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【#363】立川寸志 十八番を仕込む会 26/8/8
2026-08-09 12:24

【#363】立川寸志 十八番を仕込む会 26/8/8

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『中村仲蔵』圧巻でした。
ちょうど『思いがけず利他』(中島岳志)を読んだばかりで「偶然性」について考えているところだったので、雨の蕎麦屋のシーンにぐっと来ました。これも「思いがけず」の偶然性。偶然を引き受けて運命となる。
そして師匠伝九郎!めでたいシーンなのに涙が止まりませんでした。


#立川寸志 #立川只四楼
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サマリー

立川寸志による「十八番を仕込む会」の模様をレポート。古典落語「風呂敷」「『紀州』」「たがや」に加え、圧巻の「中村仲蔵」が披露された。特に「中村仲蔵」では、偶然性や師弟愛が描かれ、聴衆の感動を呼んだ。寸志の芸の深化と、昇進に向けた今後の活躍に期待が寄せられている。

「十八番を仕込む会」の概要と趣旨説明
はい、シェアする落語のシケです。 8月8日土曜日、日暮里サニーホールコンサートサロンにおきまして、 立川寸志十八番を仕込む会、13,14,15、 行ってまいりました。
これはですね、十八番を仕込むということで、 寸志さんのほうから大ネタ、中小ネタぐらいの分類でですね、
ネタの候補が上がってまして、 それに対して、お客さんが投票をして、それを3席掛けて、これを6回やって、 十八番を決めようという、まあそういう会でございますね。 僕、第1回に行ったのかな。今回は都合がついたので、 伺った次第でございます。
オープニングがですね、 普通に寸志さんが高座に上がられて、この会についての趣旨説明と、次回第3席を何にやるかという、 16、17、十八番の落語をどれを選ぶかというのがあるわけですが、少しは気を使ってくださいというかね、 配慮してくださいというようなね、
というのは、まあ寸志さんはもう皆さんご存知だと思いますが、来月真打昇進パーティー、 再来月に真打昇進披露興行というところで、今いち番忙しい状態のわけですね。 その中で『大工調べ』とかですね、言われても、こういう稽古が大変、みたいな。
一席目:立川寸志「風呂敷」
そんな話を冗談まじりにしたところでですね、 1席目は『風呂敷』。まあね、お上手だと面白いよね落語は。 寸志さん聴くたんびに思うことですが。ちょっとしたギミック、 横浜にイギリス人を見に行ったっていうギミックですね。
それと、おかみさんが可愛くバカなおかみさんという感じで、 もともとそういう設定なわけですけど、またそこに輪をかけて可愛くバカな感じですね。
で、この話をまとめようとする兄いのおかみさんは、 割といい感じになってるんですね。いい感じだけどちょっとホラー好きみたいなね。
なんかそういうこの微調整が、 寸志さんの肉体とピタッと合っていて、非常に心地よく聴けるっていうのが、 もう寸志ファンになってしまうというところですよね。
二席目:立川公四楼「紀州」
で、この会は2席目に前座さんが上がります。立川公四楼さん。 公四楼の公は公務員の公。個人的には立川談吉真打壮行落語会を、 仕切らせていただいた時に大変お世話になりました。中央区役所に40歳まで勤めた方です。
でですね、杉氏兄さんに倣って、 まだ完全には上がってないみたいなことをおっしゃってたネタがですね、『紀州』です。『紀州』はご存知の通り、地噺なわけですが、 これにかなりセリフを寸志さんが足して、地噺っぽさを消して滑稽噺に仕立てているというですね。普通の地噺ではない落語に仕立てているという、 そういう作品ですね。ちょっと難しいよね。寸志さんの歯切りのいい感じでスパスパスパッと聞けるから面白いというところがあるので、でもこれに挑戦するっていう談四楼さんのその勇気とセンスはなかなかいいなというふうに思いますね。やっぱりサゲはね、綺麗に決まって面白いですね。爆笑が出てました。
三席目:立川寸志「たがや」
で、寸志さんが戻ってきて、寸志さんこの日2席目は夏のお話ですね。『たがや』。出囃子が佃だったのはなんだろうな。談笑師匠とは別に関係ないですよね。
言い立てのところももちろんそうなんですが、地の部分も含めてね。花火の褒め方一つもとってもね。今の若い人の浴衣の着方がどうっていう話とかね。もうそのあたりからね。とにかくリズムが綺麗なんですよ。
