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Ep.032 多肉ならぬ神の肉!? 古代アステカ文明の儀式で使われたあのサボテン 龍胆寺雄 著"シャボテン幻想"
2026-07-16 37:52

Ep.032 多肉ならぬ神の肉!? 古代アステカ文明の儀式で使われたあのサボテン 龍胆寺雄 著"シャボテン幻想"

今回のテーマは…


「多肉ならぬ神の肉!? 古代アステカ文明の儀式で使われたあのサボテン 」


今回は、植物にまつわるおすすめの書籍を紹介する「植物偏愛図書室」シリーズ。


大正から昭和にかけて活躍した小説家であり、サボテンや多肉植物の図鑑・専門書も数多く残した龍膽寺雄(りゅうたんじ・ゆう)のエッセイ集『シャボテン幻想』を取り上げます。


古代アステカ文明の宗教儀式やシャーマニズムで「神の肉」とも呼ばれたサボテンの話、コピアポア・黒王丸の自生地を探す友人から手紙が来た話、さらに東京大空襲後に鶴仙園などのサボテン名所を巡った著者自身のエピソードなどを紹介。日本のサボテン・多肉植物文化の礎を築き、現代へと受け継いできた龍膽寺雄の魅力に迫ります。


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00:25
この番組では、植物を育てるのが趣味の私たちが、 好きな植物や、その周辺のカルチャーをテーマにおしゃべりします。 今、しゃべっている私が、Memiです。
Shuheiです。 Junyaです。よろしくお願いします。
今回は、植物偏愛図書室。
すぐに2回目?
うん、2回目です。
そんな本、読んじゃダメですね。
急ぎすぎ。急ぎすぎ。
ということで、前回はね、伊藤聖光さんの 日々これ植物、紹介しましたけれども、
引き続き、植物にまつわるおすすめの書籍を 紹介できればと思います。
今日は僕から1冊、紹介したいと思います。
それはですね、リュウタンジユの シャボテン幻想という作品です。
これは、1974年、昭和49年に刊行された サボテンなどの他肉植物を題材にした文学作品で、
現在、ちくま書房の文庫で手に入ります。
それがこちらですね。
表紙が。
表紙がそれっぽい。サボテンを蜂から抜いたイラストなのかな?
イラストですね。
かっこいい。
そう、結構いい想定ですよね、これね。
これなんですけども、リュウタンジユさんというのは、
これも74年に刊行されてるんですけど、大正とか昭和の時代に活躍された小説家の方なんですけど。
めっちゃ古い人だな。
そうそう。リュウタンジユってご存知でした?
なんとなく名前は知ってて。
名前知ってますか。
なぜなら、周平さんから聞いた。
そうそうそうそう。
僕はね、結構前からこのリュウタンジユっていう人の作品とかを追ってて、
その都度淳也さんにも話したりとか。
それで知ってましたね。
そうそう。
以上です。他は何も知りません。
そうなんですよ。軽くちょっと、
紹介。
著者のプロフィールを紹介したんですけど、
1901年生まれの千葉県生まれ。
20代の頃に書いた小説が、谷崎純一郎などの絶賛を受けて文壇デビュー。
文壇っていうのは文学界っていうか文学のコミュニティ。
当時の都会の風景や風俗を切り取ったモダニズム文学のジャンルで人気作家になった方なんですよ。
結構大正モダンとか、そういう感じの時代の世の中を軽妙なタッチで切り取って作品にしたみたいな感じの作風の方らしいんですけど。
03:11
要は大正時代の人気作家の一人なんですけども、
多分人間関係とかで色々あって、文学界から、文壇から弾き出されてしまった。
何があったんだ?
