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ラジオドラマ・シアワセの高取家
福岡市沢楽の二世帯住宅に暮らす高取家。
パパとママと娘と息子、そしてジージバーバの6人家族は、
ごく普通に生きてきて、ごく普通に暮らしていました。
平凡な人々と平凡な毎日。
それでも高取家の人々は、とてもとても幸せなのでした。
仁美のシューカツその3)
接客販売スタッフ、コールセンター、データ入力。
うーん、土下な仕事がいいっちゃろう。
なんや、求人情報誌見とったんか?
うーん、おいしいまかない月。
どうか?まかないにつられるか?
あ、だめやん。夜の勤務ありって。夜はだめよね。
当たり前やろ。
パパ、ママ。
あ、ねえねえ、見て見て。
私たちと一緒に働きませんか?ってな。
この写真イケメンばっかり。
今度はイケメン基準か?
イケメン大事やん。どうせ働くなら楽しく働きたいし。
焼けんつって、この若者の職場に無理して入り込まんでいいやろうが。
あ、もしかして焼き餅焼いとる?
焼かんわ。どこの誰とも知らん求人広告の写真の男にさ。
パパ、ママ。
ちょっとは焼いたらいいやん。
うちもな、新入社員の女の子が受付をしてるっちゃけど、笑顔が可愛くてもうアイドルになっとってさ。
その子がタカトリ係長って渋いですって。
は?私を焼かせようとしとる?
いや、ただその子が可愛いって話を。
そうよね。大ちゃんは昔から受付の子好きよね。
そりゃ会社の顔やし、受付の子って魅力的に見えるかもね。
大ちゃんったらさりげなく自分の名刺渡そうとしてみたり、
携帯の番号を聞きたそうな顔をしてみたり、
休日の予定聞こうとしてみたり。
全部未遂。最後には私の方から手を差し伸べてやったよね。
受付しとった私の方からね。
な、なんよ。
極度の奥手が受付の子が可愛いやら、一丁前のこと言うたりしてんのが笑えるっての。
俺だって会社の女の子達からかっこいいって言われたことが。
はいはい、無理せん無理せん。
私同じ会社に勤めとったんやから、そげなホラ話バレるっつーの。
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お前さ、自分が昔モテとったけんって、今もモテるやら思うとったら大間違いぞ。
なんそれ。人がうぬぼれとうみたいな言い方してから。
俺だって、その気になりゃ女の子の一人や二人サッと寄ってくるとぞ。
妻も子もありながら、そげなこと誇らしげに言うんやね。
浮気あらせんよ。
あ、ママ。
あ、マリン。
どうしたマリン。
怖い夢でも見た?
おねしょでもしたか?
さっきからパパとママの声がうるさくて、ねむれんと。
すみません。