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停止しない個人Webサイトの作り方:開発者向け無料サービス・ツール総覧
2023-08-04 19:02

停止しない個人Webサイトの作り方:開発者向け無料サービス・ツール総覧

基本データ

このドキュメントは、システム管理者やDevOpsエンジニア向けに、無料で利用可能なSaaS、PaaS、IaaSなどのサービスを網羅したリポジトリの概要です。GitHubAWSGoogle Cloudといった主要なクラウドプラットフォームの無料枠制限に加え、API認証CI/CDセキュリティなど、開発に不可欠な多岐にわたるツールの無料プランが紹介されています。掲載されるには「単なる試用期間ではなく、最低1年以上継続する無料層があること」などの厳格な基準が設けられており、実用性が重視されています。1,600人以上の共同作業者によって維持されているこのリストは、開発者がコストを抑えつつ最適な技術選定を行うための包括的なリソース集として機能します。インフラ開発に特化した視点で、テストツールやチームコラボレーション、メッセージングサービスに至るまで、幅広い選択肢が整理されています。

free-for.dev ブリーフィング:開発者のための無料クラウドサービス活用ガイド

エグゼクティブ・サマリー

本文書は、システム管理者、DevOpsエンジニア、およびインフラ開発者を対象とした、SaaS、PaaS、IaaSなどのクラウドサービスにおける「無料枠(Free Tier)」の網羅的な調査報告である。現在、開発者が利用可能な無料サービスは多岐にわたるが、その全容を把握し、適切な意思決定を行うには膨大な時間を要する。

GitHubの「free-for-dev」プロジェクトは、1,600人以上の貢献者によるプルリクエストとレビューを通じて維持されており、以下の3つの主要な価値を提供する。

  1. コスト効率の最大化: 主要クラウドプロバイダーからニッチなAPIサービスまで、実用的な無料枠を特定。
  2. 厳格な選定基準: 単なる「無料試用(Free Trial)」ではなく、継続的な利用が可能な「無料枠」に限定。
  3. セキュリティの重視: TLS制限のないサービスや、開発に不可欠なインフラ機能を提供するサービスを優先。

プロジェクトの概要と採用基準

「free-for.dev」は、インフラ開発者が関心を持つ可能性が高いサービスを独自に収集・分類したリストである。その採用基準は明確であり、以下の条件を満たす必要がある。

  • サービス形態: セルフホスト型のソフトウェアではなく、「as-a-Service」として提供されていること。
  • 無料枠の定義: 期間限定の無料試用ではなく、恒久的な無料枠であること。期間限定の場合は少なくとも1年間継続すること。
  • セキュリティ基準: SSO(シングルサインオン)の提供は許容されるが、TLS(SSL)を有料プラン限定にしているサービスは除外される。
  • 対象範囲: DevOps、インフラ開発、システム管理に有用なツールを優先する「意見を持った(opinionated)」リストである。

主要クラウドプロバイダーの「常に無料」枠分析

大手プロバイダーは、自社プラットフォームへの定着を促すため、強力な「Always-Free」リソースを提供している。

コンピューティングおよびストレージ比較

プロバイダーコンピューティング (VM/Serverless)ストレージネットワーク / その他
Google Cloude2-micro インスタンス(1台)、Cloud Functions (200万回/月)、Cloud Run (200万リクエスト/月)Cloud Storage (5GB)、Cloud Firestore (1GB)BigQuery (1TB/月のクエリ、10GBストレージ)
AWSLambda (100万リクエスト/月)DynamoDB (25GB)CloudFront (1TB転送/月、1000万リクエスト)
AzureApp Service (10個のアプリ、60分/日)、Functions (100万回/月)Blob Storage (5GB)、Cosmos DB (25GB/1000 RU)Azure DevOps (5ユーザー、無制限のプライベートGit)
Oracle CloudArmベース Ampere A1 (4コア/24GBメモリ)、AMDベース VM (2台)ブロックボリューム (200GB)、オブジェクトストレージ (10GB)10TB/月のデータ転送、ロードバランサー (1インスタンス)
CloudflareWorkers (10万リクエスト/日)、Pages (無制限)R2 (10GB/月)、D1 (1GBストレージ)無制限のドメインに対するDNS、DDoS保護、CDN

