佐藤さん、テーマパークといえば何が思い浮かびます?
やっぱり一番最初にパーって出てくるのは、ディズニーランドとかディズニーシーですね。
そうですよね。テーマパークと遊園地って何が違うんでしょうね?
正確にはわかんないですけど、なんとなく遊園地の方がアトラクションメインっていうイメージがあります。
ジェットコースターとか観覧車とかですよね。ディズニーランドとかって街並みみたいなのが結構良かったりしますもんね。
何が違うのかって正確にはわかんないですけど、明らかにディズニーランドって遊園地じゃなくてテーマパークって感じがするし、
テーマパークといえば普通に出てくるのはやっぱりディズニーって感じがしますよね。
そうですね。
圧倒的にみんなの中にディズニーランドイコールテーマパークっていうのがあると思うんですけど、
この日本における東京ディズニーランドで、設立までに複雑な契約上のやり取りがあって、
しかもそのやり取りっていうのが、ただその端末で終わったものじゃなくて、
現代の契約リズムにすごく大きな影響を与える転換点だったんですよ。
そうなんですね。
契約っていうものを取り扱う場合には、実はこのディズニーランド設立っていうところっていうのを学ぶべきものが非常に多くあって、
今日はその話を紐解いていこうかなというふうに思います。
ありがとうございました。弁護士の三又です。
インターン生の笹本です。
今回は東京ディズニーランドについてお話をしていきます。
今でこそテーマパークっていうと、今ディズニーランドしか出てこなかったんですけど、
USJとか、あとはピューロランド、サンリオピューロランドとか、最近だとジャングリが沖縄の。
あとポケパーク関東、この間できましたよね。知ってます?ポケモンのテーマパーク。
なんかちょっとSNSで見たかなくらいです。
そんな感じで遊園地っていうよりはテーマパークっていう感じの施設ってどんどんできてるんですけど、
ただこれってディズニーランドができるまでは日本にはなくて、ディズニーランド始まりっていう形なんですよ。
その日本における元祖テーマパークって言っていいような存在。
どのようにして日本にできたのかみたいなお話をしていこうかと思うんですけど、
世界中のディズニーランドの中で、東京ディズニーランドだけが実は決定的な違いがあるというようなお話があります。
ディズニーランドを運営している会社、ディズニーランドって誰のもの?っていう印象はあります?
オリエンタルランドでしたっけ?株主と言いますか、っていうイメージがあります。
オリエンタルランドってこと、社名自体が結構有名ですよね。
ディズニーの持っているのはオリエンタルランドみたいな。
でもディズニーって、ディズニーっていう会社があるわけじゃないですか。
そうですね。
ディズニーとオリエンタルランドってどういう関係なの?っていうふうにちょっと疑問に思いません?
確かに言われてみたらそうですね。
簡単にもう種明かしをしてしまうと、実はカリフォルニアとかフロリダのディズニーランド、それからパリとか香港とか上海とかにもあるみたいなんですけど、
これらの世界中のディズニーランドって全部ディズニー社、ちゃんと言うとアメリカのウォルトディズニーカンパニー会社が運営をしているんですよ。
ただ日本だけはウォルトディズニーカンパニーの直営ではなくて、株式会社オリエンタルランドが運営をしている。
ウォルトディズニーカンパニーの間でオリエンタルランドが運営をしているというような契約をしているという、そういう構造なんですよ。
そんなことできるんですね。
なんで実はアメリカのカリフォルニアのディズニーランドとか、フロリダのディズニーランドと東京ディズニーランドって系列展じゃないんですよね。そういう意味では。
系列展という言い方をすると分かるんですけど、グループじゃないっていうお話が実は東京ディズニーランドだけ唯一の問題というようなお話だったりします。
これってどういう契約だと思います?契約の性質上というか。
そうですね。
結構むずいよね。
はい。著作権系の契約は絶対あるでしょうし、商標関係もそうでしょうし。
餃子のグッズを作っていいかなときにちょっとやりましたよね。
餃子のものを作るときにお店の名前を使って、そのお店の餃子というふうに表示するには商標の話が必要だみたいなやつやりましたけど。
当然そのテーマパークとしてディズニーランドという名前を使うからには、ディズニーの元々の権利を持っているウォルト・ディズニー・カンパニーの許可が必要なはずで、
それは契約上に含まれてそうという話ですよね。
あとはキャラクターのミッキーマウスとかミニマウスとかその他キャラクターを使うので、著作権関係の契約も必要そうだなっていうのは思いますね。
実は私、撮影に参加してないしまだ編集もできてないんですけど、まさにその話をついこの間やってたという話ですね。
どういう言い方をすればいいのかな。内容を知らないからあれだけど。ミッキーの著作権みたいな感じですか。
その話ともしかしたら紐づくかもしれないというようなことですよね。
当然そのディズニーランドができたときはまだ著作権切れる前の話なので、当然そのあたりの契約も必要そう。
なのでこういう契約を一般的にライセンス契約って言い渡せますよね。
知的財産を使っていいですよと、その代わりにお金を払いますというライセンス契約というのがあるんですけど。
ライセンス契約で名前を使わせてもらっている、キャラクターを使わせてもらっているというのがオリエンタルランドとウォルト・ディズニー・カンパニーの契約内容というお話です。
この名前を使わせてもらいますよ、使わせてもらった名前で大元のカルフォルニアとかフロリダのディズニーランドと同じようなテーマパークを運営していきますというようなものと全く同じ構造のものが他にもあって
コンビニってそうですよね。フランチャイズって聞いたことないですか。
あ、あります。
フランチャイズってどういうものか、正確なものじゃなくて簡単に説明できます?
