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高見知英
SIDE BEACH CITY.の内部をお伝えするSBCast. Ch2。今回は前回引き続きまして、メールマガジンの内容からいろいろとお話をできればと思います。山口さんどうぞよろしくお願いいたします。
山口良介
はい、SIDE BEACH CITY.の山口です。よろしくお願いします。
高見知英
よろしくお願いします。
それでは今回のお話の内容としてはどのような内容にいきましょうか。
山口良介
今回はですね、高見さんに逆にお聞きしたくてですね、
泉区での泉寿荘というですね、老人福祉センターがあるんですけれども、そこでシニア向けプログラミング講座というのを開催していただきました。
この話をですね、ちょっとお聞きしたいと思います。一体どういったことをやって、どんな反応で、どんなツールだったかということを説明いただければと思います。よろしくお願いします。
高見知英
去年の12月から2月までの間ですね、こちら横浜市泉区にある泉寿荘というところで、60代から80代の方々を対象にしたプログラミングの講座というものを行いました。
まあ、高齢の方でもプログラミングってえ?って思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、やはり最近はテレビでも話題になることも少なくない、若宮正子さんという、今年89歳になったかなと思うんですけれども、
そちらの周りにiPhoneでプログラムを作ったというような方がいらっしゃいます。その関連もあって、同じようにいろいろとプログラミングをやられている高齢の方って実は結構いっぱいいらっしゃいます。
そういう方に何か同じようなことをやりたいなというようなことで、老人ホームの方から是非こういうような講座をやってくれないかということでご依頼いただいたのが、この泉寿荘でのプログラミングの講座になります。
今回使用したのはApp Inventorというマサチューセッツ工科大学が運営をしているサービスで、こちらはスマートフォンを模した画面にペタペタと、画面の部品、コンポーネントと言われるものですが、こちらを貼り付けていくという形式で画面をデザインしていって、
そのそれぞれ置いたボタンなどの部品をブロックを用いて、このブロックボタンを押したらこういうような動作をしますよっていうようなブロックを組み合わせることによって実際の動作を決めていくというような形のプログラム環境です。
このブロックの構成としては非常にScratchと言われるような子ども向けのプログラミング環境に非常に近いものとなっていて、このブロックの動作によって例えばタイマーを動作させたりとか、おみくじのように時々文字が変わるようなプログラムを作成したりとか、そういうようなことができます。
そしてさらにその作ったアプリケーションをお手持ちのスマートフォンに転送して、そして動作を確認することができる。
さらにこちらは一部のスマートフォンに限り動かないものもありますが、そのスマートフォンのアプリを自分のスマートフォンにインストールして持ち帰ることもできるというような環境でございます。
これが非常にApp Inventorの大きな特徴ということでございますね。
こんな環境を今回は使用してプログラムの講座を行いました。
山口良介
なるほど。これをやるにあたって、向こうから確か声をかけてきたと記憶しておりますが
高見知英
そうですね。今回はプログラミングの講座、実際どんなことをやるのかっていうのは全く向こうの方からの打診はなかったのですけれども、
じゃあプログラミングで何かできるようなことをしたらいいんじゃないかということでお願いいただいたというような形ですね。
山口良介
なるほど。実際にやってみて皆さんはいかがでしたでしょうか?
高見知英
ここはすごく積極的で、やはりこういうようなシステムは初めて使うという方も多かったですし、
画面構成がある程度若い人向けに作られているアプリケーションなので、
どうしても例えば高齢者の方々が画面の文字サイズを大きくしていたとか、
そういうような設定とApp Inventorの設定がかち合ってしまってちょっと画面表示がおかしくなるとか、
そのようなトラブルもあるにもあったのですが、
全体的には非常にスムーズに進めることができまして、
やっぱり皆さんの応用力の高さに驚かされる局面がたくさんございました。
山口良介
なるほど。
高見知英
実際にこうやってアプリケーションの作り方っていうのを学んで、
じゃあ自分で何かオリジナルで作ってみようっていうようなことをされている方も多くて、
本当に皆さんこういうようなプログラミングの講座っていうのを積極的に楽しみたいなと思ってらっしゃる方が多いんだなというふうに思いました。
山口良介
そうですね。
山口良介
おそらく応募された方は、もちろんやりたいから、興味があって、積極的にやりたいから受けられたというようになって、
なかなか参加者のモチベーションが高かったということで非常に良かったなというふうな形で聞いております。
逆にあれですかね、今後、なんかこれやって、当然講座は終了してるんですが、
今後何か動きとかあるんでしょうか。
高見知英
そうですね。やっぱりこのApp Inventorというものについては、結構いろんなところで使える環境ではあると思います。
実際にいくつか色々な事例を調べていたところ、
NPOがちょっとした自分たちの不便を解消するために作ったアプリを実際に運用しているなんていう事例も聞いたことがありますし、
そのほか、教育分野にも使おうというふうに使っている方とか、
あとは大学での研究の補助に使おうとか、そういうようなことを使ってらっしゃる方もいるという話は聞いていますし、
そういうようなもの、こんなものがあるよ、こんな環境があるよということをもっともっと話をしていくというのも良いのかなというふうに思いますし、
あとはプログラミングの講座という点においては、やはり今までプログラミングの講座というと、
どうしてもやっぱり子ども向け、小中学生向けということが主眼に置かれがちではあったんですけれども、
やっぱりこういうような大人向け、高齢者向けのプログラミングの講座というのも今後とも必要になってくるものだと思います。
やはりそれは子どもの環境を作るのは大人だということがあるからだと思うんですけれども、
やはり大人が何も知らないものを子どもに教えても、その環境を用意するのは結局大人になりますから、大人が何も知らないわけには多分いかないと思うんですね。
だからこそ大人向けに今回のApp Inventorですとか、そのほかいろいろな環境ですとか、
そういうような環境を提案して実際に大人向けの講座をやっていくということは、
自分たちSIDE BEACH CITY.にとってこれからも必要なことなのではないのかなと思っています。
山口良介
そうですね。今回はもちろんシニア向けということで、私どもの団体としては非常に珍しいケースだったかなというふうに思って、
実際にやってみてうまくいったというような話になったので、やっぱりこちらも力を入れつつ、
先ほど高見さんがおっしゃった大人向けですね。大人の方もやっぱり今の社会ですね、正直プログラミング知識あって全然損はないというか、
むしろあったほうがいいというふうに思ってますので、そういったところに力を入れていきたいなと思いました。どうもありがとうございます。
高見知英
やはりプログラミングは常々自分が言っている通り、本当に料理のようなものというふうに非常に身近なものであってよいかなというふうに思っています。
全然専門職に就かなくてもプログラミングを使うシーンというのがたくさんありますので、やっぱりそういうプログラミングの使い方、
地域活動でのプログラミングの使い方、いろいろと発信していければいいなというふうに思います。
山口良介
はい、どうもありがとうございました。今回は高見さんからシニア向けプログラミング講座についてお話を伺いました。高見さんどうもありがとうございました。
高見知英
はい、ありがとうございました。