カテゴリー別主要サービスとインサイト

1. ソースコード管理とリポジトリ

開発の核となるコード管理において、多くのプラットフォームが無料での共同作業を認めている。

  • GitHub: 公開/非公開リポジトリが無制限、CI/CD(GitHub Actions)、開発環境(Codespaces)、パッケージ管理を含む。
  • GitLab: 5名までの共同作業者に限定されるが、CI/CD機能が強力。
  • Codeberg: 自由かつオープンソースプロジェクトに特化し、追跡や広告のない環境を提供。
  • Bitbucket: 5名までのユーザーに対し、CI/CDパイプラインを含む無制限のGitリポジトリを提供。

2. API、データ、および機械学習

AIの台頭に伴い、開発者が利用できるAPIやモデルの無料枠が拡大している。

  • Generative AI:
    • Google AI Studio: Gemini 1.5 Flashなどの最新モデルへの無料アクセス。
    • OpenRouter: DeepSeek R1/V3、Llamaなど多様な無料モデルのハブ。
    • Hugging Face: モデルの構築・トレーニング・デプロイが可能(月間3万文字まで)。
  • データ・地理情報:
    • IPinfo: 月間5万リクエストまでのIPアドレスデータ。
    • Abstract API: IP位置情報、電話番号検証などのAPIスイート。
    • BigDataCloud: 位置情報、ネットワークインサイトなどの高速API。

3. CI/CD およびコード品質

自動化と品質管理はモダンな開発プロセスにおいて不可欠である。

  • CircleCI: 月間6,000分までのビルド時間、30個までの並列ジョブ(非公開プロジェクト)。
  • Codacy / CodeClimate: 公開・非公開リポジトリに対する自動コードレビューを提供。
  • SonarCloud: Java, JS, Pythonなどの多言語に対応した自動ソースコード解析(オープンソース無料)。

4. セキュリティと認証

ID管理および脆弱性スキャンサービスは、開発初期段階での導入が推奨される。

  • 認証:
    • Auth0: 25,000 MAU(月間アクティブユーザー)まで無料。
    • Clerk / Kinde / WorkOS: モダンなUIコンポーネントとユーザー管理を提供。
    • ZITADEL: 25,000リクエストまで全セキュリティ機能が無料。
  • 証明書・スキャン:
    • Let's Encrypt: 信頼性の高い無料のSSL/TLS証明書。
    • GitGuardian: 秘密情報の漏洩検知(25名以下のチームは無料)。
    • Snyk / Socket: サプライチェーン攻撃や脆弱な依存関係の検知。

5. モニタリングとログ管理

稼働状況の可視化は、インフラ開発者にとって最優先事項の一つである。

  • UptimeRobot / Better Stack: 50件までの監視、ステータスページの提供。
  • Grafana Cloud: 3ユーザー、Lokiログ(50GB)、Prometheusメトリクス。
  • New Relic: 月間100GBまでのデータ取り込みと1ユーザーのフルアクセス。

開発チームへの推奨事項

ソースコンテキストに基づき、インフラストラクチャ設計において以下の検討を行うことが推奨される。

  1. Oracle Cloudの活用: Armベースの強力なコンピューティングリソース(4コア/24GB)と大容量のネットワーク転送(10TB)は、個人プロジェクトや小規模インフラにとって極めて価値が高い。
  2. Cloudflareによるエッジ戦略: DNS、CDN、Workers、R2を組み合わせることで、低レイテンシかつ堅牢なウェブアプリケーションをコストゼロ(または極めて低コスト)で構築可能である。
  3. 認証基盤の早期選定: Auth0やClerkなどのマネージドサービスを無料枠内で利用することで、自前で認証ロジックを構築するリスクと時間を大幅に削減できる。
  4. コード品質の自動化: GitHub ActionsとSonarCloudやCodecovを統合し、開発サイクルに自動的な品質チェックを組み込むこと。

