【3月1日】ルーブルが過去最安値に急落。米欧の経済制裁で
2022-03-01 05:47

【3月1日】ルーブルが過去最安値に急落。米欧の経済制裁で

News Connect(ニュースコネクト)あなたと経済をつなぐ5分間

1日1つ、5分間で、国際政治や海外のビジネスシーンを中心に、世界のメガトレンドがわかる重要ニュースを解説。朝の支度や散歩、通勤、家事の時間などにお聴きいただけるとうれしいです。今日のテーマは「ロシア、ウクライナに侵攻。首都キエフにミサイル攻撃」です。

▼出演:

野村高文(音声プロデューサー/Podcast Studio Chronicle代表) https://twitter.com/nmrtkfm

▼参考ニュース:

ロシア、通貨ルーブルが過去最安値 政策金利を2倍に大幅上げ(BBC)

https://www.bbc.com/japanese/60551362

米欧、ロシア中銀へ制裁発動 外貨準備の利用制限―ルーブル下落に拍車(時事)

https://www.jiji.com/jc/article?k=2022022801270&g=int

ロシア国民、外貨求めてATMに長蛇の列-制裁でルーブル急落を懸念(ブルームバーグ)

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-02-28/R7ZJZIDWRGG801

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00:06
おはようございます。3月1日火曜日、ニュースコネクト、あなたと経済をつなぐ5分間、パーソナティーの野村隆史です。
この番組では、1日1つ5分間で、世界のメガトレンドを分かるニュースを解説していきます。朝の支度や散歩、通勤、家事の時間などにお聞きいただけると嬉しいです。
さて、今日から3月になりました。毎年毎年思うんですけど、2月はですね、本当に短く感じまして、あ、もう終わってしまったのかというふうにも思います。
ただですね、今年の2022年2月は、紛れもなくですね、歴史に残るような月になりまして、国際政治の重要な転換点として、後世にも語り継がれるのではないかと思います。
そのメイントピックは言うまでもなく、ウクライナ振興なんですけど、3月もですね、引き続きそちらを取り上げていきたいと思います。
今日は、ウクライナ振興に関する経済のニュースです。
昨日28日の為替相場で、ロシアの通貨ルーブルが約30%の急落を示しまして、ドルに対して一時1ドル119ルーブル前後まで値下がりしました。
これは対米ドルで過去最安値に落ち込んだことになります。
これを受けてロシアの中央銀行は通貨の価値を防衛するため、政策金利を9.5%から2003年以来となる20%に一気に引き上げました。
その後、為替相場はややルーブル高に触れまして、現在では1ドル93から100ルーブルの間で推移しています。
なぜルーブルの急落が起きたかというと、背景にはアメリカやヨーロッパの経済制裁があります。
昨日のポッドキャストでも触れましたが、26日にはアメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、カナダが共同声明を発表しまして、ロシアを国際決済システムのSWIFTから排除することを決めました。
SWIFTについて少し詳しく話していきますと、これは国際銀行間通信協会の略称でして、各国の決済に使われるネットワークです。
現在は国際的な決済の半分以上がSWIFTを使って行われていまして、ここから排除されますと、ロシアの金融機関が国外の銀行との取引が困難になったり、またロシアの企業も貿易決済ができなくなります。
ロシアの経済構造を見ると、国家収入の多くを原油や天然ガスの輸出に頼っていまして、このSWIFTからの排除によって経済に甚大なダメージが与えられることになります。
また、ルーブルで海外のものを買う手段がなくなるため、通貨の価値が急落します。
この措置は非常に強力でして、ロシアからエネルギーを輸入しているヨーロッパ諸国に対しても影響を及ぼすため、フランスの経済担当大臣は金融版の核兵器という表現をしています。
もう一つロシア経済にダメージを与えたのは外貨準備の利用制限です。
アメリカは昨日、ロシアの中央銀行や政府系ファンド・財務省との取引を禁止しました。
これによって、ロシアの中央銀行がアメリカのFRBに持つドル資産を事実上凍結しました。
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また、EUも外貨準備の利用を制限する経済制裁を発動しました。
この外貨準備の利用制限がどのような意味を持つかと言いますと、
一般的に、自国の通貨が急落した時には、中央銀行はしばしば為替介入を行いまして、その価値を保とうとします。
その具体的な方法としましては、中央銀行が持っている外貨を売って、自国の通貨を買い支えるという方法があります。
その外貨は外国の中央銀行が保管していることが多いのですが、
今回、アメリカのFRBなどがロシアの中央銀行が持っているドル資産を凍結したことで、こうした為替介入ができなくなります。
これによって、ますます通貨安に白車がかかる時代となりました。
こうしたことを受けまして、ロシアが取ったのが、政策金利の大幅な引き上げです。
冒頭でも述べました通り、ロシアの中央銀行は、政策金利を現在の9.5%から2003年以来となる20%に一気に引き上げました。
この金利の引き上げも通貨を防衛する際によく使われる手段でして、各国で金利差がある場合は、お金は金利が高い方に流れる傾向があるため、高い金利の通貨は短期的には上昇する傾向になります。
これによって、ルーブルは30%以上急落した後に、少しだけルーブル高にリバウンドしました。
ただ、ロシア国民の間には不安が広がっていまして、ブルームバーグなどの報道によりますと、ロシアの国内ではATMの前に長い列ができて、人々が外貨を引き出そうとしています。
ただ、すでにほとんどのATMの中には外貨がなくなりまして、ルーブルだけが残されているといった事態になっています。
今後、経済制裁による貿易の滞りに加えまして、通貨安が続きますと、ロシア国内では物資が不足して、大きなインフレが起きることが懸念されます。
このウクライナ侵攻については、ロシアは短期決戦を目指していたところ、ウクライナの徹底抗戦にあいまして、思うようにいっていないという分析もあります。
おとといにはプーチン大統領が、ロシア軍の各抑止部隊に特別警戒を命令したのですが、このように核兵器に言及したのも、焦りの現れなのではないかという指摘もあります。
経済制裁がロシア国内の経済に甚大な影響をもたらしまして、国民の生活が一気に苦しくなっていく中、プーチン氏はどう出るのでしょうか。
昨晩には両国の定戦交渉が、ウクライナとベラルー市の国境付近で始まりました。
ニュースコネクト、お相手は野村貴文でした。
もしこの番組が気に入っていただけましたら、ぜひフォローいただけると嬉しいです。
それでは良い一日をお過ごしください。
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