そうなんですよ。菊地勘とか当時の大御所みたいな、文壇の大御所みたいな人とか。
あとは伊豆の踊り子の人、今名前急に忘れちゃった。
河童康成。
河童康成とかを表だって批判したりとかして、
ビスり。ビフ。
そうなんですよ。結構そういうのがあったりとかして、本当に放り出されてしまったみたいな感じで。
すごいですね。いわゆる跳ね返りってやつだ。
でもそういうのがなかったら、もしかしたらこの人も文豪になってたかもみたいなぐらい、
すごい才能のある小説家だったことは、結構その小説を読むと間違いなくて。
でも今の時代には、そういう人たちに比べたらあまり名前は残ってないかなみたいな。
知る人と知るみたいな感じの小説家なんですよ。
りゅうたんじゆう。
確かにね、いわゆる文豪っていうパッと思いつく名前からは全く出てこないし、
それこそ自分は周平さんから名前を聞かされるまで全然知らない。
私も私も。
なんでこの人がこんなシャボテン幻想っていう、これ短編集なんですけどこういうのを書いてるかというと、
文壇から弾き出されて、本当に小説家としては結構もう致命的なぐらい、
世に出ることができなくなったんですけど、
その時の孤独な気持ちとかを埋めるようにサボテンとかタニク植物の栽培の研究にすごい打ち込むようになったと言われてて。
そうなんですよ。
その後はサボテン界とかで、その界隈とかで有名になって、
このシャボテン幻想とか、あとは図鑑とか、栽培のための書籍とかも結構数多く残しているという方なんですよ。
ってことは小説家としては長残らなかったけど、このサボテンの人として有名になった。
演芸界ではおなじみの。
だからサボテンとか古くからされている方たち、今の僕らよりもずっと上の世代の方たちは結構このリュウタン自由さのことも多分知ってるし、何ならちょっと交流もあったはずですね。
小林会長とか。
多分ね、あの辺の方とかは多分よくご存知なのかもしれないですね。
その辺のことはちょっと聞けてないんですけど、そうなんですよ。
でですね、なぜそこまでサボテンに惹かれるようになったかっていうことなんですけど、
06:05
やっぱりこのサボテンっていうのは極端に乾燥した砂漠とか荒野の厳しい環境に耐えながら生きている。
なんかそういうサボテンの孤独と、
この孤独が。
そうなんですよ。
自分の内面にある孤独っていうのを重ね合わせているんじゃないかって。
サボテンっていうのはこの人にとっては孤独の象徴みたいな。
誰にも群れずに。
お前も寂しいかみたいな感じで。
いやそれなんか言われて初めて、そう言われればちょっと孤独な雰囲気するなと思ったけど、
今までそんな風に見たことなかったサボテンを。
そういうのが分断から弾き出された自分とすごくシンパシー感じてみたいなところがあって、
この人の小説とかも全部孤独がテーマになってたりとかして、
結構そういう意味でもすごく面白かったりもするんですけど。
ちなみにですね、このりゅうたんじゆうさん、
この前配信した進化生物学研究所のバイオリウム見学の回あったじゃないですか。
あの時に僕たちを案内してくださった職員の橋爪さん、
あの方の祖父に会った方なんですよ。
橋爪さんプレゼン上手だったってことは、実はすごい家系の方だったんですね。
このりゅうたんじゆうさんって方もすごく話上手な方で、話の面白い方だったらしくて、
僕たちも橋爪さんに会って、結構同じような印象を受けませんでしたか?
すごく話が上手だし、引き付けられるし、ずっと聞いていられるし、
すごい人がいいなっていうのは一通り感じました。
本当に。
なんかそういうのすごい面白いなと思って。
そうなんです。
ちょっとね、僕はこのりゅうたんじゆうっていう人にすごい興味があったんで、
いろいろ書籍を集めてみたんですよ。
でですね、ちょっとここでそれを紹介したいんですけど。
シャボテン元素以外にも持ってると。
そうなんですよ。
まずこれ、原植シャボテンタニク植物大図鑑っていう図鑑なんですよ。
これ全3巻、このぶっとい、本当に図書館にこれも。
図書館のシールが貼ってある。これ知ってます?
