そういうことも含めて手がかかるんですよ、コレクションというのは。
だからそれぐらいの人数が必要なんですね。
いや、改めてですが、国立近代美術館さんはコレクションには何点ぐらいあるんですか?
1万3000点以上というふうに交渉。
交渉していますかね。
また年々増えているわけですもんね。
もちろん増えています。
これ、いつも肝に思っていたことがあるんですけど、それこそちょっと前に国立近代美術館でゲイリュー・ハルト・リヒター展やったりとか、トーマス・ループ展とかもあって、
展覧会に行くと村上隆さんの作品があったりとか、その常設のところに、常設と言っていい?コレクションのところに。
はい、いいですね。MOMAD COLLECTIONと呼んでいますけど。
SAMAさんの作品があったりとか。
はい。
これは現代じゃない、近代美術館って言ってて、現代で。これは東京都現代美術館の、あれは東京都だけどみたいな。いつも混乱してしまうんですけど。
ありがとうございます。それはいいツッコミですよ。近代ってちょっと前って思ってる人が多すぎて、びっくりします。そんな意味はない。近代は直近のぐらいの意味ですよ。
ああ。
モダンって言うでしょ。近代ってモダンの訳語ですけれど、モダンの中に古いっていう意味はないですね。むしろ新しいという意味も持ってたりする。
それこそ国立の美術館って5館あるじゃないですか、日本で言うと。
はいはい。
そうするとその中に国立国際美術館って大阪の美術館があって、ここから現代アート担当みたいな。
まあまあそれはあります。
見合わせはあったけども、コレクションがそっちに行くことはない。それは国立国際美術館のじゃなくて、東京国際近代美術館さんの。
うん。
東京国際近代美術館さんがそれうちが欲しいとか、あれどうやって決めてるんですか。
購入するものはお互いにそういう事前に話し合ったりはしないです、基本的に。
そうなんですね。
自分の美術館で判断して、これが必要だというものを購入したり、あとは寄贈を受けたりということをするんですね。
もちろん国際美術館は海外のものだとか、あとより現代に近いものっていうミッションを持ってるんですけど、
その一応明治以降のすぐ直近の美術までを扱うっていうミッションを持っているので、重複することはあります。
お互いに同じ作家を持っているとか、そういうこともあります。
でも直近のっていうのもまたちょっとややこしくて、直の、今のとは違うってことですか。
いや、今のも入ります。
ってことだ。
だから今展示している作品の中には、2027年。
はい。
2027年に作ったものも出てますよ。
例えば年代とかも、例えば20何歳の若手はちょっと現代っぽすぎて、ちょっと展示しないと、そういうこともないんですか。
ないです、ないです。
その関係ないんですか。
ないですね。
20代の作家も普通に入ってますね。
じゃあこれ名前はもう変わるほどないんですね、金美さん。
それがアイデンティティなので、近代がやっぱり一般的にちょっと古めかしいという印象を持たれるということを、
前提に、撮る美術館が続々と現れていて。
富山県も近代美術館が富山美術館になりました。
富山県美術館に変わったし、率先して消したのは兵庫ですね。兵庫県立近代美術館は兵庫県立美術館になりました。
滋賀もそうです。リニューアルにあたって滋賀県立近代美術館は近代がなくなって、滋賀県立美術館かな。
富山がなくしたし。
他そういう事例があったかな。とにかく近代は減りつつあって、富山はしかも富山県立かな。富山県立美術館アート&デザインっていう風にして、
より新しい濃さを出したんですけど、ちょっとこっちとしては、うーんと思うところがありますね。
近代が減ってここに出しても。
僕も入ったばっかりで、そんなに内面化してるわけじゃないですけど、近代という言葉はかなり重要で、
うん。
みんなちょっと振り返って、その現在も含めた直近ですよ。
なるほど。
を考えるっていうのが近代美術館の使命なので、そうやすやすと捨ててはいけない言葉なんですよ。
うーん。
現代も近代の中に含むと思っていただきたい。
現代っていうと本当にコンテンポラリー。まさしく同時代のというのがコンテンポラリー。現代の意味で。
あーなるほど。
