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おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。 この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
今日も最後までお付き合いください。 昨日は、秋田市内のスーパーで大変なことが起こりました。
スーパーの遺徳は、秋田県と青森県で28店舗あります。 その中の、土崎港店にクマが侵入したんです。
開店前の6時20分頃、クマに襲われて、従業員、40代の方だったみたいなんですが、頭や顔などに怪我をして病院に搬送されました。
命には別状なかったようなんですが、店内には、この襲われた男性の他に20人ほど従業員がいたということでした。
この土崎港店は、お隣が警察署なんですね。 20人ほどの従業員は、そのお隣の警察署に避難したということでした。
クマはどこから店舗に入ったのかというと、自動ドアなんですかね。 この遺徳土崎港店のお近くの建物で、こんな張り紙をしている建物がありました。
クマが入ってくるので、自動ドアは現在手動にしていますので、手で開けてきてください。 こんな張り紙です。
手動で開けるっていうことは、クマには難しいことですからね。 と考えると、人ってすごいですよね。
人ってドアを手で開けられますからね。 人って高度な動物なんだなって思いますね。
自動ドアのお話なんですけど、自動ドアはものすごい形で進化を遂げてきています。
自動ドアの始まりは、なんと紀元前1世紀のエジプトまで遡るということなんですが、現在の自動ドアの元祖となるものが登場したのは、ずっと後の20世紀なんですね。
足元のセンサーで、人を検知してドアを開けるというもの。 これが発明されたのは、1954年のアメリカのことで。
すぐにスーパーやホテルで採用されていって、世界中に広がっていきました。 日本では60年前の方の東京オリンピックの時、ビルの建築ラッシュがあって、その時に一気に普及していったということです。
現在日本では200万台以上の自動ドアが稼働されていて、世界で一番自動ドアが多い国と言われているそうです。
こうやって普及する中で、ものすごい進化を遂げてきたのが自動ドアでもあるんですが、この進化って何の進化かというと、センサー技術の進化です。
最初は足元のセンサーで人を検知していたというお話でしたけれども、これって圧力センサーというもので、つまり体重を検知して開閉するという仕組みだったんですね。
ということは軽すぎると検知してもらえなかったり、あるいは重い荷物を置いただけでドアが開いてしまうということもあります。
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それが1980年代に入りますと赤外線センサーだったり、超音波センサーなんかが開発されていって、感知精度が格段に向上していくんです。
そうやってより安全に、そして効率的な自動ドアが出てきました。
最近ではAIを活用したセンサーも登場しているということで、人がこっちに向かってきていてまさにドアを開けてほしいと思っているというような、
そういう人の動きとか人の意図を汲み取ってドアを開けるみたいな、そういうセンサー技術も登場しているということです。
これからの自動ドアはどういうふうに進化していくのかっていうと、例えばですけど、今手をかざしてくださいみたいなドアありますよね。
あれがさらに音声だったりとか、ジェスチャーしてくださいとか、そういうことで開閉するみたいな、
おそらくそれはクマにはできない、他の動物にはできないと思うので、人をちゃんと動物と分けていくみたいなことができるようになっていくと、
今回のようにスーパーにクマが入ってくるみたいなことは防げていって、安心して仕事ができたり、安心して買い物ができるということになっていくかなと思いました。
去年は山に木の実があんまりなくて、里に降りてくるクマがたくさんいたというので、非常に秋田県がクローズアップされた年でもあったんですけど、
今年は去年と比べて木の実がたくさんなっていて、あんまり里には降りてきていないということだったんですが、やっぱり里においしいものがあるって学習しちゃったんでしょうね。
1ヶ月予報を見ても、12月の第1週はまだ気温の高い状態が続いていきます。平年よりは高めの状態で水位していくんですが、
さすがに2週目からはちゃんと冬がやってくるような予想になっていますので、そこでクマがちゃんと冬眠してくれるんじゃないかなと思います。
昨日、遺徳、土崎港店でクマに襲われて怪我をなさった方、早い回復をお祈りしています。
ではまた明日!