大元のフランチャイズ本部とフランチャイジが契約してフランチャイズ本部が行っているのと同じような業務形態をフランチャイジが独立して行う。
例えばコンビニでセブンイレブンの場合だとセブンイレブンの大元の会社セブン&アイホールディングスがやっているセブンイレブンと同じように自分もセブンイレブンを運営することができる。
というのがフランチャイズ契約じゃないですか。
ちょっと分解するとどういうものかというと、まずセブンイレブンという名前を使わせてもらいますという話。
それからコンビニの場合にはセブンイレブンの仕入れ元との物流関係に載せてもらいますとか、研修マニュアルみたいなものを使わせてもらうとかそういうのがいろいろあるんですけど
例えば制服がセブンイレブンの制服を使います。看板とか店名もセブンイレブンという名前を出せます。
というところでディズニーランドと同じように使わせてもらいます。
キャストの制服とかも揃えます。というのと同じじゃないですか。
なので要はフランチャイズ契約的にディズニーランドを運営するというのが東京ディズニーランドの特徴というようなお話です。
じゃあなんで東京ディズニーランドだけが世界のディズニーランドの中で唯一直営ではなくてフランチャイズという形になっているのかというと
東京ディズニーランドができた時の時代的背景というところが実は影響しているんですよ。
というのも東京ディズニーランド前にディズニー本社の方でフロリダのディズニーランドを開発した時にものすごく莫大な資金を通していて
当然ディズニーランドみたいな施設を作るのってめちゃめちゃお金かかるじゃないですか。
莫大な資金を投資してすごくお金を出した後キャッシュというか現金がない状態だったんですよ。
しかも東京ディズニーランドができた当時って創業者のウォルト・ディズニーが亡くなった直後
ディズニー社自体が今後どうなっていくんだという見通しが見えない中だったんですよね。
あんまり景気が良くなかったと言ってしまえば。
という中で当時の東京ってそんなにどうなのというところがあって。
東京でディズニーランドというものをやったらどれくらい人が来るのかというのが
さっきも言ったように日本ではテーマパークというものがそれまでなかったので
見込みが立たないというのがあって
そこにリスクを負ってディズニー本社の方から出資という形で立てるというものがあんまり望ましくないというような形だった。
ただ逆に東京ディズニーランドを設立したオリエンタルランド側は
自分たちで誘致をして前浜に大きいテーマパークを張りたいんだという気持ちがすごく強くあった。
交渉はしたんだけれどもまとまらなかったというのが一つのお話。
そこで言われたのがライセンス契約という形で
あなたたちが勝手にやるんだったらいいですよというのが
ディズニー社側の方からオリエンタルランドの方に提案をされて
直営ではなくてフランチャイズだったらいいですよという形になったという話なんです。
フランチャイズでやるのか、それとも特営でやるのかって
ディズニー社にとってどういう違いがあるかってわかります?イメージつくから。
そうですね。
あんまり法律の話というよりはビジネス的な話なのかもしれないんですけど。
でもフランチャイズの方がフランチャイジ側に結構大きな裁量権があるといいますか
ある程度の枠にさえ収まっていれば
あとは何をしてもいいよみたいな感じのイメージがありますかね。
それって何でだろうか。
フランチャイズ本部の方が運営していないから。
結局その東京ディズニーランドを運営するのが誰っていう話。
ディズニー社が運営をしてオリエンタルランドに運営を任せているという形の場合には
それって結局雇われている形だから
ディズニー社が全力で決める権限があって
一方でライセンス契約の場合には
ライセンス契約とかフランチャイズに近い形の場合には
オリエンタルランド自身が運営しているわけだから
あまり口出される理由はなくて
ただ知的財産の使い方にだけ口出せるという形のように見えますよね。
じゃあライセンス契約の方がいいのかというと
そんなこともないのもわかりますかね。
だって今回ってディズニー社側の都合でライセンス契約になってるんですよ。
確かに。
ディズニー社にも旨味がないとライセンス契約提案してこなくないですか。
そうですね。確かにそうですね。
いまいちイメージつかないですかね。
でも使用料みたいなのは結構半永久的に入ってくる形にはなるんですかね。
そうですね。結局その裁量がないってことはどういうことかというところで
一つは使用料が半永久的に入ってくるんじゃないかという話もその一部なんですけど