結論

クラウドサービスの無料枠は単なる「お試し」ではなく、戦略的に組み合わせることで、商用レベルのインフラの一部を無償で運用できる可能性を秘めている。ただし、無料枠の条件は頻繁に変更されるため、本プロジェクトのようなコミュニティ主導の動的なリストを定期的に参照し、最適なツールスタックを維持することが重要である。

感想

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サマリー

「free-for-dev」プロジェクトは、開発者向けの無料SaaS、PaaS、IaaSサービスを網羅した巨大なリポジトリであり、その厳格な選定基準(永続的な無料枠、TLS必須など)が特徴です。Oracle Cloud、Google Cloud、Cloudflareといった主要クラウドプロバイダーは、仮想マシン、AIリソース、CDN、エッジコンピューティングなど、驚くほど強力な無料枠を提供しています。これにより、開発者は予算ゼロでプロフェッショナルレベルのインフラを構築し、APIや生成AIを活用して迅速にプロトタイプを作成し、市場適合性を検証できます。また、CI/CDや自動デプロイツールにより、インフラ管理の手間から解放され、イノベーションへの障壁が劇的に低下しました。しかし、これらの「無料」サービスの裏には、将来の有料契約を見据えたベンダーによるマインドシェア獲得戦略があり、利用者はその利便性と引き換えに流動性を失うリスクも考慮すべきだと指摘されています。