だから東京都現代美術館だって、その都度その都度同時代のものを収集しているので、
時代が経てば古くなって、その東京美との重複も多いわけですよ。
うんうんうん。
だから、別に住み分けて、ここは近代、ここは現代とは言えないです。
常時シフトしていく概念ですね。
確かに。
近代にしても現代にしてもね。
確かにでもそういうと、逆にセゾン現代美術館なんかは、いまだに80年代のものとか出してて、もうそれは現代なのかなみたいな、逆のパターンもありますよね。
そうですね。そうです。そうです。そうです。
ホップアートが現代アートみたいなことになってたりとか。
うんうん。
だから近代って言葉のほうがどっちかっていうと、だから幅広いってことなんだ。
そうですね。
ってことですね、今改めて聞くと。
はい。22世紀になったら金沢21世紀美術館はどうするんだろう。
確かに。確かに。そうですね。池田20世紀美術館もありますからね。
ありましたね。
ありましたってか、ありますね。
ありますね。はい。
はい。
そうか。だから近代、だからやっぱり自分の中でやっぱり東京国立近代美術館、東京都現代美術館があるもんだから、都内に。
うん。
こっちは現代で、こっちは近代。なんかうーんって、なんか悩むときはあったんですけど。
まあ気にしなくていいんじゃないですかね。
ありました。
だから新しくもあると。古くないよっていうことは大事ですね。
確かに。
なんかクラシックな感じはあるんですけれど、東京美術館は。新しいものも十分扱ってます。
でもここ最近はなんか近代の比率も増えてきた気がしますよね、なんか。近代では現代の比率ですか。
そうですね。
そうですね。大竹新郎展をやるとか、ゲルハルト・リヒターをやるとかね。まあまあそれはあるかもしれないですね。
うん。
別に意図的にやってるっていう感じでもないです。いろんな企画案が出る中で選ばれた企画をやっているということです。
それこそ気になったので言うと、数年前にセゾンヌ買われたじゃないですか。
結構前ですね、数年。
そうですね。でも10年経ってないですよね。
経ってないか。経ってないかな。はい。
はい。
でもセゾンヌはOKなの。現代、東京って言って、東京だからってわけじゃないですけど。
はいはい。
なんかどっちかというとそれは西洋美術館のものでみたいな、なんかその、そこのなんかこう。
はいはい、いいですね。すごくな疑問がとても素晴らしいと思います。セゾンヌはもちろん必要です。だから、まあモネも必要だと思いますけど、モネは持ってません。というのも、海外だから、日本だからっていう縛りは特にないんですが。
西洋美術館があるから、もちろん西洋ものは西洋美術館にいっぱい集まるんですけど、コレクションを見せるときに、その日本人だけで成立するかっていうと、唐突にこう、例えば岸田流星とかヨロツで鉄五郎を紹介したいっていうときに、彼らが見たもの、影響を受けたもの、エポックメイキングになったものっていうのがないとわからないものがあるんですね。
はい。
で、いつも言葉でそのセザンヌがどうなのとか。
はい。
はい。
で、ルノワールがいてとか、そういうロダンがいたとか、そういうことを書くだけではやっぱりものがなければ。で、ロダンもセザンヌもコレクションの中にはあります。
そういうことなんですね。
やはり教科書的な、良くも悪くも、そういう美術館で、その分責任が伴うわけですけど、通詞で見せたいっていう意識があるわけですよ。
うん。
で、やっぱり歴史を。
うん。
見せていく上で、ここが抜けてるなとか、そういうのは常にみんなで自覚があって、それで入れていこうという中で、セザンヌはもう税賀比でも入れたいものだったんですよ。
うん。
それで物があって、購入したと。
そういう時に、西洋美術館さんに1点ちょっともらえないですかみたいなことは、要するに館内トレードみたいなことはありえないんですね。
そういうことはできたらいいんですけど、でも今後はそういうものもあります。
うん。
だから全然に移管するんではなくて、お互いに長期的に活かすっていうことは、今模索中ですね。
で、ちなみに前半でもそういう話したけど、やっぱり常設展示のところでもいろいろ展示会してますよっていう、12室あるっていう。
はいはい。
