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2022-10-18 04:45

【0137】2022/10/18 ”足るを知る”という考え方

2022/10/18

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おはようございます。鶴岡慶子です。
この配信では、司会者として、花火鑑賞師として、そして気象予報士として、日々感じたことなどをお話ししています。
今日は、秋の深まりを一気に感じるような一日になるんじゃないでしょうか。
各地、気温が低いですよね。
そして、今夜になると、もっと朝よりも気温が低くなると思うので、朝聞いている方は、ぜひ厚手の上着をお持ちください。
我が家には、柿の木をはじめ、実のなる木が数本あるんですが、柿の実が取れました。
先週から母が取り始めて、アルコールにつけて1週間がたって、昨日、今シーズン初めていただきました。
いやー、立派な大きな柿ができていて、色づきもすごくきれいで、おいしくいただきました。
ただ、数は相当少ないみたいです。
昨年は、相当の数取れたんですよね。だから、今年は少ないかなと予想はしていました。
柿の木は、多く取れる年と、少なく取れる年と、交互にやってくるということで、今年はしょうがないですね。
ただ、我が家で食べる分ぐらいは、もう十分すぎるぐらいあるので、これはもう、樽を知るということで、感謝しようと思います。
この樽を知るという言葉は、老子の言葉なんですけれども、何事も満足するという意識を持つことで、精神的に豊かになって、幸せな気持ちで生きていけるということを意味しているんですよね。
この樽を知るという言葉を最初に聞いた時に、いや満足しちゃったら、それ以上成長できないんじゃないのと。
ステイハングリー、ずっとハングリー精神を持ち続けろ、という有名な言葉を残しています。
いや、それと真逆のことなんじゃないの?って思ってました。
でも、もっと深い意味が、実は樽を知るにはあって、実際の文章の前後少しお話ししますと、
人に勝つ者は力あり、自ら勝つ者は強し。樽を知る者は富。
勤めて行う者は志あり、そのところを失わざる者は久し。とあります。
力がある人っていうのは、他の人に勝つことはできるんですけれども、自分に勝つことができる人、本当に強い人って、そういう人のことなんだよって言っています。
そして満足することを知っている人は、精神的に豊かで、それでいて努力する人にこそ本当の志は宿っている。
その結果、本来の自分のことを見失わないから、そういう人こそを長生きするんだ、ということなんですね。
人間の欲望って、場所問わず、時代を問わず、欲しいと思ったら、どこまでも欲しいってなるんですよね。
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欲張って欲張ってしまったら、いつでも乾いた状態なんですよ。
その状態っていうのは、いつも自分が何か足りない、もう自分はダメなんだと思う状況です。
樽を知るは、いやいやそうじゃないよ、あなたの今の状況で、そのままで、まずは素晴らしいんだよっていうことです。
今の自分のことを自分で許していけば、そして満たされていけば、ステップアップできるんだよっていう、もっともっと深い意味があるんだということを知りました。
どうしても隣の芝生は青くて、嫉妬してしまうことはあると思うんですけれども、
この嫉妬する気持ちって、これは私の感覚なんですけど、嫉妬しているその相手のことを考えているようでいて、
矛先は結構自分の内面に向いているんじゃないかなという気がします。
それって結構つらいですよね。樽を知れば、自分のことを知れば、気持ち自由になっていくんじゃないかなと思うんです。
自由になっていくと、向上心は形を変えて持ち続けられるものなんじゃないかなと思います。
今年のうちの柿はちょっと数が少ないんですが、感謝していただこうと思います。
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鶴岡稽古でした。また明日。
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