106 記録 | 新たな「語り本」概念の誕生
106 記録 | 新たな「語り本」概念の誕生 - TanaRadio
LISTENで実現した文字起こし付き音声コンテンツを「語り本」という言葉で表現したのがいつ誰によってなのかを記録します。はじめさんは,「ことのは|29 June 2024」(2024.6.29)のアフタートークで,文字起こし付き音声コンテンツのことを「本当の本」「本物の本」と言いつつ,「これなんか言い方考えたいんですけど」と言って,良い言葉がないか模索しています。ことのは|29 June 2024この配信のコメント欄で,私(たな)が次のようなコメントを投稿しました(2024.6.30)。平家物語には,語り本系と読み本系という二つの系統のテクストがあるようです。「「語り本系」は琵琶法師が語ったものを書写 し,「読み本系」はその「語り本」に加筆するような形で読み物としての側面を強めたものである」とのことで,まさに語り本というのは語ったことをそのまま文字起こししたものと言えるでしょう。ですので,文字起こし付き音声の「本」も「語り本」と言ってしまうのはどうでしょうか? 語りによって出来た本であるとともに,本自体が語ってくれるものでもありますね。 参考:https://soar-ir.repo.nii.ac.jp/record/21308/files/vol.14_3-2.pdfそして,この提案をはじめさんに採用していただき,翌日(2024.7.1)のはじめさんの次の配信で,「語り本」という言葉が使われました。また,同日の私の配信でも使い,この言葉が定着しています。たった2日間の出来事です。極めて早い展開でした。はぢめも 58|語り本としてのLISTEN、読み本としてのnote#語り本