年間どれぐらい、その企画を作んなきゃいけないんですか、コレクション展のところだけで。
企画と同じペースです。だから年3回から4回の企画展が変わるのと、ほぼ同じペースで変わっていくんです。
×12部屋。そこが2部屋使うときもあるけど。
だってそれこそ今度11月に、だからこのもう配信時にはスタートしてますけど、
三の丸松鳳館も11月3日には始まるので、
皇居周りがちょっとこう盛り上がるわけじゃないですかね。
そうですね。
なんか何とかしてほしいですよね。
なんかこう休む場所も作っていけば、1日でいろいろと回れるし。
そうですね。
ですよね。
まあ美術館自体もうちょっと大きくしてもらえたら、もう休憩所どころか、
増え続けるコレクションでやはり手いっぱいになっているっていうのもあって、
なんとか国に頑張っていただきたいとは思ってるんですけどね。
しかもあと意外と皆さん気づいてないかもしれないですけどね、
国立近代美術館の外観のところにある、
勇信之口の門っていう作品の色が変わったんですよね。
変わりました。青くなりました。
あれ色変えるっていうのもちょっと一つのコンセプトなんですよね、あの作品。
変えてもいいというのを野口が設定しているので、
これまでがだから朱色でしたっけ?
朱と黒、朱と黒でした。
朱と黒、朱と黒でした。
青になったんですか?
青になりました。
しれっと変わってましたけど、あれ塗り直せるとどうですよね?
いやいや、しれっとっていうか、ちょっと汚れてきたり、
ある一定期間が経ったら、塗り替えはお金がかかるので、
そんな頻繁にはできないんですけど、塗り替えると。
あれどれくらいかけて塗り替えたんですか?
いや、塗るだけだと、お金?
いや、期間、期間。
塗り替わるまでには10年くらい、今回はありましたかね。
そうですよね。
別に10年って言えば決めてないんですよ。
その塗り替え工事はどれくらいかかったんですか?
本当に短期間です。
そうなんですね。
周りにやぐら組んで塗るだけなので、
やっぱり塗り替わる、色が変わって良い彫刻っていうのは大事。
面白いですよね。
あれ色はどうやって決めたんですか?青にしようみたいな。
それは我々が決めるんじゃないんです。
野口が数パターン決めてるので。
これの次はもうこれってのが決まってるんですか?
そうです。
なるほど。
このパターン一応あって、それを順繰りにしてます。
別に順番も決まってないんですけど、一番効率よく回る塗り方でやってます。
それは検索すると僕がガイドをつい最近書いたので、ウェブサイトに載ってますので、検索してみてください。
ぜひチェックしてみてください。
一応そのURLもこの番組のホームページにも書いてます。
冬金日のウェブサイトの中にあります。
ぜひぜひ。
そういう動画のオンラインコンテンツで。
僕もユーチューバーみたいにして出てきて解説したりしてますけど、そういう動画を作ったり、ガイドを書いたりっていう風にしてアピールしています。
1万3000点もあると大変ですね。
紹介するものは山ほどありますもんね。
そうです。
どれぐらいのペースで作ってるんですか?動画も。
動画作るのは結構予算がかかるので。
ただ、内部で手作りで。
iMovieとかで作ったような。
iMovieとかで作ったようなものもあるので、そういうのもあります。
定期的にとはいえ、年に5、6本。
ただ今、過去にアーティストを呼んで作品の前で自分の作品について話してもらうようなことをイベントとして今までやってたことがあって、その記録映像っていうのがあって、
今までもライブラリー。
その図書館に行けば見ることはできたんですけど、オンラインで見れなかったものをオンライン化しようとしていて、いきなり多分数十本オンラインコンテンツが今後増えるので。
動画コンテンツに関して言えば、当勤日はかなり上位に入るぐらいに頑張ってます。YouTube見ていただければ。チャンネルがあります。
登録していただければ。
是非是非。面白いと思います。頑張って作ってます。
ちょっとチェックしたいと思いますが。
はい。
この番組ではちょっとガラッと話変わるんですけど、いつから美術に興味持ってましたかって皆さんゲストの方に聞いてるんですけど、成合さんはいつからですか?
