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UTMF2022、先週末終わりましたけれども、今回のUTMF165系チャンピオンの西村裕一さん、お話させていただきます。西村さんおめでとうございました。
ありがとうございます。よろしくお願いします。よろしくお願いします。
もう、どういうか堂々たるというか、西村さんらしい走りというか、ご自身としても、たっきっと回進の出来ということだったんじゃないかと思いますけれども、
今日は自宅に戻られて少し疲れも癒えたところでしょうか?今は疲れとか疲労とかなく、どんな感じですか?
そうですね。すごくレースとしてはうまく走れたので、約100マイルなんで、どこかしらやっぱり走ってるときに足が痛くなったりとかっていうことがあるかなと思ってたんですけど、
ほとんどなくて、もう月曜日ぐらいから10キロ以上走ってます。
月曜日からですか?なるほど。今回、そうですね、今回このコースの変更とかが20日ですね、水曜日だったかな、に発表されたりとかして、
天使産地がコースから外れてというようなこともあって、これみんな条件同じだと思うんですけども、西村さんにとってはこのニュースは聞かれたとき、どんな風に感じになりましたか?
100マイル走ること、ほとんどお距離的には100マイル近く走るので、
これで天使産地がなくなったからといって、初めからペースを上げていくと、
やっぱり後半は持たないだろうなっていうのがまず一番初めに思いました。
三角系が得意な選手がいる中でなくなったっていうのは、僕にとって有利だったかどうかちょっとわからないですけど、
僕自身にとっては、そういうトレイル三角登りが強い選手にとっては不利だなっていうことは思いました。
なるほど。僕の思い込みかもしれませんけど、西村さんは山にあまりこだわらず走ること自体、トレーニングも割とロードで中心にやってらっしゃるという話も聞いたことあるので、
西村さんにとっては割と決して悪い変更ではなかったのかなと想像しましたけれども、やっぱりそういうことということで。
第1回から僕走ってるので、久しぶりに天使の山に登ってみたかったっていうのはちょっと。
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ちょっとこうレースの振り返りということで伺えばと思うんですけれども、スタートからそんなわけでグーっと下っていって、
ふもと43キロまでは比較的、藤の宮からは登りに、林道というか舗装林道みたいなのを含めた登りに転じてということで、
スピードレースになるかなと予想したところで、この区間は小原さんが前に出て、引っ張るような形だったんですけれども、
西村さんは決してそこに先頭は、さっきおっしゃったように押さえていくということだったのかと思うんですけど、周りの雰囲気とかペースとか、
どういう風にお感じになりました?みんな割と同じように考えて押さえる人が多かったって感じなんですかね。
スタートしてすぐは小原選手、それから大海選手、柴田芳生選手、
もう一人、誰か4人ぐらいは割と早い段階からも飛び出しをしている感じでして、その後ろに江戸井選手とか、
鬼塚選手、僕も含めた5、6人ぐらいの集団があるような感じでスタートした。
だんだん前に行った4人が、ペースが落ちてきたというか、おしゃべりが弾んで、
結局は藤の宮の江戸のちょい手前ぐらいから10人パックぐらいになっていくような感じでしたね。
じゃあそこは、決して西村さんとしても、その10人ぐらいのパックって早すぎるという感じではなくて、割とみんな様子を見てという感じだった?
