はじめに:自由研究テーマ「人体の不思議」
日々お伝えしているニュースや話題の中から一つのテーマに絞って、専門家や当事者に話を聞く週替わりの特集コーナー、Weekly Close Up。
今日は、リスナー投票でもね、自由研究について聞いておりますけども、夏休みの宿題といえば、大変だったなって思い出すのが自由研究かなと思います。
大人になってみるとでも、色々調べてみると楽しいことってのは分かるんだけど、子供にとってはなかなかね。
で、今回は、今知りたい女性パーソナリティの自由研究というテーマでお送りします。毎日女性パーソナリティが気になっているテーマをお送りするんですけど、今日は人体の不思議。なんで?
そうですね。まずは、あくびっていうところですかね。私はこの春から出張の生活が始まりまして、もう今だいぶ慣れたんですけど、最初は時間の生活リズムがあまり整わず、あくびが結構春は出ていたんですよ。
で、これ止められないかなと思ったんですけど、止まらないんですね。あくびって。それが気になるのと、これまでグループマガジンなどで、くしゃみの反射の反応などについてお話ししたときに、結構リズムの皆さんからメールで反応いただくこともあったので、皆さんもしかしたら、どなたにも共通する体のことというのを一つテーマに絞って。
今日はですね、お話を伺ったのが、PHP研究所から出版されている、面白くて眠れなくなる人体など多数の著者がある、潤天堂大学大学院医学研究科名誉教授で、医学部医師学研究室客員教授の坂井達夫さんに、かなり面白おかしく人体のことを聞きました。どうぞ。
あくびの役割と我慢のメカニズム
坂井さん、おはようございます。
おはようございます。
今日は人体の不思議というテーマで、いろんな不思議がこの体にはあると思うんですけど、たくさん教えてください。
まず一つ目に、体に起こる反応の一つで、あくびがあると思うんですけれど、このあくびはなぜ出るのか、そして必要なのかというところを聞きたいです。
あくびですね、なんかちょっと邪魔みたいな感じするけど、結構役に立つんですよ。
役に立つんですか。
あくびは、脳が疲れてきた時とか、眠気がある時に起こってくる現象なんですよね。
そのあくびをすることで、脳が目覚める、覚醒する、そういう役割があるんですよ。
そういう、少し眠気を覚ましてくれるということもあるし、もう一つは、脳が疲れてるよ、起こってるよということを警告してくれる、知らせてくれるシグナルでもあるんですよね。
だから、あくびがあんまり出てるような時に、車の運転を続けるのは良くない。
そうですね。あくびがたくさん出ちゃう人っていうのは特徴はあるんですか、そういう点で言うと。
それは癖みたいなもんですね。
癖。
あくびを出さないでおこうと思っても、それはちょっと難しいところがあるんで、どうしても人前であくびを見せないようにしようと思ったら、あくびしながら口を閉じて、うーんと拒ますという、いつものやつですね。
そんなので、ごまかしてください。
でも本当に出てはいけない場面で、あ、でもあくび出るなっていう時があるじゃないですか。
その時はもう、うーんと口を閉じて、ごまかすしかない。
そう、ごまかす、ごまかす。
目が閉じそうになるのをぐっと見開いてですね、口が開きそうになるのをぐっと閉じてね、でもあくびの動きをしちゃうから、まあバレますけどね。
人間の体で起こっている動きっていうのはね、不随運動といって、自分の体でコントロールしきれない部分があるんですよね。
そういう動きの一環として脳の中に仕組みがあるので、コントロールすればね、一生懸命開けてるということはできなくはないんだけども、
脳の中心の方から出てくるあくびの時に目を閉じなさいっていう指令と、大脳から送られてくる目を開けておけっていう命令とかですね、競争して一生懸命戦って目を開けるということになるんですよね。
あれは戦ってたんですね、我慢してる時は。
はい。
くしゃみのメカニズムと光くしゃみ反射
そしてもう一つその我慢できない反応と言いますか、現象で言うとくしゃみ、これは我慢できるものなんですか?
いや、これは我慢しないほうがいいんですよ。
しないほうがいい?
くしゃみっていうのはね、咳とくしゃみっていうのは似てるんですけれども、うちらも本来は自動といって肺に空気を送る管の中にゴミがあって、それを勢いよく吐き出すっていう、だから本当はしたほうがいいんですよ。
くしゃみっていうのはね、喉よりも上、鼻のあたりにある異物を吐き出す。だからクシャンって鼻の中のものを一瞬吐き出すんですよね。
咳っていうのは喉よりも下の肺に近い方のところのゴミをですね、勢いよく気管室から吐き出すので、ちょっと一瞬喉を閉めてからゴーンと出しますよね。
どちらも自動といって空気を入れる管の中のゴミを吐き出すという点では同じなんです。
ゴミというとどんなものがあげられるんですか?
