故郷への思い
おねがいしゃーす。
何かけて食ってんの?
これ、チリビーンズ作ったの。
作ったんだ。
今このハラペーニョも作ったの。ピクルス。
えー、ピクルスとか作るんだね。
めっちゃ作るよ、ハラペーニョ。あったら速攻作る。
流行ってるよね、今ピクルス。今っていうかもうちょい前からだけど。
ようやく気づいた、世間がピクルスの凄さに。
そうだよね。でも結構前からだよね。
街の人が、みたいなね。
漬物なんて誰でも作るじゃない。
たしかに。
やっぱね、ニックとか脱藩組だもんね。
そうだね。大脱藩だね。
もう帰る気ないだろね。
もう帰る気ないね。
そういう人がいてもいいっていうかさ。
いてるいるしね、やっぱり。
まあそうだね。
その土地では咲かない花が。
いいこと言ってるじゃん。
いやいや、そうじゃんだってね。
まあそうだね。
ニックがしぶしにいたところでね。
そうなんだよ。
なんつーの。老後そこに入り込む余白も別に残してないっていうかさ。
ゆくゆくは地元に帰ろうって言うつもりもないわけじゃん。
もう完全に脱藩の覚悟がある相当。
一回外に出て行ってふわっと将来は帰ろうかなってそう思う。
そこが決定的に違うところではあるのかなと思ったりはする。
友達の中でもね。
そうだよね。
故郷愛がないってわけじゃないんだけど、別にどこまで執着してるわけじゃない。
まあそれはそれっていうかさ。
そこで、咲かない花もあるじゃない。
地域文化の影響
簡単なそのワード。
あるでしょ、だって。
北海道とか竹全然入ってないわけ。
寒いから?
寒いから。
寒さダメな人。
山の様子とかで全然違うから。
今やってる林業のやり方みたいなのを北海道でやってて、
北海道ならではなのよ。
林業っていうよりは、こういうことをやってみたいから、
こういう山の生かし方をしてみたいみたいな。
薪とか炭とか加工品はいろいろあるんだけど、
北海道は結構そういう、あそこの人たちってもともと開拓民じゃん。
日本のアメリカ人じゃないけど、
本州から出て行った人たちだから、
すごいそういうバイタリティーみたいな感じるんだけど。
へー、そうなんだ。
めっちゃ食うね。
マムシをむしゃむしゃ食うのもなんか違うでしょ。
普通に獅子肉いるかとか言って。
めっちゃいい。
さばいて、ちゃんと切って持ってきてくれる分にはいいんだけど、
とりこいつって言ったらそのままイノシシがベーンってなってて、
さばくところからみたいなときになるとやっぱしんどいよね。
なるほどね。
好きな人だったらいいけど実はそういう感じじゃないじゃん。
ああ、まあそうだね。
母子家庭だし。
急に、急に何のためになるか。
どうなんだろうね。
脱藩組としか話が合わない部分はあるよね。
それはあるでしょ、それは。絶対にある。
俺も別に変える気ないもんな。
そうなんだよね。
社長の息子とかそういうしがらみだったりするわけじゃない。
あるんだろうけどね。
良かったよね、個人商店の息子で逆に。
本当だよ。
儲かってたらちょっと俺も揺らいじゃん。
次期会長の歌が約束されててみたいな。
そっちはいい感じになっちゃうよね。
なっちゃうんだろうな。
なっちゃうのかね。
どうなんだろう。
生きていける保証があるって強いよね。
で、もうそんだけ満たされてたら上昇志向なんかないでしょ。
ないだろうね。
もうその年から守るでしょ。
そうだよね。
割と若いときからその志向でさ、どっか諦めじゃないけど。
まあそうだね。
もう線引いてるよね。
確かに。そっちはそっちで覚悟もあるんだろうね。
そうかな。
弾くこともできるわけじゃん。
諦めっていう名の覚悟じゃない。
そうかそうか。
言った感じではあるよね。
そうそうそう。表裏一体だよね。
やっぱSNS出てきてから、スマホが出てきてからの時代と違うよね。
よくないよね。
まあ良くも悪くもだろうけど、いい部分も確かにあるじゃないですか。
今、この時代の渋滞。
渋滞もさ、俺たち今だとスマホもあって、ネットがあって、情報も知れて。
逆に今、ストリートにおける何とかみたいな価値が下がったとも言えるし、上がったとも言えるんだろうけど。
めっちゃ下がったと思うよ、俺は。
地方の若者にとってはすごい救いになってる部分はあるんじゃない?
いや、そうだね。
今俺渋滞に生まれたら東京に来てないと思う。
逆にね。
あのさ、ローカルボール。あれはもうやってないの?
今はほぼやってないよ。
同年代だから最近遊んでないみたいな感じ?
海外に住んじゃったりとか。
あ、そうなの?
そうそうそう。
え、それローカルボールきっかけで?
いや、もともと音楽やっててとか。
もともと日本ダリなんだよ。
で、移住しちゃったんだ。
そうそう。
じゃあもうやってないんだ。
バラバラっていうか、やりたいことまたやり始めたんだよ。
そうなんだね。
そういう友達って大事よね。
大事大事。