出だしだけですね、早いなって感じだったのは。
あんまりスタートして下り機長っていう、そういう印象もあんまりなかったですね。
なるほど。
結構登ってるところもあったりして、あんまり下りかなって感じはしなかった。
なるほど、なるほど。
例の、送電線の下のところとかも小さいアップダウンを繰り返したから、あんまり下ってるって感じしないで。
下ってるんですね。
感覚的にはないですもんね。
なるほど。
そうすると、お互い100マイルの鉄則に沿ってというか、あまり前半は飛ばしすぎないという感じの、
みんながそういう雰囲気を共有したのかと思うんですけれども。
そこからやっぱり動き出したのは、ふもと出て橋田峠へ入るところ。
結構急なトレイルの上りが少しあって、そこからはトレイルのセクションに入りますけれども。
この間あたりからですよね、ちょっとこう、前後。
ちょっとバラケー。
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バラケて、小原さんも体調のせいなのか、トレイルのせいなのか、
そこに入ったということの影響なのか、ちょっと吸収されるような形になっていたと思うんですけれども。
このあたりは、西村さんご自身は、ここから勝負というか、ここからそろそろエンジンかけていくぞみたいなことだったんでしょうか。
レース的には、ふもとに入るちょっと手前のロードのところあたりで、結構集団がバラけたというのがありまして、
僕もペース上げたというわけではなかったんですけど、ちょっと前に言い聞かせてもらったこともあって、
そこから、いわゆる集団で走るということではなく、それこそ自分のペースでいくという時間がふもと手前から始まったんですけど。
元スコマではあまり順位の変動とかもなかったのかなと思ってまして、あっという間に終わっちゃったような感じでした。
ちょっとトラブルもあったんですけど。
トラブルというと?
補給するのに僕は小さめのこのプラスコにジェルを入れてるんですけど、それがちょっと空いてったんで、途中に雨が降ってきたのかなと思ったら、そのジェルが漏れてたんですよ。
これがベタベタになるみたいな。
ベタベタになっちゃいます。そんなことはありました。
なるほど。まあ、そうだったんですけど、元小事故までは、次の補給というか受けられるところまでは、わりと距離で言うと比較的大事に至らなかったんですかね。
そうですね。
その後、私、このライブ配信のモニターで見せたのはこの小事故でしたけれども、この時はマンバさんがこのディードしていて、その後ろに2、3分くらいは去ったと思うんですけど、その後に西村さんが来られたと思うんですけれども、この辺りは前にマンバさんが飛び出してったなというのは気づいてらっしゃったんですよね。
もちろん。
元スコからのバノラマ台とかのあたりですかね。ちょっとガスってきたので、ペース的には僕だいぶ落ちたところがあったんですけど、でもペースが落ちなくてもマンバ選手の追い上げというのはすごい早かったので、
これちょっと、最初はすごい明るい、2つライトを使って明るく進んでいったので、それに一緒に引かせてもらおうかなと思ったんですけど、もう全然ついていけるようなペースじゃなかったので、これは後半落ちてくるぐらいのペースに感じたので、ついていけずですね。
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いったというような感じでした。
西村さんもそこは落ち着いて、あえてついていかないというところの判断を、すごい懸命な判断だったということですかね。
それは多分誰でもついていけなかった。
正直を出て、確かフィニッシュだったか、表彰式だったかでおっしゃったと思うんですけれども、そこからこのフジパノラマラインのこの歩走路、この6キロぐらいあるかと思うんですけれども、そこから鳴沢のあたりで追いついたとおっしゃったかなと思うんですけれども、
そこはやっぱりここにいたなというか、やっぱりそうだったなという自分の判断の確かさを確かめたということになるんですかね。
結構AID出るときに3、4分空いてるっていうことだったので、まだ元気だろうと思ってたので、そこで追いつくとはちょっと思ってなかったですね。
正直なところ。
思ったよりも早く追いついたかという。
レース前から今回のこのUTMFは、皆さんのキララからが勝負だとか、たくさんの方がおっしゃいますけど、僕はロードをいかにハイペースで走れるかっていうのがポイントかなと思ってたので、なので小事故からのロードをちょっと頑張って走ろうというふうに最初から決めてました。
