2020-04-01 17:10

ep.108 星の王子様 朗読

「大切なことは目に見えない」星の王子様 朗読しています。
00:07
こんにちは、パリのアパルトマンからお届けします。フリーランスのSAKIです。
このラジオは、私SAKIがパリ生活やビジネス、読書で学んだことを配信しています。
皆さん、お元気でしょうか?
私はフランスで、ひきこもり生活が何日目かな?もう数えられなくなりましたね。13日目ぐらいに入りました。
はい、元気です。
はい、皆さん本当に体にお気を付けください。
私ね、何か数日前に一瞬体調悪くなったんですよ。
寝たら治ったんですけど、その時にね、めっちゃへこんなんですよ。びっくりするぐらい。
もしかして、みたいな。このタイミングで、この何か頭痛いし、熱みたいな感じで思ったんですけど、
そのね、すぐ治ったんでよかったんですけど、
やっぱり体が落ち込むと、体が悪くなると気持ちも落ち込むんで、
しかも今の状況だったら本当に尚更なので、
体調管理にお気を付けください。
タンパク質、ゆで卵とか食べて、日光浴びて、規則正しい時間に起きて寝るっていうことがいいらしいです。
他にもいろいろありみたいですけど、
私はとりあえずそれは最低限やろうかなと思ってやっております。
でもなんか家に皆さんいてね、
私結構毎日、スティーブ・ジョブズかなぐらい同じ服着てるんですよ。
家にいるから。
で、インスタでね、皆さん家でどんな服着てますか?みたいな質問をしたら、
すごい面白かったです。
回答が、毎日ユニクロですとか、パターン1ユニクロ、パターン2ユニクロ、それを1週間着回してますみたいな。
友達なんですけど、1ヶ月洗ってないパジャマ、同じパジャマずっと着てますとか。
そう、めっちゃ面白かったですね。
リラックスした姿で過ごされている方が多いみたいです。
今日はですね、ちょっとそういうリラックスしてる時間のお供になればと思って、
久しぶりに朗読しようかなと思います。
リクエストもいただいたりしててですね、嬉しかったんでまたやります。
ちなみにちょこちょこやってる朗読の回が一番再生回数多いんで、4回ぐらいやってるんですけど、
もしかしたら1人の人が死ぬほど繰り返して聞いてるかもしれないし、
何回か聞いてくれてる方がいるかもしれないんですけど、
需要が少なくともあるということで、私も読んでてね、落ち着くのでちょっと読もうかなと思います。
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今日の朗読する本は何かと言いますと、皆さんもご存知だと思います。
星の王子様です。
フランスのね、福津の名作ですけども、これをすごい大好きでね、
3冊、何冊ぐらいかな?4冊ぐらい持ってるんですよ。
フランス語バージョンと英語バージョンと日本語バージョンを訳してる人が何人かいるんですけど、
その訳してる人ごとに文章変わるから、2冊かな?