ライセンス契約の場合には使用料という形で
とにかくお金がもらえるだけなんですよ。
だって知的財産を貸しているわけだから
貸している対価としてお金をもらい続けることができる。
一方で自分で運営する場合には赤字というリスクがあるわけじゃないですか。
確かに確かに。
自分たちで費用を支出しているわけだから赤字リスクを置くことになるんですよね。
だから経済的な意味であったりとか
ウォルト・ディズニーがなくなって低迷期になった本国のディズニー社
というのはこのタイミングではリスクを置いたくなかった。
なので一定の金額を払うという形で使わせてあげるという
ライセンス契約という形を取り上げたという形があります。
ごちゃごちゃ言ったんですけど
簡単に言ってしまえば本国のディズニー社のほうがあまり景気が良くなかったので
リスクが少ない形でやりたかったと。
日本のオリエンタルランドとしてはリスクをこちらが取るとしても
どうしてもやりたかったので
じゃあライセンス契約であるのはしょうがないんだけど
それでもやらせてくださいと。
という形で進行したのが東京ディズニーランドだけの
特異な契約というか特別な契約になったゆえんという形だったりとかします。
ただこの時の契約の内容を見ると
結構厳しい契約の内容を付け付けられていて
結局そのディズニー社側からすると
東京ディズニーランドなんていうものを作りたいという気持ちは
そんなに強く持っていないわけなんですよ。
一方でオリエンタルランド側というのは
どうしてもディズニーランドを作りたいという気持ちは結構強くあったんです。
よく普段の業務でもお話ししてますけど
契約の交渉の力関係というのは
どっちがより契約を結びたいかというところに依存していて
契約を結びたいと思っている側の交渉力というのは
どうしても弱いというお話をしているじゃないですか。
結局契約を結びたいから飲まざるを得ないみたいな話。
千葉県も賛同している国の公式のプロジェクトだというような
信用力があった
お金を貸したら返してもらえるという意味の信用力じゃなくて
社会的な意味での信用というのもあったと
だから公共事業の側面というのが若干あって
かつ金融機関としても
こういうもので新しい国民の支えになるような
新しいものを作り上げていこうという
みんなが一丸となって作り上げたというのが東京ディズニーランド
というような形だったりします
ここもこのプロジェクトファイナンスというようなスキームというのは
スキームというか考え方といってもいいかもしれないです
考えた上で新しく進行していた
今では普通に行われている資金調達の手法である
というようなところの影響としては非常に大きいものがある
というのが東京ディズニーランドの
後の契約実務に与えた影響の大きさというところだったりしますね
持っていた以上に壮大なことが起きていますね
ここをどうやってディズニーランドを東京に持ってくるか
千葉ですけど
持ってくるかというようなお話もそうですし
それを実現するためにどうやってお金を調達するかというところも
結局大勢の大人がものすごく頭の知恵を絞って
こういう形でこういう枠組みであればお金を貸していい
貸してもおかしくないというようなことを考えて
みんなで考えたというところが結構大きいのかもしれないですね
そうやってお金が1800億円集まりましたということがあったんですけど
それでもお金が足りない
そこまでしても
1800億円でなくともテーマパークが立ちました
ただ日本にはそれまでテーマパークというものがまだなかったので
待ってても来てくれないわけですよ
例えばたくさん宣伝をしてこういう場所だよという話
今でこそみんな夢の国というキーワードが頭の中にありますけど
当時はそんなキーワードもなかったので
ディズニーランドというすごい施設ができるよと
テーマパークといってこういうところで皆さん来てください
というような宣伝を打ったりとかしなきゃいけないですし
その宣伝の結果人が来るというのもすぐに来るわけではなくて
その間経営的に厳しい状態を乗り切らなければいけないというところがあったので
そこをどうするのかというところでやったのが
スポンサー制度というものを導入しました
スポンサーとディズニーっていまいち結びつかないというか
ディズニーってやっぱり夢の国の感覚があるので
スポンサーとかそういうんじゃないというか
感覚ってなんかある気もするんですけど
その一方でたまにアトラクションの看板の横に
スポンサードバイどこどこみたいなのってあったりとかしません?
