悪質リフォーム事件の概要
お聞きの皆様、おはこんばんちは。現役リフォームプランナーの寸尺かんなです。
今日は、悪質リフォーム事件についてお話ししようと思います。
久しぶりにですね、訪問販売から必要のない工事をお客様にね、騙して
ね、あのお宅の屋根ね、やばいですよって、このまま行ったら雨漏りしますよとかって言って
不安を煽ってですね、必要のない工事をどんどん受注して
無許可でリフォーム工事をやっていたっていう会社が詐欺で捕まってるんですよね。
これはね、清水容疑者っていうね、この49歳の団塊ジュニアに近い世代の派手なおじさんがね、捕まってるんですよね。
この会社がどういうことをしていたかっていうとですね、あんまりネットで見てると詳しく出てないんですけれど
主にですね、屋根の工事とかをいっぱい注文取ってたと思うんですよね。
屋根っていうのは最も素人が見れない場所なんですよね。
屋根に登ってですね、このいちいち河原の状態とかを見たりは誰もしませんよね。
足場があるとか、背の高い脚立があるとか、そういうものがない限りはなかなか見れない。
だから通常はお客様の方で、そろそろ雨漏りしてきたなとかね、台風とか大雨が続いた時とかに、
お客様の方から依頼があって、初めて調査して、これは河原が古くなってるとかずれてるから吹き替えた方がいいですよとかっていう風に、
そういう流れで工事を受注することが一般的なんですけれども、
ここはわざと必要もない工事を煽って、無理やり契約していたということが分かってるんですよね。
今これいろいろネット見てると、例えばNHKの報道ですと、この悪質リフォーム会社っていうのは、
業者利益を65%取って契約していたと、5年間で100億円の売上を上げてたっていうことを書いてあるんですけれど、
この65%の利益率っていうのがどうかというと、本当にここではあけすけに話をするとすると、
超大手、例えばなんとかそっくりさんとか、こういった会社の利益率はだいたい50から55%は取ってます。
これは大手企業ということで、いろいろこの大手企業の反則とか、そういった諸々のチラシであったりパンフレットであったり、
諸々のそういう広告費とかも全て入ってますので、これぐらいは確実に取ってます。
私、界隈の中堅どころの会社ですね、2,30人から100人ぐらいの会社、支店が全国で10店舗ぐらいあるとか、それぐらいの規模感の会社で3割ぐらいだと思います。
2割から3割の利益率です。
そして本当に社長と従業員が2,3人みたいな、すごいちっちゃな規模でやっている、マンパワーで回しているような、ちっちゃなリフォーム会社とか公務店がありますね。
こういったところは15%ぐらいとか、すごい安い利益率で、自分たちの人件費と時間を節約することで、こういった利益率を実現しているという会社があったりします。
なので、この人たちの65%というのは、もちろんかなり高めではあるんですけれども、目を向くほど高いわけじゃないんですよね。
ただ、要するに必要のない工事を受注しているので、おそらく何にも仕事をしているふりだけして、綺麗にこれで直りましたよとか言って、顧客から金を取っていたということで、正直65%どころかもっと利益率は良かったはずですね。
営業スタイルの分析
もしかしたら足場ぐらいは立てたのかもしれませんね。だけども、本当にやる必要のないことをやったりとか、安い瓦を高い金額で納品したりとか、そういうことをすることで利益率を上げていたのかなというふうに思うんですよね。
しかも彼らの営業スタイルというのは訪問販売ですよね。ピンポンで顧客のところに直接行って、僕たちプロなんで、たまたま通りかかったらお宅の屋根がやばいですよとか言って売り込みをかけるという従来の悪徳リフォーム会社のやり口というのが今でも生き残っているんだなと思って。
外壁塗装とか屋根の吹き替え工事とか、こういった工事は素人には特に分かりにくいところなんですよね。
例えばお風呂が壊れかけているとか、給湯器がもう20年変えていないのでそろそろやばいですとか、水がだんだん最近蛇口を閉めても滴滴が落ちて困っていますとか、こういったことは私たちが肉眼で素人が見てもすぐにちょっと古くなってきてそろそろやばいなということが分かりやすいところですけれど、
屋根なんていうのは登ってみないと分からないですし、登ったとしても雨漏りどこがしているかというのは絶対分からないですね、これはね。
なのでこれは本当にずるいというか、一般の人たちに分かりにくいところでうまく儲けていたんだなという話なんですけれども、あとはもう一つ面白いなと思ったのが、ここの従業員の雇い方ですよね。
もう素人の人たちで、若い人をいろいろ雇ってですね、この人たちにも徹底的にこのセールストークを暗記させて、何十回も何時間も覚えるまでずっと叩き込ませてですね、
バカみたいにね、同じことを繰り返しやらせて、それで契約が取れればそこで職人のような人たちが行って工事するみたいなことをしてたみたいなんですよね。だから訪問役がアポインターって言うんですかね。
アポインターがアポイントを取れると、契約を結ぶのが上手な、口がうまい人がクローザーっていう役割で来てですね、この人たちの中でこの代金の中から利益を分配して、だから部合制でね、たくさん契約が取れる人はたくさんもらえるみたいなことをやってたみたいなんですよね。
動画とかも見ましたけど、すごいおかしくって、なんかムッキムキのすごいボディーのお兄ちゃんがね、来て、なんかすごい足屋?これ、いや天ヶ崎だろうとか思うんですけど、なんかとんでもないところにすごい豪華な家を自分が買ったというふうに称してね、住んでるところをYouTubeで出してましたね。