フランス2冊と日本2冊持ってます。
今読む本は日本語の本で、作者はサンテグ・ジュペリンさん。
フランスの作家であり、飛行士でもあった方です。
役はナイトー・アイサさんという方の文を読みたいと思ってます。
どうして今この星の王子様をチョイスしたかというと、
この本ね、一番有名な一文、一節がありまして、
大切なことは目には見えないっていうセリフが結構有名なんですよね。
で、今のこの状況でこれやなと思ったんですよ。
いつも大事なんですけど、この目に見えないことが大切っていうのはね。
でも今よりね、やっぱりその目に見える分かりやすい、
権力とか力とか、いい車とか、そういうものが意味をあんまりなさなくなって、
家族とかね、健康とかね、当たり前の日常とか大事なことが、
崩れてる非常事態だと思うんですよ。
だからこの大事なことは目に見えない。
ということをこの本、丸々一冊通して伝えている、
これを読もうかなと思いました。
まあね、これ全部読んだら2時間ぐらいになるんで、
最初のちょっとエピソード1ぐらいを読もうかなと思ってます。
じゃあ次のチャプターから読んでいきます。
星の王子様
6歳の時に読んだ、本当にあった話、という原子輪のことを書いた本の中で、
素晴らしい絵を見たことがあります。
それは上紙が一匹の獣を飲み込もうとしている絵でした。
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これがその絵のコピーです。
その本には、上紙は獲物を噛まずにそのまま飲み込む。
すると上紙は動けなくなって眠ってしまう。
消化には6ヶ月もかかると書いてありました。
僕はそれを読んで、ジャングルでは何が起こっているのだろうと考えてみました。
それから色鉛筆で生まれて初めて絵を描きました。
僕の初めての絵です。
それはこのような絵でした。
この絵怖くない?と僕はその絵を見せながら大人たちに言いました。
すると大人たちは、どうして帽子が怖いんだい?と言いました。
僕の絵は帽子ではありません。
象を消化している上紙の絵です。
大人たちにそう言われてから、今度はわかってくれるだろうと上紙の中身を書いてみました。
大人は理由を説明してあげないと理解できないのです。
僕の2番目の絵はこれです。
すると大人たちは、外側を書いても内側も書いても上紙の絵なんてやめて、
知理と歴史と算数と文法の勉強しなさいと言いました。
素晴らしい仕事ですが、僕が6歳で絵描きになるのをやめてしまったのは、
生まれて初めて描いた絵も、その次に描いた絵も理解されなかったからです。
大人たちは自分たちだけでは何もわからないのです。
何もかも説明しなければならないのでは子供は疲れてしまいます。
仕方がなく、僕は別の職業を選びました。
飛行機の操縦を覚えました。
そして世界中を飛び回りました。
知理は役立ちました。
僕は中国とアリゾナ州の違いがすぐにわかります。
夜間飛行では知理の勉強はとても役立ちました。
僕はそんなこんなで多くの偉い人たちと知り合いました。
飽きるほどに大人たちに囲まれて生活しました。
大人たちを間近に見てきました。
でも僕の考えはほとんど変わりませんでした。
物分かりの良さそうな人に会うたびに、僕は持ち歩いている初めて描いた絵を見せました。
本当に物分かりが良いのかを知りたかったのです。
でもその人の返事は決まって、それは帽子だね、でした。
だから僕は上髪の話も原子輪の話も星の話もやめて、その人にわかりそうな話題に変えました。
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ブリッジ遊び、ゴルフ、政治、ネクタイの話です。
そうすると大人は僕のことを物分かりの良い人間だと言って満足するのでした。
半分前に、さはら砂漠で飛行機が故障するまで、僕はきちんと話をする相手に出会えずに一人で暮らしていました。
ある時、飛行機のモーターが故障しました。
他のパイロットも乗客もいないから、僕は一人で難しい修理をする必要がありました。
僕にとっては生死を分けるような大問題でした。
何十日間飲み水が持つかどうかという状況だったのですから。
不時着した初日の晩に、僕は人里から何千マイルも離れた砂漠で眠りました。
ナンパして、イカダで太平洋を漂っている人よりも孤独でした。
夜が明けると、どこからともなく小さな声が聞こえてきて、僕はそれで目が覚めました。
僕がどれだけ驚いたかお分かりでしょう。
声はこう言っていました。
「羊の絵を描いて?」
「え?」
「羊の絵を描いて?」
僕はびっくりして飛び上がりました。
何度も目をこすってあたりを見回しました。
すると、小さな男の子が僕を見ていたのです。
絵を見てください。
これが、僕が後になって描き上げた一番上出来の男の子の絵です。
もちろん、実物と絵は違っていますよ。
でも、これは僕のせいではありません。
6歳の時に大人たちに絵描きになることを断念させられてからというもの、
上髪の内側と外側の絵以外は、丸切り描くことをしなかったのですから。
僕はびっくりして目の前に現れた男の子を見つめました。
僕は人里から何千マイルも離れたところにいたのです。
なのに、この男の子は道に迷っているわけでも、
疲れて仕方がないというわけでも、
お腹が減って仕方がないというわけでも、
喉が渇いて仕方がないわけでも、
怖くてたまらないというわけでもないようでした。
どう見ても人里から何マイルも離れている砂漠の真ん中で、
途方に暮れている子供には見えませんでした。
僕は落ち着いてから言いました。
そこで何をしているの?
