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サマリー
NPO法人明日の地は、子供たちが自分の明日を信じられる社会を創造するために、学習支援と居場所づくりの両立を目指しています。その活動は創設者の個人的な経験から始まり、組織の持続可能性やメンバー間の良好な関係性を強調しています。NPO「あすのち」は、子供たちの居場所と成長の支援を目指す活動を行い、外部との連携を大切にしています。また、彼らの名前には希望や社会に対する願いが込められています。
活動の背景と必要性
子供が自分の明日を信じられる社会、もしあなたがそんな社会をゼロから作るとしたら、一体何が必要だと思いますか?
これ結構壮大な問いですよね。さて今回は、NPO法人明日の痴漢にする、あなたから共有された一連のインタビュー記録をですね、じっくりと掘り下げていきたいと思います。
この活動、実は創設者が高校1年生の時に、たった一人の個人的な経験から始まっているという非常にユニークなケースなんです。
彼らは学習支援っていう目に見えるサポートと、居場所づくりっていう目には見えないけれどものすごく重要なサポートを両立させている。
どうやってそれが可能なのか。そして活動開始から8年経った今、どんな壁にぶつかっていて、それをどう乗り越えようとしているのか。
そのプロセスから私たちが学べることを一緒に探っていきましょう。
活動の特色
よろしくお願いします。この資料を読み込んでいくと、これはもう単なる美談じゃないんですよね。
理想を掲げた若い団体が、いわゆる成長通を経験しながら、どうやって持続可能な組織になろうとしているか。その生々しい格闘の記録でもある。これは非常に学びが多いなと感じました。
まさに。では早速基本的な情報から見ていきましょうか。
明日の地は神奈川県の座間市と横浜市。それとオンラインでも活動している。
そうですね。
対象は小学生から19歳まで。活動内容は宿題とか受験勉強を教える学習サポート。そしてもう一つが。
居場所づくりですね。
スタッフとボードゲームで遊んだり、ただおしゃべりしたり。この2本柱でやっているわけですね。
記録によると、この2つを同時に提供しているっていうのが、実はありそうでなかなかない。彼らの大きな特徴だそうなんですよ。
なるほど。言われてみればそうかもしれないですね。
普通、学習塾なら学習に特化しますし、フリースペースなら遊ぶのがメインじゃないですか。
確かに。
でも彼らは、勉強しに来てもいいし、別にしなくてもいいっていう、そういうスタンスなんです。
その柔軟性が子どもたちにとっては、心理的なハードルをすごく下げているのかもしれないですね。
でもそもそも、どうしてこういう場所が生まれたんでしょうか。その原点がまた面白いんですよね。
しかもこの活動の始まり方が本当にユニークで、創設者の井上さんという方が活動を立ち上げたのは、なんと高校1年生の時。
高校1年生。
今からもう8年も前のことです。
その動機っていうのが、彼女自身のすごく強烈な減体験にあったそうなんです。
減体験ですか。
はい。インタビュー記録によれば、母子家庭で育つ中で、学びたいのに経済的な理由で十分に学べないっていう、そういう悔しい思いを経験したと。
うわぁ。たった一人の高校生のその個人的な悔しさが全ての出発点だったと。
そういうことなんです。
自分と同じような思いをこれからの子どもたちにはさせたくないっていう、その一心で友人に声をかけて活動を始めたと記録にはありますけど、すごいエネルギーですよね。
まさに。そしてその個人的な思いが団体のすごく大きな理念につながっていくわけです。
はい。
それが冒頭でも触れられていた、子どもが自分の明日を信じていける社会を作るという言葉です。
正直僕も最初この言葉を聞いたとき、少し壮大で抽象的かなとも感じたんです。でも彼らの活動を知っていくと、その意味がすごく具体的に見えてくる。
そうなんですよ。彼らの言葉を借りるなら、それは今日がどんなに辛い一日だったとしても、まあ明日も生きてみるかと思えるような人とのつながりとか。
はい。
自分が大切にされた経験がある状態を作りたいということなんです。
なるほど。つまり学習支援はあくまで手段であって。
その先にある心の拠り所を作ることが本当の目的ということなんですね。
勉強を教えることがゴールじゃない。そこでのコミュニケーションを通じて自己肯定感とか、社会とのつながりを育むことが本質だと。
おっしゃる通りです。
ただ、それだけ素晴らしい理念があっても、やっぱり活動を続けるのって本当に大変だと思うんです。
特に高校生で始めたメンバーは8年経った今、もう社会人1年目、2年目ですよね。
ここが一番リアルな部分だと思うんですけど、どうやって自分たちの生活とそのNPO活動を両立させているんでしょうか。
そこがこの団体の今まさに直面している最大の課題ですね。
やはり。
記録からもその葛藤がひしひしと伝ってきます。
情熱だけでは乗り越えられない壁、まさに成長図です。
例えば、メンバーが就職で県外に引っ越してしまったり、仕事が忙しくて関われなくなったりするケースがやっぱり増えているそうなんです。
あー。
副代表の三浦さんもその一人で、遠隔地からどうやって安定的に活動に関われるか模索している最中だと語っていますね。
わー、それはリアルですね。
多くのボランティア団体がぶつかる壁だと思います。
普通ならここで活動が縮小したり、最悪の場合終わってしまったりも考えられますけど、彼らは何か手を打っているわけですか?
