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独児親育ちサポーターのたまこです。
先日、美大に通っている娘の学祭に行ってきました。美大なので、あちこちに生徒のたくさんの作品が展示されています。娘の作品も見てきました。
立体アートという学科にいますので、作品は立体です。特に金属を専攻しているので、鉄を叩いたり溶接したりして作った作品です。
一つの空間の中に、生徒の作品がたくさん展示されているんですけれど、娘の作品はそのスペースの中のど真ん中の地べたに置いてありました。
これがね、作品の持っている空気量をすごく感じさせる場だったんです。
どういうことかというと、たくさんの作品が同じ空間の中に置いてあるんです。
でも娘の作品が真ん中にどんと置いてあることで、なんとなくその場が娘の作品から出ている空気感に包まれているような感じがしたんです。
もっと言うと、その作品があることで、周りにいろいろな個性の作品があるんだけれども、そこにキュッと吸収されているというか、識者のような感覚がありました。
これなんていうのかな、その作品そのものだけじゃなくて、その作品がどのような場所にどの位置で置かれているか、どんなライティングかとかね、そういう置かれた環境とのマッチングで、その作品の放つ影響力っていうのが大きくも小さくもなるんだなって思ったんですよね。
どこに何を配置するかというのは、教授と相談の上、みんなで決めるということだったそうです。初めはもっと端の方にあったんですって、でもなんかしっくりこないねっていうことで、真ん中にしようっていうことで、それはこの作品の持っている空気量が多いから真ん中に置くと全体がしっくりくるというようなご意見をいただけたそうなんですよね。
私たち人間も同じですよね。一人一人の人の持っている空気量、それがどこにいたら一番しっくりくるのかっていう、そのしっくりくる状況っていうのが居場所なんだと思います。
私たち一人一人は作品なんです。その作品が一番居心地が良くて、一番空気量を最適な形で影響できる空間、それが居場所なんです。皆さんの居場所は見つかっていますか?
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田まこでした。おやすみなさい。