すると男の子は、それがとても大切なことのようにゆっくりと繰り返しました。
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羊を描いて、不思議さの限度を超えると、
嫌だとは言えなくなるものです。
人里から何千マイルも離れたところで死ぬかもしれない。
この状況で羊の絵を描くなんてバカバカしい気がしました。
でも僕はポケットから一枚の紙と万年筆を取り出しました。
その時、僕は不意に地理と歴史と算数と文法の勉強しかしなかったことを思い出しました。
そこでその男の子に、少しムッとしながら、
絵は描けないよ、と言いました。
すると男の子はこう言いました。
そんなことはどうでもいいことだよ。
羊の絵を描いて?
僕は羊の絵など描いたことはありませんでした。
だからもう一度、絵は描けないと答えました。
そして代わりに象を飲み込んだ上髪の絵を描きました。
すると驚いたことに、男の子はこう言ったのです。
違うよ、象を飲み込んだ上髪が欲しいわけじゃないんだ。
上髪はとっても危険だからね。
それに象は大きすぎるよ。
僕のところは小さいんだ。
羊が欲しいんだよ。
羊の絵を描いて?
だから僕は描きました。
男の子は描くのをじっと見てからこう言いました。
ダメだよ、病気で今にも死にそうだもの。
描き直してよ。
僕は描き直しました。
友達は優しくにっこりと微笑みました。
多めに見てくれるかのようでした。
見て、これは羊ではないよ。
角が生えているもの。
僕はまた描き直しました。
でも今までの絵と同じように、男の子はそれが気に入りませんでした。
ヨボヨボだよ。
僕は長生きしてくれる羊が欲しいんだ。
と言いました。
僕は我慢の限界に来ていました。
飛行機のモーターの取り外しを急いでいたので、
こんな雑な絵を描きました。
そして投げ出すかのように男の子に見せました。
これは箱だ。
君の欲しい羊はこの中にいるんだ。
ぶっきらぼうにそう言うと、
男の子の顔がみるみる明るくなったので驚きました。
これだよ。こんなのが欲しかったんだ。
この羊は草をたくさん食べるかな。
なんで?
だって僕のところは本当に小さいんだ。
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心配いらないよ。
僕は小さな羊を描いたから。
男の子は絵を見ながら言いました。
そんなに小さくないよ。
あ、羊が寝ちゃった。
こうして僕は星野王子様と知り合いました。
この小説の本の初めの方なんですけれども、
朗読しました。
これ差し絵が本当はあって、
もちろん声ではお届けできないんですけど、
この今の話にあったように、
この絵も想像してその絵を見るという話なので、
絵がなくても想像できた方が楽しいかなと思ったので、
そのまま読みました。
どんな絵が描かれているのかなと思ったら、
また本を買って見ていただければいいかなと思います。
この本もね、
大人は本当に目に見えるものしか大切にしないと、
分かりやすいものしか信じなくて話が通じないと、
子供がプンプン怒っているわけですよね。
だから、今こういう時に、
小説とかでね、
大事なことは目に見えないっていうことを、
書いてる本を読みたいなって思いました。
はい、です。
じゃあ今日はこの辺でそろそろお開きということで、
また次回お会いしましょう。
それでは皆さん今日も素敵な一日をお過ごしください。
それでは。
17:10

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