自分が子供の頃にはこういうシールが貼ってあって、これで探してたの。
私らの小さくても一緒一緒。
でですね、これがね、本当にりゅうたんじゆうさんの持ってるシャボテンとかが乗っていて。
写真がたくさん。
すごい、あのね、写真の色味が1970年代っていう。
そうそうそうそう。
自分たちが見ていた写真ってこういう感じなんですよね。
フィルムの写真のね。
そうそう、めっちゃフィルム感があって良い。
09:02
これね、すごい良いんですよ。
こういう写真が良いな。こういう写真撮りたいな。
で結構今もメジャーなサボテンとか、ユーフォルビアとか、そういう他肉食物は結構ここに掲載されている。
っていうような原食シャボテン大塚。
裏表紙に、バイ・ユー・りゅうたんじって書いてある。
そうそうそう。
これさすがにサインじゃないですよね。
サインじゃないです、これは。
りゅうたんじゆうさんの詩とかも書いてあって、ポエムとかも書いてある。
この孤独なるシャボテンの群れよ。
やっぱりりゅうたんじゆうさんらしいところが、
リズムが出てる。
リズムが出てるっていう感じのものなんですけど。
そんな本。
あとはですね、これ雑誌なんですけど、太陽っていう雑誌で、
これ表紙がりゅうたんじゆうさんなんですよ。
そうなの?この方がそうなんですか?
本当だ、冒頭立ってるおじいさんの向こう側にサボテンとかがたくさん写ってる。
このビニールハウスの前で撮影された。
表紙の上の方に、この人は誰でしょうって書いてある。
これ1999年の6月号で、中身はりゅうたんじゆうさんの写真と、
長男の橋爪光さんへのインタビュー記事が載ってるんですけど、
これとかはまたインスタグラムにこの雑誌の写真はアップしようかなと思うんですけど、表紙のね。
でね、この中でちょっと引用したいんですけど、
その橋爪光さんのインタビューの中で、
子供の頃、庭で遊んでいると何かの表紙にシャボテンにケツまずいたんですね。
そしたら親父が、「大丈夫か?」って駆け寄ってきた。
僕のことかと思ったらシャボテンのことだった。
いいっすね。
今でもおふくろは自分の子供より大事かと怒っている。
めっちゃ想像つく。
えー可愛いなこれ。
そうそうそう。こういうエピソードがこの中に載ってたりとかして、
それぐらいシャボテンが大好きだったということで。
なるほど。っていうのがあって。
そうなんですよ。
でですね。
あともう一個。
こちらはエッセイ集なんですけど、
これはタイトルが、「焼夷弾を浴びたシャボテン」っていう。
これは結構ね、今でも手に入りやすいエッセイ集ですね。
割と最近出たもので。
出版社はどこですか?
出版社はスタンダードブックスっていうところ。
知らない。
なんかね、これはいろんなところから寄せ集めた作品になります。
これもちょっと引用したいところが一つあるんですけど、
サボテンの収集をするリュウタン人に対して、
12:01
これらの植物のどこが面白くてこんな増落を始めたんだと友人たちは口を揃えて言う。
そう聞かれると、いささか私にもわからないのである。
激毒を持っている南アフリカのユーフォルビアを何十種類と集めて、
甲骨としているところなんぞは少々おかしいのである。
この甲骨とっていうのはうっとりとする感じなんですけど、
このユーフォルビアを何十種類も集めてうっとりしているっていう姿とかが、
なんかまるで自分のことのように感じるというか。
みなさん想像をついちゃうっていうか、自分のこと?って思われちゃうね。
思った。
純也さんもフェラリア、ティグマイアの森を前にして。
お酒飲むの最高ですね。
やったな俺。
俺やったぜと。
ふわーっとして。
これで今日も生きられるわ。
これすごいわかる。
でもこの周りの人の感じ?