もちろんです。記録からは大きく3つの具体的な動きが見て取れますね。
ほう。
一つはまあシンプルですけど、新しい地を入れ続けること。大学生とか高校生の新しい運営メンバーを積極的に募集して、組織の新陳代謝を促している。
なるほど。
二つ目がITの活用です。これまで手作業だった事務作業なんかを自動化して、物理的に離れていても運営に関わりやすくする。そういう工夫ですね。
その二つは組織運営として非常に真っ当で重要なことですよね。でもそれだけだと何か他の団体でもやっていることっていう気もします。
彼らならではの何かがあるんでしょうか?
そしてその三つ目こそが明日の地の本質をついていると僕は思うんです。
本質。
それはもともと生徒としてここに来ていた子供が大学生とか社会人になって、今度はスタッフとして活動を支える側に回るっていう、そういう循環が自然に生まれていることなんです。
組織の持続可能性
ちょっと待ってください。それはすごいですね。
ええ。
自分が助けてもらった場所に今度は自分が助ける側として戻ってくる。でもそれってそんな自然に起きることなんですか?それとも何かそういう循環を促すための意図的な仕組みとか声掛けみたいなものが記録から読み取れたりしますか?
非常に良い質問ですね。記録を読む限り、君もスタッフにならないみたいな直接的な勧誘を強く行っているわけではどうもなさそうなんです。
ほう。
むしろこの循環が生まれること自体が、この場所が彼らにとって単なる無料塾なんかじゃなく、本当に大切な第二の家のようないい場所になっていることの何よりの証明だと言えるでしょう。
なるほど。
組織の持続可能性っていう課題の答えがテクニックとかじゃなくて、その組織の文化そのものの中にあった。これは本当に美しい構造だと思います。
その循環が生まれること自体が、この場所の価値を物語っていると。だとするとこの活動の本当のエンジンっていうのは、子供たちを助けたいっていう思いだけじゃない、もっと別のところにあるのかもしれないですね。
まさにその通りです。そしてその確信に触れるのが副代表の三浦さんの言葉なんです。
はい。
彼女はインタビューで、私自身が社会に居場所を求めていたからこの活動に参加したとそう語っているんです。
家庭と学校を往復するだけの毎日に、どこか息苦しさを感じていたときに、この明日の地というサードプレイスを見つけたと。
なるほど。
つまり、ここは子供たちのためだけの場所じゃない。運営している大人たちにとってもかけがえのない居場所になっていると。これはこの話の一番の確信かもしれませんね。
だと思います。その文化を象徴するのが、彼らがスタッフ向けに作っているという冊子の一番最初に書かれている言葉なんです。
それは何でしょう。
子供も大人も学び合う。一方的に教えてあげるんじゃないんですよね。
学び合うですか。具体的にはどういうことなんでしょう。
例えば、子供が今ハマっているゲームとかアイメの話をしたら、大人のスタッフも、えー面白そうだね、で終わらせずに実際に見てみたりプレイしてみたりする。
ええ。
一方でスタッフには理系の学生もいれば、デザインの仕事をしている社会人もいるわけです。
そういう多様な大人の経験談が、今度は子供たちの知的好奇心を刺激する。年齢とか立場を超えて、お互いの世界を広げ合うというフラットな関係性がそこにあるんです。
上下関係じゃないんですね。インタビューの中にも、一度何か失敗しても、それで人格を決めつけられることがない。失敗を恐れずにやりたいことに挑戦できるのが魅力。
っていう言葉がありました。これって子供だけでなく、運営する大人にとってもすごく重要なことですよね。
まさに、心理学の言葉で言うところの、心理的安全性が非常に高いレベルで保たれている空間なんです。
はい。
だからこそ、仕事で忙しくなっても、遠くに引っ越しても、何とかして関わり続けたいっていう、そういう強い動機が生まれる。
このスタッフにとっても最高の居場所であるという点が、彼らの活動の持続可能性を支える最大の鍵だと私は分析しています。
コミュニティの外部連携
なるほどな。それはすごく腑に落ちます。ただ一方で、その居心地の良さが、組織としてさらに成長していく上で、逆に足枷になる可能性っていうのはないんでしょうか。
例えば、仲間内だけで固まってしまって、新しいことへの挑戦がしにくくなるとか、その辺りの葛藤みたいなものは記録からは見えてきますか?
