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2025-03-25 05:31

【1026】2025/03/25 猫の発情期と TNR活動

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2025/03/25

サマリー

このエピソードでは、猫の発情期やその影響、さらにTNR活動について説明されています。TNR活動は、猫の繁殖を管理し、地域社会との調和を図る重要な取り組みとして紹介されています。

猫の発情期とその影響
おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。 この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
毎朝更新している、恋の日記です。今日も最後までお付き合いください。 昨晩、防災無線が私が住む市内の建物火災の発生を告げました。
割とすぐに沈下されたんですが、この時期はやっぱり乾燥していますので、引き続き火の取り扱いには注意したいものです。
防災無線の後は、切ないような赤ちゃんのような猫の鳴き声が聞こえてきました。
時折、ガツンと当たる音が聞こえて、とっくみ合いでもしていたんでしょうかね。 ちょっとびっくりしましたけど、猫たちの発情期なんですね。
猫の発情期は、日照時間が長くなる春から夏にかけてがピークです。 メス猫が出すフェロモンに誘われてオス猫が集まってきます。
その結果、あの特徴的な鳴き声だったり争うような行動が起こるんですね。 赤ちゃんの鳴き声のようで切なくもあり、でも一方で近所迷惑にもなってしまいます。
そこで登場するのが、TNR活動というものです。
TNRはアルファベット頭文字なんですけど、何の頭文字かっていうと、トラップ、ニュートアー、リターンの頭文字です。
トラップは捕獲、ニュートアーは不妊去生、リターンは元の場所へ戻すという意味です。
野良猫を捕まえて、動物病院で手術をして元の地域に戻す、これがTNR活動です。
どの猫が手術をしたのかがわかるように、耳先はV字にカットされています。 この耳の形、桜耳って呼ばれているそうです。
さて、TNRの考え方ですが、海外で先に広まったもので、イギリスとかアメリカでは1990年代から、そして日本では2000年代に入ってから、動物愛護団体だったり一部の自治体が取り入れ始めたそうです。
ただ今のところ全国的に見てみますと、まだまだ一部に留まっているのが現状のようです。
活動はボランティアが中心で、費用も慈悲で賄われることが多いので、猫のことは気になるんだけどどうすればいいかわからないっていう人が多くいるようです。
でも最近では自治体が助成金を出したり、地域で地域猫として見守る動きも少しずつ増えてはきているようです。
例えばどんな取り組みが行われているかというと、東京都世田谷区では地域のボランティア団体とか町内会とかが協力して活動が行われています。
区では1頭につき最大5000円の助成金が出たりとか捕獲機の貸し出しも行われているそうです。
活動に参加する人には講習会が行われてもいますし、あとは活動中ですというプレートも提供されているようです。
もう一つ例を挙げるとすれば、横浜地域猫活動という名前で、市を挙げた取り組みが横浜市では行われています。
TNR活動の重要性
地域の人が猫の世話や見守りを行う体制を整えていて、不妊手術の費用も一部助成されています。
動物愛護センターでは活動に興味のある人に向けた講座もやはり開かれていて、猫をどう減らすかではなくて猫とどう暮らしていくのかという取り組みが行われています。
でも考えてみると、TNR活動というのは人間本位の活動だなという声が聞こえてきそうです。
猫にとって発情期って恋の季節なんですよね。自然のままにしておけばいいんじゃないかという声もあります。
結構多くあります。ただその自然の営みが人間社会と重なった時にはどうかというと、やはりいくつか考えておかなければいけないことがあります。
その自然な繁殖が繰り返されることで猫たちは年に何度も妊娠してしまいます。
そしてその結果、栄養不足だったり、感染症だったり、交通事故だったり、厳しい環境で命を落としてしまう子猫たちがたくさんいるんですね。
さらに都市部でいうと、鳴き声による苦情だったり、ごみを荒らされたりとか、糞尿のトラブルなんかもあったりしますので、人間との生活環境の衝突って避けられないんですね。
自然のままでいさせてあげたいという優しさはもちろんわかるんですが、これクマにも言えることだと思うんですけどね。
共に暮らす上での調和をどう考えるのかというのがやっぱり大切な視点だなって思います。
この配信はアップルポッドキャスト他各種プラットフォームでお届けしています。
それではまた明日。
05:31

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