないわけですけれども、
ちょアンソロピックさんが、クロードコートとか作っているアンソロピックさんが、先月、先々月ですかね、
いよいよそういうことが現実的な、AIがAIを作るという世界に突入することが現実的になってきたので、
それは企業の自主規制では間に合わないので、国際的な協力体制とかを作らないといけないんじゃないかという提言をしたというニュースがありました。
このアンソロピックさんが言っていること自体はどれくらい間に受けるべきかというのは、ちょっと眉に唾をつけた方がいいとは思うんですよね。
というのは、アンソロピックさんは今、上場を目指していますから、IPを目指していますから、
生成AIに対する期待値を上げたいというモチベーションがあるので、
基本的には実際より大げさに言って、世の中の期待を釣り上げたいという背景があります。
一方でアンソロピックさんは真面目なところがあって、本当に危険だと思って言っているという側面もあるので、
どこまで差し引いて考えるべきかというのはちょっと微妙なんですけれども、
プログラムを書かせて、生成AIに書かせて、いろいろ試している方の立場から言うと、
もちろんプロのエンジニアたちが考えていることをなんちゃってプログラマーが理解することはなかなかできないわけですけれども、
それでも本当に3年から5年ぐらいの範囲でAIがAIを作るという世界というのは、
離縁ことでもないかなと。本当半年か1年ぐらいまではちょっとそれは言い過ぎだろうと思っていたんですけれども、
今の時点ではそういうことがあってもおかしくないかなというふうに感じるぐらいのところまで来たと思います。
本エピソードのまとめと次回予告
今ちょっとAIがどういう地点に、今今でどういう地点にいるのかということをまとめてみるだけで20分を超えているので、
長くなりすぎるのでちょっと回を分けて話をしたいと思います。
今回はまずは生成AIが今どういうことができそうな地点にいるか、あるいは人類史上どういう地点だとみなされそうか。
ここから3年から5年ぐらいの間に生成AIが生成AIを作るということが全然夢物語ではなくなってきたこと。
今今日という世界だけで言っても特にソフトウェアエンジニアリングプログラムを書くという世界において、
人間が書くというより生成AIと一緒に書く、むしろ書くこと自体は生成AIがやるということが普通に当たり前の時代になっているという、
今こういう状態ですというところまで今回は話しました。
次回からこの生成AIの進化ですね、どういうふうに進化してここまできたのかということをもう少し詳しめに解説していきたいなというふうに思います。
