投票所でのゼロ票確認
おはようございます。 花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。
この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。 毎朝更新している声の日記です。今日も最後までお付き合いください。
秋田県では、知事選挙戦が始まっています。 現職の知事が今の任期限りで退任するのに伴って、16年ぶりに新たな県のトップが誕生します。
期日前投票が昨日から始まったんですが、初日の昨日、私は早速投票を済ませてきたんです。
狙ったわけじゃなかったんですが、私はその投票所で一番乗りだったんです。 一番乗りって一つ役割が与えられるんですね。
係の方が、投票箱の鍵をすべて外して、3つぐらいあったと思うんですが、全部色違いの鍵です。
それを外して、投票箱の中が空であることをご確認いただけますか?と言われました。 これは、0票確認と言って、投票開始前の投票箱に何も入っていないことを確認する作業なんです。
法令で定められた作業で、全国すべての投票所で行われています。 私は、もうそんなことがあることも知らず、実はのんびりと出かけていったんです。
普段であれば、うちの近所の投票所に行くんですけど、その投票所では、昨日が初日ではなく、31日スタートだったんです。
投票先を決めていたので、待つ必要がないと思いました。
私は、市の端っこに住んでいるので、市役所に行くのは 結構遠いと思ったんですが、1日のリズムが 崩れないようであれば、行ってもいいなと思って、8時半スタートに 合わせて、なんとなく出かけていったんです。
1本道を間違ったので、回り道をしたんです。
ついたのは、8時36分だったんです。
それなのに、1番乗りだったんです。
1番乗りだったものですから、選挙管理委員会の方々も、初めての作業だったと思うんです。
なので、もたつき気味だったんですよね。
入場券を持って行きましたけど、入場券を渡してから、投票用紙が手元に来るまで、結構時間がかかりました。
なんか機械の不具合があるな、みたいなので、ガチャガチャガチャガチャやってるしね。
そういう光景もまた、ちょっと新鮮だったんです。
選挙って、私はほとんどが、期日前投票で出かけていきます。
投票先が定まらないんだったら、それは悩みますけど、定まっているんだったら、もう当日何があるかわからないので、もう行っちゃった方がいいなっていうので、基本的に期日前投票をしています。
その頃には、選挙管理委員会の方々も手順とか、もう慣れたもんなんですよね。
なので、こんなもたつく感じって、これまた新鮮な姿でしたし、1番乗りだからこそ見える景色というか、とてもとても特別な経験でした。
後から調べてみますと、この体験ができるチャンスっていうのは、期日前投票の初日、つまり昨日みたいな時と、それから投票日、当日だけなんですよね。
ですから、この1番乗りを狙って投票所に並ぶ人たちがいるっていうことを知りました。
こういう人たちのことを、ゼロ票確認ガチ勢って呼ぶようでした。
なんと、千葉市の選挙管理委員会は、ゼロ票の確認を行った有権者に感謝状を渡しているそうです。
ガチ勢の人たちにとっては、こんなことされたら、ますます燃えますよね。
ゼロ票確認ガチ勢は、我先にと早朝の投票所に向かうわけですから、私が行った投票所にはガチ勢はいなかったということですね。
それでも全国を見渡してみると、こういうことに燃える人たちがいるっていうこと。
そして、今回とても面白いなと思ったので、また次回もチャレンジしたくなりました。
知事選挙候補者の討論
さて、秋田県知事選挙なんですが、年明けから候補者のいろんな話を聞いてきました。
自分の目で見て、耳で聞いて、自分の意見で、自分の気持ちで投票しようと思っていて、ある会場では質問もしました。
そして、候補者の討論会というのがあったんですけど、それを聞いて、またさらに気持ちを固めたっていう感じです。
言ってみれば、具体と抽象でした。
少子化、人口減少って、全国どこでもみんなその問題は抱えていますよね。
その中でも、秋田は特別にその減少率が高いんですね。
どんどん人が減っています。
それが課題だっていうことは、もう明らかなんですけど、明らかなその課題を、どんどん悲しいストーリーに仕上げていって、そこにメスを入れる、しっかりやっていくという言葉を中心に発する抽象的な人。
一方で、さまざまな課題を挙げた上で、全て少子化、人口減少につなげた上で、具体的な策を探ろうと提案する人。
両者は同じようなことを言っているようでいて、全く次元が違う話をしているなと、ステージが違いすぎるなというふうにも思いました。
悲しいストーリー、お涙ちょうだいだけでは「政」はできないと思います。
もし抽象側に群馬絵が上がったとしたら、2,3年は立ち遅れるなと私は感じています。
ということは、これ遅れたら、もっともっと秋田は後退してしまうっていうことです。
さっきも言ったんですけれども、あの人がいいって言ってるからとか、SNS発信を上手にやっているからとかで決めずに、10年先に今のこの時を振り返った時に、あの時この人に投じてよかったと自分が思うだろうなっていう人に入れてきました。
秋田県知事選挙の投票日は4月6日日曜日です。
ゼロ票確認ガチ勢にとっては、期日前投票初日ではなく、投票日、その日が大事みたいです。
もし早起きして一番乗りすることができれば、ゼロ票確認ガチ勢の仲間入りができるかもしれません。
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それではまた明日。