僕は全然あとですね、二十歳ぐらい。
そんなもんですか。
この本には19歳って書いてあるから。
それまでは全く美術館行く習慣があったのかな?
全然。
何がきっかけだったんですか、それは。
大学行ってたときに、たまたま。
たまたま現代美術をやってる人に会った。それだけですね。
どこですか?キャンパスにいたんですか?
キャンパスじゃなくて、田室している場所があって、それでそこに常連で他にも来ているアーティスト、現代美術館みたいな人がいて、その人と仲良くなって、それで知った。
その方、名前出して大丈夫なんですか?
うん。でも誰も知らないんで、行ってもしょうがないかも。
同じ、歳は近かったの?
ずいぶん上ですよ。
そういうことなんですか。
それは別にペインターとかじゃなくて、結構。
現代美術インスタレーションを作ったり。
その人に惹かれてって感じですか、最初。
そうですね。その人にも惹かれたのもあったと思うんですけど、とにかく初めて見るものばかりだったので、これなんだろうと思って興味を持ったのがきっかけですかね。
でも大学は今手元にあります。小学部に在学中。
ひとつ橋大学っていう。
小学部を選んだきっかけというか、そもそもどこの道に進もうとしてたんですか?
何にも決めてなかったですね。東京に来たかったんですよ。
田舎の生まれなもので。
出身どちらですか?
島根県なんですけど、東京を見るもの、テレビでやってるものとか雑誌を見ても欲しいなと思って。
そう思うと神宮前とかって書いてあるんですよね。ずらーっとショップリストって書いてあって、買えないんですよね。それで通販とかもないし。
とにかく東京に行けば全てあるだろうなと思って、田舎ものの考え方ですよね。
それで東京だったらどこでもいいからっていうんで、先生に教えてもらって。
大学院は、その、学芸員になるには学芸員資格っていうのが必要で、まあ、教員資格と同じで、あるコマを取れば取れる簡単な資格なんですけど、とにかく取んなきゃいけなくて、で、そこに行こうと思ってたらちょうど、あの、大学院、同じ一橋大学の大学院で。
はい。
で、僕が入る年から取れることになったんですよ。
へー。
それで先生から聞いて取れるようになったっていうから、じゃあ引っ越ししなくていいし、あの、じゃあそのまま進学っていうことで大学院に入って、それで2年間で資格を取ってやった。
で、言語社会研究科っていう、一橋大学って社会学部ぐらいしか文系寄りの学部がなくって。
うんうん。
あの、まあ文系の大学なんですけど、省、経営、法、社と4学部があって、小学部、経済学部、法学部、社会学部。
で、まあ経済系の、僕が行ってた小学部はミクロ経済ですよね。小学部、あの、株とか会計とかやるとこなんですけど、で、大学院の方にそれに収まらないものがいくつかあって。
うんうん。
それで言語社会研究科っていうところに、なんか名前の通り何でも入るような、あの、いろんな専門の先生たちがいて、その中に美術やってる人とか、あの、言語だからまあ翻訳とかそういう人たちがいて、その中で勉強しました。