特に風邪の時に喉に炎症などが起こって分泌物が多くなるから、粘膜から出てきた分泌物、それに外から入ってくるホコリなんかもありますかね。
それを出すためにしているんですね。
くしゃみでもう一つ気になるのが、私眩しいとくしゃみが出てしまうんですけれど、これって皆さんそうなんですか?出ないっていう人もいるような気がして。
出る人は出るんですよ。出ない人は出ない。
だいたい半分以下、4分の1ぐらいの人に眩しいとくしゃみが出るっていう、光くしゃみ反射って言って、光が入ってきてそれでくしゃみが引き起こされるっていう反射が起こるんですけども、これは脳の勘違いなんですよ。
勘違いですか?
強い光が入ってきた時に脳の中では人目を閉じるという動きに起こすんですよね。脳の中で反射的に自動的に起こっちゃう現象で。
その入ってきた光に対して反射的に人目を閉じるという指令を出す時に、その指令が誤ってくしゃみを起こす中枢の方に届いちゃう。
ちょっとした勘違い。
それは4分の1。
そういう人が数人に1人ぐらいいて、私じゃないんですけどね。初めてお目にかかりました。
本当ですか。人類みんなだと思っていたのでびっくりしました。
体毛の必要性と進化
ここからは皆さんに共通する体の部位についても伺いたいんですけれども、まず1つが毛についてです。
体毛ですね。必要だなと思う毛もたくさんあるんですけれど、指だったり腕、それから足などに生えている毛の必要性をあまり感じないんですが、これは本当に必要なんでしょうか。
体の中で毛が生えていない場所っていうのは実はごく少ないんですよ。手のひらとか足の裏、ここは毛がない。
それ以外の腕とか胸とか背中とかこういったところは毛がないように見えても実は毛が生えてるんですよ。
産毛みたいな細い毛が。よく見てくださいね。
毛が生えてるっていうのは毛が濃いところもあるところとないところといろいろあるように見えますけれども、あるように見えるところは毛が太いだけ。ないように見えるところは毛が産毛のように細いだけ。
自分の腕を見てもらうと細かい毛が生えてますよ。
基本的には手のひら足の裏以外は毛に覆われているんです。これは何のためですか。
これはね、もともと私たち哺乳類って言って犬猫と同じなんですよ。犬猫って体中毛が生えてますでしょ。
びっしりですね。
でも彼らもね、手のひらと足の裏には毛がないんですよ。そこは本当にない。
それ以外のところには毛が生えてて、私たち人間も同じように全体的に毛が生えてるんだけれども、そうするとね、厚苦しいんですよ。
厚苦しい。
私たちはもともとですね、ずっと昔はね、猿の仲間と同じように木の上に住んでたんですけどね、ある日どっかでね、地面の上に降りてきて、2本の足で走り回るようになっちゃったんですよ。
多分その時ですね、多分その時にあまりにも走り服から暑いと。で、体温を減らして体を冷やすように変わってきた。
あんまり冷やしすぎると困るから、今度着物をね、服着るようになったんですけども。
その時ね、手をね、完全になくすんじゃなくて、腕のように細かくして体調を下ろすようにしたんですよね。
進化の過程で変化を遂げているんですね。
くるぶしの役割:足首の安定性
続いてもう一つ、くるぶし足にみなさんいると思うんですけど、これは何のために出っ張っているんでしょうか?
結構、いるかな?何のためかな?っていうのをよく考えるんですが、教えていただきたいです。
特に出っ張ってきたのはね、かかとができたからでしょうね。
かかとができた?
かかとができた。かかとっていうのは足首の後ろに出っ張ってますでしょ?
これはね、犬や猫もね、かかとがあるんだけれども、私たちは足の裏が全体地面にくっついているから、かかとも地面にくっつくんですよ。
犬と猫のかかとってわかります?地面にくっついてないですよ。
え?肉球の後ろの方?
もっと後ろの少し高いところで、後ろに出っ張ってるところ。
あー、足の上の方に出っ張りが。
膝が前に出っ張ってて、かかとが後ろに出っ張っててっていう犬と猫の後ろ足っていうのがそんな形になって、後ろに出っ張ってるところ。
それがかかとなんですよ。
あれ、かかとなんですか?