会社の人に私よく自分の趣味とか聞かれたときに植物育ててます?って言って、
どんな植物?とか、家にどれくらいあるの?とか聞かれて、
300鉢くらいかな?って言ったりすると、同じような感じの反応になるから。
え?って感じ?
そうそうそうそう。
この人は一体何を考えてるんだ?っていう反応になるから、すごいわかるこれ。
これは本当にサボテンとか他肉植物とか、
そういうのが好きな人にとってはめちゃめちゃ共感できる。
その紹介していただいた文章はなかなかユニークでいいんですけれど、
この本のタイトルがなんか物々しいですね。
焼夷弾を浴びたサボテン。
時期的に考えるとそういうことなんだろうなってわかるんですけれど。
この方は本当に太平洋戦争なんかも経験されてますし、
その頃からずっとサボテンを育ててる方なんで、
その話もまたちょっと後でしようかなと思っております。
オッケーオッケー、了解です。
そうなんですよ。
そんな人が書いたこのサボテン幻想なんですけど、
これはサボテンなどの他肉趣味を題材にした短編集で、
どこを読んでもサボテンとか他肉植物の生態とか、栽培とか、
うんちくとか、あと文化史とか、
それを育てる愛好家のことばっかり書いてあるような。
感じの作品なんですよ。
エッセイではないんですね?
エッセイですね。
なんかね、いろんなジャンルのものがすごくいっぱい入ってる感じですね。
だからアガベとかアロエとか、ユーフォルビアの品種の紹介とか、
本当にシンプルな読み物もありますし、
なんか詩小説みたいなものも入ってますし、
あとはかなり取材とかをしっかりして書いたような、
ちょっと重心の低い小説家らしい文体のものとかも入ってたりとかして、
15:02
本当に読み応えのある作品なんですけど、
僕の読み終えての感想なんですけど、
本当にこのサボテン幻想っていうだけあって、
テーマは幻想なんですよ。
結構ファンタジー。幻想はファンタジーじゃないですか。
ファンタジーって言うと現実世界には存在しないことを、
あたかも存在しているかのように描いたジャンル?
ファンタジーとかだと思うんですけど、
それがどういうことかというと、
このリュウタン十三という方は、
サボテンとか他肉植物を収集して栽培して、とにかく研究して、
いっぱい書籍とかも書いたりとかしてるんですけど、
結局生涯一度も自生地へ訪れることはなかったらしいんですよね。
でもなんか、この幻想っていうところが結構キーワードになってて、
才能のある小説家とかって、
フィクションの中にまるで実在するかのように、
人物とか街とか作り上げるじゃないですか。
やっぱりそれが小説家の醍醐味というか、
別に本当に見たことなくてもよかったりとかする。
SFとか本当にね、まさにね。
そうなんですよ。幻想でそれが頭に浮かべられるような性能を作れますからね、小説家さんって。
例えばプロジェクトヘイルメアリーとか、
アイノとかでも本当はない、
惑星エリディアンとかアイノを、
一個丸々星を作ってしまえるぐらいのその想像力と、
小説家としての筆の力みたいな。
あるじゃないですか。
このリュウタン寺ユウさんという人も、
この書籍とか論文とか、人からの伝聞とか、
いろんな情報を本当に自分の筆の力でもって、
文学の中にサボテンの自生地を作り上げることができるっていう。
それがもしかしたらこのシャボテン幻想なんじゃないかなっていうのが僕の感想というか。
なるほどね。
だから自分は行ったことないけれども、
いろんな知識とか、写真で見たりとか、
いろんなところから情報とかを得た上で、
自分なりに想像して作り上げてるみたいな。
そうなんですよ。植物以外の知識とかも豊富で、このリュウタン寺ユウさんは。
世界史とか地理とか科学とか、
あとはそういう学問をとにかく探求心を持って、
いろんなことを調べて、それを元にリアリズムみたいなもので持って、
果てしなくイマジネーションを広げていって、文章に落とし込んでいくんですよ。
それが結構いくとこまで行ってて、