無料サービスの常識を覆す「free-for-dev」
スピーカー 2
あの、今回の深掘りのために用意された資料を読んでいて、なんかある恐ろしい事実に気づいてしまったんですよね。
スピーカー 1
えーと、恐ろしい事実ですか?なんだか物騒な響きですね。
スピーカー 2
いや、ほんとに。通常、新しいビジネスを始めたりとか、画期的なアプリを立ち上げようっていう時って、どうしても初期投資に対する覚悟が求められるじゃないですか。
スピーカー 1
まあ、そうですね。何をするにも、まずは予算の確保からというのが常識でした。
スピーカー 2
ですよね。現実世界でお店を開くみたいに、まず土地を買って、建築材料を調達して、大工さんを雇う。
それってすごくお金がかかるし、リスクも大きいわけです。だから予算がないっていうのが、何かを諦める最大の理由になると思うんですよ。
スピーカー 1
ええ、伝統的なソフトウェア開発においても全く同じことが言えましたね。
アイディアを形にする前に、まずはサーバーを確保するための予算を承認してもらわなければならない。それが当たり前でした。
スピーカー 2
そう、それが常識だと思ってたんです。
でも、今日私たちが飛び込む情報源、1600人以上のコントリビューターが世界中から情報を持ち寄って構築したフリーフォーデブという巨大なGitHubリポジトリのリストを眺めていたら、その常識が完全に崩壊していることに気づいてしまって。
スピーカー 1
なるほど、あの開発者向けの無料SaaSやPaaSのリストですね。
スピーカー 2
ええ、これ大げさじゃなく、ホームセンターに行ったら土地も木材も最新の電動工具も何なら腕だきの建築チームも全部無料で使っていいよって言われているような状態ですよね。
スピーカー 1
まさに異常なまでの豊かさですよね。このリストが非常に興味深いのは、単なるマーケティング目的の14日間無料トライアルみたいな一時的なものを厳格に排除している点なんです。
スピーカー 2
そこなんですよ。私も資料を見て驚きました。掲載されるためのルールがものすごく厳しいんですよね。期間で制限された無料枠は最低1年間有効であることとか。
スピーカー 1
ええ、さらにセキュリティの観点から、無料プランだからといってTLSを制限するようなサービスは不可という基準も設けられています。
ちょっと待ってください。そのTLSっていうのは、ブラウザーのURLの横についているあの鍵マーク、つまり通信の暗号化のことですよね。
スピーカー 1
その通りです。かつては無料プランのユーザーには暗号化中心を提供せず、安全にしたければお金を払えというようなある種のセキュリティを人質にとるようなサービスもありました。
スピーカー 2
いや、ひどい話ですね。
スピーカー 1
ええ。でもこのISTのコントリビューターたちは、それは現代の開発表情にそぐわないと判断しているわけです。
スピーカー 2
なるほど。つまり本当に現場で使える、プロフェッショナルで信頼できる基盤だけが厳選されているわけだ。
今これを聞いて、新しいプロジェクトを始めたいと思っているあなた。情報型でどれを選べばいいか分からないと悩む必要はありません。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
今日はこのリストの中から、一切の予算をかけずに、いかにしてプロフェッショナルな技術基盤を構築するかを徹底的に解剖していきます。
予算ゼロで世界中の大企業と同じレベルのインフラを手に入れる。これがどれほどのパラダイムシフトなのか、具体的に見ていきましょう。
主要クラウドプロバイダーの驚異的な無料枠
スピーカー 2
はい。まずはアプリやサービスを作るための土地、つまりサーバーやインフラの話から始めたいんですが、世界の巨大テクノロジー企業たちが提供している無料枠、これちょっと数字を見ると笑っちゃうレベルなんですよ。
スピーカー 1
そうですね。各社かなり太っ腹な提供をしています。
スピーカー 2
例えばオラクルクラウド、これ資料を2度見したんですけど、AMDベースの仮想マシン2台に加えて、さらにARMベースのAMPERE A1コアと12GBのメモリーを完全無料で提供しているって。
スピーカー 1
ええ、本当に提供しています。
スピーカー 2
いやいや、12GBのメモリーって、私のちょっと前のノートパソコンよりスペック高いですよ。これっていつか有料になるとかじゃないんですか?
