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「醤油」その4(大杉 誠志郎)
2026-06-01 05:40

「醤油」その4(大杉 誠志郎)

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00:04
ラジオドラマ・シアワセの高取家
福岡市沢楽の二世帯住宅に暮らす高取家。
パパとママと娘と息子、そしてジージバーバの6人家族は、
ごく普通に生きてきて、ごく普通に暮らしていました。
平凡な人々と平凡な毎日。
それでも高取家の人々は、とてもとても幸せなのでした。
醤油その4)
第三次醤油ブームの影響で、このように小売店では、
以前醤油の在庫切れが続いています。
以上、現場からでした。
さらに第三次って。
ブームが渋滞しとんな醤油。
お醤油の吸収力ってすごいよね。
感心すんな。
はあ。もう我が家からお醤油が消えて、1ヶ月が経つんやね。
え?うっそ。
どうした?ひとみ。
スマホでフリマのサイト見よったら、ほら、お醤油が。
500ミリリットル1万。
大きく出たね。
いったい誰が買うっつ。
ひとみ、どうした?
親指が購入ボタンに接近しようぞ。
だいちゃん、ごめん。
押すな。1万やぞ、1万。
でも、子供たちが。
醤油。
さっきから醤油しか言わんとよ。
いやけんごめん。
ひとみ。
離して、だいちゃん。
よせ。俺の知っとるひとみは、醤油に1万出す女やない。
だいちゃん。
安い醤油を求め、がむしゃらにママチャリ立ちこぎするひとみはどこ行った。
知らしのセールって文字に目がくらんで、時間単価に全く見合わんガッツで醤油買いに行っとった。
あのひとみはどこ行った。
けなし取れよね、それ。
大助の言うとおりばい醤油。
醤油は人間が使うもの醤油。
醤油に使われてしもうたら醤油。
人間はおしまいばいひとみちゃん醤油。
親父、ごびんが醤油になっとるぞ。
ああ、いかんいかん。
ここ最近の醤油への強い思いがうっかり言葉のはしばしにあらわれてしもうたばい醤油。
ああ、いかん醤油。
思い切り醤油に支配されとんな。
ひとみさん、1万も出してこうたらいかんよ。
こうたら負け。
お醤油にひれ伏すようなもんよ。
でも。
醤油!醤油!
では、お隣に分けてもらいましょう。
はーい。
03:00
ああ、その手があったか。
昔は醤油を貸し借りする文化があったもんな醤油。
で、おふくろ、さっきからなんしよん?
おけしょうよ。
スーツ着ていくんですか?
え?お隣やろ醤油。
お醤油借りるだけよね。
明らかに金借りにいくスタイルやな、それ。
貸し寄りオッケー。
よし、いきましょう。
いってらっしゃーい。
めちゃひれ伏す気まんまんやんか、おふくろ。
醤油!
05:40

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