火星にもし植物が生えているとしたら、
18:02
それはもしかしたらサボテンじゃないかって。
それって自生地を見てきた人のルポタージュとかとは別次元の感じがするじゃないですか。
本当に火星の環境とかを調べ上げて、
そこにもし植物があるとしたら、それはサボテンなんじゃないかって、
サボテンの生態とかそういうのを当てはめていって、
っていう考察をしたりとかするっていう。
でも本当にあれやね、プロジェクトヘールメアリーとか。
ちょっとしたアンディ・ウィアー感あるよね。
マーシアンです。
そういう意味でも僕はすごくこのルポタージュさんの作品が大好きというか、
そうなんですよ。
結構大げさな紹介したんですけど、
割と軽い感じの読み物もたくさん入ってたりするんで、
結構読みやすいものだったりもしますという感じですね。
ここからちょっとこの作品の中から、
僕たちにも馴染みのあるサボテンが登場する章っていうのがあるんで、
それをちょっといくつかピックアップしたいなと思います。
どうぞお願いします。
一つ目はタイトルが、
生きた心臓を捧げる古代アステカの神様っていうタイトルのエッセイなんですけど、
ちょっと概要を説明しますと、
これがですね、マヤ文明とかアステカ文明の話なんです。
このマヤ文明っていうのは、紀元前から16世紀ぐらいまで、
アステカ文明は14世紀から16世紀、
それぐらいにかけてメキシコに栄えた、
メソアメリカ最後の先住民族の文明なんですよね。
結構有名な、皆さんご存知かもしれないですけど、
風習として人間を生贄にする儀式とかがあったとか、
すごい有名なんですよね。
有名すぎて、
メル・ギブソンが監督したアポカリプトっていう映画があって、
それなんか割とグログロしく、
その儀式を描いていて、
これね、おすすめなんですけど、
閲覧注意があるんで、
すげーおすすめしたいけど、閲覧注意っていう。
面白いですね、大好きですね。
このアポカリプトはマヤ文明の話ですね。
マヤ文明のほう。
確かね。
このマヤ文明とかアステカ文明っていうのは、
メキシコで栄えたってさっき言ったんですけど、
メキシコといえば、言わずとして言われたサボテンの自制地じゃないですか。
ここでサボテンの話が出てくるんですけど、
このマヤ文明とかアステカ文明って、
神との信仰をするために結構宗教的な儀式とかを、
シャーマニズムみたいなものをやってて、
精神作用とか幻覚作用を持つ、
アルカロイドが含まれる植物っていうのが、
21:01
用いられてたらしいんですよ。
アルカロイドっていうのは、
いわゆる幻覚作用のある化学物質ですよね。
植物が持ってる化学物質。
そうですね。
それが実は、僕たちにも馴染みの深いサボテンの、
ロボコラ?
ウバタマ?
そうなんだ。
あの可愛らしい見た目の。
頭にちょこーんと白髪が乗っかってる。
そう、おまんじゅうの上に髪の毛生えてるみたいなね。
今ちょっとここにも持ってきてる。
あったあった。来た来た。
撫でたい。
めっちゃフワフワした髪の毛がついてる。
なんだけど実は?
この可愛いやつが、儀式とかに使われてる。
えー、なんかちょっと怖い。
可愛いけど実は裏には。
中にアルカロイドが入ってる。
そうなんだ。
これが、こういう話がこのサボテン幻想の中で
出てくるの?
詳しく。
詳しく書いてある。
申し訳ないけどめちゃくちゃ興味出てきた。
興味出てきました。
そういう話大好きなんだ。
これも本当にこのマヤ文明とか、アステカ文明の文明の結構詳細なことから
それをサボテンを中心に解き明かしていくというか、文明のこと。
さすが作家。
そう、それがすごく面白いんですよ。
なんかサボテンっていうのを一個軸にした民族学みたいな、そういう雰囲気になるよね。
そうそうそう、本当にそんな感じ。
そういうのが読めるっていうのがめっちゃいいなと思って。
なんかサボテンってそんなイメージ全然なかったけど、そうなんだ。
そうなんですよ。
民族学的にもいける?