スピーカー 1
いいえ、アカウントの条件が変わらない限りは永続的に無料です。
スピーカー 2
マジですか?これ実際のところどれくらいのことができる規模なんですかね?単なるおもちゃじゃないですよね?
スピーカー 1
全くおもちゃではありませんよ。12GBのメモリーと復習のコアがあれば、中小企業向けの本格的なデータベースを稼働させたりとか。
スピーカー 2
データベースもいけるんですね。
スピーカー 1
はい。あとは数千人のデイリーユーザーを抱えるウェブアプリのバックエンドを丸ごとホストしたり、小規模なオンラインゲームのサーバーを立てることすら余裕で可能です。
スピーカー 2
それが、ただってちょっと信じられないですね。
あと、Googleクラウドの提供枠もすごくて、コンテナ化されたアプリを実行するクラウドランでは、月間200万リクエストまで無料なんですよね。
スピーカー 1
はい。さらに、カグルやコラボを通じれば、GPUやTPUまで無料でアクセスできるというのが非常に大きいです。
スピーカー 2
そのAI開発の話でよくGPUとかTPUって聞くんですけど、要するに普通のCPUと何が違うんでしょうか?
なぜこれが無料で使えるのがすごいのか気になります。
スピーカー 1
良い質問ですね。
普通のCPUをどんな教科でも教えられる優秀な家庭教師だと想像してみてください。
はい。一人ですごい賢い家庭教師。
スピーカー 1
それに対してGPUやTPUは、数学の単純計算だけを数万人の生徒に同時に解かせることができる巨大なテスト会場のようなものなんです。
AIの学習にはまさにその膨大な同時計算が必要不可欠なんです。
スピーカー 2
ああ、なるほど。
普通の家庭教師に数億回の計算を頼んだら何年もかかるけど、巨大なテスト会場なら一斉に処理して一瞬で終わるわけだ。
スピーカー 1
その通りです。
でもそのテスト会場を借りるのって、通常は1時間借りるだけでもかなり高額なコストがかかるリソースなんですよ。
それを無料で開放しているわけですから。
スピーカー 2
うわあ、本当にすごい時代ですね。
さらにクラウドフレア。資料にはエッジコンピューティングのワーカーズで1日10万リクエスト無料とか、無料のCDNとかDDoS保護って書いてあるんですが。
スピーカー 1
はい、非常に強力な機能群ですね。
スピーカー 2
いや正直言うと私にはこの辺りからアルファベットのスープみたいに見えてきちゃって、CDNがウェブサイトを速くする仕組みっていうのはなんとなく知ってるんですけど、具体的に裏で何が起きてるんですか。
スピーカー 1
5歳の子供に説明するみたいにわかりやすく言いますね。CDNというのは、いわば世界中にある近所の倉庫なんです。
近所の倉庫?
ええ。もしあなたが東京にいて、ニューヨークにあるサーバーから画像をダウンロードしようとすると、物理的な距離のせいでどうしても時間がかかりますよね。
スピーカー 2
まあ海を越えてデータが来るわけですからね。
スピーカー 1
でもCDNを使えばあらかじめ東京にある倉庫に画像のコピーが置かれます。だからユーザーは自分の家から一番近い倉庫からデータを受け取れる。これがサイトが高速になる理由です。
スピーカー 2
なるほど。じゃあDDoS保護っていうのは何ですか。
スピーカー 1
あのDDoS攻撃というのは、悪意のある人々が大量の偽のアクセスを送りつけてお店、つまりサーバーをパンクさせる嫌がらせのことなんです。
迷惑な話ですね。
スピーカー 1
はい。そこでクラウドフレアのDDoS保護はお店の前に立つ超優秀な用心棒として機能します。彼らは瞬時に本物のお客さんとボートを見分け、ボートだけを追い払ってくれるんですよ。
スピーカー 2
その用心棒もタダで雇えるってことですか。じゃあ最後のエッジコンピューティングのワーカーズっていうのは。
スピーカー 1
これが一番エキサイティングな部分です。先ほどの近所の倉庫の話を思い出してください。これまで倉庫には完成品の画像や文章しか置けませんでした。料理で言えば作られたお弁当を置いておくだけです。
スピーカー 2
はい。取りに行くだけですね。
しかしエッジコンピューティングはその近所の倉庫に調理器具とシェフを配置する技術なんです。
スピーカー 2
シェフを。
スピーカー 1
ええ。ユーザーの最も近くでデータを処理したりプログラムを動かしたりできる。中央の巨大な工場にわざわざ注文を戻す必要がないんです。