で、なんかこの絵がね、車もすごい外車に乗ってて、さらに壁にかかっている絵はバンクシーの絵で、これはもう億単位の金がかかってますみたいなことを言っている、頭空っぽそうなお兄ちゃんが出てる動画が出てましたけれども、
まあね、これだから、普通の人はね、こんなことで騙されないともちろん思うんですよね。ピンポーンって来たりとか、チラシで入っているような業者に頼む人っていうのはあまりいないと思うんですけれども、たまたま一人暮らしで住んでいるようなね、孤独な人とかね、お年寄りとかで情報があまりね、情報弱者であるような人とかね、そういった人は親切そうなね、
割とこういう、なんていうかな、こういう営業の人たちは結構口が立つし、やっぱ魅力的な人が多いんでね、ぱっと見はね。だからなんとなくこう、おばあちゃんごらんなよとかって言われたら、親切なお兄ちゃん来てくれたわ、みたいになって、契約に持ち込まれるみたいなことがね、相変わらずあるんだなと思って、驚きましたという話なんですよね。
これを聞いているような方たちが、よもやこんな原始的な詐欺に引っかかることはまずないと思うんですけれど、一応通常のリフォーム会社が屋根の吹き替え工事をどうやって現地調査したりですね、契約するかっていう話を一応しておこうと思うんですけれど、
悪徳リフォーム業者の手口
数年前まではね、本当に職人がですね、実際に背の高い脚立に登って屋根を実際に登って全部写真撮ってたんですよね。写真撮って肉眼で全部調査して、場合によってはね、雨漏りの場合は、どこが雨漏りしているかっていうのは、例えばどこか壁にひびが入っているとか、雨のしみができてたりとかして、肉眼で割と確認しやすいケースがあって、
確認しやすいケースと、どこをどう調べてもね、わからないっていう場合もあるんですよね。パッと見はどこにもひびもないし、雨のしみもなかったりして、最終的にはね、このホースでブワーってね、水をぶっかけて、実際にね、わざと水漏れを起こさせることで、このどこから水漏れしているのかっていうのを調べたりするぐらい、結構難しいことなんですよね。
で、あとその屋根の状態っていうのも、全部写真撮ってですね、いろいろお客さんにもちゃんと写真を見て、ここがちょっと河原がずれてるんですよとかね、ここがひび割れてるんで、おそらくここが雨漏りしているところだと思いますとかね、そういったことをちゃんとお客様にも目で見てもらえるように調査します。
今はね、便利なドローンができましたのでね、ドローンでも一瞬で30分もかからないで、上空写真を撮って、全部調べて、お客様にちゃんと写真とかね、見せて、何なら動画とかも見せてですね、ここからこうやって雨漏りしてますよとかね、ここの河原がこうですよとかっていうことも全部見てもらって、金額も提示して、だからその場でね、どうこうってことはないですよ。
一旦調査して持ち帰って、全部その写真とか見積もりとかをお見せして、この工事だとこれぐらいかかりますっていうのでね、あとその全部吹き替えるパターンと、最低限の処置でよかったらこういうやり方もありますよみたいなね、2段重ね、3段重ねぐらいでご提案して、お客様のご予算とかね、後期がそんなにかかるのは大変だとかね、済みながらなんでもうちょっとこういうふうにしてほしいとかってそういう要望と照らし合わせて、
どういった工事が適切かっていうのを決めていくっていうのが通常の契約までの流れになるんですよ。だからこんなにいきなりね、こんなムキムキのギラギラのお兄ちゃんが来て、屋根危ないよーなんてっていうことはまずないですよね。
登ってみたのかよっていうね、そんな通りがかりに見てて、本当に屋根がずり落ちそうになっているとかでもない限り、普通は絶対わかんないですよ、そんなのはね。なので絶対にこれぐらいも気をつけましょうということなんですけれど、ただこれ今の特留とかいろんな学生とかが変なバイトで東南アジアにまで行ってたりとかいろいろありますけれど、
本当にね、こういう大金で吊られてね、ここで頑張ればお前もこんなフェラーリ買えるぞとかね、すごいお家に住んだりとか、バンクシーのね、本当に多分嘘だと思うんですけどね、バンクシーのパクリっていうかポスターが貼ってるだけなんじゃないかなと思うんですけれども、
こういった贅沢な暮らしができるから、このバイトやってみないかとかね、この仕事入ってみないかみたいなことを言って、若い人たちをね、騙すんだなと思って、だから二重に詐欺なんですよね。だから顧客も騙しているし、雇っているその若い人たちのことも騙してるんですよね。
これもね、ある意味のキラポエなんですよね。これだけね、頑張って売り上げあげれば、お前もこんな贅沢な暮らしができるぞと、20代とか30代前半で豪邸で暮らしてね、バンクシーとかこのフェラーリとか買えるような生活ができるぞって言って、
あとこのエルメスのバッグ持ってたりとかね、こういう派手な暮らしぶりをわざとyoutubeとかでアップさせて、これもね、だからある種のファンビジっぽいんですよね。頑張ればね、こういう良い暮らしが待ってるぜと。
それこそ8桁、もう月収が8桁みたいなね、そういうことも夢じゃないぞみたいなことを言って、こういう商売ね、特留に人を誘導していくっていうね、客も騙して働き手も騙してるっていうね、本当に現代的な犯罪ですよね。
はい、というわけでね、今日は悪徳リフォーム業のニュースについてお話ししました。ごきげんよう。