特に上位の選手にとっては、夜の真っ暗の中で車が時々行き交うみたいな感だし、あんまり走るモチベーションとしては応援する人もいないだろうし、なかなか孤独でモチベーション湧きづらいところで、
そこから先はもう西村さんの独断状というか、ここには気づかれてなかったかもしれないけど、結果としては、エイド通過するために後ろについてるママさんだったり井戸井さんだったりというのは、どんどんどんどん広がっていくという感じだったんですけれども、
そこから先は、結構それでも、宇都宮氷結の辺りでスタートからまだ72キロなので、距離的に言って半分も来てないぐらいのところですけれども、この辺りからは一人旅ということだったと思いますけれども、順調だった走りでしたか、後半は。
そうですね、順調でしたね。その後の紅葉台というか、桃自大、柱和田山の、あの辺りもすごく距離的にはすごく長くて、きつかったんですけど、割とあそこ走れたっていうのも大きかったのかなと。
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結構走れるか走れないかぐらいの緩やかな登りが続くようなところだったんですけど、そこはほぼ走れて行けたので、この間ではだいぶ空いたんじゃないかなとは思ってたんですけど、そんな空いてないですね。みんな走ってるし。
そうですけど、やっぱり僕ちょっと数字はチェックしましたけど、その後の、その先の次の映像が藤木ハイランドまでなので、途中はもしかしたら違ったかもしれませんけれども、藤木ハイランドの段階でもすでに差は広がってたと思うんですよね。
西村さんは後ろに何分離れてるかリアルタイムでは当然わからないわけですけども。
UTMFってね、普段外国人選手の早い選手がたくさん出てるので、UTMFの大会で戦闘を走るっていうのはなかなかできることじゃないですね。そういうこう要感というか、それをかみしめながら走ってたっていうのが大きかったですね。
次第に、そうですね、西村さんが朝日をご覧になったのはどこかな?キララぐらいですか?
キララは暗かったですね。二重曲がりに向かう途中でヘッドライトを外した感じ。
そうするといよいよ勝利確実、ずっと確実だったと思いますけれども、声援が聞こえて実感されるようになったのは藤吉田とかヘッドとかそのあたりって感じですか?
そうですね。まだ藤吉田ぐらいでは優勝確信するとかっていうことはなかったですけど、今までの江戸に比べてちょっとゆっくりした。
藤吉田うどんも食べたりとか、ちょっとゆっくりできたなっていう心のゆとりみたいなのはありましたけど、まだひと山ありますんで、まだまだだなという感じです。
そこから最後の下山、山から降りてきた途端に「はい、あなた優勝です」って言われましたよね。フィニッシュまでまだ少しあるところで決まるっていうのを山からポンと降りてきたところで、三浦忠さんとかいらっしゃって出てこさったと思うんですけども、私もモニターで中継のところ見てましたけれども、くりりついたっていうか、やったなっていう感じ、気持ち出てましたよね。
もうひとつ手前に一旦歩走路を横切るところがあるんですけど、そこでゴールが来ると思っちゃって、でもそこからまだ先あるっていうことを言われて、それで余計に順位確定のポイントで安堵感が出たっていう感じです。
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こここそ間違いないなと。そこからFUJICU HIGHLANDを通ってフィニッシュ、少しずつ人の声とか拍手で迎える人たちとか増えてきたと思うんですけれども。
「UTMFの魅力って何ですか?」とかって事前の取材で聞かれたりしてたんですけど、その時はあまり魅力ってないかなと思ってたんですけど、改めてゴールしたり、いろんな方がゴールされてるのを見たり表彰式したりとかっていうのを経て、
今思うのはやっぱりこの日本一の大会のお祭りのお祭り感がすごいあるレースで、そのためにみんなが努力して目指してきた大会なんだなっていうのをすごく感じましたね。
それがUTMFの魅力なのかな。そう言えば僕も第1回出たときスタートの盛り上がりがすごくて、そこを経験しただけで川口湖大橋ですかね。最初あれ、第1回最初走ったんですけど、そこぐらいで結構満足感があったのを思い出しました。