大一生命とか
なんか意外と書いてありますよね
スポンサーにお金を出してもらうということをしたりとかします
このスポンサー契約というものも
もちろんスポンサー契約自体は昔からある契約ではあるんですけど
これをテーマパークの施設を使うアトラクションを作るのに使うと
アトラクションの名前の横にスポンサードバイどこどこってやる
みたいなスキームっていうのもディズニーランドが初めてのところで
そうなんですね
今のと似たようなお話で結構テーマパークに行くと
それから香港のディズニーランド
それから上海のディズニーランド
というのは全部自らリスクを取って
単独の子会社ではないんですけど
共同で作った会社
現地のオリエンタルランド的な会社と
本国のディズニーランドで株を投資して
一定程度の割合で投資をした
共同の会社というところでやっていくというような
契約戦略に180度転換をして
フランチャイズ型ライセンス型の契約というものは
今後はしないというような形になったという話があったりします
そういう点で東京ディズニーランドは
唯一の特立したテーマパークという形になっています
そうです
ディズニーの一番最初の失敗例というか
見通し間違えた例みたいな形です
ちなみにその感じで
じゃあ今度は他では資本を入れて
リスクを取りつつリターンも得ようと
リスクは取るんだけど
ハイリスクハイターンの方式に転換した直後に
パリのディズニーランドが非常に赤字を垂れ流すことになったと
そうなんですね
踏んだり蹴ったりという話です
要は結局のところディズニーランドというものを作ればいいわけではなくて
やっぱり充実したサービスをやらなければいけなくて
そこにはオリエンタルランドであったりとか
日本のディズニーに関わっていたいろんなスタッフたちの
オスピレーションの高さみたいなものが実は寄与していて
パリではそれが再現できなかったみたいな話なのかもしれないですね
確かにそうですね
今のは結構適当なことを言っていますけど
調べたわけじゃなくてそうなのかと思って適当なことを言っていますけど
そうなのかもしれないなというお話だったりします
ということで結局リスクを取るとかリスクを取らせるというのは
一種では当然取らせる側というのは強いわけではあるんですけど
そのおかげでリターンを逃すみたいなこともあるので
結構やっぱりどういう構造で契約をするかというのは
ビジネス的な意味でやっぱり判断として難しいものがありますよね
入りそうなのか入らなそうなのかというところの見極みみたいなものが
結構重要だったりすると
いうところでは学ぶところはあるのかなという感じですね
また東京ディズニーランドの設立の一連の影響というものは大きいよというようなお話で
一つはテーマパークという座組み自体というものが今後はやりやすくなった
当時はテーマパークというものがなかったから読めなかったけど
ディズニーがこれくらい成功しているんだから
同じようにやればこうという見通しが立てやすくなって
それからテーマパークというものが日本にある意味乱立するような形になった
言わなかったですけどレゴランドとかね
レゴランドとかジャングリラとかというのは
作ったはいいけどあまりうまくいかなかったテーマパーク
というのかもしれないですけど
そのあたりとかも含めてとにかくテーマパークというものがたくさんできるようになった
契約実務というところにおいては
プロジェクトファイナンスというような仕組みで
お金を貸すということが行われたりとか
それからスポンサー契約というようなものが確立するというようなところにも一助になって
非常にいろんな方面に影響を与えている
その影響というものはディズニー本国にまで届いて
また別の方向での失敗のきっかけにもなるというようなところで
東京ディズニーランドって実は設立のときに周りに与えた影響が
ものすごく大きい存在というような話になっている
というのがちょっと調べていて面白かったなという話だったりとかします