あれ、かかとなんですよ。
えー。
それでね、かかとより下を曲げ伸ばしする、前後に曲げ伸ばしするようになった時に、そこの関節がね、円筒のように、横に出かした丸い棒みたいになってて、下の足の骨がですね。
その上に硬いすねの骨が乗っかってるんですよ。
そこの関節でね、前後にぐるぐる動くのはいいんだけども、横にストッパーつかなきゃいけないわけ。
そのかかとの関節の横に出てるストッパーがくるぶし。
外側と内側にくるぶしがあるんですよね。
これ結構人間の特徴的な部位になるんですかね。
哺乳類一般、犬とか猫も共通、くるぶしあります。
くるぶしもあるんですね。
犬とか猫のかかとは、地面から離れた高いところにあるから、そこにくるぶしがあるんですよ。
へー。
その横に。
鼻の下の溝(人中)の起源と役割
わ、知らなかったです。面白いですね。
坂井さん、続いて、鼻の下の溝、いわゆる陣中と呼ばれるところなんですけれど、これも必要ですか。
必要っていうか、仕方なくできちゃったっていうのがいいのかな。
できちゃったんですか。
陣中ってね、人間にはここにありますけれども、これと同じものがね、犬とか猫の鼻先にあるんですよ。
犬とか猫の鼻先ってちょっと湿ってるっぽいでしょ。
はい、濡れてますね。
縦に割れてるんですよ。
あー、真ん中に線が確かにありますね。
その真ん中の線、それがもともと陣中なんですね、本来はね。
えー。
それがまあ、私たちのこういう顔ができてきた時に、その鼻の湿った部分なくなるから、それが最終的に残ったのはこの陣中なんですけども、
これはね、唇の部分を作る時に、右からの成分と左からの成分が真ん中で合体して融合するんですよね。
胎児の時にっていうことですか。
胎児の時にですね、胎児の時にそういう形が作られていく時に。
そうそう、最後のくっついた跡の痕跡みたいな痕跡なんですよね。
だからまあ、こういう形になっちゃったら、ほとんど役にもしてないんですけども、
昔から動物がね、鼻の頭のところに持ってた溝として残ったものを、今も同じような形で継承しているので、
まあ役に立ってないけども、あるとちょっとかっこいいかなって。
ちなみに、もともと動物の鼻に縦の線があるっていうのは、どういった役割のためにできたんですか。
これはね、多少役に立っているらしくて、溝の奥に匂いを感じる器官があるんですよ。
このところに匂いの物質を吸い込むとかね、そういう役割も若干はあります。
まあ大して大きな役目をしているわけではないんですけどね。
お尻が割れている理由:肛門の保護と機能
なるほど。汗がたまるだけだなって思ってたんですけど、意外とそのルーツだったり役割だったりがもともとはある部位なんですね。
では最後になるんですけれども、お尻はなぜ割れているのか、最後に伺いたいです。
いいですね。
結構丸く言って一つでもいいんじゃないかなとも思うんですけれど、割れている必要性はあるんでしょうか。
割れてないと困るんですよ。
困るんですか。
だって肛門って胃腸の出口でしょ。それが丸まってるところの端っこに入れてたら危ないですよ。隠さなくちゃ。
そんな穴を開け閉めするデリケートなものがですね、丸いお尻の先っちょにくっついてたら吸われないじゃないですか。
吸われないんですか。
お尻の穴を地面にくっつけるなんて危なくってしょうがない。
考えたことがなかったんですけど。
お尻の穴が隠れるようにお尻の穴の両側にふくらみを作って、その奥に肛門を隠してあるんですよ。
隠す役割なんですね。
それからおしっことか接触器っていう接触の役割をする部分の出入口も隠しているんですよ。
お尻重要じゃないですか。
お尻の穴って結構デリケートなんですよ。
うんちを出す時に、うんちって普段はずっと出さないで我慢できるようにしておくんですよ。
出口に肛門活躍筋っていう筋肉があってね。
筋肉?
筋肉で絞ってあって閉じたんですよ。
それがゆるいとね、日々こっこくお尻の中の腸の中の物が出っ放しってこれ結構やばいですよ。
それは危ないですね。
それがちゃんと閉めておいて、しかも私たちの肛門がよくできていて、うんちなのか下痢なのかおならなのかって区別できるでしょ。
なんとなく。
これはおならだから出していい、これは硬いものがあるから出しちゃいけないってある程度区別できるんですよ。
しかもその硬いうんちか下痢のうんちかっていうのも区別できますよね。
はい、できますね。
そういう仕組みがあって、その末端を肛門が縛っているのでそこは大事にしておかないといけませんよね。
2つに割れていることで守ってくれてたんですね。
自分の体なのに知らないことがたくさんありますね。
まとめと謝辞
まだまだ伺いたいですけど、お時間が来てしまいましたので、今日はお尻はなぜ割れているのかで示させていただきます。
坂井さんありがとうございました。
どうもありがとうございました。
へーがたくさんありました。面白いなと思うんですけど。
この時間はPHP研究所から出版されている
面白くて眠れなくなる人体など多数の著書がある
潤天堂大学大学院医学研究科名誉教授で
医学部医師学研究室客員教授の坂井辰夫さんでした。