Product AI Talks。この番組は、ITスタートアップで事業づくり、プロダクトづくりに取り組まれている経営層の方をゲストにお招きし、
昨今のAI大統領も踏まえた、AI時代のプロダクト戦略を深掘りする番組です。
番組へのご意見・ご感想は、Xでハッシュタグ、PA Underbar Talksをつけてお寄せください。
本日は株式会社ナレッジワークCAIO山崎一夢さんとの後編会。
コメンテーターのデルタXファンド代表パートナー山崎良平さんともにお届けします。
商談解析AI、ジャムロールを展開するPOETICSを創業された山崎一夢さん。
その後、ナレッジワークにグループインし、今はCAIOとして両者の統合およびAI戦略を牽引されています。
後編のテーマはまさにそのM&A。統合から約1年、今どんな性格生まれているのか、その内幕から紐解いていきます。
AIによってソフトウェアが誰でも早く作れる時代に、なぜ自分たちで作り切るではなく一緒になるを選んだのか。
AIスタートアップにとってIPOとM&Aはどう捉えるべきなのか。
自らの会社を売却する決断をし、今はナレッジワークの一経営人として率いる山崎さんだからこそ、両方の視点で語れるAI時代のM&A戦略と事業戦略のリアルに迫ります。
ホストは私、グロービスキャピタルパートナーズプリンシパルの工藤真由でお届けします。
本日もナレッジワークCAIO山崎一夢さんともにお届けします。山崎さんよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
前編の方ではナレッジワークがAI時代の成立をどう考えているのかですとか、まさにそのAIカンパニーになっていくための変遷というところを深く伺わせていただきました。
後編では改めて今回どんなふうにこのM&Aが実現したのかみたいなところからぜひ伺っていきたいなと思うんですが、
山崎さん改めてナレッジワークとポエティクスのこのM&Aっていうところがどういうふうに生まれて、ちょうど1年ぐらい経ったタイミングかなと思うんですけれど、
どんな感じで統合が進んでいて、今どんな成果が出始めているのかみたいなところからぜひ教えてください。
ありがとうございます。まずM&Aの事実的なところの確認からなんですけれども、
2025年の5月にM&Aで、2025年の7月に完全統合という形で、もともと僕が経営してたポエティクスという会社は最初は子会社から完全にナレッジワークの中に統合というタイプのM&Aだったというような形です。
ポエティクスの視線というところと、当時のナレッジワークの視線というようなところの2点からどうこのM&Aっていうところに至ったのかみたいなお話をさせていただければとまず思っています。
ポエティクスの観点でいうと、僕らがJAMロールという商談解析の分野に携わっていました。
一定ARR伸びてきていて、この後どうしようかなというふうに考えていたときに、僕らの中では2024年ぐらいからですね、
どうやってセールス向けのARアジェントのプラットフォーム化していくかみたいな議論が出ていたのと、
その中でやっぱり狙っていくときにどうエンタープライズを攻略できるかみたいなところっていうのは1個の課題にはなっていました。
そこをどう徴約していくか、特にエージェントの時代になってくると本当にディストリビューションのところ、特にエンタープライズで言えば攻撃はあるかないかで決まってしまうので、
ここを今僕らが本当に新規で開拓できる力があるんだっけっていうのは結構冷静に見極めたっていうところがあるのと、
まだシリーズA相当の規模の会社でしたので、例えばエージェントを作るためにはデータソースを複数化しなきゃいけないというところも僕らの中で考えていたんですが、
商談記録のデータ以外っていうところをどう営業という中で隣接のデータを取っていくか。
そうするともう1個、もう2個、もう3個みたいなコンパウンドみたいな戦略を取らなきゃいけないんだが、果たしてそれやりきる体力があるかっていうところは結構考えていたっていうところが24年後半から25年頭ぐらいのところでした。
ナレッジワークに関しては、創業がぐっと伸びている中で、一定やっぱりAI化みたいなところでいうと内部にAIエンジニアがいたわけでもなかったっていうところもあって、
かなりそこに関してはCOの朝野の方でも危機感っていうのを2024年の暮れぐらいから持ち始めて、
25年ぐらいからかなりぐっとナレッジワークの戦略っていうのをAI化していくっていうようなところに降ったっていうタイミングがありました。
そんなときにナレッジワークの社外取締役の本土の創業者でもいらっしゃる福山太郎さんとたまたまお話をさせていただく機会があったときに、
ちょっとファーストシグナル出てそうだなっていうところを検知できたっていうところと、あとはちょうどその月に25年の1月にNストックの代表されていらっしゃる宮田さんがエンジェルで我々に入れてくれていたんですが、
たまたま朝野と食事をしたと、そのときずっとAIって言ってたと。これは話してみたほうがいいんじゃないかというふうになって、それで仲介あって話してみるっていうところが2月の末ぐらいにかけてあったんですよね。
ナレッジワークとしてはやっぱり隣接領域の商談記録みたいなところは、もともとM&A考えていた領域の一つでもあったっていうところと、
あとは、いかにそのAI化していくかみたいなところが結構テーマだったっていうのに対して、我々は本当にディストリビューションを含めていかに大手企業にいくかっていうところがあったんですが、そこがかなり足りないもの同士がカチッと保管されたというところと、
あとは前編でお話しさせていただいたような、まさに今取り組んでいる垂直型にどうセルスの良きAIエージェントを構築していくか。
そこの媒介公としてのコンサルタントとFDのあり方みたいなことも当時から既に議論していて、そこの戦略っていうのはお互いかなりカッチリあったっていうところがあるので、これ一緒にやっていこうという話になりまして、本当に最初対面で朝野とあとCTOの川中に会ってから、本当に2ヶ月ぐらいでディールクローズまでいったっていうかなり早いM&Aだったかなというふうには思ってます。
なるほど、すごいですね。ありがとうございます。これちなみに海外とかでも結構セールスフォースがバーっとAI化されたフィンを買収を合意したニュースみたいなところが話題になっていたりもしていて、結構プレイヤーマップも競争環境変わる中で変わっていくでしょうし、今後M&Aとかも増えていきそうだなと思ったりもするんですけれど、
一段この一連のご経験とか一連の流れみたいなのを踏まえて、この後のスタートアップがAIスタートアップを買収していくみたいなことの意義ですとか、今後どんなふうに世の中が動いていきそうだなって山崎さんとしては見られてますか?