今ちょうどお話しされた通り、一村さんは2012年の第1回大会から13年14年と3度UTMF100マイルを完走されてますよね。その時は私の見た限りでは28時間台とか30時間台とかで、結構それも早いですけれども、優勝とかっていうところにまだだいぶ距離あるっていう感じだったと思います。
そこから2014年から数えると8年経って優勝。この8年間、西村さんがどう変わったのかっていうことを自分ではどんな風にお感じになりますか。
最近のトレーナーにいきなりポンと、今回失礼ですけど、マンバー選手とかも言わばノーマークの状態からいきなりポンと上がってくる選手っていうのをたくさん最近はいるかなというのを思ってるんですけど、
僕の場合は本当にすごくそこから長い時間をかけて小さなレースから優勝しててっていうような感じで今に至ってるので、よくここまで早くなりたなという感じですね。
西村さんの場合は陸上で実業団でとかっていうのはまた少し違うスポーツの経歴だし。
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大きな怪我がなかったりとかもやっぱりいいのかなと思いますね。
西村さんはどういう風に成長しているのかというと、僕は今、同世代というか、僕よりももう少し年齢が、僕よりは年齢下ですけど、40歳ぐらいの方とかにかつとっては大きな夢を成し遂げたということも言えるのかなと思うんですけど。
これから目指す方もいるかと思うんですけど、僕28歳からなんです、走り始めたのが。
それまでの陸上経験とかはないですし、そんな僕でも長いことやってるとここまで早くなれるんだっていう一つの夢があるというか、やればできることもあるんだなっていうね。
始めた時本当に表彰台を立ってる方って、40歳前後ぐらいの方が多かったので、その時僕20代だったので、30代強いなとか40代強いなとかいうのが思ってましたね。
私、今回の映像とかの取材されてた方とかにちょっと話す機会があって、西村さんがレース走ってる時、滋賀県のご自宅の方ではライブ配信をご家族ご覧になっていて、
子供たちがパパが映ると、それをスマホで撮影してたっていう様子を伺いましたけれども、子供たち、奥さんもきっと喜んでますよね。
喜んでました。
お子さんから何かありました?パパに対して、ねぎらえる言葉というか。
奥さんからですか?
奥さんからはね、あれですね、なんかちょっと増位存在になったような気がする。
スターに、みんなに憧れのスターになっちゃったと。
そんなこと言われました。
お子さんたちは何かありましたか?
子供たちは、なんかキャーキャー言ってるだけで、独断言葉があったわけじゃないですけど、でもなんかすごいっていうのは、わかってるような感じなので、眼差しがちょっと違ったかもしれません。
よりちちょうやい?
それでも帰ってきたら、二言目ぐらいからはすっかり現実に引き戻されて。
家のことって感じになりましたけど。
何かね、何でもいいんですけど、一生懸命やってくれたらいいなと思います。
積み上げていけば頂点に立てるっていう、まさに。
それをね、無理やり伝えようとしてるんですけど、やっぱ無理やりではちょっとダメ。
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なかなかね。
自分で感じ取ってくれないとダメです。
ちょっとずつ大きくなればまたその話とかもきっと伝わりますよね。
ちょっと先の話するにはまだ早いかもしれませんけど、今後のシーズンの西村さんの予定、以前もちょっと伺いましたけど、改めてちょっと聞かせていただければと思うんですけど、目標とかレースとか。
次は5月の冷え山50マイルで、来年の世界選手権の選考レースになってますので、それを目指していくということと、あと8月UTMB。
9月に新越出ようかなと思ってます。新越はどっちにするかはまだ決めてないですけど。
その後、11月に世界選手権があるので、でも破折ねとかも出たいなと思ってます。
破折ねあるとすれば10月ですね。
そうするとちょっと日程的にしんどいかなと思ったり。
まず破折ねクリック合戦が勝てるかどうかでいこうかもしれない。
そうですね、時間帯がうまく合うように。
それが0時間も難しいですよね。
レースも西村さんが18-19と優勝されてますよね。その意味では相性のいいレースですね。
もちろん世界選手権も、UTMBはまさに世界のトップ選手とワクワクするようなレースになるでしょうし。
ありがとうございました。
今年のUTMF165系男子チャンピオンの西村裕一さんにお話しを伺いました。西村さん、ありがとうございました。
ありがとうございました。
ご視聴ありがとうございました。