でもそれこそ最初に、まあ現代アーティストに出会ってインスタレーションもあって、で、一発目の美術館が岡本太郎。
うん。
で、それからこうじゃあ院に入っていろんな美術館見てく中で。
はい。
で、その、いつその今の成合さんが出来上がったというか、その60年代戦後美術とか、だからその専門がこう、要するにいろんなの見てくと日本美術もあるし西洋美術もいっぱいあるわけじゃないですか。
うんうん。
興味がここにこう集約していったのはどういう感じだったんですか。
えっと、卒業論文を小学部なんだけど岡本太郎で出したんですよ。
へえ。
その、まあなんかいろんな仕組みがあって、社会学部の先生のゼミで提出したんですけど。
うん。
で、その岡本太郎、だからそんぐらい知識がもうまるでなくて、調べようと思っても調べ方すら分からないので、とにかく岡本太郎で書くしかなかったんですよ、僕は。
へえ。
でも美術関係のことしかもうやりたくないと多分その時には思い込んじゃってて、それで岡本太郎について調べた論文を卒論として出して入った。
へえ。
で、小学部に、大学院に進んだと。
うん。
それでまた岡本太郎やったんですよ。
おおおお。
ネタがないから。
大学院の頃にだいぶ知識も増えてくるんですけど、まあ岡本太郎、せっかくだからもう一回やろうっていうことでやったんですね。
うん。
あれ、何の質問でしたっけ?
いやいや、でもそれじゃあもうそこからもう大体もうその戦後美術っていうのはやっぱり専門。
ああ、そうだそうだ。僕の専門は、だから岡本太郎スタートで、まあ太郎は戦前から活動してますけど、戦前、戦中、戦後にわたって、で、かなり長生きしたんで、その後々までの範囲を、まあ思ってます。
うん。
まあ自ずと勉強することになるので、えーと、そこでまあこの辺りっていうのが自然と定まったんだと思います。
で、あのやっぱアカデミックな美術史では、その現代っていうところが一番あの、あのカスなんですよ。
はいはいはい。
最下層なんですよ。
うん。
その、しかも日本のなんで。
うん。
多言語も使わず。
うん。
あのその19世紀フランスとかが一番。
うん。
あのまあいいところですよ。
うん。
そういうところに行かなかったのは、自分のその前提の知識がなさすぎたのと、あと、えっと先生が現代の方が、あの君は合ってるというか、現代の方が後々つぶしがきくみたいなふうに言われた覚えがあるんですよね。
うんうん。
それでいいんだと思って、やったっていうところはありますね。
でもなんか結果それは合ってた感じはありますね。
うん、わかんないですけどね。
うん。
まあなんか気づいたらそうなったっていうようなもんですね。
うん。
まあそんなもんでしょう。
うん。
でもやっぱり、なんかなりあいさんってやっぱ前半もそうだけど、なんかやっぱそれ話出ましたけど、なんかすげえいろんなもの調べて、もうなんかもう調べて調べての人だなって印象があったんですけど、だから俺子供のときからそうなこと思ってました。
ああ、全然。
そんな気質ではなかったんですか?
