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【1498】2026/07/10 「バス係数」から考える、去り方の作法
2026-07-10 04:58

【1498】2026/07/10 「バス係数」から考える、去り方の作法

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2026/07/10

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おはようございます。 花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。
この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。 先日、私が関わっている仕事で、体制が変わることになったものがあります。
詳しい経緯については、まあ置いといてなんですが、思い出したのは、バス係数という言葉です。
バス係数というのは、チームの中で何人いなくなったら、そのプロジェクトが立ち行かなくなるか、という数字です。
もし、誰かが急にバスに引かれてしまったら、というような、少し物騒な例えに由来している言葉です。
実際にバスに引かれるという話じゃなくて、転職とか退職とかあるいは病気とか、そういった形で長期離脱するということも同じように考えます。
物騒すぎるということで、別の呼び方もあります。 バス係数ではなくて、トラックナンバーって言ってみたり、ハネムーンナンバーって言ったりします。
ハネムーンナンバーっていうことで言うと、何人がハネムーンに出かけてしまったら破綻するのか、という少し柔らかい言い換えになります。
この数値が1ですと、かなり危うい状態です。 その人しか知らない、その人しかできない、という状態のことだからです。
企業の中で不正が行われたりするのも、こういう状況になっていることが多いです。 システムの世界ではこれを単一障害点と呼びます。
そこが壊れたら全体が止まってしまう、たった一つの箇所ということを指す言葉で、 英語ではシングルポイントオブフェリア、略してSPOF、SPOFと呼ばれることもあります。
シングルポイントオブフェリア。 身近な例えで言うと、家族の中でも起こり得ます。
家族の生活のすべてを一人だけが把握しているケースです。 その人が急に倒れてしまうと、下着の場所さえも誰もわからない、なんてことも起こります。
これもバス件数が極めて低い状態ということです。 この考え方はエンジニアの世界の本にもたびたび登場していまして、
本のタイトルで言うと、チームギークであったりとか、 Googleのソフトウェアエンジニアリングといったような本の中に出てきます。
組織作りに関心のある方はぜひ読んでみてください。 このバス件数を高めるためには、書類を残すことだったり、知識を共有することだったり、
日頃から複数人で作業することが大切だというふうにされているんです。 ある会社では前触れもなく、明日あなた休んでねというふうに伝えると、急に誰かが抜けて大丈夫かどうか、
日頃から試しておくっていう、そういうわけなんですね。 こういうユニークな休暇制度をとっている会社もあるそうです。
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立つとり跡を濁さずという言葉があります。 去るときこそその場をきれいに整えて去るべきだ。
立ち去る者は跡が見苦しくないようにきれいに始末すべきであるという日本のことわざです。 退職とか引っ越しなんかの節目で、引き際は美しくあるべきという美徳とかマナーを表す際に用いられます。
ただ、仕事においては私はもう一歩踏み込んだ考え方が絶対に必要だと思っていて、立つとり跡も濁さず回るように、ことわざを少しだけ言い換えるならそんな感じになります。
どういうことかというと、それはきれいに去ることだけじゃなくて、去った後もその場がちゃんと回っていく仕組みをあらかじめ作って去ること。
これが必要だって私は思っているんですね。 最低限引き継ぎは必要ですよね。これは誰でもやると思いますけれども。
さらにチームで動いているのであれば、引き継ぐその方がスムーズに動けるように整えていくということ。
それも去る側の仕事の一つなんじゃないかなって思うんです。 というかそこまでやることが最低ラインだって私は思っています。
私はフリーランスで仕事をしていますので、いろんな団体と関わり合いながら様々な分野の活動をしています。
そんな時、自分がいなくなっても回る形を日頃から意識していまして、できるだけ自分のファイル、自分が作ったファイルとか共有できるようにしているんです。
バスケース1のままで去る人には絶対なりたくないですし、そういうイメージを持てる人たちと一緒に仕事をしたいなって思っています。
この配信はアップルポッドキャスト、他各種プラットフォームでお届けしています。
リッスンではこの配信のテキスト版を公開しています。 併せてご覧ください。
それではまた明日。
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