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こんにちは、石井健一です。そして改めまして、新年明けましておめでとうございます。 今年もたまゆらタイムの時間がやってまいりました。そして今日は2026年最初の放送です。
お正月みなさんはいかがお過ごしでしょうか。帰省された方、ゆっくりと家で過ごされた方、あるいはお仕事だったという方もいらっしゃるかもしれません。
年があらたまると、不思議と空気が少し澄んだように感じられますよね。同じ景色、同じ道、同じ家の中でも、今年はどんな一年になるんだろうと自然と前を向く気持ちが生まれる。そんな時間がお正月にはあります。
1月に入り、寒さもいよいよ本番です。朝の冷え込みが一段と厳しくなり、吐く息が白く、地面が凍っているのを見て、ああ冬だなと実感する日がますます増えてきました。
一方、日中は澄んだ青空が広がり、冬ならではの高い空、遠くまで見渡せる景色に少し気持ちが軽くなる瞬間もあります。夜空もかなり鮮やかに見えますよね。
年末年始はどうしても生活リズムが乱れがちですが、この時期は体調管理がとても大切です。暖房の使い方、睡眠、食事、無理せず少しずつ日常に戻していきたいですね。
さてここからは1月5日からの1週間に目を向けていきましょう。まず1月5日。観光庁や企業では仕事始めを迎えるところが多く、本格的に一年が動き出す日でもあります。
続く1月6日は色の日。1と6の語呂合わせですが、実は日本では正月飾りを外し、少しずつ普段の暮らしに戻していく節目でもあります。
1月7日は七草粥。春の七草を入れたお粥を食べ、お正月で疲れた胃腸を休め、一年の無病息災を願う日本らしい風習ですね。歴史を振り返ると1975年1月6日には日本でいわゆる福祉元年と呼ばれる社会保障政策の大きな転換がありました。
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今につながる医療や年金の考え方がこの時期に形作られていったのです。また、1999年1月1日を起点として1月上旬はユーロ通貨導入が進んだ時期でもありました。
1つの通貨を複数の国で使うという試みは世界のあり方そのものを変える出来事でした。こうして見ていくと1月上旬というのは始まりと切り替えがいくつも重なっている時期だということがわかります。
昭和から平成に変わったというのもね、昭和64年から平成元年というのもこの時期にあったことです。新年というのは不思議なもので何かを始めなければいけない、そんな気持ちになることがあります。
でも必ずしも大きな目標や派手な変化でなくてもいいと思うんです。昨日より少し早く寝る、スマホを見る時間を少なくする、誰かにありがとうをきちんと伝える、そんな小さな積み重ねが1年後には思っても見なかった場所に連れてってくれることがあります。
希望という言葉は大きいですが、希望は意外と静かなところにあります。
ちょっと古い話になりますが、元プロ野球選手、張本勲さんの話をしてみたいと思います。
この方、ご存知の方も多いと思いますが、1940年広島県生まれて、プロ野球、東映フライヤーズ、日本ハムファイターズ、読売ジャイアンツ、ロッテオリオンズなどで活躍して、日本プロ野球史上最多となる通算3085本のヒットを放った名打者です。
首位打者7回、通算打率3割超え、記録にもそして多くの人の記憶にも残る選手でした。そんな張本さんがあるとき、こんな言葉を残しています。
これだけの努力を人は運という。
大記録を打ち立てた張本さんに人はよくこう声をかけたそうです。君は運がいいね。
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その言葉に対しての静かなでも重みのある一言でした。
運がいいという言葉は結果だけを見たときについ口にしてしまう言葉なのかもしれません。
でもその結果にたどり着くまでの時間や迷い、諦めそうになった瞬間はなかなか見えないものです。
張本さんは幼い頃、右手の指に大やけどを負い、思うように使えなくなったことから、左利きとして野球をする道を選びました。
利き腕を変える、それは決して簡単なことではありません。
失ったのは手ではなく、それまで当たり前だった、選べていたはずの道だったかもしれません。
それでも張本さんは野球を続ける方法を探し続けました。
だからこそあの言葉が生まれたのだと思います。
これだけの努力を人は運と言う。
運がいい、そう言われる出来事の裏側には、誰にも見えない工夫や積み重ねられた時間、そして覚悟があるのかもしれません。
派手な活躍の裏で黙々と続けている努力、表には出ないけれど、確かに前へ進んだ一歩だったのではないでしょうか。
この番組のタイトルでもある、玉揺ら。ほんの一瞬淡くけれど確かに存在する時間。
今年もこの番組が皆さんの生活の中で、そんな玉揺らのような時間になれたら嬉しいです。
さて次回12日は、成人の日にちなんだお話をお届けする予定です。
大人になるとはどういうことなのか、昔と今で何が変わったのか、そんなことをゆっくり考えてみたいと思います。
それではまた来週この時間にお会いしましょう。石井ケンイチでした。
玉揺らのような優しい時間を今年もどうぞお過ごしください。