子供のときは家も山ん中だし、もうGoogleマップで、Google Earthで見るともう画面が緑色になるというか。
ポツンと一軒家みたいな感じで。
そう、一応ね、近所はあるんですけど、みんななりあいさんなんですけどね。
あ、こっちか。
で、そう、だから虫とってました。それぐらいしかないですね。
でもその虫が何センチで、こっちから見たらどう見えてとかそういう研究でもないですよね。
ないですね。
じゃあその研究気質って子供のときからある。だから僕は学芸なんか向いてないなと思うんですよ、いろんな学芸さんとしゃべってるからこそ。
うん。
急にできるものなんですか、その。
いやわかんないです。でも調べるのは楽しくないですか。
うん。
でもちっちゃいときはそうではないと思うし。
うん。
自由研究とかもね、アリ地獄の研究とか出してた。アリ地獄よく撮ってたんで。
そんな感じだったんですね。
あと、リアルにミチクサ食ってましたね。
食べれるやつ。
これは酸っぱい、これは甘い。
でもやっぱり研究してるんじゃないですか、そういうの。
そうか、もうそれが研究と言えるならね。
なんかそんな気はします。
でもそれでじゃあ院で学芸資格取って、そのまんまもう不中止美術館。
いやいや、1年間ぐらい何もやってない時期がありました。耐えれなくて。
でも意外と混沌って言ったらしたかもしれないけど、大きなとこじゃないですか、不中止ステーション、そして近代美術館ってなんですか。
ちょうど就職氷河期って言われた時期で。
うん。
全然どこにも入れない時期でしたよね。普通に学部卒業する人でさえ就職に困ってる時期だったので、学芸員はまず空きがないと、募集がないとそもそも入れなくて。
で、空きがあっても募集せずに、あと募集するふりをして人を入れるとか、そういうのがいっぱいあったんですよ。
確かに。
やっぱり信頼を受ける人を呼ぶから。でも効率だから試験しなきゃみたいな感じで。
うん。
そういうのも結構見たりしたんですけど、だから募集が出たら全部行ってたんです。
行ってた感じ。
もうどの、日本のどこでも、どのジャンルでも。
へー。じゃあ結構受けたってことですか。
そうですね。あんまり具体的に、まあいいか。受けました。10個くらい受けたかな。
そんなに。
はい。それで、まあ1年間はどこにも入れなくって。
うん。
えー、そのうち府中にたまたま合格したっていう感じですね。ありがたい。
だからこの年代、僕の近い代の前後の5歳、10歳の男性学院ってあんまりいない感じなんですよ。
あんまり同期少なくないですか、だから。
そうですね。
やっぱりだから一番入るのが大変だった時期ってことですよね。
ロスじゃねえですね。
うん。
そうっすよね。
上もいなくなんないし。
そう。
うん。
うん。
だから若い人がまた、上がちょっと急にごそっといなくなった。
そう、段階がいなくなるとね、やっぱりガラッと変わりますよね。
うん。
そうか、そういう感じだったんですね。いや、なんとなくやっぱ僕の中で、なりあいさんってこう、何を考えてるかよくわからない人。
そんなことないでしょ。
いやいや、不思議な、不思議な人の印象だったかな。
学芸員はそういう人いっぱいいるけど、僕は別に、うん、割とシンプルですよ。
ほんとですか。
はい。
そういうようなこともいつも聞くんですけど、美術以外の趣味はありますかっていうと、なんて答えるんですかね。
何してるんですかね。
最近ね、バレーボールしてますね。
してる方なんですか?見てるじゃなくて。
はい。あ、ちょうど今やってますね。
やってるじゃないですか。
はい。
え、バレー部だったと。
そうです。中学校と高校で頑張ったので。
え、僕もですよ。
あ、そうなんですか。
僕バレー部です、実は。
へえ。
へえ。
でも、で、バレー部、結構じゃあ、いいとこまでいった感じだったんですかね。
そうですね。
あの、一番いい成績は中…。
あの、高校でその、県2位です。
めちゃくちゃすごいじゃないですか。
準優勝です。
マジですか。
島出で2位って、甲子園みたいになんかあるじゃないですか。
東京代表と鳥取代表どんぐらい試合数違うんだよみたいな、一票の格差問題あるじゃないですか。
だから、島出で2位っていうのはなんかうーんって思うけど。
いやいやいや。
ま、あとね、チームプレーだから、僕以外がすごかったっていうのもあるんですけど。
え、どこがポジション。
セッターです、セッターです。
あ、セッター。
さすがだめだ、頭脳派なんですね、じゃあ。
頭脳ですかね、背が低いからだと思うんですけど。
え、今もじゃあ、エクサバレーチームみたいになってるんですか。