なんかそれはサボテンを切り口にいけそうな感じがしますね。
このリュウタンリュウさんのこれにも書かれてたんですけど、
他肉じゃなくて、アステカ文明では神の肉って呼ばれてたんですよ。
なるほど、神と交信するためのね。
アステカ文明とかマヤ文明みたいなものもすごく小説らしく書かれていて、
ルポタージュとかともまた違う感じで、小説って感じの描写で書かれてたりとかするんで、
本当にその辺がやっぱりこの作家性というか、この方の個性かなという感じがします。
読んでて本当に面白い。
ちょっと読んでみるとわからへんところもありそうやね。
そうそう、今概要だけちょっと話したけど、そこじゃなくて本当にこの描写の鋭さとか、そういうところに面白さがあるなっていう。
なるほど。
思います。でですね、もう一つはアンデスの孤独というタイトルのエッセイで、
こちらにはコピアポアのシネレア、和名で国王丸が書かれてます。
24:01
国王丸。
これもすごい人気のあるサボテンですけども。
それも出てくるんですか?
そうなんですよ。まず国王丸がどんな植物かっていう詳しい説明がまず描かれて、
その後にここから実際に会った、体験したエピソードが結構詩小説的な感じで語られるんですけど、
それがね、アルゼンチンで農業の手伝いをしている日本人の友人がいて、
その人はサボテン継ぎだったらしいんですよ。サボテンを集めてたと。
その人がチリにある国王丸の自生地をこの目で見たいけど、正確な位置がわからないから、
日本にいるリュー・タンジさんにどこか知りませんか?っていう手紙が来たと。
なるほど。自分はアルゼンチンにいるよね。
そうそうそう。アルゼンチンってチリの隣の国で、そっからわざわざ日本にコピアボアの自生地どこですか?
手紙送って、聞けよって。
まあでもそれぐらいリュー・タンジさんっていうのはきっとサボテンのことに詳しい人として有名だったと思うんですけど、
リュー・タンジさんはその時にボリビアにいるサボテンの研究で有名な大学教授を紹介したらしいんです。
それもこういう関係もすごいなと思うんですけど。
すごいね。
マルドワイルドすぎる。インターネットなる時代じゃないよね。
そうそうそう。本当に60年代とか70年代の話ですから、きっと手紙とかもね、すごい何日もかかって、
そうだ、チクナビンでね。
そう、地球の裏側ですからね。
なんかそういうのを紹介したらしいんです。
また手紙が来て、その友人は結局教授に会うことができたらしい。
そうなんですね。
教授に親切に教えてもらって、
明日はいよいよ現地を訪ねて、長年夢見た実践しているコピーアップワーにお目にかかれる。
楽しみで夜も眠れない。また手紙を送ります。っていうようなことが書いてあったらしいです。
いいじゃん、いいじゃん。すげえ楽しみ。
でも、友人からはその後も一切手紙はなくなって、落とさたがなくなったと。
何があった?めちゃ怖いね。
そうなんですよ。結局何があったかというのはよくわからないんですけど、
友人が無事にコピーアッパーを見ることができたのかとか、
本当に暗記とかもわからない。
そのレベルですね。
本当にもう連絡が取れないんですよ。当時は特にそうですよね。
怖っ。どうしたの?
ここからはリュウさんとリュウさんが友人に何が起きたのかっていうのを
小説家らしい想像を膨らませていくっていうターンに入っていくんですけど。
そうなんだ、なるほど。作家らしい説明だね。
そうなんですよ。そこからはもう想像の世界が広がっていくっていう。
それはちょっと読んでみてほしいなと。
27:01
すげえ引っ張りだ。どうなの?生きてるのかな?