スピーカー 2
うわそれはすごい。でもちょっと待ってくださいよ。オラクルにしろグーグルにしろクラウドフレアにしろ、なぜ彼らはそこまでしてくれるんですか。
スピーカー 1
と言いますと。
スピーカー 2
だってこれ例えるなら高級マンションのオーナーが部屋だけじゃなくて電気代もさっきの用心棒も全部無料で使っていいよって言ってるようなものじゃないですか。
彼らはボランティア集団じゃないはずですよね。
なぜ無料なのか?巨大テック企業の戦略
スピーカー 1
もちろんです。彼らの狙いはズバリマインドシェアの獲得なんですよ。
スピーカー 2
マインドシェアですか。
スピーカー 1
ええ。つまり開発者の頭の中の占有率を奪うための熾烈な土地取り合戦なんです。
あなたが予算ゼロで何かを作り始めるとき、当然これらの無料の最高級ツールを使いますよね。
スピーカー 2
まあただなら絶対使います。
するとそのシステムの仕組みや独自のルールにどっぷりと慣れ親しむことになります。
スピーカー 2
確かに一度慣れちゃうと他のシステムを一から覚えるのはめんどくさいですよね。
スピーカー 1
そこが狙いです。もしあなたのアプリが大成功してトラフィックが爆発したら、あるいはあなたが数年後に大企業のシステム責任者として数億円のインフラ予算を任される滝場になったらどうしますか。
スピーカー 2
ああなるほど。その時に私は迷わず自分が一番使い慣れているシステム、つまり最初から無料で使わせてくれていた彼らのエンタープライズ計画を選ぶってことですか。
スピーカー 1
その通りです。彼らは今日あなたに数千円分の無料リソースを提供することで将来の数千万円数億円の契約の種をまいているんです。
スピーカー 2
めちゃくちゃ賢いですね。でもこれを聞いているあなたにとっては彼らの思惑はどうあれとてつもない武器になりますよね。
アイディアさえあれば大企業が使っているのと同じ強靭なインフラで今日からプロトタイプを作れてしまうわけですから。
スピーカー 1
ええ。アイディアの実現を阻むインフラの壁は完全に消滅したと言っていいでしょう。
無料APIと生成AIで加速する開発
スピーカー 1
他にもクラウドフレアなら最大50ユーザーまでのゼロトラストネットワークなんかも無料で構築できますからね。
スピーカー 2
セキュリティまで完璧ですね。さて最強の土地を手に入れました。でもただの空き地じゃソービスにはなりません。
次はそこに載せる機能の話をしましょう。全てをゼロからコードで書く時代は終わりましたよね。
スピーカー 1
はい。世の中にあるユニークな無料APIや生成AIをNahoのパーツとしてどう活用するかが鍵になります。
スピーカー 2
資料を見るとこのAPIのリストがすごく面白くて、記事のタイトルが釣りかどうかを判定してくれるKillbait APIとか、世界中の関税分類コードを検索できるHS Pingとか。
スピーカー 1
ええ。非常にニッチですが強力な機能が無数に提供されています。
スピーカー 2
あと生成AIの分野ではGoogle AI Studioでジェミニーの最新モデルに無料にアクセスできたり、オープンルーターを使えばディープシークやラマーなどの多様なモデルにアクセスできる。
さらにテレメトリー.DEVみたいなAIの動作を監視するツールまで無料で提供されているんですよね。
スピーカー 1
はい。AI開発に必要な周辺ツールまで全て揃っているんです。
いやここでちょっと意地悪な質問をさせてください。APIっていうのが便利な仕組みなのはわかります。
スピーカー 2
でも釣りタイトル判定とか関税コード検索とか、週末の趣味のおもちゃとしては面白そうですけど、実際のビジネスで本当に使い物になるんですか?
スピーカー 1
とても現実的な懸念ですね。結論から言うとこれらは決して単なるおもちゃではありません。
現代のアジャイル開発において、これらの無料APIは製品と市場のフィット感、いわゆるPMFを検証するための戦略的な安全網なんです。
スピーカー 2
安全網ですか?どういうことでしょう?
スピーカー 1
昔は新しい機能を作るために自社で数ヶ月かけて開発して何百万円も投資してからリリースしていましたよね?
スピーカー 2
はい。普通はそうです。
スピーカー 1
でもいざリリースした瞬間に、あ、ユーザーは誰もこんな機能を求めていなかったって気づく、これって最悪のシナリオじゃないですか?