あ、そうですそうですそう。
はぁー。
でも、中高でやって、それっきり全くやってなかったんですけど、四半世紀ですよ、25年経って、急に。
えぇー。
おじさんが、ママしかやってないもんだと僕は思ってたから、おじさんってバレーボールやってんだっていうのが分かって、それでなんか人捨てにチームに入って、愉快にやってます。
えぇー。
いや、バレーボールって、僕向いてなかったんですよ、全然。
えぇー。
なんか、バレーボールって、例えばテスト期間とかで、5回やらないだけでも、なんか動き忘れてたりするじゃないですか。
はぁー。
またもう一回調整しなきゃいけない。
はぁー。
だから、野球の投げるとかサッカーの蹴るって、人間に備わった動きなんだけど、バレーボールのあの動きって全く、なんかその、来たものを指で弾くとか、なんかそのレシーブとかって、人類に備わってない動きだから。
はぁー。
すぐリフトされちゃうんですよ。
あぁ、そうかぁ。
思って、四半世紀明けた今、もうやれる気がしないです、僕の中で。
いや、もうやり始めの時は、もうこんなに動かなくなったのかと思って、ショックでしたけどね。
だいぶ動けるようになりました。
馴染んできました。
半年ぐらい経ったかな。
えぇー、すごい。
うん。
それ戦うんですか、どっか、また別のチームとか。
試合もあったりします。
うん。
楽しいですよ。
いや、なんか野球は少し、草野球だったら、少し休める時期もあるじゃないですか。
いや、休めてる。
オフシーズン?
いや、攻撃の時と、バレーボールってずっと常に動き続けてるから。
まぁまぁまぁ。
もう40超えってできるもんすか?
うーん、まぁ、一応動くことはできます。
へぇー。
でも、体を動かした方がやっぱり健康的だし、ずっとデスクで文章書いたり、調べ物するっていうよりは、いいですね。息抜きになって。
いやぁ、いいなぁ、バレー。僕はもうだから、やめた理由は、サービスエース方式から。
ラリーポイントになって、そこが僕の好意だったんですけど、あれで僕には向いてないことが分かってやめたっていう。
逆じゃないですか。サーブ権っていうのが無くなったでしょ?
うん。
そっからってことですか?
それが僕に向いてなくて、っていうのは、サーブ権の時には15点マッチじゃないですか。
はいはい。
で、相手が例えば14点、こっちがじゃあ負けてます、12点の時にサーブ権が僕に回ってきて、
見せて終わる。
サーブ見せても、サーブ権が移動するだけで、
はいはい。
サーブミスがあれじゃないですか。
はい。
でも、今のラリーポイントで相手が24点で、僕にサービス権が来ちゃって、サーブミスしようもんなら、サーブミスった時点で終わっちゃうじゃないですか。
はいはいはい。
ってなると、自分の中で20点ぐらいから計算し始めて、ここら辺で今自然なミスをしておけば、サーブ権がちょっと僕に来なくなるなっていうのは分かる。
へぇー。
っていうのをやり始めて、それ1ヶ月経った時に、僕はこのチームにいちゃ絶対ダメな人間だなと思って、自主的にやめてるんですけど。
そうですか。
それはそれは。
え、でも、2位はすごいっすね。
春の高校バレーってやつですね。
じゃあ出てるってことですか。
えっと、2位は出られません。
あ、そうかそうか。でも、全国のちょっと手前まで行ったってことですもんね。
うんうん。
漫画もそんなにこう熱心には読んでないです。
それ結構ね、がっかりされるんですけど。
いえいえいえ。
僕が使うのは、その漫画家とその芸術家みたいなのが分かれてなくて、
ぐじゃぐじゃしてた時期に一番興味があるんですよ。
もう、美術でやろうとしてる人も雑誌、漫画描いてたりとか、
漫画家も別にイラストレーションとか、正式に分かれてないというか、
そんなに…
全然と分かれてない時代に関心があるので、その時代の漫画はよく調べる上で見たりしますけど、
最近だとそんなに面白いのありましたかね。
だから、漫画だとハイキューはやっぱりバレーボールなので見ますし、
最近面白かったのだと、ちょっと古いけど、ゴールデンカムイはすごく面白かったし、
今やってるのだと、
やっぱり、
映像研に手を出すのと、
ダーウィン事変っていう漫画、あれが面白いかな。
結構見てはいますね、そしたら。
見るには見る。子供がいるので、子供が借りてきたやつを見たりとか、
子供が借りるのと、ついでに自分も借りたりして。
なるほど。でもそれでちょっと前半の時にも実は聞こうと思ってたんですけど、
パロディ好きじゃないんですよって言ってたじゃないですか。
はい。
そんな芸術なんですかって聞かれたら、なんてことなんですか?