もしくはサボテンになっちゃったのかもしれない。
手塚治虫の火の鳥だったじゃないですか。ミルクの出る木にルケーで飛ばされて、
飛ばされた人がミルクの木になっちゃうっていう話があって。
そういう風に考えるとサボテンになってる。
そういうこと。サボテンになってるといいな。
でもね、結構リュータン自由さんの結論も近からず遠からずで。
ああそうなんだ。なにそれ。
ここでも孤独っていうのがキーワードになってくるんですけど。
手塚治虫の今自分が話した話も孤独なんですよ。
へえ。
近いな。
そうそう。
じゃあってことはサボテンになっちゃうのかな?めっちゃ気になりますね。
答え合わせしないと。
そこだけ教えてください。ファスト文学。答えだけ教えてください。
ファスト文学や。
結論だけ、結末だけ教えてほしい。
それでいいやろ。
でですね、それもすごいリュータン自由さんの書きぶりとかも面白いんですけど、
もう一つ国王丸の生態についても、本当に自生地にも行ったことないんですけど、
本当に描写がすごく細かくて、国王丸ってすごい有名な話なんですけど、
自生地の赤玉砂漠っていうのが地上で最も雨の降らない地域の一つって言われてて、
そういうところでどうやって国王丸が生きてるのかっていうので、
雨は降らないけど朝夕に霧がよく発生すると。
そうですね。
水分をねがすってなんとか生きてるんじゃないかみたいな感じで言われてる。
それ僕ら去年のホルチザンっていうイベントで、サキュレンティストさんとかシャボマニアックさんとか。
やってました。
そうそう、公演でそういう話詳しく聞いて。
赤玉砂漠っていうのは海に割と接してるから、
海から霧がやってきて朝晩、そこでうまく植物たちが水分を吸ってるっていうのは何回か聞いたことある。
そういう感じの神秘的な生態というか。
想像すると結構神秘的やね、霧の中。
そういうこともこの70年代とかに発観されたような小説の中ですごく的確な描写がされてたりとかして。
すごいですね。
そうなんですよ。これがアンデスの孤独というエッセイですね。
30:02
面白かった。
というわけで今日はリュータン・ジユーさんのサボテン幻想を紹介してきたんですけど、
今日取り上げたこの2つ以外にも面白い雑学とかうんちくとかそういうのもいっぱい書かれてて、
サボテンとかヴィザール・プランツ好きの方は結構面白く読めるんじゃないかなと。
うんちく知りたい。
そうね、自慢したい。
結構言えるよ、ここに載ってることとか。
僕もうすでに言いたいやつとか書かれてる。
そうなんだ。
そうそうそう。
いいねいいね。
なのでもしよかったらこれぜひ読んでいただきたいんですけど、
最後に別の書籍、さっき紹介したこの醤油団を浴びたシャボテンっていうやつ。
エッセイの方。
そうなんですよ。ここからタイトルになってる醤油団を浴びたシャボテンっていうのを紹介したいんですけど。
後で言うって言ってて。
そうそうそう。これが太平洋戦争の末期の話で、
このリュータン・リューさんはもうサボテン好きすぎて、戦時中とかでもサボテン巡りを欠かさなかったらしいんですよ。
そんな人が結構戦争末期に南千住にあった当時の核戦演に行くっていうところから始まるんですよ、このストーリーが。
すごい一気にフォーカスがガッタってきた。
当たりました。
解像度が上がってきた。
そうなんですよ。
今なんか血液がグワッと流れてきてる。
じゃあ続き、もっと続き。はい続き。
でも天守の鶴岡銀之介さんっていう方は兵隊に取られてしまって、行ったけど消息不明で店にいなかった。
ちょっとテンション上がりすぎてすいません。
っていう話で、そっから結構話が始まるんですよ。
鶴岡銀之介さんっていうのはもちろん今、核戦やられている鶴岡さんのご先祖様になるんですけど。
そういうとこからストーリーが始まってですね。
もうその後、東京大空襲っていうのがあって、その後廃墟になったじゃないですか、東京の町っていうのは。
南千住。一番やばいとこじゃないかな。
