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【1443】2026/05/16 「10年に一度」は煽りなのか? 気象予報の基準を整理する
2026-05-16 04:47

【1443】2026/05/16 「10年に一度」は煽りなのか? 気象予報の基準を整理する

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2026/05/16

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おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。
この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
昨日夜8時22分頃、宮城県で震度5弱を観測する地震がありました。
私が住んでいる秋田でも、その揺れを感じまして、結構長い時間に感じました。
この地震によって、長周期地震動を観測しました。
高層ビルだったりタワーなどで、大きな揺れが長く続いたということがあったと思います。
関東でも震度3ということで、広い範囲で揺れを感じたという、そんな地震でした。
津波の心配はなかったということで、まずはほっとしています。
さて、地震の話ではないんですが、気象庁がこのほど発表した、
高温に関する早期天候情報についてお話をします。
それによりますと、来週の中頃から暑いよ、ということなんです。
そのニュースで使われていた表現は、
5月20日頃から、この時期としては10年に1度程度しか起きないような、
著しい高温になる可能性というものでした。
東北から九州、そして奄美、沖縄までかなり広い範囲です。
まだ5月なのに、もう熱中症対策という言葉が出ています。
さらに、エアコンも適切に使いましょうとも言っていました。
さて、このニュースを見て、きっとこう思った方もいると思うんですが、
いや、10年に1度って毎年来てるよなって、こう思いませんでしたか。
実際、ここ数年、記録的とか観測史上とか、10年に1度とか、
これまで経験したことのないというような表現、
毎年のように本当によく聞きますよね。
でも、10年に1度って言ってたのに、毎年来てるじゃないかって、
これは気象庁が大げさに言っているのかっていうと、実はそういうわけではありません。
ここで大事なのは、10年に1度という言葉の意味です。
言葉の定義ということですね。
これは、前回から10年明くっていう意味ではないんです。
そうではなくて、統計的に見ると、
その時期としてはかなり珍しいレベルという意味なんです。
例えば今回なら、5月下旬としては、
過去の統計と比べてかなり高いという意味です。
しかも、3日間平均気温で判定しています。
なので、たまたま1日暑いということではなくて、
数日続けて高温になる可能性が高いという情報なんです。
統計的にって言っても、ピンとこないことってあると思うんですが、
例えばこういう例を出すと、ちょっと分かりやすいかなと思うのは、サイコロです。
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例えばサイコロで、6が出る確率って、6分の1ですよね。
でも、昨日6が出たから、今日は出ないというわけじゃないじゃないですか。
2日連続で出ることもあります。
10年に1度レベルっていうのは、それと少し似ています。
去年あったから今年は起きないという意味ではないわけです。
さらに最近は、地球全体の気温が高い状態が続いています。
つまり、高温側に全体がずれているっていうようなイメージです。
なので、以前なら珍しかったレベルのこの暑さが、
起こりやすくなっているっていうのは間違いないです。
結果として、また10年に1度って言ってるって感じやすくなっていると思います。
5月はまだ体が暑さに慣れてないですよね。
初熱循環っていうことについて、この配信でも少し前にお話ししていますが、
暑さに慣れていくために、ちょっと汗ばむような活動をするっていうこと、とても大事です。
真夏なら耐えられる気温でも、今の時期は熱中症に逆になりやすいんですよね。
さらに気象庁は、今年は農作物や家畜への影響にも注意しましょうと、かなり広く呼びかけています。
10年に1度という言葉は、不安を煽るために言っているわけではありません。
統計的に見て、かなり注意が必要ですねっていうサインなんです。
言葉の意味を知ると、ニュースの見え方も少し変わるかもしれませんね。
この配信はアップルポッドキャスト、他各種プラットフォームでお届けしています。
リッスンではこの配信のテキスト版を公開しています。
合わせてご覧ください。
それではまた明日。
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