News Connect 土曜版、今回のゲストは朝日新聞ポッドキャスト「朝ポキ」を手がける神田大介さんです。
神田さんは記者として活躍後、2020年に朝日新聞ポッドキャストを立ち上げ、累計ダウンロード数は1億回を突破。「ニュースの現場から」や「報談 【HOU-DAN】」をはじめ、多様な番組を展開されています。
今回のトークでは、神田さんとともにPodcastの「聞き手論」を議論しました。出演者を「不安に落とし込む」展開の作り方、話の面白さを左右する技術、Podcastが持つ「炎上しにくさ」の価値、そして「自分の中に話すことがある人こそが、良き聞き手になれる」という本質まで。立ち上げ当初の戦略から、職業としての「ポッドキャスト聞き手」の可能性まで、制作者ならではの対話をお届けします。
▼出演:
野村高文(Podcastプロデューサー/Podcast Studio Chronicle代表)
https://x.com/nmrtkfm
【ゲストプロフィール】
神田大介/株式会社朝日新聞社 コンテンツ編成本部ディレクター、朝日新聞ポッドキャスト・チーフパーソナリティ
愛知県出身。1975年生まれ、2000年に株式会社朝日新聞社に入社し、記者として宇都宮総局、金沢総局、名古屋報道センター、テヘラン支局長を経験。2020年から編集局コンテンツ編成本部の音声ディレクターとして、「朝日新聞ポッドキャスト」のチーフパーソナリティを務めている。
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サマリー
朝日新聞ポッドキャスト「朝ポキ」のチーフパーソナリティである神田大介氏をゲストに迎え、ポッドキャストの「聞き手論」が深く掘り下げられました。神田氏は、2020年の朝ポキ立ち上げから累計1億ダウンロードを達成した背景には、取締役の指示から始まった事業を「実行支配」と称する戦略で、番組数を増やし、再生回数を伸ばすことで社内での専従体制を確立した経緯があると語ります。この過程で、テキストメディアとは異なるポッドキャストの「炎上しにくさ」が、自由な発言を促し、安全安心な表現の場を提供することの価値を実感したといいます。 神田氏の聞き手としてのスタイルは、ゲストである社内記者を「不安に落とし込む」ことで、自然な話し言葉と深い洞察を引き出す点に特徴があります。単なる報告会に終わらせず、リスナーに新たな視点を提供する「展開」を重視し、時には相手の予想を裏切る問いかけを用意することで、本音や思考の過程を引き出す技術を披露しました。これは、予定調和を崩し、その場でしか生まれない対話を生み出すための工夫です。 野村氏と神田氏は、「ポッドキャストの聞き手」という職業の可能性についても議論を交わしました。アナウンサーの「気持ちよく話させる」技術と、記者の「本質を掘り下げる」技術を融合させ、相手に忖度せず本質を引き出す能力が求められると指摘。良き聞き手は、自分の中に語るべきものがあり、相手の話に深い興味を持ち、その価値を言語化して伝えることができる人物であるべきだという点で意見が一致しました。また、聞き手スキルを向上させるためには、実践と他者の番組を聴くこと、そして多様な知識を習得する「筋トレ」のような努力が不可欠であると結論付けました。
- オープニングとゲスト紹介
- 神田大介氏のキャリアと朝日新聞ポッドキャストの概要
- 朝ポキの番組制作と多様性
- 朝ポキ立ち上げの経緯と原型
- 「実行支配」によるポッドキャスト事業の拡大
- ポッドキャストの「炎上しにくさ」とその価値
- 神田氏の聞き手論:ゲストを「不安に落とし込む」技術
- 歴史修正主義に関する問いかけと対話の展開
- 予定調和を崩す対話と「ポッドキャスト聞き手」の職業性
- 忖度しない聞き手の重要性と広告記事の教訓
- 聞き手のキャラクターと信頼性:ポッドキャストの特性
- 表現の自由とポッドキャストの役割
- 自然な会話の促進と「語るべきものを持つ聞き手」
- フィラー(間投詞)の扱いとリスナーの適応
- 制作のハードルと簡易編集の可能性
- 野村氏の聞き手テクニックと「野村文法」
- 聞き手スキルの言語化と「キャッチする」重要性
- 良き聞き手を育てる方法と知識の重要性
- クロージング