ありがとうございます。動向としては増えそうなものの正直結構明暗は分かれそうだなというふうにも思っています。なぜ明暗は分かれそうかなと思っているかというと、手前味噌であるんですけども、AI化するためにそのAIカンパニー買ってくるみたいなことというよりは、かなり両者の補完関係がナレッジワークとポエティクスの場合しっかりしていたと。
なので、いわゆるAI化すること自体が目的ではなくて、セールスAIエージェントをどう垂直展開していくかっていう中で今のプロダクト、群に足りないものだったり、僕らでいえばディストリビューションみたいなものを埋め合わせていくっていう形で、しっかり事業戦略の中に組み込めるような補完関係になれたかなと思っていて、
実際、ARRベースで言っても我々だけでは達成できなかったような規模、本当にT2、D3しのぐような規模での売上成長っていうのを旧JAMロール、今ナレッジワークの矢書団記録で達成できたんですよね。かつエージェントの構想まで一緒に作っていけたみたいなところ、本当に大きかったなと思っています。
ただ一方で、やっぱり今海外見ていると、生成AIコンサルみたいなところだったり、そこの実装みたいなところからスタートした会社が、やっぱり2、3年とか経たずに売却しようとするムーブって結構増えている印象もあって、そうなってくると、そこ買ったとてアセットってあるかっていうと実はないみたいなところがある。
そこの構築って別に多分自分たちでできると思うので、単にAIカンパニーだから買いに行くっていうよりも、やっぱり自分たちのドメインに特化している中で足りないパーツってどこなのかなと。なので会社もAIカンパニーじゃなくても、その中での例えばある業態に特化したコンサルティングの企業であるとか、ある業態に特化した人材紹介の会社であるとか、ある業態に特化したソフトウェアを提供しているみたいなことのほうが大事で、
結局どこまでAIケーパビリティがいるかっていうところは目指しているドメインに結構寄ってくるんじゃないかなというふうには思っています。なので結構多分今は売り手側のムーブっていうのもそれなりに積極的なんじゃないかなというふうには思っているんですけど、ちょっとそういうある種のスモールエキジェットを目指していくっていうような動向のプレイヤーに対して変に買いに行くみたいなことが起きるっていうのも、またちょっと不細になる可能性ってそっちもあるかなというふうには思っていて、
あくまで一つの手段としてのM&A、自分たちがやりたい世界に対して何が足りないのかみたいなところから逆算しないと当たり前ですけど厳しいのかなという、なのでAI化自体が目的になるM&Aは結構危険かなと僕自身は思っています。
なるほどな。そうなってくるともちろん大前提、ナレッジワークさんとポエティックスさんのような補完関係があったっていうのはすごく重要なポイントだったかなと思うんですけど、とはいえ今後そういうことをしていこうとしているプレイヤーもしくは変われていくプレイヤーっていうところに対して、1個2個こういうことがあったからうまくいったよみたいな成功の要因ですとか、ちょっと教えられるTips Howみたいなところがあるとしたらどういったものがありそうですか?
再現性があるかわからないんですけど、もし成功要因があるとすれば一つ目っていうところは僕らで言うとポエティックスっていう会社は必ずしもセールステックっていう括りにしていたわけではなくて、創業がもともと音声料金の人工知能の研究開発っていうところで、例えば対面の環境においてもしっかり話者が分離できたり雑音を除去して音声認識ができるみたいなコア技術を作れていたので、そこはかなりアセットになったんじゃないかなと思っています。
実際M&Aの時もですね、ナレッジワーク側の方で複数の商談記録ツールみたいなものの比較検討みたいなところの検証っていうところもテクリリで行ったんですけども、やっぱり性能一番いいねみたいになりましたし、今でもやっぱりたまにコンペになるとですね、その場で音声認識して話者分離させてみたいなコンペってあるんですけど、やっぱりやると明らかに性能違うみたいなところで担保できるところがあって、やっぱりその性性愛領域の中でもニッチでかつ取り込みづらいようなその日本語特化とか音声信号処理みたいなところに、
アセットをしっかり作れてきたっていうところは、シードアリ域だったけども研究活動やってたところの良さはあったかなというふうには思っています。
2点目に関して言うと、僕らの場合、やっぱりエンジェルに宮田さん入ってくれていたように、やっぱり企業家がエンジェルとして入ってくれていて、自分たちの株主になっていると、こういうM&Aみたいな大胆な決断をするときのシグナルの察知とか相談とか非常にしやすいっていうところがあるんですよね。
例えばそのM&Aの決断って、もちろんVCにできる場合とかもあるかもしれないですけども、やっぱりその企業家同士の目線で話したいっていうときに、企業家がエンジェルで入っているとかっていうのはすごく大きくて、やっぱりこうM&Aのシグナルが出ててどうしようとかしたいとかって単に企業家同士で話せないと思うんですけど、株主として企業家にいるとやっぱりここすごいスムースになったなっていう印象があるので、
そこをどういわゆる企業家の人たちっていうのを株主の構成に入っていることのメリットみたいな、そこを組み込めるかみたいなところも一つやりやすさとしてはあったのかもしれないなというふうには思っています。