00:11
目を覚まして
高齢に目を止めた
旅の途中の猫は
また歩き始めた
僕はいつかまたあの家で
会いたくて
会いたくて
花の中、霧の中で
あなたと
いつかまた
僕はこの街の
鳴い声や
クミネコの声を
たくさんの
思い出の中
煙草やフリルを
思い出していたんだ
夜と同じ数の
夜明けがあったと
犬はほえた
乾いた花の天気予報
星が晴れる風さ
ありふれた願いは
悲しみは今日も
世界にあふれて
君はまだここにいないけれど
僕は少しだけ
やり続けていたんだ
時は止まらなくて
日は優しくて
僕はここにいて
風に吹かれて
遊びの中
君の真似をしていた
少しだけ
あと少しだけ
歩いたら帰ろうかな