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2026-03-02 05:21

【1368】2026/03/02 アダプターという発想 ― 電池から考える暮らしの知恵

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2026/03/01

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おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。
この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
このほど、壁掛け時計の電池が切れました。裏を見てみると、単に電池です。
ああ、炭酸じゃないのか。残念!って思いました。
私の暮らしはほぼ炭酸電池中心なので、しかもほぼ10電池です。
なので、単2電池って持ってなかったんです。
で、買い出しに行ったんですけど、電池は買ったんですが、サイズを間違えて単2じゃなくて単1電池を買っちゃいました。
ということで、これまた失敗です。
その後、お店に行っても買い忘れる日が続いたので、
時計が正しい時間を告げないまま、ずっと壁にかかっているという状態が何日か続いていたんです。
もうこれは自分のことを信用してはいけないと思って、ネットでの買い物ついでに電池を買おうと思いました。
それで、どの電池がいいかなって見ていたら、電池アダプターというものを見つけました。
それはどういうものかというと、単3電池をそのアダプター、プラスチックの筒に入れますと、単2サイズになるというものです。
そして、それを入れたら、ちゃんと時計が動きました。
アダプターってすごい良い発想ですよね。
足りないものを買い足すんじゃなくて、今あるものを生かす。
生かせるって最高だなと思いました。
サイズが違うから無理なんじゃなくて、工夫でつなぐことができるとはと。
ほんと時計がちゃんと動いた瞬間、とっても嬉しくなりました。
そもそも単1、単2電池って今も活躍しているのかという話なんですが、ちゃんと現役なんです。
大型の懐中電灯だったり、防災ラジオ、石油ストーブの点火装置だったり、
一部のおもちゃとか、業務用機器などではちゃんと活躍しています。
容量が大きいので、長時間使う機器には向いています。
単3電池が主流になったのは、機器が省電力化したからです。
LEDとか電子回路の進化で、少ない電力で動くようになったということで、
小型電池で足りるようになりました。これも技術の進化ですね。
このお話、もう少し理科寄りのお話をしますと、単1も単2も単3も単4も、
全部1.5Vと書いてあります。すべて1.5Vです。
サイズは全然違うのに、電圧は同じです。
じゃあどうして1.5Vなのかと言いますと、電池の中で起きている化学反応の性質で決まるものなんです。
一般的な乾電池は、マンガン乾電池とかアルカリ乾電池ですよね。
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その中身って、マイナス極では亜鉛、プラス極では二酸化マンガン、
この2つの物質が反応して電子が移動します。
この組み合わせだと、理論上およそ1.5Vになるんです。
電池のサイズではなくて、材料の組み合わせで電圧って決まるんです。
じゃあこの電池のサイズは何かというと、電圧ではなくて容量の違いなんです。
つまりサイズが大きいほど中に入っている材料が多いということですから、
たくさんの電気を長く出せるということになります。
パワーの強さに違いはないんですね。
なのでアダプターで大きさを整えれば使えてしまうということになります。
ちなみに獣電池は1.2Vのものが多いです。
エネループなんかは1.2Vです。1.5Vじゃないんですね。
電圧低いけど大丈夫?って思いますが、これは材料が違うだけなんです。
ニッケル水素電池は化学反応の特性上およそ1.2Vになるんですが、
安定して電流を流せますので、多くの機器では問題なく使えます。
さてアダプターの話に戻りますが、
サイズは違っても電圧が同じだからこそ変換して使えるというわけなんですね。
もし単2が3Vで単3が1.5Vだったりすると、アダプターはそもそも成立しませんが、
共通の規格があるからこそ工夫が生きてくるというわけですね。
もしかしたらこれは社会の仕組みにも似ているなと思っていて、
違いをなくすんじゃなくて、違いを生かすための共通部分を持つということ。
それがあると世界はずっと柔軟になるんじゃないかなって思います。
今回の電池アダプターは、ないものを投げくんじゃなくて、あるものを生かすという発想を教えてくれました。
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それではまた明日。
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