そうそうそう。本当に廃墟になって、あらゆる園芸店とかサボテン屋さんとかも全部ガレキの。
燃やされちゃって。
そうそう、燃やされちゃって、みたいな感じになって。
リュウタン寺は、その亡くなったサボテン屋を様子を見て回る地獄巡りっていう感じの様子を呈すような暗夜みたいなのが始まっていくっていうストーリー。
これはなかなかすごいぞ。
これが塩いだんを浴びたサボテン。
なるほどね。
そうなんだ。タイトルに結びついちゃったじゃないですか。
33:01
これがね、本当に当時の東京の園芸店とかサボテン屋さんとかっていう、あと趣味家の人とかも出てくるし、
なんかそういう人たち、当時誰がどんな植物持っててそれが素晴らしかったとかそういう話が出てきたりとかするんですよ。
今はもちろんなんか全部燃えてなくなってしまったんですよ。
東京の本当に大空襲があって、一回その当時にあった素晴らしいサボテンのコレクションっていうのは全部なくなってて。
いろいろそういうのを見て回って、なんとかこの当時のことを記録したいっていう、結構小説家としての執念というか。
ちょっとしたレポルタージュ的な感じでもあるんですか。
これは本当に想像というよりはレポルタージュに近いですね。
東京大空襲のあれこれっていうのはもういろんなところでやってて、自分もたくさん見てきたんですが、
目線を植物っていうところに見るっていうのは全然意識なかった。
もうとにかく生きていくのでも精一杯っていうような地獄だったんで、
そうなんですよ。
一目線でしか東京大空襲っていうのは感じてなかったんだけど、植物目線か。これはすごいぞ。
そうなんですよ。もはやこの趣味みたいなので植物を育てるなんてことができなかった。
当時はこういうことがあったんで。そんな中でもサボテンをずっと愛してた人。
ずっと続けてそれをつなげてきた人の描いたものっていう感じで。
なのでぜひご興味のある方はこのサボテン幻想。
あとよかったらこの焼夷弾を浴びたサボテンっていうのも読んでみてほしいなと思います。
じゃあもう全然興味ないわって人多分いないと思うんですよ。
2つともグッと惹かれるものがあった。
焼夷弾ね。ダメですよ。
結構ハンセンがテーマになってるなとも思いますし。
なるほど。
どうでしょうか?
いやもうめっちゃ読みたいよ今。家にずっとあったのに読んでへんかったけど、すごい読みたくなった。
同じサボテンを見てるのにこんなに捉え方が違うんやっていうのをすごい感じた。
サボテンに孤独を感じるっていうところが全然思ったことなかったから。
なかと思って人の方の見方って。
すごい。前々回、伊藤聖光さんの回でも言ったけど、作家さんって物を目に見せるっていうのは自分たちとはちょっと違うと思う。
そこから何かを見て、さらにその先でその広がりっていうのを見出せるっていうのが作家の力、作家のパワーだと思って。
36:10
それがまさに今回のリュウタン寺優さんの焼夷弾を浴びたサボテンに現れてるんじゃないかと思って。
いやー重たい。軽いこと言ってたかもしれないけど、本当に申し訳ないです。
本当にすごい軽いタッチで書いてあることとか、ちょっと笑えるような話とか、そういうのも本当にたくさんあるんで。
重たい話ばかりではないよと。
そうそうそう。
ぜひうちでも積んどきたい。
積んどきたい。まずはね。
まずは積んでもらえることが結構目標なんで。
重屋さんに積んでもらえるっていうのはめちゃめちゃ光栄だなと思います。
積んであげてもらっていいですよ。
はい、ということでまだまだ話はつきないですが、今回はここまで。
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それでは皆さんまた次回もお楽しみに。
お相手はミミィと
渋谷と
重屋でした。
ありがとうございました。
37:52

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