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こんばんは 今日は2021年の3月9日 火曜日 今夜の10時半ぐらいですね
この番組は
在宅勤務が続いたことによって 誰とも話すことがなくなり
もともと会社に通っていた時もそんなに 積極的に誰かとコミュニケーションするような性格ではないんだけど
とはいえ一切他の人と喋ることもなく 静かに自宅で過ごしていると
口を開ける機会がなくなって 喋ることができなくなるんじゃないかという不安に襲われ
気を紛らわすために始めたポッドキャストを
今まさに緊急事態最中の神奈川県川崎市の片隅から
こうしてお送りしている次第 そういうポッドキャストなんですが
在宅勤務が始まった時はもともとは2週間
皆さん自宅で仕事しましょうかみたいな予定だったんですけど
ついにもう1周年迎えてしまい その間やはりずっと一人で
黙々と仕事をして職場で寝泊まりしているような
在宅勤務ではなく 職場生活
在宅勤務の反対の言葉は職務生活ですかね
みたいな感じなので
この先もそんなに状況が大きく変わるなんてことが
本当にあるのかなという気持ちもしていて
しばらくはこんな感じなんですかね
っていうポッドキャストなんですけど
あとこうやって自分の声を録音しておくっていうのは
もう一つ意味があって
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このことをあんまり忘れてしまうのはちょっともったいないんじゃないか
というのは もう間もなくちょうど10年前ですけど
2011年の3月11日すごく大きな地震があった時
僕はやはり神奈川県の実家に
その時は僕は大学4年生で
就職活動する時の履歴書のようなものを書いていた時に
その時はあったんですけど
それから神奈川とはいえ震度5ぐらいは揺れて
その後も度重なる余震だったり
または原子力発電所が爆発して
停電
ある日のある時間帯だけ停電するような地域ではあったので
それなりにそれからのことは
ちょっとした体験 ちょっとしたではないですね
かなりの体験ではあったんですが
その時日記も何もつけてなかったので
どういう気持ちでいたのかっていうのは
10年たってしまった今 あんまり思い出すこともできなくて
それから考えて10年後の今日なんですけど
今もまさにいわゆる緊急事態の最中
自分がどういうふうに考えていたのか
どういう気持ちでいたのかっていう
この空気みたいなものが
こうやって声を取ることで
ジップロックに空気を詰めて
MP3という形でサーバーの片隅に
冷凍保存しておけるんじゃないかなと思って
そういうポッドキャストなんですけれども
動画を編集するときは
動画を編集するツールの上で
カットを並べてですね
それを好きなところで
いいタイミングで切って
それを並べ替えたりして
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1本のタイムラインに仕上げていく
っていう作業なんですけれども
それができたらいいかなっていうときは
このタイムラインを
1本の動画ファイルに書き出すっていう
のを最後にやるんですけれども
動画ファイルに書き出すときに
動画ツール、編集ツールの
映像編集ツールの書き出す設定があって
そこで動画のコーデックと呼ばれている
圧縮する方式を選べるようになっている
例えばH.264ってやつを選ぶと
比較的最近で回っているデバイスとかでは
再生できる幅広い汎用的なファイルになるし
Appleの製品でしか再生しないっていうときは
Apple Losslessっていう形式を選んだりすると
圧縮率を高くしたり
H.264選ぶよりきれいに表示できたりする
っていう圧縮の仕方
データの圧縮をする仕方を選べる
もう一つその非圧縮っていう項目もあって
それは圧縮しないってことを選べる設定なんですけど
それを選ぶとどうなるかというと
圧縮しないのでめちゃめちゃファイルサイズが多い
サイズが大きくなって
圧縮しないってことは劣化がしないので
データがきれいではあるんですけど
再生しようとしたときも
再生するマシンのスペックが結構要求されたりして
っていうところで
幅広く作ったものを見れるようにするには
この圧縮の方式を選ぶっていうのは
大事な品質に関わる設定プロセスなんですけど
この動画の圧縮するっていうことが
結構言葉を書く
言葉の書くってことにも似ているなっていう
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言葉にも当てはまるんじゃないかなっていう風に
なんとなく最近思っていて
というのも原川陽次っていう人の
『詩と言葉』っていう
岩波現代文庫のこの本があるんですけど
これはですね
詩と呼ばれている言葉について
それは一体どういう言葉なのかを
すごくわかりやすい文章で解説してくれている
本なんですけど
これの41ページあたりにですね
3文は異常なものであるっていう話があって
詩は小説や論文などと比べると
文章表現としては異常なものであると言えるかもしれない
行訳もリズムもそこで使われる言葉も
語りの順序も3文とは異なり
とても個人的な感覚や判断に基づく
というようなものがあるんですけど
この3文の中で
3文とは何かというと
3文とは
3文とは
3文とは
3文とは
3文とは
3文とは
3文とは
3文とは
3文とは
3文とは
3文とは
3文とは
3文とは
3文とは
3文とは
そういう乱暴なことをする
僕もまた詩を読むのはこういう乱暴.....
