防災花火の概要
おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。
この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。 毎朝更新している声の日記です。今日も最後までお付き合いください。
防災花火というイベントがあります。 リンクを貼っておきますので、ぜひそちらから飛んでみてください。
防災意識を高めるために行われる特別な花火イベントです。 行われるのは3月11日火曜日です。
東日本大震災から14年目となるその日に、東京と川崎で3.11防災花火が開催されます。
これは被災者の追悼と震災の記憶を未来の防災につなげることを目的としているもので、避難場所として指定されている3カ所から打ち上げられます。
具体的には明治神宮外苑、東京都立駒場高等学校、川崎市河川敷、この3カ所から花火が打ち上げられます。
この取り組みは避難場所の設置距離と花火がきれいに見える距離がほぼ同じであるということを利用して、これはおよそ2キロ以内という感じなんですけど、
自宅周辺から花火が見えることで近くの避難場所を認識してもらおうという試みだということです。
2キロという数字が出てきましたけど、2キロぐらいまできれいに見えるという範囲だとすると、高さは100メートルから150メートルぐらいに打ち上がるような花火が使われると思います。
あまり高くはないですね。花火の打ち上げの高さとしては低めの設定という気がします。
じゃあどうしてこんな低い設定なのかって言いますと、あまりにも打ち上げの高さが高すぎますと、見た目では避難場所の具体的な位置を把握しづらいんですね。
ここ、避難場所はここですよということを認識してもらうためのものなので、あくまでも防災花火はサインとして使われるものだということですね。
それから高く上げてしまうと、2キロどころか遠くからも見えてしまうと、遠くからも集まってきてしまうというリスクがあります。
安全エリア内で見ることができる、その見ることができる範囲が限定されるということがまた大事だったりします。
ということで打ち上げ場所からおよそ2キロ以内で花火がきれいに見えるようにというような設計だということですね。
2キロって言いますとゆっくり歩いて30分ぐらいということでしょうか。
歩いて避難可能な現実的な距離として設計されているということなんでしょうね。
災害時って交通機関が利用できないこともありますので、徒歩圏内で避難できる場所を確認できるっていうのはいいですよね。
花火の意義と効果
防災花火ということなので、特別な観覧エリアとか設けてるわけではありません。
なので、もし生で見たいということであれば、そのお近くまで、本当にお近くまで行くっていう必要があります。
あとどうやらライブ配信も行われるみたいなので、3分から10分ぐらいの短い間ではありますので、どんなイベントなのかなというのはちょっと確認したいなと思っていますので、私はライブ配信で見てみようかなと思っています。
これ打ち上げ花火がいいのは、何と言っても遠くからでも見つけやすい、確認しやすいということですね。
光だけじゃなくて音もありますからね。特に夜間とか非常時、避難場所がどこにあるのかを直感的に示してくれるのはいいなって思います。
避難所がどこにあるのかを地図とか案内板で確認するのは、パニックになった時ってちょっと難しい時もありますけど、花火であればすぐに確認できます。
今回このイベントが行われるのは夜なんですが、災害はいつ起こるかわかりませんので、昼も昼花火を使ってやったらもう一つ意識が高まる気がします。
やっぱり花火って希望とか安心感を与える力があるんだなって思います。
災害時の不安な気持ちを少しでも和らげたりとか、避難行動を促進する効果もまた一方で期待できるというのは本当にいいツールだなって思います。
この防災花火は単なるこっちだよっていう合図だけじゃなくて、その誘導するだけじゃなくて、心の面、心理的な面でも災害時の安心確保に役立つなって思います。
打ち上げ花火が防災と掛け算したら、またいろんな可能性があるなと改めて思っています。
平和と安寧を願いつつ、この防災花火という試みも全国に広がっていったらいいなって思いますし、今回ライブ配信、私はチェックしようと思います。
URLも貼っておきますが、ライブ配信は3月11日火曜日午後6時30分からスタートです。そして実際の打ち上げは午後7時からです。
この配信はアップルポッドキャストほか各種プラットフォームでお届けしています。それではまた明日。