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2025-03-19 04:59

【1020】2025/03/19 パニックゾーンの不幸

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2025/03/19

サマリー

本エピソードでは、大関琴桜の最近の相撲における変化や、その背後にあるプレッシャーについて考察しています。また、成長や挑戦に関するストレッチゾーンとパニックゾーンという概念も取り上げられています。

琴桜の変化
おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。毎朝更新している恋の日記です。今日も最後までお付き合いください。
今日は大相撲のお話です。特に、大関琴桜のお話です。
琴桜は、九州場所で優勝した時とはまるで別人のようだ、と思いませんか?
昨日は、市山本の挑戦を受けました。市山本が実力をつけていて、一昨日は横綱から白星をあげているんですが、
昨日の琴桜が市山本に対する負け方っていうのが、本当に様子がおかしいとしか言いようがなくて、琴桜自身の彼のルーティンの気合を入れる、あの鬼の行走ってありますけど、なんだかそれも空回りしているようにしか見えないんですね。
琴桜と言いますと、九州場所での圧倒的な相撲が記憶に新しいですよね。
14勝1敗で、宝鐘流との大関同士の相星決戦でした。それがもうものすごい記憶に新しいんですけれども、その前の琴の若時代から、琴桜は体が柔らかくて、土俵際の処理が上手で、しなやかな歴史なんですよね。
大関になっていくのは当然だなっていうふうに私も見ていたんですけど、今は全く別の歴史のように見えます。
琴桜の様子がおかしくなったのは、春場所に入って急にっていうわけじゃないんですよね。その前の初場所、つまり戦場所からすでに違和感があったなって思っています。
初場所は琴桜にとって綱取りがかかった場所でした。つまり、大関から横綱への昇進がかかる重要な場所だったんですね。だから相当本人も意識していたんだろうと思います。
結果として戦場所を負け越して、今場所は門番で迎えています。今の琴桜を見ていると、まるで相撲の取り方自体がわからなくなっているというそんな印象も受けます。
それってもう技術的な問題ではなくて、頭ではわかっているのに体が動かない、そういう状態なのかなって思います。
そういう状態をイップスと言ったりしますが、厳密には医学的には定義された症状ではないんですけども、多くのアスリートが経験しているものです。
日本のプロ野球選手の中でも、例えば元阪神の藤並慎太郎投手なんかも、制球難に苦しんだ時期がありました。
これは決して珍しいものじゃなくて、スポーツの世界でよくある現象なんですね。
綱取りというプレッシャーからは かなり距離が離れたんですけれども、今また大関の門番を迎えていて、大関から歓楽しないというプレッシャーもまた大きいものだと思います。
プレッシャーということで言うと、新横綱のプレッシャーも大きかったのかなって思います。
横綱って負け越したら引退っていう空気がありますので、やっぱりあの状態だと救助をせざるを得ないなって思うんですけど、
こういう状況を見ていて、よく立場が人を育てるっていうことを言われたりしますけれども、現在の自分とかけ離れすぎると、これまたつらいものだなって思います。
成長と挑戦のゾーン
前にもこの配信の中でお話をしたことがありますが、自分が何も考えずにできることっていうのは、コンフォートゾーンっていう言い方をします。
コンフォートゾーンの少し外側にはストレッチゾーンがあります。
コンフォートゾーンだけで楽に生きているとそのままなんですけど、ストレッチゾーンに手を伸ばしながら生活をすると一番成長しやすいということをお話したことがあります。
ストレッチって言われるのはやっぱり成長痛を伴うからなんです。
さらにその外側に何があるかっていうとパニックゾーンがあるんですね。
あまりにも今の自分とかけ離れたところにあるものですね。
パニックって言われるように、まさに自分が壊れてしまうようなゾーンです。
なので組織の中では、例えば部下に何かをお願いするときにパニックゾーンにさせてないかということを注意しなきゃいけないっていう言われ方をしたりします。
もしかしたら新横綱の宝鐘流にとっての横綱も、琴桜にとっての横綱もまだパニックゾーンだったのかもしれないです。
強い琴桜の相撲が復活することを願いつつ、残り5日秋田にゆかりのある大穂を応援することはもちろんなんですが、高康だったり大野里、武藤に注目したいと思います。
この配信はアップルポッドキャスト他各種プラットフォームでお届けしています。
それではまた明日。
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