えぇぇー
粗暴....
僕もまた詩を読むのはこういう粗暴な表現に面会することなので
辛い時がある
だが人はいつも白い屋根の家が何軒か並んでいるという順序で知覚するものだろうか
実は何軒かの家だ
屋根、白い
あるいは
家だ、白い
との知覚をしたのに
三文を書くために
多くの人に伝わりやすい順序に組み替えていることもあるはずだ
みたいな
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風にこう説明していると
これがその動画を圧縮するというプロセスと
すごく似ているなと思うのが
作ったもの、感じたこと
そういうのを一本のタイムラインにまとめた
編集したフッテージを
どうやって流通させるのか
という時に
圧縮する必要があって
もちろん非圧縮
圧縮しないで保存することもできるんだけど
それをするとすごく
再生するのにコストがかかってしまう
し
再生する側のマシンのスペックも要求してしまうっていう
圧縮率を高めれば高めるほどファイルサイズは小さくなるんだけど
それはオリジナルのものとは
少しちょっと違う
ものになっている
みたいな
関係が
なんか似てるなと思って
で、例えばいわゆる
詩と呼ばれている文章が
すごく開業をいっぱいしているとか
なんだかよくわからない
読めない
みたいな
言葉
でもそれはそういう風に
見た人がいる
ということの
生のログであって
そのことを詩に
詩という形式でまとめられている
っていうのが
すごく圧縮されていない状態の
言葉なのだとしたら
自分は
詩と
自分では
読んでいる
言葉を書いている
こうして普通に
働きながら
なんとなく心の片隅で
今自分は
働くために働いているのではなく
詩を研究するために
詩の研究の一環として
今こうやって
生きているんだみたいな
風に思うとき
どういう詩を書きたいのかなと
思うと
なんかまだ詩がやってないこと
っていうのが
もしあるのだとしたら
すごく圧縮率の高い詩
でも劣化しない
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圧縮方法があるんじゃないかなと思って
劣化しないっていうのは
どういうことかっていうと
オリジナル
っていうものがあるから
その
圧縮したものと
比較して劣化したっていう風に
思えるのだとしたら
オリジナルへの
復元を目指さない
圧縮方法
っていうのがあるんじゃないかなと思って
どういうことかというと
つまり
言葉っていうのは
その言葉の真意を
辿るための
手がかりではなくて
なんというか
それを読んだ人
の中で
立ち上がるような
その言葉が
引き金となって
何か別のものに
繋がってしまうような
そういう
言葉の
あり方があるんじゃないか
そう思うと
めちゃくちゃ読みやすくて
圧縮率の高い
言葉なのに
何か
引き金になり得るような
そういう詩があるんじゃないかなと思って
ちょっと思うのは
詩と読んでいるけれど
言葉に
っていうのは別に
文字
文字に印刷された文字だったり
ディスプレイに
映っている文字
っていうのは
ただの形式であって
こんな風に声を取って
時間軸を持った表現
タイムラインのある
もの
それに映像がついていても構わないかもしれないけど
そういうものが
そういう
言葉の伝え方もあるんじゃないかなと思って
ご視聴ありがとうございました
次回は字幕のみを作りましょう
ご視聴ありがとうございました
視聴してくださって 本当にありがとうございます。