うわー、好きが根っこにない。芸術とか美術が好きなんですよ。
うんうんうん。
あとそれについて調べたり、企画を作るっていうことに愛情があるんですけど、
特定のこれが好きとか、あんまり僕はないっすね。
愛情、この芸術がめちゃ、岡本太郎めちゃめちゃ好きとかっていうわけでもないんですか?
全然ないです。むしろ、もう思い切って言えば嫌いです。
本当ですか?
好きじゃないっていうか、彼の作った作品が面白いとは思わない。
へー。逆にでも、なんかその、純粋にこの作家さんっていうか、この作品面白いなと思う時もあるってことですよね?
もちろんありますよ。それは、だって、美術館とかギャラリーとかたくさん行くので、
仕事上、これはすごいなとか、面白いとか綺麗だとか、すごいとか、そういうのはやっぱりものすごく体験としてはあります。
その都度都度ある。
僕も実は、同じタイプで、実は。だから好きな美術なんですかって言われると、意外とそんなないんですよね。
だからやっぱ美術館のこの界隈を見てるのが好きなだけで。
うん。
なんかそこは確かになりあいさんの言う、そういうことはわかるっちゃわかるんですけど。
うんうん。
でも金美さんで、やっぱコレクションを紹介する時には、ちょっと例えば愛情を持ってこう。
いや、コレクションはどれも好きです。
そこはそうなる。
だから、特権的に、
うん。
コレクションの中で、じゃあどれが一番好きですかって言われたら困りますよね。
すごいのがいっぱいあるし、好きなのがいっぱいあるから、特にコレっていうのが難しい、答えられないですね。
でも、絶対質問されますもんね。好きなテーマが。
されますかね。されるかな。
え、されません?好きなテーマ。
いや、それはむしろ、なんだろう、うーん、愚問に近いかな。
あ、その質問自体。
うーん。その、プロ野球選手にどの球場が一番好きですかとか言って、今やりやすさとかはあるかもしれないけど、関係なくないですか。でもそれとは違うな。
そうですね。
どう例えればいいだろう。それね、結構答えにくいどころか、答えられない質問ではないのかな。
でも、例えば音楽だったら答えられません。好きな音楽何ですかって、例えばサザンオレスターズとかって、
あー。
音楽だったら、たぶん。それもないですね。
あー、あんまないっすね。
あ、なるほど。
音楽はあんまないっすね。なんか、まあ、まあ、言われるっちゃ言われますよ。絵と彫刻だったらどっちが好きですかとか、版画と絵画どっちが好きですか、そんなん愚問じゃないって思うんですよ。
え、なんか、あれもないっすか。僕は全くないんすけど、ファンになったことってあります?人生。アイドルとか、アーティストとか、映画スターとか、めちゃめちゃファンですって人、多いじゃないですか、世の中に。
僕全く一回もないんですよそれが
それはありますか
僕もあんまりないですね
ただこの作家が気になる面白い画集を買おうみたいなのは何人もいますよ
特定のここだけにギュッて言うのがない
マニア気質にはなってない
だと思います
でもじゃあ美術館とかは自分の仕事の興味とは別に