2020-09-10 12:56

2020-09-10

川ラジオ / 物語

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一度成功してしまうと、その成功した時のことを何回も繰り返してしまう癖があって
美味しいものを食べた時、知らない美味しい店を見つけた時は
週に何回でもそこに通ってしまうし、コンビニとかで美味しいなって思ったら何回も買う。
食べ物ばかりですけれども、川に行く、めちゃくちゃ朝早く起きて川に行くっていうのも結構それに近くて
一度すごい清々しい朝をやってしまったので何回でもやってみたくなって
だんだんそのやりこみ度が上がっていくというか、昨日はこうだったのでじゃあ今日はちょっとこうやってみよう
みたいなのを積み重ねてたった一つのことをいろんなアプローチでやってみる。
それが良いとか悪いとかではないんですけど、その結果として今朝4時半に起きて近所の川に行くということになって
今日は9月10日の木曜日で朝5時半頃の川の音なんですけど
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すごくちょうどいい場所を見つけて、神奈川県川崎市から土手沿いをずっと歩いて
そうすると東京と神奈川をつなぐ割と大きめな橋が架かっていて
そこのそれを渡って東京に行くと川崎と違って東京の方は河原が手入れされているのがすごく綺麗になっていて
まあ大した違いでもないですけど、川ですけれども
東京側の川岸に降りてみると、小田急線の通っている橋の下あたりがすごくいいということに気づいて
ちょうど川の真ん中に草のようなものが生えていて、草の種、群れみたいなのが川の中枢のように生えていて
それがすごく京都の庭園みたいな、わびさびのような、結構奇跡的なバランスで生えているのと
あと河原のその石の感じとか、あと川の匂いが、川の水の匂いがするのと
あと朝に行くので、朝日がだんだんこう昇ってきて、空の雲が日の出の前はコーラルピンクみたいな
日が射してこれから昇ろうとしている日が雲に当たっているところがコーラルピンクのようになって
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そこに雲がもともとの白さと相まって、すごく立体感を持って見えて、何か一つの絵のような
またはコピー機にスキャンするときの紙をスキャンしながら紙を動かしたときのぐちゃぐちゃに動くイメージのような雲が
でもそれは日の出が終わってしまうと、日が完全に射すとだんだんとコーラルピンクはなくなっていって
あたり一面がコントラスト比を高める、ある一方の光からの影によって光が当たっているところと影が差しているの区別がすごくつきやすくなる
というところに小田急線が通り、誰も乗っていないロマンスカーが通る
というような、ここ最近は川に対してのやり込みが強くなると、朝5時半に河原で一人で立っているという状態になっているんですけど
冷静になっちゃいけないと思うけど、冷静になってみるとおかしいかもしれなくて、ただ一方でこんな状況でまともでいられないだろうというのがどこかあって
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まともでいる方がおかしいだろうみたいな気持ちもちょっとどこかにあって、そうなると多少狂っていてもいいので、自分の中でなんとなく納得できる過ごし方ができていれば、それはいいんじゃないかなと
31歳、独身の男性が朝5時半に河原で一人立っているっていうのはちょっと相対的に狂っているかもしれないけど、そんなにおかしいことでもないんじゃないかなと思いながら
仕事は毎日しているけれど、ビデオチャットもミーティングもしているんだけど、誰にも会わないものだから、誰かに会わないと物語は始まらなくて、一人でいる時は物語が起こらなくて、誰かに出会った瞬間に多分それが物語
として始まると思うから、物語のない一週間、二週間、一ヶ月、そしてだんだんやがて一年になっていく
それがいいことなのか、悪いことなのか、寂しいことなのか、豊かなことなのか、またちょっと分かってない
これはですね、在宅勤務が続いて、誰にも会わないことが続いて、おかしくなってないかなっていう会社員の死価が朝に10分くらい話すことで心の平穏を保つ時間になるんじゃないかっていう
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そういう試みを神奈川県川崎市と東京都の間の河原から多摩川の河川寺駅からお送りしました
何にもならない時間でしたが、散歩に付き合っていただいてありがとうございました。死価でした
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