鋭い指摘ですね。確かに、どんな組織にもそうしたリスクはあります。ただ、彼らの場合、その内側の心地良さを積極的に外と繋がることで、うまくバランスを取ろうとしているように見えるんです。
外と繋がる、というと?
まず、そもそも新しい子供たちにこの場所を知ってもらうための努力が非常に現代的なんですよ。
ウェブサイトを、「学習支援横浜」とか、「無料塾ザマ」みたいなキーワードで検索したときに、ちゃんと上位に表示されるようにSEO対策をしていたり、
はいはい。
インスタグラムとかエックスで、普段の楽しそうな活動の様子をこまめに発信したりしている。
はい。
これは、内輪だけで満足せずに、常に外に開こうっていう意識の現れですよね。
なるほど。ちゃんと今の時代の探し方に合わせて情報を届けているんですね。
ええ。そしてもう一つ重要なのが、自分たちだけで全部やろうとしないっていう思想です。
ああ。
一つの団体でできることには限界があるっていうことを彼らはよく理解している。
だからこそ、積極的に外部の組織とか人と連携しようとしているんです。
具体的な例もたくさん挙がっていましたね。地域の子供食堂とコラボして、みんなでお昼ご飯を食べる日を設けたりとか。
ええ。
人との企業と連携して職業体験の機会を作ったり、なんとJAXAの相模原キャンパスまで遠足に行ったこともあるとか。
そうなんですよ。この視点が素晴らしい。
最近の保護者アンケートで、子供にプログラミングを学ばせたいっていうニーズが高いことが分かったそうなんです。
ほう。今時ですね。
でも、今のスタッフの中にプログラミングを教えられる専門家はいない。
普通ならそこで、「うちではできません。ごめんなさい。」で終わってしまいそうですけど。
彼らは違うんです。
じゃあ、プログラミング教育をやっている他の団体とか企業とコラボすれば実現できるじゃないかと考える。
なるほど。
自分たちはあくまで子供たちと社会をつなぐハブになればいいと。
コミュニティに対して、子供たちにこんな体験を届けられるという方がいれば、ぜひ力を貸してくださいと明確に呼びかけているんです。
自分たちですべてを完結させようとしない、そのオープンな姿勢が結果的に子供たちの体験の幅を広げているわけですね。
まさに、「子育ては町でやっていくものだ。」という言葉がありますけど、彼らはそれを地でいこうとしている。
様々な興味とか専門性を持つ多様な大人たちが関わることで、子供たちの世界はぐっと豊かになる。
そのためのプラットフォームとしての役割を、このNPOが担おうとしているんですね。
子供たちの未来への希望
ここまで、あすのちの活動を多角的に見てきました。
一人の高校生の個人的な体験から始まって、成長に伴うリアルな課題と向き合いながら、子供だけでなく、運営する大人たちにとっても不可欠な居場所というコミュニティを築いてあげてきた。
はい。彼らが大切にしているのは、10年後、20年後といった遠い未来の成功じゃなくて、まず明日にちょっとした希望を作ることだとインタビューでは語られていますね。
明日にですか?
はい。今日がダメな日でも、あそこに行けば笑えるなとか、あの人に会えるなとか、その小さな希望の積み重ねが、やがて生きる力になっていくっていう、そういう考え方ですね。
その思いは団体の名前にも込められているんですよね。
そうなんです。あすのちという名前、これは希望のあすと、私たちが生きる土地のち、そして知恵のちを組み合わせた造語だそうです。
へー。
子どもたちの明日を、この社会という土地の上で、みんなの知恵を出し合って考えていきたい。そんな願いが込められているんですね。
さて、この話を聞いて、あなたは何を考えますか?この大きな活動も、始まりはたった一人の、もっとこうだったらいいのに、というすごく個人的な課題意識でした。
あなたの身の回りで、普段なんとなく感じているけれど、言葉にはしていない小さな課題は何かありませんか?もしかしたらそれは、あなただけの問題じゃないかもしれません。
そしてもう一つ。この物語は、子どもたちだけでなく、私たち大人自身にとっても居場所とは何か、という問いを投げかけているように思います。
あなたが心から安心できて、役割とか期待から解放されて、失敗を恐れずにいられる場所、それは一体どこにあるのか、あるいはどうすれば作れるのか、この機会に少しだけ考えてみるのも面白いかもしれませんね。
14:25
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