スピーカー 2
いやー、想像しただけで胃が痛くなりますね、それ。
スピーカー 1
ですよね。でも今はこの無料APIをレゴブロックみたいに組み合わせて数日でモックアップを作ってしまうんです。コストはゼロです。
スピーカー 2
なるほど。
スピーカー 1
それで市場に出してみて、全く使われなければすぐに捨てればいい。予算ゼロですから傷は終わりません。
スピーカー 2
確かに。じゃあ逆に予想外に大ヒットして無料枠の上限に達しちゃった場合はどうなるんですか?限界が来るってことはサービスが止まっちゃってピンチなんじゃないですか?
いや、それが嬉しい悲鳴なんですよ。トラフィックが限界に達しているということは、そのサービスには確実に需要があるということです。
スピーカー 2
あ、そういうことか。
スピーカー 1
つまりPMFを達成している証明になるわけです。すでにマネタイズの道筋が見えているわけですから、その瞬間に初めて課金プランに移行すればいいんです。
スピーカー 2
なるほど。需要があるって確信できた時点でクレジットカードを出せばいいんだ。リスクなしで市場の答え合わせができることこそがこれらの最大の価値なんですね。
その通りです。
スピーカー 2
それはすごい。ちなみにさっきリストにあったファイアクロールっていうAPI。これ、ウェブサイトをLLM向けにクリーンなデータに変換するってありましたけど、AIって普通にウェブサイトを読めないんですか?
スピーカー 1
人間がウェブサイトを見るとき、脳は無意識にサイドバーの広告やポップアップを無視してメインの文章だけを読んでいますよね。
スピーカー 2
はい、自然にやってます。でもAIにとっては、HTMLという裏側のコードの塊をそのまま渡されると、どれが重要な文章でどれがただのデザインの記述なのか判別するのが非常にノイズになるんです。
スピーカー 1
ああ、なるほど。AIにこれ読んでって渡す前に、ファイアクロールが、はい、広告も装飾も全部そぎ落とした純粋なテキストだよって、食べやすく整理してくれているわけだ。
スピーカー 2
正確にその通りです。だからこそ、これらを組み合わせれば、例えばファイアクロールでニュースサイトをきれいに読み込み、キルベートAPIで釣りタイトルを吐き出し、残った有料な記事だけをジェミナイに要約させる。
そんなAIニュースアプリが、あなたがコードの専門家でなくても週末の数時間で作れてしまうんです。
スピーカー 1
そのアハ体験たまりませんね。よし、これで自分のパソコンの中には最高のインフラに乗った素晴らしいアプリが完成しました。でもこれどうやって世界中の人に使ってもらうんですか?
自動化されたデプロイとDevOpsの民主化
スピーカー 1
そうですね。公開のステップですね。
ええ、自分のハードディスクに入っているだけじゃ誰もアクセスできませんよね。ここでチームでの連携とか、世界に向けて公開するデプロイの話につながってくると思うんですが。
スピーカー 1
はい。アプリを世に出すためのプロセスも今や驚くほど民主化されています。資料にはチーム運営のために、メールからプロジェクト管理のスプリンツ、リモートサポートのアシスト、チャットのクリックまで揃う情報のエコシステムや、ディスコードの無制限利用が挙げられています。
スピーカー 2
連携ツールも全部無料なんですね?
スピーカー 1
ええ。しかし最も革新的なのはコードの公開、つまりデプロイメントの領域です。リストにはGitHubやGitLabを誓えば無料のCICDパイプラインが構築できるとあります。
スピーカー 2
また出ましたね、専門用語。継続的インテグレーションデリバリー。これ私なりに予想していいですか?
スピーカー 1
もちろんです。どうぞ。
スピーカー 2
昔って作ったウェブサイトを公開するとき、夜中の3時にFTPソフトを開いて、ファイルを一つ一つサーバーにドラッグして上書きして、途中でエラーが出てパニックみたいな徹夜作業をしてましたよね?
スピーカー 1
はい。よくある光景でした。
スピーカー 2
CICDパイプラインっていうのは、つまりそういう手作業のアップロードをもうやらなくていい自動化工場ってことですか?
スピーカー 1
完璧な予想です。その通り。手作業でのファイル転送はヒューマンエラーの温床でした。
CICDパイプラインというのは、あなたがコードを書いて保存、つまりコミットした瞬間、工場のベルトコンベアが自動的に動き出す仕組みです。