リズムが綺麗で、一貫として心地よい緊張感が切れないので。こういう後半に言い立てが入って、かつちが入るというあたりが本当に心地よく聞けるんですよね。
いいですね。毎年夏、寸志さんのたがや聴きたいなっていうね。
夏の話としては僕は寸志さんが馬の巣も好きですけどね。
そんな感じで楽しく聞かせていただきました。
土瓶式っていうのを上手い具合に何度も使っていたのも良かったですね。
四席目:立川寸志「中村仲蔵」
仲入り挟んで3席目がお待ちかねでございます。
中村仲蔵。これね、いつだったかな。
ティアラこうとうでね。がっちり聞かせてもらってすごい良かったのを覚えてますけども。
今回はまたそこに輪をかけてね。いい感じでしたね。
もちろん長いんですけどね。でもこういうのはちょっと長く聴いていたいなというふうに思いますね。
やっぱりこれもね、地語りがしっかりしている上にね。
いろんな人の台詞が綺麗に乗っかっていくんですよね。
雨の情景なんかも本当に綺麗だし。
例えばその仲造が工夫をしていくわけですね。
小野貞黒を作るために。
そのどういうことをやったのかっていうのを語るところなんかも非常に綺麗で気持ちいい。
これは寸志さんの落語そのものではない、僕個人的な話なんですけども。
たまたま今ちょっと前に大ヒットした中島武先生の思いがけずリタという本を読んでまして。
この本何が書いてあるかっていうのはちょっと長くなっちゃうんですが。
これあの最初と最後のところに立川談志の分子モットーの話が出てくるんですね。
そのリタの例としてですね。
このあたりがね、気になって。
というか気になって読んでみたら男子主張がいきなり出てきたんでびっくりしたんですけども。
言ってみればその保守党は何かっていうそういう話ではあるんですが。
そんな難しい話はちょっと1回置いといてですね。
ただその偶然というものがあの価値というのについて書かれてるんですよね。
例えば贈り物をするっていうのは贈り手によって贈られてがちょっと支配されるっていうのはちょっと言い方としてはきついですけど。
そういう感じはありますよね。
そういう事例もこの本の中に出てくるんですが。
その一方でその行動を起こして起こして起こして毎日をしっかり生きた結果として偶然にもたらされるもののその尊さっていうことについて触れられていて。
まあやっぱりあんまうまくしゃべれないな。
この仲蔵のこの旗元に会うその雨の中でね蕎麦屋で旗元に会うというこのシーンはまさしくこの本の中で出てくる偶然性の話偶然性を運命として引き受けるって話だなぁと思って。
ちょっとねなんかそのシンクロしちゃったんですよね。
もし興味ある方がいたらですね思いがけずリタちょっと僕もねこの本完全に理解できてるわけではないんですが。
なんか今日それこそね偶然のその思いがけぬ体験だったなっていうふうに思いました。
なんかねあのえっと師匠誰ですかデンクロでしたっけのあの喜んでる感じがね。
だからお前は俺以上のいつ俺よりもはるかに一材でお前それがその世の中に認められて嬉しいっていうあの感じがねもうほんと泣けるんですよね。
もちろんその夫婦の情愛であるとか芸術家である役者が自らのためにですね自らをかけて勝負に出て敗れていくっていうところね。
破れたと思い込んじゃったっていうところですけどね。
この辺のね流れもまあもともとの文七元結いじゃねえやごめん。
『中村仲蔵』が持っているその話としての魅力っていうのもすごい響くんですがこのね師匠がその弟子のために喜ぶところがね特に僕は泣けますね。
これはもう寸志にはの仲蔵ならではのあの素晴らしさだというふうに思います。
いろんな仲蔵がねあってあの若手の仲蔵ベテラン仲蔵いろいろあってですねそれぞれに素敵なんですよ。
寸志にはの仲蔵その中でも僕にとってはもう本当に好きな仲蔵ですねまた聴きたいです。
今後の予定と寸志への期待
ということでこの会は次回が9月の6日どこだったっけな深川江戸資料館からでこれが最終回ちょっとこれ僕いけないんですけど。
これでまあその真打昇進前の立川寸志の仕上げということになるんでしょうか。
まあもともとね二ツ目昇進の頃から真打昇進みたいな感じでしたからねこの人は。
そこをさらにさらに芸を上積みをしてきたというところで本当にこの真打昇進が楽しみです。
ぜひ立川寸志さんの落語を聴いてみてください。
シェアする落語の四家でした。ではまた。
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