ベルトコンベアが動き出す?
スピーカー 1
はい。裏側のコンピューターが自動であなたのコードを受け取り、バグはないかを自動でテストし、問題がなければ自動的に世界中のサーバーに配置してくれます。
あなたはただコードを書いてアップロードボタンを押すだけです。
スピーカー 2
まるで自分が書いた原稿をポンと箱に入れたら、自動的に印刷されて製本されて、よきとさんには世界中の書店の本棚に並んでいる魔法の出版機みたいじゃないですか。
スピーカー 1
まさにその魔法の出版機を提供しているのが、資料にあるネットリファイの代替となるパースの企業多岐です。
スピーカー 2
例えばどんなものがあるんですか?
スピーカー 1
有名なところではワーセルですね。自動デプロイはもちろん通信を暗号化するSSL証明書の発行から更新まですべて自動でやってくれます。
手間いらずですね。
スピーカー 1
他にもレンダーは静的なサイトだけでなく動的なウェブサービスやデータベースの無料枠も備えていますし、先ほどのクラウドフレアページズもフロントエンドのホスティングにおいて非常に強力な選択肢です。
つまり昔だったらサーバー管理者っていう千里のプロフェッショナルが必要だった作業が全部自動化されちゃったってことですよね。
スピーカー 1
ええ。私たちがDevOpsの民主化と呼んでいる現象です。インフラの構築やスケーリングの管理など複雑な作業はすべてプラットフォーム側が吸収してくれます。
スピーカー 2
それが意味することってめちゃくちゃ大きいですよね。
これを聞いているあなたが仕事で新規プロジェクトを立ち上げるにしても、趣味でアプリを作るにしても、もうサーバーの設定がわからないとか公開作業が面倒って悩む必要がないってことですもんね。
スピーカー 1
その通りです。開発者はインフラの保守に時間を奪われないことなく、ユーザーにどんな価値を生み出すかというコアの部分に100%集中できるようになったんです。
イノベーションの障壁と「無料」の代償
いやーあっという間に時間が来てしまいましたが、今日私たちが辿ってきた道を振り返ってみましょう。
スピーカー 2
オラクリやGoogleが提供する超強力なクラウドインフラの土地に始まるAIやAPIという魔法のパーツを組み合わせ、ワーセルやGitHubを使って完全に自動で公開する。これらすべてが文字通りゼロ円で構築できる。
スピーカー 1
ええ、現代の開発環境がいかに異常なほどの豊かさの中にあるか、フリーフォーデブのリストが見事に証明してくれました。
スピーカー 2
イノベーションを起こすための障壁は人類史上かつてないほど低くなっています。今この瞬間あなたの好奇心を妨げるものはもう予算ではありません。
スピーカー 1
予算がないからできないという言い訳はもはや通用しない時代になったということですね。
スピーカー 2
厳しいけど最高にワクワクする事実ですよね。えーとさてこの深掘りの最後にこの状況を踏まえてあなたに少し挑発的な趣向を投げかけてみたいと思います。
スピーカー 1
ほう何でしょう。
スピーカー 2
今日見てきたように巨大テクノロジー企業たちは自社の基盤技術を無料で提供してまで私たちを彼らのエコシステムに取り込もうとしています。
これってとてつもなく便利であると同時にある種の怖さもはらんでいませんか。
スピーカー 1
と言いますと。
スピーカー 2
オープニングでホームセンターが土地も材料も大工さんも無料で提供してくれる世界の話をしました。
あなたはそこで素晴らしいマイホームを建てた。でももし将来そのホームセンターが業界を完全に独占してしまったら。
そして大屋さんがこっそり家の鍵を変えてしまってあなたは一生そこから引っ越せなくなっているとしたらどうでしょう。
スピーカー 1
なるほどベンダーロックインつまり特定の企業のエコシステムから抜け出せなくなるリスクですね。
スピーカー 2
私たちは今お金を払っていない代わりに身動きが取れなくなること。
つまり自分自身の流動性を対価として支払っているだけなのかもしれません。
あなたが次に無料のツールを選ぶときその便利さの裏側で本当に何を支払っているのかぜひ一度考えてみてください。
それでは次回の深掘りでお会いしましょう。
19:02

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